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外伝 リュークとエリザヴェータ

何をするんだろう

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  早速ダンジョンへ・・・・と思いきや、僕は置いていかれました。

「てめえは荷物持ちとしてパーティーに加わるんだろう?金は手に入るはずだから、必要なものは全部揃えとけ!それと、大きなマットもちゃんと用意しとけよ?」
 マット?何をするんだろう?

「あの、マットって何をするんですか?」
 すると勇者さまはイディオさんと何やら顔を見合わせ、
「そりゃあ色々と使い道があるんだぞ。気絶した時とかな、包んで運ぶのにいいんだ。それにどうしてもって時はマットで寝れるだろ?」
 確かにイディオさんの言う通りな気がします。
 でも何だか2人の顔がにやけていると思ったのは気のせいでしょうか。
「分かりました。では収納には余裕がありますので余分に手に入れますね。」
「期待してるぜえ!おっとアルフォンシーナ、勇者として君の事を知る必要がある。飯でも食いながら色々教えてほしい。」
「あ、はい、それは勿論よいのですが、あちらのお2人は宜しいのでしょうか?」
 聖女様が僕とレーツェルさんを示しています。
「あの2人は皇帝陛下直々の人選だ。実力は問題ない。むしろダンジョンで確認すべき事だな。」
「そうなのですか?勇者さまがそう仰るのでしたらそう致しますわ。ではビーチェ、参りましょう。」
「はい聖女様。」

 聖女さまとビーチェさんは、勇者さまとイディオさんと共に去って行きました。
「では私も準備をしてきます。リューク、また明日。」

 あ、僕が言葉を返す間もなくレーツェルさんまで去って行きました。
 あれ?そう言えばさっきお金がどうこうって言っていましたが、そういうの貰ってない・・・・まあ今はお金に不自由していないから別にいいけれど。

 因みにリュークは空間魔法があるお陰で、時間がある時にソロで魔物を仕留めてそれを丸ごと、素材があれば全て持ち帰る事ができる。
 しかも自身は無駄使いをしないので金はたまる一方。
 なのでお金には不自由していない。
 しかもメインの依頼、特にロニーを護衛しつつ、荷運びは破格の報酬なので既に一財産を持っていたりする。
『ま、いっか。』

 リュークは1人買い出しに向かうのだった。

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 自分の分だけだったらいいけれど、何を買えばいいのかな。
 リュークはまず自分がいつも必要と感じた物をいくつか購入し、勇者に言われたマットを人数分購入。
 ついでに寝具も人数分揃えたりした。

 後は着替え。
 着替えは自分で用意するよね?
 そう思ったリュークだが、まさか女性の衣類を自分が持ち運ぶわけにもいかず、どうすべきか暫く悩むのだった。
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