異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ

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クーン20歳

第239話 ヘンリエッテ・ラウハ

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 ここに、1人の女性が居る。
 彼女の名はヘンリエッテ・ラウハ

 今や最強との評価があるパーティー【雲外蒼天】メンバーであるが、彼女スキルは【回復】と【レジスト】のせいで直接の戦闘では攻撃の役に立たない事から、目立った実績を上げていなかった。
 ただ、パーティーメンバーが怪我をしてもヘンリエッテの回復魔法があるので実際大いに役立っている。
 そしてレジスト。
 これは敵意のある対象から放たれた魔法に対し、抵抗するというもの。
 自身の周囲10メートル程が有効なので、もし相手が魔法をメインであればかなり相性がよく、実際彼女は雲外蒼天に欠かせない。

 そんな彼女だが、自己評価はかなり低い。
 同じパーティーメンバーのノールチェとは特に親しいが、どうしても彼女と比較してしまい、自分が直接の戦闘において役立っていない、しかしノールチェは【風魔法】と【身体強化】のスキルで戦闘時に大いに活躍している。
 但し風魔法は自身の素早さを上げる為にしか使っていなかったりする。
 更に身体強化で能力を上げ、素早い移動と身体強化によるごり押しスタイル。

「また役に立たなかった・・・・」

 ヘンリエッテは疲れていた。
 何せここまでメンバー全員五体満足では辿り着けず、ヘンリエッテの回復魔法Nによって辛うじて何とかなっていた。
 しかしそのせいで彼女は常に魔力枯渇状態。
 実際パーティーの移動はヘンリエッテの回復次第だったのだ。

「何言っちゃっているのよヘンリエッテ。あんたが居なけりゃ私ら此処まで無事辿り着けなかったんだからさあ、もっと自分に自信をもちなって。」
「そうは言うけれどノールチェ、私戦闘で全く役立っていないし、こうして足をひっぱって、うう・・・・」
 しかし彼女に同情するメンバーは誰1人いない。
 何故か?
「ノールチェもヘンリエッテも羨ましいわ!」
「そうよ!私達ってさあ、結局【ピー】じゃない?」
「そうそう、ここまで【ピピピー】、未だ私達3人の【ピー】はないんだよ?それを思うとそれだけで羨ましい。」
「え?なに?何の事?」
 ヘンリエッテは分からない。何故なら彼女は【名持ち】なのだ。
 ノールチェもそう。
 しかし残りの3人には未だ名が無い。
 実際にはあるはずだが、【ピー】が設定していなかったりする。
「これでニールス様と結婚とか、あり得ないよねえ。」
「そうなのよね。未だ【ぴぴー】も【ピー】されていないし。」
「はあ、どうしたら【ピー】に【ぴー】を用意してもらえるのかしら?」

 謎の言葉である。
 そしてどうした訳か彼女の耳には一部【ピー】とか【ぴぴー】とか聞こえるのだ。

「色々分からないけれど、いったんそれは置いておいて、ニールス様を連れ去ったドラゴンを探すかどうか、もし探さないのであればどうするか、決めない?」
 ヘンリエッテは提案した。
「そうだよな!ニールスが生きているって感じがしたし、追いかけようぜ!」

 こうして生死不明のニールスの生存の可能性が増した事で勢いづく彼女達5人。
 再びニールスと合流できるのか?
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