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王都襲来
第81話 引き渡し
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「確かにクツーゴ男爵だね。いや、元だった。」
ニールスにいはよく覚えている!
「問題は何故死んだはずの3人がここに居るかなんだけど。」
今ニールスにいを中心とした話し合い、つまり先ほどまでの報告と対策が行われているのだが、
「ねえ、その3人をドラゴンに引き合わせた方が早いんじゃないの?それにそのおじさんもドラゴンに聞いた方がいいんじゃない?」
せっかちなヤーナだ!
「それもそうだね。あの場にはまだドラゴンと王子様、そして王女様がいらっしゃる事だし、戻ろうか。」
「流石は雲外蒼天のパーティーリーダー、話が早くていいわね!クーン、あんたのお兄様なんでしょ?見倣いなさいよね!」
いやいや見倣うなんて烏滸がましい!
いや待てよ!何でヤーナにここまで言われなくっちゃいけないんだ?
『だって・・・・彼女だもん。』
だもん・・・・
あかん奴だこれ。
俺はまたしてもこの上目使いと、この言葉に陥落してしまった。
11歳にして魔性の女かよ!まだ胸はぺったんこだけど。
「ちょっとクーン、今失礼なこと考えていたでしょう?胸を見てたわよね!いやらしい!!」
「見られるほどの胸なのか?」
「何よ!ちゃんと膨らんでいる途中よ!ほら!」
そう言ってヤーナはあろう事か自分の胸に俺の手を誘導しやがった!
【ムニュ】
まだまだこれからだが確かにそこには夢があった!
そう、これからの・・・・は!
「ちょ、一寸、そこで黙られると困るんだけど。」
「すまん、確かに夢は存在していた。」
俺はヤーナの胸を拝んだ。
「何拝んでいるのよ!」
顔を真っ赤にするヤーナだが、ごまかせたか?しかし大胆だったな。
「おほん、そろそろ宜しいですかな?」
セバスチャンだ。ナイスタイミング!
「「ごめんなさい。」」
周囲の目が痛かったので2人して謝った。
その後俺が元領主の3人と、訳の分からん冒険者6名、そしてもう既にボックス内に拘束している上に台車使用にしていつでも移動できるようにしている謎の魔族?
全員を拘束したまま移動させる事の出来る台車を用意し、辺境側に居る王子様と王女様と合流すべく出発したのだった。
因みにニールスにいは先行して戻ってくれたよ。
・・・・
・・・
・・
・
俺達は今トカゲ・・・・ドラゴンだったな、彼等と対面している。
【すまぬな主よ、感謝する。】
何故か感謝するドラゴン。
こいつは確か俺が埋めた奴だな。
あれ?俺こいつを穴から出したっけ?記憶にないな。這い出てきたのは別の奴だったはずだよな。
【言っておくが、主は我を穴に押し込んで蓋をしたがいいが、蓋を固めなかったであろう。】
そうだった。
「じゃあ何だ、あの後這い出てきたのか?」
【いや、そこの重力操作の子に、重力を操作してもらい浮上した。】
まあどうでもいいが、さて拘束して連れてきた連中をどうするかなんだよな。
王子様と王女様の周囲には、これでもかというぐらい騎士が集まってガードをしている。
やっぱり王子様と王女様なんだよな、あの2人。
は!もしかしてこの2人を連れまわしたとか言って捕まらないよな?
「その心配は無用だクーン。それより僕とサスキアを助けてくれて感謝する。それに事の解決に尽力してくれた事、国を代表し嬉しく思うぞ。礼は後日必ず渡す故、今は待ってくれないだろうか?まだ全ての真相が解明されたわけではないからね。」
まあそうなんだけどさ、でもこうして接すると王子様超かっけええんですが!
「兄さ・・・・ディーデリック王子と共に私を助けて下さった事、感謝いたします。先ほどもお伝えいたしましたが、必ずお城へ来て下さいませ。」
あれって冗談や社交辞令じゃなかったんだ。
だがそうホイホイと城なんか行けないんじゃないか?あ、ここには公爵令嬢と侯爵令嬢が居たんだった・・・・どうやら勘当させられたという体裁を取られただけで、籍を抜かれた訳じゃないらしい。貴族の事はわからん。
そしてマースが俺に驚いた表情で何やらわなわなと震えているんだが、トイレか?
「ク、クーンさん、どうやってドラゴンを手懐けたのですか?」
あん?手懐けたって?俺が?ドラゴンを?
「いや何もしていないぞ。」
「そんな事はありません。既にこのドラゴンはクーンさんを主と認めていますし、もう一体のドラゴンもディーデリック王子を主と認めています。」
「おい何勝手に俺を主としているんだ?今更だがお前、俺を主と呼んでいた気がするが何勝手に主扱いしてやがるんだ!」
【おい、ドラゴンの主だぞ。そこは誇るがいい。】
「いや待てそれは困る!」
【何故困るのじゃ?】
「俺は、【ドラゴンスレイヤー】の称号が欲しいんだよ!」
あれ?なんでみんなここで固まるんだ?
異世界あるあるじゃあドラゴンを殺せばドラゴンスレイヤーの称号を得られ、冒険者として一目を置かれる存在にだな・・・・
「何バカな事言っているのよ!ほらさっさとその魔族を引き渡す!」
容赦ないなヤーナは。
そしてフロリーナと言えばいつの間に?いや随分前から、最初からか?
マースといちゃついていやがった!
「いいなあ、僕もドラゴン欲しいなあ。」
「駄目よティーデ、あんなの大きすぎてお世話できないわよ。」
ペットかよ!
王都襲来の章 完
次回は城が舞台になります・・・・予定です(-_-;)
ニールスにいはよく覚えている!
「問題は何故死んだはずの3人がここに居るかなんだけど。」
今ニールスにいを中心とした話し合い、つまり先ほどまでの報告と対策が行われているのだが、
「ねえ、その3人をドラゴンに引き合わせた方が早いんじゃないの?それにそのおじさんもドラゴンに聞いた方がいいんじゃない?」
せっかちなヤーナだ!
「それもそうだね。あの場にはまだドラゴンと王子様、そして王女様がいらっしゃる事だし、戻ろうか。」
「流石は雲外蒼天のパーティーリーダー、話が早くていいわね!クーン、あんたのお兄様なんでしょ?見倣いなさいよね!」
いやいや見倣うなんて烏滸がましい!
いや待てよ!何でヤーナにここまで言われなくっちゃいけないんだ?
『だって・・・・彼女だもん。』
だもん・・・・
あかん奴だこれ。
俺はまたしてもこの上目使いと、この言葉に陥落してしまった。
11歳にして魔性の女かよ!まだ胸はぺったんこだけど。
「ちょっとクーン、今失礼なこと考えていたでしょう?胸を見てたわよね!いやらしい!!」
「見られるほどの胸なのか?」
「何よ!ちゃんと膨らんでいる途中よ!ほら!」
そう言ってヤーナはあろう事か自分の胸に俺の手を誘導しやがった!
【ムニュ】
まだまだこれからだが確かにそこには夢があった!
そう、これからの・・・・は!
「ちょ、一寸、そこで黙られると困るんだけど。」
「すまん、確かに夢は存在していた。」
俺はヤーナの胸を拝んだ。
「何拝んでいるのよ!」
顔を真っ赤にするヤーナだが、ごまかせたか?しかし大胆だったな。
「おほん、そろそろ宜しいですかな?」
セバスチャンだ。ナイスタイミング!
「「ごめんなさい。」」
周囲の目が痛かったので2人して謝った。
その後俺が元領主の3人と、訳の分からん冒険者6名、そしてもう既にボックス内に拘束している上に台車使用にしていつでも移動できるようにしている謎の魔族?
全員を拘束したまま移動させる事の出来る台車を用意し、辺境側に居る王子様と王女様と合流すべく出発したのだった。
因みにニールスにいは先行して戻ってくれたよ。
・・・・
・・・
・・
・
俺達は今トカゲ・・・・ドラゴンだったな、彼等と対面している。
【すまぬな主よ、感謝する。】
何故か感謝するドラゴン。
こいつは確か俺が埋めた奴だな。
あれ?俺こいつを穴から出したっけ?記憶にないな。這い出てきたのは別の奴だったはずだよな。
【言っておくが、主は我を穴に押し込んで蓋をしたがいいが、蓋を固めなかったであろう。】
そうだった。
「じゃあ何だ、あの後這い出てきたのか?」
【いや、そこの重力操作の子に、重力を操作してもらい浮上した。】
まあどうでもいいが、さて拘束して連れてきた連中をどうするかなんだよな。
王子様と王女様の周囲には、これでもかというぐらい騎士が集まってガードをしている。
やっぱり王子様と王女様なんだよな、あの2人。
は!もしかしてこの2人を連れまわしたとか言って捕まらないよな?
「その心配は無用だクーン。それより僕とサスキアを助けてくれて感謝する。それに事の解決に尽力してくれた事、国を代表し嬉しく思うぞ。礼は後日必ず渡す故、今は待ってくれないだろうか?まだ全ての真相が解明されたわけではないからね。」
まあそうなんだけどさ、でもこうして接すると王子様超かっけええんですが!
「兄さ・・・・ディーデリック王子と共に私を助けて下さった事、感謝いたします。先ほどもお伝えいたしましたが、必ずお城へ来て下さいませ。」
あれって冗談や社交辞令じゃなかったんだ。
だがそうホイホイと城なんか行けないんじゃないか?あ、ここには公爵令嬢と侯爵令嬢が居たんだった・・・・どうやら勘当させられたという体裁を取られただけで、籍を抜かれた訳じゃないらしい。貴族の事はわからん。
そしてマースが俺に驚いた表情で何やらわなわなと震えているんだが、トイレか?
「ク、クーンさん、どうやってドラゴンを手懐けたのですか?」
あん?手懐けたって?俺が?ドラゴンを?
「いや何もしていないぞ。」
「そんな事はありません。既にこのドラゴンはクーンさんを主と認めていますし、もう一体のドラゴンもディーデリック王子を主と認めています。」
「おい何勝手に俺を主としているんだ?今更だがお前、俺を主と呼んでいた気がするが何勝手に主扱いしてやがるんだ!」
【おい、ドラゴンの主だぞ。そこは誇るがいい。】
「いや待てそれは困る!」
【何故困るのじゃ?】
「俺は、【ドラゴンスレイヤー】の称号が欲しいんだよ!」
あれ?なんでみんなここで固まるんだ?
異世界あるあるじゃあドラゴンを殺せばドラゴンスレイヤーの称号を得られ、冒険者として一目を置かれる存在にだな・・・・
「何バカな事言っているのよ!ほらさっさとその魔族を引き渡す!」
容赦ないなヤーナは。
そしてフロリーナと言えばいつの間に?いや随分前から、最初からか?
マースといちゃついていやがった!
「いいなあ、僕もドラゴン欲しいなあ。」
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