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新たな領地
第186話 うっかり受けてしまいました
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「謹んで叙爵いたします?」
思わず聞き返してレネーさんに聞き返してしまいましたが、殊の外声が大きかったようで、
「流石はロキュス殿、一切の迷いなく受けるとは!あっぱれじゃ!」
何故か国王陛下が僕の所へやってきて両手を取ります。そのまま思わず立ち上がってしまいました。
僕の手を一引っ張るんです。仕方がないよね?
「陛下、いくらなんでもそれはありませんよ?」
王妃様が何か陛下に対して注意をしているようです。
「ほ、本当にいいの?今ならまだ間に合うわよ?」
うっかり話を聞きそびれてしまい、レネーさんがどうしてこんな事を言うのかわかりません。それにそう、叙爵って何の事でしょうか。
まさか本当の事を言う訳にはいかないので、
『レネーさん、断ったほうがよかったの?』
レネーさんは僕をじーっと見つめています。
『・・・・受けてほしいに決まっているでしょ!』
受けてほしいんだ。しかも決まっているって。
『じゃあ問題ないよね。』
『う、うん・・・・だけどまだなのよね。』
何がまだなのでしょうか?
「・・・・の功績を以て男爵位とする。次に・・・・」
『ねえ、男爵ってどういう事?』
『物事には順序と言うものがあるわ。どんなに凄い功績があってもいきなり公爵にはなれないのよ。』
いえいえ公爵って、確か王族でしょ?なりたくてなれるものでもないと思うんだけど。
そんな事をレネーさんとひそひそと話していたら、
「・・・・を以て侯爵とす。次・・・・」
『レネーさん大丈夫?顔が真っ赤だよ?』
レネーさんの顔がこれ以上ないほどに真っ赤っかなんです。どうしたんだろう。
『し、心配ないわ。興奮しているだけよ。』
『だったらいいんだけど、無理しては駄目だよ。』
「・・・・の功績により、新領地の名はエルメリンスとする。領主はエルメリンス公爵を任ずる。」
エルメリンス公爵って誰だろう?
何だか僕と同じ苗字でびっくり何ですけれど。
『謹んで拝領致しますって言うのよ。』
「謹んで拝領致します?」
あ、また大きな声が出ちゃった。
『本当にいいの?』
『いいのって言われても・・・・それよりもエルメリンス公爵って?』
『そう言えばまだのはずよね?どうしたのかしら。』
レネーさんは知っているようですが、僕には何の事だか。
エルメリンスって何処にでもある苗字なんです。
それこと村に数人はいるような。
まあだからこそ公爵という身分でも居るって事なのかな?
あ、また王様だ。
「ちょっと順序を間違ったが、受け取ってくれ。」
何か立派な杖?
それを差し出しています。受け取る必要がありそうだけど何かな?
『笏って言うのよ。しかもロキュスさんの従魔が全て彫られているわ。ロキュスさんの為に用意したのよ。』
近くで見ると確かにスリム、ワーム、天馬、フェンリル、ドラゴンが彫られています。
「どうした?今更怖気づいたか?」
「いえ、彫られた従魔の姿を見ていたんです。」
「今後子に爵位を譲る時に渡すといい。さあ受け取ってくれ。」
何かよくわからない事を言っていましたが、思わず受け取ってしまいました。
「ここにエルメリンス公爵家が誕生した!」
うわ!凄い騒ぎになっているんですけれど。
そしてレネーさんの様子が変過ぎます。
「ロキュスさん!嬉しいわ!これでいつでも結婚できるようになったわ!」
僕はレネーさんに抱き着かれて、しかも何だかくらくらする香りに頭がグルングルンになってしまい、その後どうやって部屋に戻ったのか一切の記憶がありません。
何が起こったの?
思わず聞き返してレネーさんに聞き返してしまいましたが、殊の外声が大きかったようで、
「流石はロキュス殿、一切の迷いなく受けるとは!あっぱれじゃ!」
何故か国王陛下が僕の所へやってきて両手を取ります。そのまま思わず立ち上がってしまいました。
僕の手を一引っ張るんです。仕方がないよね?
「陛下、いくらなんでもそれはありませんよ?」
王妃様が何か陛下に対して注意をしているようです。
「ほ、本当にいいの?今ならまだ間に合うわよ?」
うっかり話を聞きそびれてしまい、レネーさんがどうしてこんな事を言うのかわかりません。それにそう、叙爵って何の事でしょうか。
まさか本当の事を言う訳にはいかないので、
『レネーさん、断ったほうがよかったの?』
レネーさんは僕をじーっと見つめています。
『・・・・受けてほしいに決まっているでしょ!』
受けてほしいんだ。しかも決まっているって。
『じゃあ問題ないよね。』
『う、うん・・・・だけどまだなのよね。』
何がまだなのでしょうか?
「・・・・の功績を以て男爵位とする。次に・・・・」
『ねえ、男爵ってどういう事?』
『物事には順序と言うものがあるわ。どんなに凄い功績があってもいきなり公爵にはなれないのよ。』
いえいえ公爵って、確か王族でしょ?なりたくてなれるものでもないと思うんだけど。
そんな事をレネーさんとひそひそと話していたら、
「・・・・を以て侯爵とす。次・・・・」
『レネーさん大丈夫?顔が真っ赤だよ?』
レネーさんの顔がこれ以上ないほどに真っ赤っかなんです。どうしたんだろう。
『し、心配ないわ。興奮しているだけよ。』
『だったらいいんだけど、無理しては駄目だよ。』
「・・・・の功績により、新領地の名はエルメリンスとする。領主はエルメリンス公爵を任ずる。」
エルメリンス公爵って誰だろう?
何だか僕と同じ苗字でびっくり何ですけれど。
『謹んで拝領致しますって言うのよ。』
「謹んで拝領致します?」
あ、また大きな声が出ちゃった。
『本当にいいの?』
『いいのって言われても・・・・それよりもエルメリンス公爵って?』
『そう言えばまだのはずよね?どうしたのかしら。』
レネーさんは知っているようですが、僕には何の事だか。
エルメリンスって何処にでもある苗字なんです。
それこと村に数人はいるような。
まあだからこそ公爵という身分でも居るって事なのかな?
あ、また王様だ。
「ちょっと順序を間違ったが、受け取ってくれ。」
何か立派な杖?
それを差し出しています。受け取る必要がありそうだけど何かな?
『笏って言うのよ。しかもロキュスさんの従魔が全て彫られているわ。ロキュスさんの為に用意したのよ。』
近くで見ると確かにスリム、ワーム、天馬、フェンリル、ドラゴンが彫られています。
「どうした?今更怖気づいたか?」
「いえ、彫られた従魔の姿を見ていたんです。」
「今後子に爵位を譲る時に渡すといい。さあ受け取ってくれ。」
何かよくわからない事を言っていましたが、思わず受け取ってしまいました。
「ここにエルメリンス公爵家が誕生した!」
うわ!凄い騒ぎになっているんですけれど。
そしてレネーさんの様子が変過ぎます。
「ロキュスさん!嬉しいわ!これでいつでも結婚できるようになったわ!」
僕はレネーさんに抱き着かれて、しかも何だかくらくらする香りに頭がグルングルンになってしまい、その後どうやって部屋に戻ったのか一切の記憶がありません。
何が起こったの?
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