異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ

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テイム

第49話 襲撃

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 俺は何が起こったのか理解できないまま吹き飛んだ。

 隣を見ると、シロが既に立ち上がって何かに猛然と向かっていくのが見えた。

 そしてフロリーナとヤーナは・・・・無事らしい。

 別れを告げたはずなのに、俺はどうかしているな。

 いかん!目の前の出来事に集中しないと!

 途方もない何かが俺の方に来るのが分かり、背後ではヤーナがぎゃあぎゃあ叫んでいるのが聞こえるが、俺は自分の事で手一杯だ。

 咄嗟に俺と得体のしれない何かの間に壁を作り、こっちに向かってきた何かを防ぐ事に成功した。

 だが俺の壁はあっさり砕かれ、俺はその何かに・・・・と思ったが、背後から何か飛んできて、俺を追い越し得体のしれない何かにぶつかった。

「クーンさま!」

 フロリーナが俺の所に駆けよってきて、俺の左手を無理やり引っ張り、回復魔法を唱えてくれる。

「ぐがあ!!」

 めっちゃ痛い!何事か?そう思ったが、どうやら俺の左腕は折れていたようだ。

 見るとシロは大きなバケモンと戦っているようだ、何だあれ。

 大きなワニか?それともトカゲ?

 どう見ても爬虫類と思われるバケモンを見る余裕ができ、【土】で攻撃できる余裕ができた。

「シロ下がれ!」

 シロは俺の声が聞こえたのかどうか、俺が言い終わるか終わらないうちに後方に飛び退いた。

 くそ!トカゲの分際で!!

 俺はシロが立ち退いた事でたたらを踏んでいるように見えたトカゲの地面を確認、地面に【土】を用いた針を形成、そのまま地面からせり出すようにトカゲの腹に命中させる。

 ガキン!

 トカゲの分際で俺の【土】を防ぐのか!
 信じられん!

 俺はこの時、隙が出来てしまったようだ。

 気が付くと目の前にトカゲが大きな口をあけていたのだ。
 そしてその奥に何か真っ赤と言うかオレンジ色と言うか、これヤバイ奴ですやん!と思わせる何かが見えた。

「伏せて!」

 何やら女性の声が聞こえ、俺は確認せずにその場に伏せた。

 次の瞬間トカゲの口に何かが張り付いたのが見えたが、直ぐに消えた。
「私のレベルでは無理か!」

 だがほんの僅かな時間、トカゲの動きが止まったのだが俺には十分すぎた。

 俺は地面から再び、今度はガチガチに固めた棒をトカゲの口に突っ込んだ。

 そのまま大きく開けた口の上下に棒が来るように調整し、トカゲは口を閉じる事が出来なくなり動きに変化が見えた。
 よし今だ!

 さらに追い打ちをかけるように今度は土という土をトカゲの開いた口からどんどん突っ込んだ。

 足掻くトカゲだが、開いた口からは俺の【土】でひたすら大量の土が入り込み、そのうち苦しそうに手足をばたつかせ始めた。

「サラマンダーよ、あの口の中の土を熱せよ!」

 なんか聞こえたと思ったら、炎の塊がトカゲの口の中に入り込み、どうやら俺が突っ込んだ土を熱しているようだ。

 そのうちトカゲの口から凄い蒸気なようなものが溢れ出て、鼻?鼻らしき部位からドロドロの何かが出てきた。
 もしかして土を高温で溶かしたのか?

 行ける!と思ったのだが・・・・

 気が付いた時には時すでに遅し、トカゲのしっぽが・・・・トカゲが苦しんで暴れて、尻尾も凄い勢いで右に左に、となっていたのだが、偶然?ヤーナの方に向かっているのが見えた。俺は無意識にヤーナを・・・・ヤーナは俺のすぐ後ろにいたのだ・・・・ヤーナを突き飛ばした。
 ここで俺は退場した。
 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

「ヤーナ、しっかり押さえていて!」
「駄目!私では抑えきれない!」
「そこの従魔さん、クーンさまの動きを封じて下さい!治療が出来ません。」

『分かった。』

 シロはクーンにのしかかる。
 クーンは無意識にもがくがシロは大きく重い。クーンの力ではどうにもならない。

「ぐぼっごごぼっ!」

 クーンの口から大量の血が溢れ出る。
「ヤーナ、クーンさまの口から溢れ出ている血を何とかして下さい!このままでは自分の血で溺れてしまう!」
「くっ!クーンに借りを返さないまま死なせる訳にはいかん!」

 ヤーナはクーンの口に自らの口を合わせ、クーンの口に溜まっている血を吸い出した。

「ごぼっ!」
「もう少しよ!」

「ぐっ!」

「ヤーナ、もういいわ、あとは私が回復させます!」

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 俺はどうしていたんだ?
 気が付けばシロを枕に俺は寝ていたようだ。





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