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外伝 リュークとエリザヴェータ
どう答えたらいいか
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「明日の朝出発する!」
勇者さまはそう宣言し、僕達は解散となりました。
僕はいつでも出発できるのですが、きっと女性達は色々準備があるだろう、そういう判断なのだそう。
着替えとかかな?
僕は聖女さまと隣にいるビーチェさんに話しかけます。
「あの、もし追加で荷物があるようでしたら明日の朝、僕に渡して下されば収納しますので、遠慮なく声を掛けて下さいね。」
すると聖女さまは、
「ありがとうございますリューク様。私とビーチェはこれ以上荷物を増やさないと思いますので、どうかお気になさらず。それでは明日。」
僕に2人はお辞儀をし、去って行きました。
あ、そうだ。
レーツェルさんにも確認しないと。
そう思いましたが彼女の姿は既になく、もう帰ったようです。
さてどうしよう。
明日から暫く個人での依頼を受けられないので、一応冒険者ギルドと商人ギルドへ報告に向かいました。
特に商人の方は、僕を指名、つまり指名依頼をして下さる事があるので、念の為暫く無理と伝えておきます。
・・・・
・・・
・・
・
「あらリュークさん、暫くぶりですが遠征されていました?」
冒険者ギルドでは特に何もなく、今は商人ギルドにやってきているんです。
他の街と違い王都は住んでいる人々も多く、それぞれギルドは完全に分かれて運営されています。
小さな村や町ではギルドは1ヶ所だけだったりする事が多いのですけれどね。
そんな僕に気軽に声を掛けて下さる受付の女性。
「色々準備がありまして。その、明日から暫く遠征を行いますので、指名依頼を停止してほしいのです。」
すると何故か微妙な顔をする受付の女性。
「あーその、頑張ってね?私は関わりたくないけれど、国の依頼じゃ仕方がないわね。で、聖女様ってどんな方だったのかしら?」
・・・・どうやら僕が勇者パーティーに加入した事は筒抜けのようです。
「あーその、多分僕と同じぐらいの年齢で、とても優しそうでお淑やかそうな女性でしたよ。それに何だか知性を感じました。あの、言っている意味分かります?」
僕ってこういう説明が下手なんです。
「うん、それは知っているわ。そうじゃなくって、美人だった?噂では飛び切りな美人って聞いているから。」
どうなんだろう?
この時リュークは、国一番と思われる美少女・エリザヴェータ姫を基準にしてしまったのでどう答えたらいいか悩んでしまっていたのだ。
「うーん、美人というよりかわいい感じですかね。」
まだ15歳。
18歳のエリザヴェータと比べれば幼く見えてしまうのは仕方がない所。
「そうかあ。まあ帰ったら色々聞かせてくれるとお姉さん嬉しいかな。じゃあ気を付けて出かけてくるのよ?」
僕は手続きが既に終えている事に驚きつつ、商人ギルドを後にしました。
この後念の為に色々買い足し、明日に備えました。
翌朝、僕は出発の準備を終え、予め指定された場所へ向かいます。
どんな旅になるのかな?
勇者さまはそう宣言し、僕達は解散となりました。
僕はいつでも出発できるのですが、きっと女性達は色々準備があるだろう、そういう判断なのだそう。
着替えとかかな?
僕は聖女さまと隣にいるビーチェさんに話しかけます。
「あの、もし追加で荷物があるようでしたら明日の朝、僕に渡して下されば収納しますので、遠慮なく声を掛けて下さいね。」
すると聖女さまは、
「ありがとうございますリューク様。私とビーチェはこれ以上荷物を増やさないと思いますので、どうかお気になさらず。それでは明日。」
僕に2人はお辞儀をし、去って行きました。
あ、そうだ。
レーツェルさんにも確認しないと。
そう思いましたが彼女の姿は既になく、もう帰ったようです。
さてどうしよう。
明日から暫く個人での依頼を受けられないので、一応冒険者ギルドと商人ギルドへ報告に向かいました。
特に商人の方は、僕を指名、つまり指名依頼をして下さる事があるので、念の為暫く無理と伝えておきます。
・・・・
・・・
・・
・
「あらリュークさん、暫くぶりですが遠征されていました?」
冒険者ギルドでは特に何もなく、今は商人ギルドにやってきているんです。
他の街と違い王都は住んでいる人々も多く、それぞれギルドは完全に分かれて運営されています。
小さな村や町ではギルドは1ヶ所だけだったりする事が多いのですけれどね。
そんな僕に気軽に声を掛けて下さる受付の女性。
「色々準備がありまして。その、明日から暫く遠征を行いますので、指名依頼を停止してほしいのです。」
すると何故か微妙な顔をする受付の女性。
「あーその、頑張ってね?私は関わりたくないけれど、国の依頼じゃ仕方がないわね。で、聖女様ってどんな方だったのかしら?」
・・・・どうやら僕が勇者パーティーに加入した事は筒抜けのようです。
「あーその、多分僕と同じぐらいの年齢で、とても優しそうでお淑やかそうな女性でしたよ。それに何だか知性を感じました。あの、言っている意味分かります?」
僕ってこういう説明が下手なんです。
「うん、それは知っているわ。そうじゃなくって、美人だった?噂では飛び切りな美人って聞いているから。」
どうなんだろう?
この時リュークは、国一番と思われる美少女・エリザヴェータ姫を基準にしてしまったのでどう答えたらいいか悩んでしまっていたのだ。
「うーん、美人というよりかわいい感じですかね。」
まだ15歳。
18歳のエリザヴェータと比べれば幼く見えてしまうのは仕方がない所。
「そうかあ。まあ帰ったら色々聞かせてくれるとお姉さん嬉しいかな。じゃあ気を付けて出かけてくるのよ?」
僕は手続きが既に終えている事に驚きつつ、商人ギルドを後にしました。
この後念の為に色々買い足し、明日に備えました。
翌朝、僕は出発の準備を終え、予め指定された場所へ向かいます。
どんな旅になるのかな?
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