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世界征服編
ガチネタエピソード:呼んでみた
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「さて、皆様こんにちは。
司会の名無しくんです」
拍手が巻き起こる。
一言で言えば、ここはとあるスタジオである。
観客席には多数の応募で集まった人たち。
そして司会の名無しくんと。
「待ち時間長かったからですね。
ゲストの方がイライラしているみたいなので、早速──登場して頂きましょう!!」
照明が暗くなる。
すると暗闇の中から、デカイスクリーンが浮かぶ。
『今までお世話になりました!!』
『ハッハハハハァッ!
女は最高だ!!』
『白波、またな』
『毎日積み上げるんだ』
映像が流れていく。
一分ほどあった特集シーンが流れ終わり。
「今日のゲストは──ケルビン・アルファル・ディア・アウグスベルファウスさんです!!」
左右から煙が上がる。
黄色い大歓声の中、一人の男がポッケに手を入れたまま階段をゆっくり下りてくる。
「おぉ。
こんにちは、ケルビンさん」
「⋯⋯どうも」
「いやぁ、近くで見ると結構カッコイイですね」
「結構ってなんだよ結構って」
「失礼しました。
本日はケルビンという名前と伊崎湊翔という名前で迷いましたが、とりあえず本人希望でケルビンの名前の方でご出演してもらいましたー!」
『キャァァァ!!』
「おぉ、ケルビンさん。
あちらの方が大喜びですよ」
「おっ。そうか?」
手を振るとその一人がその場でぴょんぴょん跳ねている。
「さてさて。
今回はケルビンさんにご出演いただいたのですが、今回にあたりましていくつか質問を募集しました」
「俺に?」
「えぇ。
ケルビン/伊崎さんに聞きたいこと特集ということですね」
「そんな聞きたいやつなんているのか?
俺だったら聞かねぇ」
「いやいや!
もうお話したじゃないですか!」
「あぁ、あれだろ?
俺の人生を物語にして楽しんでる奴らがここの観客なんだって?」
「そうです!
この場所は簡単に言いますと、時間が止まっている場所になっていて、あなたが寝ている間に来ていますので問題ありません。
それに、ここで話したことは全て忘れるよう準備はバッチリです!」
「ふん。犯罪者じゃねぇかよ。
まっ、てことはつまり、俺の予想は当たっているというわけか」
顎に手を当てて足をクロスさせながら、ケルビンは左右に動きながら何やら考えている。
「予想?」
「いや、お前に声をかけられたとき、思ったんだ。
基本的に次元というのは上の奴らが下を観測することは出来ても、下から上を見る事はできない。
俺はずっと、この世界には観測者がいるという前提で動いてる。
だからまとめると、お前らは俺らの上位者であると考えるのが妥当だ。
物語って事は、掻い摘んで読んでるなり漫画みたいなもので娯楽として楽しんでるってことだろ?」
「主に現在は小説ですね。
これからどうなるのかは分かりませんが」
「小説で人生の全てを見せるわけにもいかねぇしな。
後は俺の人生はほとんど見せられない場面が物理的に多いわな。
死体蹴ったり、壊したり再利用したり」
「言い過ぎ言い過ぎです」
「後は乱○パーティーを夜な夜な毎日してるとかさ」
「ピーしか入らない事を言うのはやめてください」
「名無しくんが笑ってるぞ。
こうやって荒らせばいいのか」
笑いながら名無しくんは、ゴホンと息を整えだした。
「色々問いただしたい事は色々⋯⋯本当に色々ありますが」
「おい、お前童貞か?」
「はーい静かにしてくださいー」
「おい聞いたかよ?アイツどう──」
「では!!!!」
「声でっっか」
苦笑いで足を組み直すケルビン。
「質問の前に、ケルビンさんから言いたい事があるんでしたよね?」
「え?まぁ⋯⋯むずいだろうけどな」
「どうぞどうぞ、仰ってください」
「いいか?
お前ら都合のいいところだけ掻い摘んで楽しむんじゃねーよ!
ふざけんなよ!」
「いやめっちゃ笑ってるじゃないですか!」
「いやだってさ⋯⋯っ」
堪えきれず噴く。
軽く鼻をかいて、ケルビンは笑いながら言う。
「こう見えても俺結構頑張ったんだぜ?
毎日研究してたしさ、なんか上手く行った所だけ取り上げられても困るって」
「まぁ、物語ですからね」
「いやだから無理難題なんだよね。
確かに疲れるわな。
でもにしてはだろ?
どんなジャンルなんだ?俺の話しってよ」
「タイトルは自力で⋯⋯帰還⋯⋯がどうたらですね」
「まぁ、確かに合ってるわな?
でも俺の苦労は!?」
「カットされてますね」
「おい!!
何年勉強したと!?」
「まぁまぁ落ち着いて」
「クソッ」
頬杖をついてそっぽ向き出す。
「失敗を物語にしても、みんな読まないですからね」
「⋯⋯何言ってんだ。
そりゃ読む層が悪いんだろ。
スカッとしたいのか?そいつら」
「私もあんまり知らないんですよね」
「なんでだよ」
鼻に掛かりながら甲高い苦笑いで司会の肩を引っぱたくケルビン。
「痛い痛い!」
「市場調査もしねぇでよく物語を人に見せられるな」
「それは私に言われても!」
「まぁそうか。俺の人生を観測して、物語にしてやつがいるってことだもんな。
⋯⋯いつかあったらぶっ潰す。
あと攻略法教えろ」
「なんのですか」
「あ?
だって観測してんだから俺の人生の未来もある程度分かんだろ?」
「た、確かに」
少し悩んだ末に名無しくんは遅れてその事実に気づく。
「まぁ。人生ってのは難しいもんだ。
悩む行為そのものが必要なんだよなぁ。
人生って」
「なんかケルビンワールド始まりましたけども」
「え?お前はどう思うんだよ?」
片側に寄りかかりながら、顎をしゃくり上げて訊ねるケルビン。
「え?そんな事言われても⋯⋯」
「だってよ?仮にだぞ?
未来を分かってまぁ物語がどこまで知ってるのかは知らんが、俺は今まさにそれをやってるわけだが、冷静に考えてぶっ壊れてるよな?」
「ま、まぁ」
「未来の情報って、金じゃ測れん。
しかも、その未来は大体予想がつくだろう?
お金が手に入りましたー。
色んな凄いやつと仲良くなりましたー。
⋯⋯いや人生ってそれじゃ意味ねぇんだって」
「で、ではケルビンさんはどう思うんです?」
「ん?だから、知ってんだろ?
俺たちは感情を知る為に人の身体を通じて生きてんだって。
物語読んでねぇのか?アホんだら」
「それってつまり?」
「司会!察せ!」
観客席にいる人たちも呆れ笑いを起こしている。
「そういう話は自分には分かりづらいといいますか⋯⋯」
「んー。でもよ?
1度くらいは考えた事ねぇ?
自分はなんのために生まれてきたのだろうか?って」
「それは両親が何かの間違いを起こしたからでは?」
「間違いって」
口を尖らせて笑いを我慢するケルビン。
「まぁそれもそうだわな。
ただ、基本的に人間には必ず何かを得るためにこの世に意識が降りてくるのは確かだ」
「なんでそう思うんです?」
「そういう風だと思え。
そっから先は言っちゃつまらんだろ」
「駄目だ、私には皆目検討つかないです」
司会の言葉に、ケルビンは鼻でふっと笑い飛ばす。
「あっ、質問が来ましたよ!」
「ほう?来たのか」
「システム的に結構タイムラグがあったので⋯⋯!」
デデン!という効果音と共に、モニターに質問内容が映し出される。
"聞きたいことは上の年齢はどこまでいける?
まさかいくら可愛くても近○○○は狙ってないよね?"
「こちらになりますが如何でしょう?」
「これさ、単純な疑問なんだけどさ」
足を組み変えながら頬杖をつくケルビンに、司会は焦っている。
「なんですか!?
ヤバイこと言わないですよね!?」
「そんな顔すんなよ。
いやさ、男って正直なところだぞ?
年齢っていうアレで見てるやつってどれくらいいんだ?」
「というと?」
「例えばさ?
ロリコンとか日本に来た時思い出したけど、多分真性ロリコンって本当に異常者ではあると思うのよ」
「えぇ、ええ」
「だけど、一般的にさ?
多分男が想像するような、まぁストレートに言えばデカくて色気があれば、多分興奮するように出来てね?
多分あれってそういうことだと思うんだよな。
アニメ見てそれ思ったんだよね」
「アニメですか?」
「あぁ。
アニメ出てくる女とか学生って大人の中で上澄みみたいなデカさじゃん?
だから見てる男たちは顔とか立場ってより、そのスタイルの良さを見てこの子⋯⋯くっ!ってなってるわけだよな?
つまり年齢ではないわけじゃん?」
「ああ⋯⋯確かに」
「エロいかエロくないか。
それが全てだろ?
まぁ質問の答えになってないわな。
端的に答えれば、上に制限は全くない。
多分伏せてるのはあれだよな?
家族とかそういうことだよな?
ないわな。
求められたらイケる⋯⋯くらい?」
「え?イケるんですか!?」
「いや、わからん。
ただ武士たるもの、イケるとは言っとかないと」
「なんて強欲な⋯⋯!」
「世の女は俺が抱くためにある。
そして責任を持って笑顔で過ごしてもらう。
良い男だろ?」
ドヤ顔である。
観客席にいる数人はシバきたそう顔をしている始末。
「さっ、怒られない内に次いこう」
「あっそうですね!」
"ケルビンの世界のことは知りたいですね
あとは如何にしてケルビンに成ったのかも気になるところです(自然とそうなったのかもしれませんが)"
「結構大雑把だな」
「世界⋯⋯ですかね。
一応答えれる範囲で色々概要でも」
「ラウンド大陸というところがあっちにはある。
まぁ広さはロシアとかあっちあたりに該当すると思ってくれ。
大体大国が5から6つくらいかな。
文明は俺が見た限り数回滅んでるのを目撃してる」
「あっ、そんな見てるんです?」
「あぁ。戦争でなくなった。
俺は儲けものだったが」
「何がです?」
「王女様姉妹丼だよ。
最高だった」
ケルビンの耳打ちを聞いた名無しくんは持っていたバインダーで引っ叩いている。
「うらや──駄目ですよ!
そんな人類滅亡の時に!」
「本音ただ漏れじゃねーか。
だがまぁ良いだろ?
俺がそこに立っててやるって、それだけで他国には意味があるからな。
いやーえかったえかった。
毎日止まらん」
「後はどうです?」
「あと⋯⋯なんかあったかなぁ?
まぁだから、日本人感が抜けたのがいつかみたいなのを知りたいんだろ?多分」
「恐らく、ですけど」
「だとしたら100年くらいかな?」
「100年ですか?」
「師と一緒にいたってのもあるが、向こうってこう⋯⋯スラムみたいなもんで、命の価値があまりにも軽いんだよな。
だから、金と力さえあれば、可愛い女が群がる。
わかりやすいだろ?
容姿とか性格?あとあと。
まずは自分がこの世界で生き残っていくためにはって話だからな。
無人島に行って男女を並べてみろ。
多分すぐに性別通りのことをやりだすぞ」
「はーい喧嘩を売らない」
観客席から小笑い。
ケルビンはなぁ?って笑い掛けている。
「逆に地球に帰ってびっくりしたんだよ。
面接でさ、凄い男女について言われた事があって。
女性の権利がうんたらー!とか言われて、一瞬何言ってんだコイツってなったのは久しぶりだった。
セクハラがどうだとか、それ以前にあっちは当たり前だったから」
「それはそっちがやばいのでは?」
「じゃないと問答無用で人生破滅するからな。
男女ともに。処世術みたいなもんだろう。
まっ、共通するのは、人間視点で容姿が悪いと損はするな」
「悲しきな⋯⋯!くそっ!」
「名無しくんは可哀想ね。
エリクサー飲むかい?」
手に生成した瓶を渡すケルビン。
「飲んだら──負けた気がする!」
「だから童貞なんだな名無しくんは。
腰振るためにプライドを捨てれば君は魅力が上がる気もするが。
だが俺はそんなお前が好きだぞ。
男としては」
「なんか嬉しくない!!」
「はは。
まぁ、感覚としては100年ってところだな。
というかアレだろ?
40,50になって、10代の感覚と全く変わらないって奴はそもそもここでもレアじゃねぇの?」
観客席からあぁ、と声が聞こえる。
「そんなもんだよ。
人間は時間の経過で神経や様々なものが落ち着いて正常な状態へと戻る。
失恋のときに時間をおけと言われるのも納得だな」
すると、天井の鐘がゴーン、ゴーンと二回。
終わりの合図だ。
「あっとここまでのようです」
「おぉ、こんなんでいいのか?」
「ここで話したことは忘れてしまいますが、我々一同、どんな人生を送るのか──楽しみにしております!」
「唐突過ぎんだろ。
まっ、とりあえず⋯⋯掻い摘むな!!!!」
光に溶け込むケルビンは、最後までキレなが地団駄を踏んでいたのだった。
司会の名無しくんです」
拍手が巻き起こる。
一言で言えば、ここはとあるスタジオである。
観客席には多数の応募で集まった人たち。
そして司会の名無しくんと。
「待ち時間長かったからですね。
ゲストの方がイライラしているみたいなので、早速──登場して頂きましょう!!」
照明が暗くなる。
すると暗闇の中から、デカイスクリーンが浮かぶ。
『今までお世話になりました!!』
『ハッハハハハァッ!
女は最高だ!!』
『白波、またな』
『毎日積み上げるんだ』
映像が流れていく。
一分ほどあった特集シーンが流れ終わり。
「今日のゲストは──ケルビン・アルファル・ディア・アウグスベルファウスさんです!!」
左右から煙が上がる。
黄色い大歓声の中、一人の男がポッケに手を入れたまま階段をゆっくり下りてくる。
「おぉ。
こんにちは、ケルビンさん」
「⋯⋯どうも」
「いやぁ、近くで見ると結構カッコイイですね」
「結構ってなんだよ結構って」
「失礼しました。
本日はケルビンという名前と伊崎湊翔という名前で迷いましたが、とりあえず本人希望でケルビンの名前の方でご出演してもらいましたー!」
『キャァァァ!!』
「おぉ、ケルビンさん。
あちらの方が大喜びですよ」
「おっ。そうか?」
手を振るとその一人がその場でぴょんぴょん跳ねている。
「さてさて。
今回はケルビンさんにご出演いただいたのですが、今回にあたりましていくつか質問を募集しました」
「俺に?」
「えぇ。
ケルビン/伊崎さんに聞きたいこと特集ということですね」
「そんな聞きたいやつなんているのか?
俺だったら聞かねぇ」
「いやいや!
もうお話したじゃないですか!」
「あぁ、あれだろ?
俺の人生を物語にして楽しんでる奴らがここの観客なんだって?」
「そうです!
この場所は簡単に言いますと、時間が止まっている場所になっていて、あなたが寝ている間に来ていますので問題ありません。
それに、ここで話したことは全て忘れるよう準備はバッチリです!」
「ふん。犯罪者じゃねぇかよ。
まっ、てことはつまり、俺の予想は当たっているというわけか」
顎に手を当てて足をクロスさせながら、ケルビンは左右に動きながら何やら考えている。
「予想?」
「いや、お前に声をかけられたとき、思ったんだ。
基本的に次元というのは上の奴らが下を観測することは出来ても、下から上を見る事はできない。
俺はずっと、この世界には観測者がいるという前提で動いてる。
だからまとめると、お前らは俺らの上位者であると考えるのが妥当だ。
物語って事は、掻い摘んで読んでるなり漫画みたいなもので娯楽として楽しんでるってことだろ?」
「主に現在は小説ですね。
これからどうなるのかは分かりませんが」
「小説で人生の全てを見せるわけにもいかねぇしな。
後は俺の人生はほとんど見せられない場面が物理的に多いわな。
死体蹴ったり、壊したり再利用したり」
「言い過ぎ言い過ぎです」
「後は乱○パーティーを夜な夜な毎日してるとかさ」
「ピーしか入らない事を言うのはやめてください」
「名無しくんが笑ってるぞ。
こうやって荒らせばいいのか」
笑いながら名無しくんは、ゴホンと息を整えだした。
「色々問いただしたい事は色々⋯⋯本当に色々ありますが」
「おい、お前童貞か?」
「はーい静かにしてくださいー」
「おい聞いたかよ?アイツどう──」
「では!!!!」
「声でっっか」
苦笑いで足を組み直すケルビン。
「質問の前に、ケルビンさんから言いたい事があるんでしたよね?」
「え?まぁ⋯⋯むずいだろうけどな」
「どうぞどうぞ、仰ってください」
「いいか?
お前ら都合のいいところだけ掻い摘んで楽しむんじゃねーよ!
ふざけんなよ!」
「いやめっちゃ笑ってるじゃないですか!」
「いやだってさ⋯⋯っ」
堪えきれず噴く。
軽く鼻をかいて、ケルビンは笑いながら言う。
「こう見えても俺結構頑張ったんだぜ?
毎日研究してたしさ、なんか上手く行った所だけ取り上げられても困るって」
「まぁ、物語ですからね」
「いやだから無理難題なんだよね。
確かに疲れるわな。
でもにしてはだろ?
どんなジャンルなんだ?俺の話しってよ」
「タイトルは自力で⋯⋯帰還⋯⋯がどうたらですね」
「まぁ、確かに合ってるわな?
でも俺の苦労は!?」
「カットされてますね」
「おい!!
何年勉強したと!?」
「まぁまぁ落ち着いて」
「クソッ」
頬杖をついてそっぽ向き出す。
「失敗を物語にしても、みんな読まないですからね」
「⋯⋯何言ってんだ。
そりゃ読む層が悪いんだろ。
スカッとしたいのか?そいつら」
「私もあんまり知らないんですよね」
「なんでだよ」
鼻に掛かりながら甲高い苦笑いで司会の肩を引っぱたくケルビン。
「痛い痛い!」
「市場調査もしねぇでよく物語を人に見せられるな」
「それは私に言われても!」
「まぁそうか。俺の人生を観測して、物語にしてやつがいるってことだもんな。
⋯⋯いつかあったらぶっ潰す。
あと攻略法教えろ」
「なんのですか」
「あ?
だって観測してんだから俺の人生の未来もある程度分かんだろ?」
「た、確かに」
少し悩んだ末に名無しくんは遅れてその事実に気づく。
「まぁ。人生ってのは難しいもんだ。
悩む行為そのものが必要なんだよなぁ。
人生って」
「なんかケルビンワールド始まりましたけども」
「え?お前はどう思うんだよ?」
片側に寄りかかりながら、顎をしゃくり上げて訊ねるケルビン。
「え?そんな事言われても⋯⋯」
「だってよ?仮にだぞ?
未来を分かってまぁ物語がどこまで知ってるのかは知らんが、俺は今まさにそれをやってるわけだが、冷静に考えてぶっ壊れてるよな?」
「ま、まぁ」
「未来の情報って、金じゃ測れん。
しかも、その未来は大体予想がつくだろう?
お金が手に入りましたー。
色んな凄いやつと仲良くなりましたー。
⋯⋯いや人生ってそれじゃ意味ねぇんだって」
「で、ではケルビンさんはどう思うんです?」
「ん?だから、知ってんだろ?
俺たちは感情を知る為に人の身体を通じて生きてんだって。
物語読んでねぇのか?アホんだら」
「それってつまり?」
「司会!察せ!」
観客席にいる人たちも呆れ笑いを起こしている。
「そういう話は自分には分かりづらいといいますか⋯⋯」
「んー。でもよ?
1度くらいは考えた事ねぇ?
自分はなんのために生まれてきたのだろうか?って」
「それは両親が何かの間違いを起こしたからでは?」
「間違いって」
口を尖らせて笑いを我慢するケルビン。
「まぁそれもそうだわな。
ただ、基本的に人間には必ず何かを得るためにこの世に意識が降りてくるのは確かだ」
「なんでそう思うんです?」
「そういう風だと思え。
そっから先は言っちゃつまらんだろ」
「駄目だ、私には皆目検討つかないです」
司会の言葉に、ケルビンは鼻でふっと笑い飛ばす。
「あっ、質問が来ましたよ!」
「ほう?来たのか」
「システム的に結構タイムラグがあったので⋯⋯!」
デデン!という効果音と共に、モニターに質問内容が映し出される。
"聞きたいことは上の年齢はどこまでいける?
まさかいくら可愛くても近○○○は狙ってないよね?"
「こちらになりますが如何でしょう?」
「これさ、単純な疑問なんだけどさ」
足を組み変えながら頬杖をつくケルビンに、司会は焦っている。
「なんですか!?
ヤバイこと言わないですよね!?」
「そんな顔すんなよ。
いやさ、男って正直なところだぞ?
年齢っていうアレで見てるやつってどれくらいいんだ?」
「というと?」
「例えばさ?
ロリコンとか日本に来た時思い出したけど、多分真性ロリコンって本当に異常者ではあると思うのよ」
「えぇ、ええ」
「だけど、一般的にさ?
多分男が想像するような、まぁストレートに言えばデカくて色気があれば、多分興奮するように出来てね?
多分あれってそういうことだと思うんだよな。
アニメ見てそれ思ったんだよね」
「アニメですか?」
「あぁ。
アニメ出てくる女とか学生って大人の中で上澄みみたいなデカさじゃん?
だから見てる男たちは顔とか立場ってより、そのスタイルの良さを見てこの子⋯⋯くっ!ってなってるわけだよな?
つまり年齢ではないわけじゃん?」
「ああ⋯⋯確かに」
「エロいかエロくないか。
それが全てだろ?
まぁ質問の答えになってないわな。
端的に答えれば、上に制限は全くない。
多分伏せてるのはあれだよな?
家族とかそういうことだよな?
ないわな。
求められたらイケる⋯⋯くらい?」
「え?イケるんですか!?」
「いや、わからん。
ただ武士たるもの、イケるとは言っとかないと」
「なんて強欲な⋯⋯!」
「世の女は俺が抱くためにある。
そして責任を持って笑顔で過ごしてもらう。
良い男だろ?」
ドヤ顔である。
観客席にいる数人はシバきたそう顔をしている始末。
「さっ、怒られない内に次いこう」
「あっそうですね!」
"ケルビンの世界のことは知りたいですね
あとは如何にしてケルビンに成ったのかも気になるところです(自然とそうなったのかもしれませんが)"
「結構大雑把だな」
「世界⋯⋯ですかね。
一応答えれる範囲で色々概要でも」
「ラウンド大陸というところがあっちにはある。
まぁ広さはロシアとかあっちあたりに該当すると思ってくれ。
大体大国が5から6つくらいかな。
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「あっ、そんな見てるんです?」
「あぁ。戦争でなくなった。
俺は儲けものだったが」
「何がです?」
「王女様姉妹丼だよ。
最高だった」
ケルビンの耳打ちを聞いた名無しくんは持っていたバインダーで引っ叩いている。
「うらや──駄目ですよ!
そんな人類滅亡の時に!」
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だがまぁ良いだろ?
俺がそこに立っててやるって、それだけで他国には意味があるからな。
いやーえかったえかった。
毎日止まらん」
「後はどうです?」
「あと⋯⋯なんかあったかなぁ?
まぁだから、日本人感が抜けたのがいつかみたいなのを知りたいんだろ?多分」
「恐らく、ですけど」
「だとしたら100年くらいかな?」
「100年ですか?」
「師と一緒にいたってのもあるが、向こうってこう⋯⋯スラムみたいなもんで、命の価値があまりにも軽いんだよな。
だから、金と力さえあれば、可愛い女が群がる。
わかりやすいだろ?
容姿とか性格?あとあと。
まずは自分がこの世界で生き残っていくためにはって話だからな。
無人島に行って男女を並べてみろ。
多分すぐに性別通りのことをやりだすぞ」
「はーい喧嘩を売らない」
観客席から小笑い。
ケルビンはなぁ?って笑い掛けている。
「逆に地球に帰ってびっくりしたんだよ。
面接でさ、凄い男女について言われた事があって。
女性の権利がうんたらー!とか言われて、一瞬何言ってんだコイツってなったのは久しぶりだった。
セクハラがどうだとか、それ以前にあっちは当たり前だったから」
「それはそっちがやばいのでは?」
「じゃないと問答無用で人生破滅するからな。
男女ともに。処世術みたいなもんだろう。
まっ、共通するのは、人間視点で容姿が悪いと損はするな」
「悲しきな⋯⋯!くそっ!」
「名無しくんは可哀想ね。
エリクサー飲むかい?」
手に生成した瓶を渡すケルビン。
「飲んだら──負けた気がする!」
「だから童貞なんだな名無しくんは。
腰振るためにプライドを捨てれば君は魅力が上がる気もするが。
だが俺はそんなお前が好きだぞ。
男としては」
「なんか嬉しくない!!」
「はは。
まぁ、感覚としては100年ってところだな。
というかアレだろ?
40,50になって、10代の感覚と全く変わらないって奴はそもそもここでもレアじゃねぇの?」
観客席からあぁ、と声が聞こえる。
「そんなもんだよ。
人間は時間の経過で神経や様々なものが落ち着いて正常な状態へと戻る。
失恋のときに時間をおけと言われるのも納得だな」
すると、天井の鐘がゴーン、ゴーンと二回。
終わりの合図だ。
「あっとここまでのようです」
「おぉ、こんなんでいいのか?」
「ここで話したことは忘れてしまいますが、我々一同、どんな人生を送るのか──楽しみにしております!」
「唐突過ぎんだろ。
まっ、とりあえず⋯⋯掻い摘むな!!!!」
光に溶け込むケルビンは、最後までキレなが地団駄を踏んでいたのだった。
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だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
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