786 / 899
外伝 リュークとエリザヴェータ
急に真面目な対応を
しおりを挟む
「聖女アルフォンシーナ、色々と行き違いがあってこうして皇帝陛下へ確認していたのだ。不快な思いをさせ申し訳ない。私が勇者・・・・ヒルベルトだ。今後は勇者として活動するので勇者、とだけ呼べばいい。」
うーん、どうしたんだろう?さっきまでは皇帝陛下に食って掛かったりわがまま言い放題だったのに、急に真面目な対応になっていますね。
リュークは困惑していた。
どう判断しても勇者と言われる人物は人格的に問題があり過ぎるように感じた。
しかし今は聖女さまに紳士的な振る舞いを。
「あ、その、アルフォンシーナで御座いますわ、勇者さま。まだ私、聖女としては未熟で御座いますのでどうか名前でお呼び下さい。」
「畏まりましたアルフォンシーナ。そしてこちらに控えているのは我が右腕イディオで御座います。私がアルフォンシーナをお守りするのと同様、イディオはもう1人の女性、ビーチェを守ってくれるでしょう。」
そう言って勇者さまはお供のイディオさんを紹介します。
「俺がイディオだ。見ての通り戦士だ。ビーチェは俺がしっかりと守ってみせる。」
「あ、あたい・・・・あたしはビーチェ。聖女様をお守りするのが役目なんだけど、まだ全然駄目なので、その、宜しくお願い致します。」
「任せとけ!」
「ビーチェも前衛だな。イディオに教えてもらうといい・・・・君はリュークと言ったな。冒険者としてそれなりに戦ったと聞く。それに空間魔法の使い手だとか。そちらに居る女性・・・・レーツェルと言ったか?彼女は君がしっかり守ってみせろ(誰があんなのと関わるってんだ!丁度いい。)!」
「あ、はい、その、僕は一通りできますので、レーツェルさんは任せて下さい。あの、リューク・キッケルトです。宜しくお願いします?」
「私はレーツェル。見ての通り後衛で魔法使いよ。」
イディオさんとビーチェさんは前衛。
レーツェルさんと多分聖女様も後衛。
勇者さまは?僕もそうだけれど。
こう言うのは中衛とでもいうのかな?
どっちでも対応できるポジションになりそう。
この後色々説明等を行って頂き、明日からの活動開始と言われ解散となりました。因みに何故か僕だけ残るように言われました・・・・何だろう?
・・・・
・・・
・・
・
気まずい。
思いっきり気まずいです。
何故?それは僕が皇帝陛下と2人だけで対面ているからです。
良いのかな?護衛も居ないし。
「その方がキッケルトか。」
「あ、その、はい、そのようです。」
「そのようですとはどう言う事だ?」
「僕は物心がつく前に両親は死んでしまっていて、キッケルトというのも僕を育てて下さった孤児院の院長さまが、僕をお母さまから引き取る前に・・・・あ、違います。お母さまが避難してくるときに一緒に居て下さった方のようです。」
う、上手く説明できない・・・・
「詳細は聞いておる。そうか、貴殿がキッケルトの忘れ形見・・・・それよりあれでも勇者だ。色々と面倒だろうが補佐をしてやってくれ。」
「はい、僕で出来る範囲で対応します。」
その後他愛のない?僕が今までどう過ごしてきたのだとか、冒険者として活動している事とか聞いてくれたのですが、最後は何だか寂しそうな顔をしていました。
翌日、僕達は勇者パーティーとしてダンジョンに挑む事となりました。
うーん、どうしたんだろう?さっきまでは皇帝陛下に食って掛かったりわがまま言い放題だったのに、急に真面目な対応になっていますね。
リュークは困惑していた。
どう判断しても勇者と言われる人物は人格的に問題があり過ぎるように感じた。
しかし今は聖女さまに紳士的な振る舞いを。
「あ、その、アルフォンシーナで御座いますわ、勇者さま。まだ私、聖女としては未熟で御座いますのでどうか名前でお呼び下さい。」
「畏まりましたアルフォンシーナ。そしてこちらに控えているのは我が右腕イディオで御座います。私がアルフォンシーナをお守りするのと同様、イディオはもう1人の女性、ビーチェを守ってくれるでしょう。」
そう言って勇者さまはお供のイディオさんを紹介します。
「俺がイディオだ。見ての通り戦士だ。ビーチェは俺がしっかりと守ってみせる。」
「あ、あたい・・・・あたしはビーチェ。聖女様をお守りするのが役目なんだけど、まだ全然駄目なので、その、宜しくお願い致します。」
「任せとけ!」
「ビーチェも前衛だな。イディオに教えてもらうといい・・・・君はリュークと言ったな。冒険者としてそれなりに戦ったと聞く。それに空間魔法の使い手だとか。そちらに居る女性・・・・レーツェルと言ったか?彼女は君がしっかり守ってみせろ(誰があんなのと関わるってんだ!丁度いい。)!」
「あ、はい、その、僕は一通りできますので、レーツェルさんは任せて下さい。あの、リューク・キッケルトです。宜しくお願いします?」
「私はレーツェル。見ての通り後衛で魔法使いよ。」
イディオさんとビーチェさんは前衛。
レーツェルさんと多分聖女様も後衛。
勇者さまは?僕もそうだけれど。
こう言うのは中衛とでもいうのかな?
どっちでも対応できるポジションになりそう。
この後色々説明等を行って頂き、明日からの活動開始と言われ解散となりました。因みに何故か僕だけ残るように言われました・・・・何だろう?
・・・・
・・・
・・
・
気まずい。
思いっきり気まずいです。
何故?それは僕が皇帝陛下と2人だけで対面ているからです。
良いのかな?護衛も居ないし。
「その方がキッケルトか。」
「あ、その、はい、そのようです。」
「そのようですとはどう言う事だ?」
「僕は物心がつく前に両親は死んでしまっていて、キッケルトというのも僕を育てて下さった孤児院の院長さまが、僕をお母さまから引き取る前に・・・・あ、違います。お母さまが避難してくるときに一緒に居て下さった方のようです。」
う、上手く説明できない・・・・
「詳細は聞いておる。そうか、貴殿がキッケルトの忘れ形見・・・・それよりあれでも勇者だ。色々と面倒だろうが補佐をしてやってくれ。」
「はい、僕で出来る範囲で対応します。」
その後他愛のない?僕が今までどう過ごしてきたのだとか、冒険者として活動している事とか聞いてくれたのですが、最後は何だか寂しそうな顔をしていました。
翌日、僕達は勇者パーティーとしてダンジョンに挑む事となりました。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
3,916
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる