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新たな領地
第195話 ティアラと2つの指輪
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正直に言いましょう、僕もどんなアイテムになるか知らなかった、と。
結婚式にお互い指輪を交換する、という風習は広くあって、多分指輪だろうとは思っていました。
そうなるともう一つの石がどうなるか分かっていなかったので、どんなのが出来るのかな?ネックレス?
そう思っていたんです。
予知の関係で、大きな力が秘められている2つの石のうちの一つはレネーさんの胸に飾られていると聞かされ・・・・僕も視たはずなんですが、覚えていないんです・・・・ペンダントかネックレスだと思うのですが、それとも首に装着するチョーカーと言われる装飾品かな。
まあ僕程度ではこれぐらいしか思いつかない訳で。
で、実際衣装に合わせるからと、その前にレネーさんと確認する事になったのですが・・・・
「ティアラね。」
「ティアラって、クラウンとは違うんだよね?」
「言っておくけれど、ティアラもクラウンも、女性用の装飾品よ。」
「え?そうなんだ?クラウンは王様がかぶると思っていたんだけど、違うの?」
「今説明してもいいけれど、女性が王様の時、女王だけれど、女性でもかぶるわね。どちらかと言えば権威の象徴的な意味合いがあるかしら。ティアラは端的に言って髪飾りね。」
成程いまいち分からないけれど、僕とレネーさんが結婚してもどちらかが王様になる訳じゃないからクラウンじゃなくてよかった!
そしてティアラに関しては、今は詳しく知る必要が無いと思ったので、そのままレネーさんが身につけました。
それよりも指輪です。
大きさからどちらがどっちというのは分かります。
力が秘められたと言っても物は宝石の類だったようで、小粒ながらもきれいな仕上がりです。
でも気になるのは台座の方なんです。
何かが彫ってあるのですが、よく見るとそれぞれ僕の従魔をモチーフにしているようです。
「私達が夫婦になれば、エルメリンス公爵と公爵夫人として領地に携わる事になるわ。それでこの指輪。分かっているじゃない。」
僕がテイマーとして、スラちゃんやアスワムちゃんを従魔にしていなかったらこんな事にはなっていなかったでしょう。
僕の原点。
このご結婚衣装に身を包んだレネーさんと共に、国王夫妻の元へ赴きました。
そして2人の前で指輪を交換しました。
残念な事に僕には両親がいませんので、代わりと言っては何ですが、マルセル男爵夫妻にノーテルマンス伯爵夫妻、そして、ヘルマンス侯爵夫妻が後継人として参列して下さっています。
尤も僕が希望したんですけれど。
そしてレネーさんの弟妹達。
翌日王都で大々的に披露宴という名のもとに市井を巻き込んで盛大なお祭りを開くそうです。
1週間後にエルメリンス公爵領でも同じように祭りを開催するのだとか。
普段も魅力的なレネーさんですが、結婚衣装に身を包んだレネーさんの姿は一生忘れないでしょう。
本当に僕なんかがレネーさんを?
「ロキュスさんだからこそいいのよ!」
僕とレネーさんは名実ともに夫婦となりました。
でも、何故かお互いずっとさん付けは変わりませんでした。
結婚式にお互い指輪を交換する、という風習は広くあって、多分指輪だろうとは思っていました。
そうなるともう一つの石がどうなるか分かっていなかったので、どんなのが出来るのかな?ネックレス?
そう思っていたんです。
予知の関係で、大きな力が秘められている2つの石のうちの一つはレネーさんの胸に飾られていると聞かされ・・・・僕も視たはずなんですが、覚えていないんです・・・・ペンダントかネックレスだと思うのですが、それとも首に装着するチョーカーと言われる装飾品かな。
まあ僕程度ではこれぐらいしか思いつかない訳で。
で、実際衣装に合わせるからと、その前にレネーさんと確認する事になったのですが・・・・
「ティアラね。」
「ティアラって、クラウンとは違うんだよね?」
「言っておくけれど、ティアラもクラウンも、女性用の装飾品よ。」
「え?そうなんだ?クラウンは王様がかぶると思っていたんだけど、違うの?」
「今説明してもいいけれど、女性が王様の時、女王だけれど、女性でもかぶるわね。どちらかと言えば権威の象徴的な意味合いがあるかしら。ティアラは端的に言って髪飾りね。」
成程いまいち分からないけれど、僕とレネーさんが結婚してもどちらかが王様になる訳じゃないからクラウンじゃなくてよかった!
そしてティアラに関しては、今は詳しく知る必要が無いと思ったので、そのままレネーさんが身につけました。
それよりも指輪です。
大きさからどちらがどっちというのは分かります。
力が秘められたと言っても物は宝石の類だったようで、小粒ながらもきれいな仕上がりです。
でも気になるのは台座の方なんです。
何かが彫ってあるのですが、よく見るとそれぞれ僕の従魔をモチーフにしているようです。
「私達が夫婦になれば、エルメリンス公爵と公爵夫人として領地に携わる事になるわ。それでこの指輪。分かっているじゃない。」
僕がテイマーとして、スラちゃんやアスワムちゃんを従魔にしていなかったらこんな事にはなっていなかったでしょう。
僕の原点。
このご結婚衣装に身を包んだレネーさんと共に、国王夫妻の元へ赴きました。
そして2人の前で指輪を交換しました。
残念な事に僕には両親がいませんので、代わりと言っては何ですが、マルセル男爵夫妻にノーテルマンス伯爵夫妻、そして、ヘルマンス侯爵夫妻が後継人として参列して下さっています。
尤も僕が希望したんですけれど。
そしてレネーさんの弟妹達。
翌日王都で大々的に披露宴という名のもとに市井を巻き込んで盛大なお祭りを開くそうです。
1週間後にエルメリンス公爵領でも同じように祭りを開催するのだとか。
普段も魅力的なレネーさんですが、結婚衣装に身を包んだレネーさんの姿は一生忘れないでしょう。
本当に僕なんかがレネーさんを?
「ロキュスさんだからこそいいのよ!」
僕とレネーさんは名実ともに夫婦となりました。
でも、何故かお互いずっとさん付けは変わりませんでした。
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