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新たな領地
第199話 まだ早いのではないかと思います
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確か陛下は60歳前後。
まだ死ぬには早いです。
しかしこんな呼び出しを受けると、身構えてしまいます。
もう僕にはいない父と母。
レネーと結婚した事により新たに得た義父と義母。
大変よくしてもらっていて、その恩にどう報いればいいのか・・・・
【スラちゃん、君の力で何とかならないかい?】
【主の元を今離れるのは危険すぎる。】
【それでもだよ。他の眷属とリーフェさんに守ってもらえばいいじゃないか。】
【・・・・そういうのであれば、何とかしてみよう。】
かつて呪いを打ち破ったスライムがいます。
そのスライムをもってしても、今回は太刀打ちできません。
実際解呪はできます。
しかし解呪した瞬間、新たな呪いが発動してしまうと言う、どうにもならない状況。
元を断たねば延々と呪いが・・・・しかもその度に陛下の身体が悪くなるようで。
そんな時王妃様に呼ばれ、僕とレネーは陛下の元へ向かいました。
・・・・
・・・
・・
・
「わざわざすまないな、婿殿。」
陛下はたった一言発するだけで体力を消耗しています。
「私が無禄で、呪いを封防ぐ事が叶わず申し訳ないと思っています。」
「いや、婿殿はよくしている。それより1週間後に迫った戴冠式だ。婿殿の眷属スライムを数体取り込んで、余も参加せねばならぬ。」
その体で参加すれば間違いなく・・・・ここはスラちゃんに何とかしてもらわねば。
結局陛下はここで意識を失ったので、僕はスラちゃんによる治療を開始する事にしました。
周辺にはスラちゃんの分身スライムを数体展開し、周囲の警戒と調査を行います。
以前にも調べましたが痕跡は見つからなかったんです。
しかし以前とは違います。
「ではお父さま、おやすみなさい。」
レネーは陛下にそう挨拶をし、去って行きました。
今回は僕が1人で行います。
ただ、周囲にはフェンリルによる護衛が展開し、陛下と僕を守ってくれます。
【準備はいいわよ。】
リーフェさんから連絡がありました。
万が一があっても、フェンリルの包囲をかいくぐって何かが知らぬ間にやってくるのは難しいので、安心しています。
早速紫のスライムと共に、スラちゃんによる陛下の治療を開始します。
3度にわたり解呪を試み、その結果1つの発見がありました。
分身スライムとリーフェさんの子供が異変を見つけたんです。
どうやら城の内部に使われていない隠し通路がまだあったようで、通路の内部に魔石が仕込んでありました。
しかも何重にも隠蔽されているという手の込みよう。
スライムは髪の毛ほどの隙間があれば中に入り込めます。
フェンリルは小さな魔力の変化にも敏感なので、2体の従魔の眷属と分身によって発見されたんです。
多分普通の手段では発見できなかったでしょう。
その結果、見事に分身スライムはこの場所を発見できました。
早速分身スライムが魔石を取り込み、そのまま固まります。更に別の分身スライムが固まった分身スライムを取り込み、魔石の影響を防いでくれます。
結局4重に取り込まないと影響を遮断できなかったようです。
これで呪いは何とかなった・・・・だけどいつ仕込んだんだろう。
つまりは・・・・未だ追放されたアルテュールは城の内部へ侵入できる術を持っている、という事。
この後陛下はみるみる回復し、呪いの影響が無くなったおかげで翌日には1人で歩けるほどに回復しました。
・・・・
・・・
・・
・
運命の日がやってきました。
それは戴冠式を翌日に控え、僕とレネーさんは戴冠式の最終チェックをしていました。
「予知ではそろそろだと思うんだけど、結局アルテュールは見つからなかったね。」
「残念だけど予知は未来視とも言われているから、知った所で回避できないのよね。だからアルテュールを見つけられなかったのでしょう。」
予知が外れたらいいけれど、あれは外れるとかそういうのではないんだよね。
絶対起こる出来事。なので対策はしています。
僕が襲われるのは確定事項。
なのでスラちゃんを始めスライムで僕はしっかり守りを固めています。
万が一があると困るので、関係するミヒルをはじめ自分達の子にも分身スライムによる防御をしっかりとしています。
予知では僕が襲われたけれど、僕以外にも襲られる可能性があるので。
● ● ● ●
新作のお知らせです。
勇者召喚に応じたら游者(ゆうしゃ)になっていて、何故か追放されたが実はミスで勇者だった俺は無双する!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/568571760/338705553
という名の作品で、
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/568571760/798344371
に登場しました章努という少年が主人公の作品です。
同じ登場人物も出てきます。
既に4万文字の打ち込みは終わっています。
是非ともご一読くださいますよう、よろしくお願いいたします。
そしてこの作品もいよいよクライマックスとなりました。
次回完結の運びとなる予定です。
もう暫くお待ち下さいますよう、よろしくお願いいたします。
まだ死ぬには早いです。
しかしこんな呼び出しを受けると、身構えてしまいます。
もう僕にはいない父と母。
レネーと結婚した事により新たに得た義父と義母。
大変よくしてもらっていて、その恩にどう報いればいいのか・・・・
【スラちゃん、君の力で何とかならないかい?】
【主の元を今離れるのは危険すぎる。】
【それでもだよ。他の眷属とリーフェさんに守ってもらえばいいじゃないか。】
【・・・・そういうのであれば、何とかしてみよう。】
かつて呪いを打ち破ったスライムがいます。
そのスライムをもってしても、今回は太刀打ちできません。
実際解呪はできます。
しかし解呪した瞬間、新たな呪いが発動してしまうと言う、どうにもならない状況。
元を断たねば延々と呪いが・・・・しかもその度に陛下の身体が悪くなるようで。
そんな時王妃様に呼ばれ、僕とレネーは陛下の元へ向かいました。
・・・・
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「わざわざすまないな、婿殿。」
陛下はたった一言発するだけで体力を消耗しています。
「私が無禄で、呪いを封防ぐ事が叶わず申し訳ないと思っています。」
「いや、婿殿はよくしている。それより1週間後に迫った戴冠式だ。婿殿の眷属スライムを数体取り込んで、余も参加せねばならぬ。」
その体で参加すれば間違いなく・・・・ここはスラちゃんに何とかしてもらわねば。
結局陛下はここで意識を失ったので、僕はスラちゃんによる治療を開始する事にしました。
周辺にはスラちゃんの分身スライムを数体展開し、周囲の警戒と調査を行います。
以前にも調べましたが痕跡は見つからなかったんです。
しかし以前とは違います。
「ではお父さま、おやすみなさい。」
レネーは陛下にそう挨拶をし、去って行きました。
今回は僕が1人で行います。
ただ、周囲にはフェンリルによる護衛が展開し、陛下と僕を守ってくれます。
【準備はいいわよ。】
リーフェさんから連絡がありました。
万が一があっても、フェンリルの包囲をかいくぐって何かが知らぬ間にやってくるのは難しいので、安心しています。
早速紫のスライムと共に、スラちゃんによる陛下の治療を開始します。
3度にわたり解呪を試み、その結果1つの発見がありました。
分身スライムとリーフェさんの子供が異変を見つけたんです。
どうやら城の内部に使われていない隠し通路がまだあったようで、通路の内部に魔石が仕込んでありました。
しかも何重にも隠蔽されているという手の込みよう。
スライムは髪の毛ほどの隙間があれば中に入り込めます。
フェンリルは小さな魔力の変化にも敏感なので、2体の従魔の眷属と分身によって発見されたんです。
多分普通の手段では発見できなかったでしょう。
その結果、見事に分身スライムはこの場所を発見できました。
早速分身スライムが魔石を取り込み、そのまま固まります。更に別の分身スライムが固まった分身スライムを取り込み、魔石の影響を防いでくれます。
結局4重に取り込まないと影響を遮断できなかったようです。
これで呪いは何とかなった・・・・だけどいつ仕込んだんだろう。
つまりは・・・・未だ追放されたアルテュールは城の内部へ侵入できる術を持っている、という事。
この後陛下はみるみる回復し、呪いの影響が無くなったおかげで翌日には1人で歩けるほどに回復しました。
・・・・
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・
運命の日がやってきました。
それは戴冠式を翌日に控え、僕とレネーさんは戴冠式の最終チェックをしていました。
「予知ではそろそろだと思うんだけど、結局アルテュールは見つからなかったね。」
「残念だけど予知は未来視とも言われているから、知った所で回避できないのよね。だからアルテュールを見つけられなかったのでしょう。」
予知が外れたらいいけれど、あれは外れるとかそういうのではないんだよね。
絶対起こる出来事。なので対策はしています。
僕が襲われるのは確定事項。
なのでスラちゃんを始めスライムで僕はしっかり守りを固めています。
万が一があると困るので、関係するミヒルをはじめ自分達の子にも分身スライムによる防御をしっかりとしています。
予知では僕が襲われたけれど、僕以外にも襲られる可能性があるので。
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新作のお知らせです。
勇者召喚に応じたら游者(ゆうしゃ)になっていて、何故か追放されたが実はミスで勇者だった俺は無双する!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/568571760/338705553
という名の作品で、
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/568571760/798344371
に登場しました章努という少年が主人公の作品です。
同じ登場人物も出てきます。
既に4万文字の打ち込みは終わっています。
是非ともご一読くださいますよう、よろしくお願いいたします。
そしてこの作品もいよいよクライマックスとなりました。
次回完結の運びとなる予定です。
もう暫くお待ち下さいますよう、よろしくお願いいたします。
応援ありがとうございます!
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