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旅立ち――――15歳になったので出発する

第4話 旅路は順調

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 どうやら5年に一度の時に合わせたようで、しかも一番スキルの発現がよいとされる帝都まで帰るとか。

 5年に一度、特別な日があって、その日は結果が良くなるらしいので、僕達もその日を目指し移動中なんだ。

 どんな人なんだろう?まあ僕達には関係ないかな?ただ、このまま行けばひょっとしたらお姫さまを乗せた馬車に追い越されるかも?

 そうこうしているうちに、何事もなく出発してから8日程経ち、あと2日で目的地に着くという所で変化が起こった。

 隣の国との国境からようやく離れ、今まで宿泊した場所も小さな村といった感じだったのが、徐々に大きな村となって道も太くなり、地面の凹凸が少なくなってきた。

 やっとお尻の痛みからある程度解放される感じでありがたかった・・・・

 今朝出発する時、乗合馬車には僕達の他に荷物を抱えた商人の人と、何人か冒険者の人達が乗ってきた。
 そうは言っても全員まだ若い感じで、僕達より少し年上って感じ。
 商人?の人が護衛に冒険者の人を雇ったらしく、商人の人?を守るように馬車に座っている。
 出発前、馬車に乗ろうとすると、何人かの冒険者が急いで何処かへ向かっていった。
 道中商人の人とお話をする機会があったのですが、話したのは姫さまの事と、先程まで居た冒険者の人達に関して。

 お姫さまの事は彼方此方でもう話題になっており、帝都では今か今かと皆待ってるそう。
 そして噂ではどえらい別嬪だとか。どえらいって何でしょうか?

 そして、朝見かけた冒険者の人達ですが、どうやら最近力をつけている暁団という、えーよくわからなかったけれど、クランというのかな?パーティーではなく、もっと大きな集まりで、そこに所属している人達だったみたい。

 あまりいい噂を聞かないみたいだけど、結成してそんなに時間が経ってないにもかかわらず、もうB級だとか。
 うーん、B級と言われてもよく分からない・・・・
 走行しているうちに、どうやらアフェール領という所に入ったみたい。
 アフェール侯爵さまの治める商業都市らしいけれど、侯爵さまって偉い人なの?


 貴族様の階級ってよく分からない・・・・

 シュラハト連邦?っていう国と接しているみたいで、よく分からないけどあまりいい国じゃないらしく、僕達が通った場所に兵隊さん達が沢山いて驚いちゃった。

 もしかして戦争とかあるのかな?争い事は嫌だなあ。

 本当は帝都プレジールまで行きたいけれど、流石に遠すぎて、このアフェールという所が僕達の行き先らしく、あと2日程で着くみたい。

 暫く進むと、セアリアス帝国とシュラハト連邦って国境にある大きな森の中を通る事に。
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