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襲撃から1ヶ月ほどが経っていたみたい
フロリーナさんとの会話
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「ヘルト・・・そのごめんね?」
「えっと何で謝るのかな?」
「あなたが、隠してたようだけれど、その、女の子だって、もうみんなにばれちゃってるから。」
「ええ?そうなの?」
えっと?どうしてかな?もしかして僕が思い出す事ができないのはそれが原因?
「ヘルトは何処まで覚えてるのかしら?」
「えっと・・・・普通に学院で勉強してて・・・・あ、そうそう、ダンジョンで卒業試験?するって皆が興奮してたり、準備してやりしてる所かな?」
「じゃあダンジョンに向かった記憶は?」
「えっと・・・・向かったの?覚えてないんだ・・・・気が付けばダンジョンの下層に居たから。」
「そうなのね・・・・じゃあフェンちゃんは何か覚えてる?」
「フェンはいっぱい戦ったよ!がーってごごごってぐぽおーって!悪い敵ををいっぱいやっつけた!」
・・・・うん、フェンは悪くないからね。そこまで区別付かないよねえ。
「頑張ったわね、フェンちゃん、ありがとう・・・・おかげでね、フィンセント王子だけは何とか生き残れたわ。」
「えっと、ごめんね、どういう事なのか分からないんだけど?」
「実はね・・・・あの時、第一王子が先に5層を突破したのだけど、その時、休憩所で待ち伏せがあってね・・・次にやって来た第二王子ともども真っ先に狙われて・・・・ヘルト達がやってきた時にはもう殺されてたらしいわ。そうフィンセント王子や、他の生徒も言ってたの。」
「えっとあの・・・ヘルブラント王子は死んじゃったの?」
「ええ・・・女性の王族は何とか助かったけれど・・・・王子は2人、その護衛もみな死んでしまったの。」
何て事・・・・ずっと皆が元気に平和に過ごすと思ったたんだけど・・・・こんな事って・・・・
「そ・・・その・・・襲ってきたのは冒険者ですか?どうなったのですか?」
「何とか追い払ったらしいわ。ヘルトと貴女のおかげかしら?何やら見慣れないスキルを使ったってフィンセント王子は言っていたわ。フェンちゃんの牙?爪かしら?を使って小さなフェンちゃんをたくさん出していたって言ってたの。」
「なんですかそれ?
僕知らないよ・・・・」
【それは触媒師って言うスキルね】
「触媒師?」
「え?ヘルト、触媒師ってどういう事かしら?」
「えっとね・・・・たぶん僕のスキルにそう言うのがあるみたい。何をどうしたかはわかんないけど。」
「・・・・何はともあれ、それで追いやった様ね。でもね・・・貴女が助かっていて嬉しいわ。学院はもうずっとこんな感じなの。きっと王族はもうダンジョンには・・・・強力な護衛なしでは入れないわね。」
そう言ったフロリーナさんは、力なく微笑んでいたんだ。
「えっと何で謝るのかな?」
「あなたが、隠してたようだけれど、その、女の子だって、もうみんなにばれちゃってるから。」
「ええ?そうなの?」
えっと?どうしてかな?もしかして僕が思い出す事ができないのはそれが原因?
「ヘルトは何処まで覚えてるのかしら?」
「えっと・・・・普通に学院で勉強してて・・・・あ、そうそう、ダンジョンで卒業試験?するって皆が興奮してたり、準備してやりしてる所かな?」
「じゃあダンジョンに向かった記憶は?」
「えっと・・・・向かったの?覚えてないんだ・・・・気が付けばダンジョンの下層に居たから。」
「そうなのね・・・・じゃあフェンちゃんは何か覚えてる?」
「フェンはいっぱい戦ったよ!がーってごごごってぐぽおーって!悪い敵ををいっぱいやっつけた!」
・・・・うん、フェンは悪くないからね。そこまで区別付かないよねえ。
「頑張ったわね、フェンちゃん、ありがとう・・・・おかげでね、フィンセント王子だけは何とか生き残れたわ。」
「えっと、ごめんね、どういう事なのか分からないんだけど?」
「実はね・・・・あの時、第一王子が先に5層を突破したのだけど、その時、休憩所で待ち伏せがあってね・・・次にやって来た第二王子ともども真っ先に狙われて・・・・ヘルト達がやってきた時にはもう殺されてたらしいわ。そうフィンセント王子や、他の生徒も言ってたの。」
「えっとあの・・・ヘルブラント王子は死んじゃったの?」
「ええ・・・女性の王族は何とか助かったけれど・・・・王子は2人、その護衛もみな死んでしまったの。」
何て事・・・・ずっと皆が元気に平和に過ごすと思ったたんだけど・・・・こんな事って・・・・
「そ・・・その・・・襲ってきたのは冒険者ですか?どうなったのですか?」
「何とか追い払ったらしいわ。ヘルトと貴女のおかげかしら?何やら見慣れないスキルを使ったってフィンセント王子は言っていたわ。フェンちゃんの牙?爪かしら?を使って小さなフェンちゃんをたくさん出していたって言ってたの。」
「なんですかそれ?
僕知らないよ・・・・」
【それは触媒師って言うスキルね】
「触媒師?」
「え?ヘルト、触媒師ってどういう事かしら?」
「えっとね・・・・たぶん僕のスキルにそう言うのがあるみたい。何をどうしたかはわかんないけど。」
「・・・・何はともあれ、それで追いやった様ね。でもね・・・貴女が助かっていて嬉しいわ。学院はもうずっとこんな感じなの。きっと王族はもうダンジョンには・・・・強力な護衛なしでは入れないわね。」
そう言ったフロリーナさんは、力なく微笑んでいたんだ。
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