200 / 247
世界征服編
本当の意味での大晦日
しおりを挟む
「あれ?急にどうしたんですか?」
着替えている俺に通訳がベーグル片手に聞いてくる。
「言ったろ?帰るって」
「⋯⋯、⋯⋯え?」
「え?じゃねぇよ。
大晦日は帰るの」
まぁ荷物はそんなに必要ねぇし。
「"そんじゃあな"」
「⋯⋯はい?
また会うじゃないですか」
「今ある全プロジェクトの対応表⋯⋯もう見たか?」
「あぁ⋯⋯一応は。
でも、なんでそんなものを?」
「まぁ色々⋯⋯人間にはあるってもんよ」
「っ?
つまりどういう?」
「まぁなんでもいい。
お前に来年分の給料と滞在費は振り込んであるのは知っているな?」
「え?はい」
「もし来年──何かがあった場合、予定しておいたやり方で進めろ。いいな?」
「な、なんですか、急に」
背中を向ける俺に通訳が困惑している。
ま、それもそうか。
「達者でな、通訳くん」
振り返って笑う俺を見た通訳。
「いや、名前忘れられたままじゃないすか」
そうだな。
""なんだっけ?""
*
「帰ったか湊翔」
「うん。"ただいま"」
「あ、お兄ぃお帰りー!」
「この間ぶりだな。
彼氏が出来た場合はさっさと俺に見せろよ?」
「あ、圧が」
「男は基本カスだからな。
さっさと身の程を教えてやらんとな?」
靴を履き替えていると今度は。
「お兄ちゃん!」
「拳哉。
あれから面白いことはあったか?」
「うん?全然ない!
今日は冬休みの宿題をやってる」
「拳哉ももう高学年か。
時の流れは早いな」
多少身長が伸びて、大人っぽくなったか。
⋯⋯過去じゃ絶対に見れなかった光景だな。
「お兄ちゃん、お姉ちゃんが教えてくれないの、勉強」
近くでビクッと震えている南。
「おぉ?」
「ち、違うの⋯⋯お兄ぃっ!?」
兄妹は仲良くと言ったはずだが?
「ちょちょ!首根っこ掴まないでー!!
死ぬ!死ぬぅぅ!!」
「小学生に教えるのくらい出来るな?」
キスでもしそうなくらい寄って脅してやると、南はブンブン首を縦に振ってくれる。
「物分りが良くて助かるよ。
他は全然分かってくれないんだ」
「あぁ⋯⋯こわっ」
「そーちゃん」
「母さん」
だが。
そこにあったのは、おっとりしていて優しい⋯⋯以前の母とは少し違って見えた。
凛々しさも入ってて、すべての事情を共有した特有の空気感。
「ちゃんと帰ってきたのねぇ。
よかったわぁ」
「俺の家はここだからね」
手を洗い、部屋着に着替えて椅子に座る。
「父さんも母さんも、見違えたね」
明らかに気とかいう力の量が桁違いに増えて、効率が良くなっている。
それに。
肉体も多少変わっている。
「苦節20年だったからな。
静音もそうだろう?」
「そうねぇ。
あなたは時間が掛かっていたけれど」
母よ、いつの間にか毒舌レベルも上がってないかい?
「ねぇ、みんな何話してるのー!」
「悪い悪い。
拳哉は、友達は」
「いっぱいいるよ?
でも、凄く仲が良いって感じでもないっていうか」
そう言うと南がふらっと来てコソコソっと耳打ちしてくれる。
「お兄ぃを知ってる子が学校にいて、その子がリーダーだから、ビビってみんな言えないらしいって登校班の女の子が言ってた」
「なんで知ってる?」
「お兄ぃに昔助けられたからって」
記憶にないが、まぁ色々ありそうだな。
「拳哉、何かあったらすぐに俺に電話するんだぞ?
スマホはあるな?」
「うん!ありがとう!」
「そーちゃん?
また拳哉にプリペイドカードあげたでしょ?」
⋯⋯げ。
「何のこと?」
「拳哉?」
母の睨みに拳哉が俯いている。
「今ドズパラっていうゲームがあるらしいわね?
聞いたわよー?
安達さんの息子さんが拳哉くんはいっぱいガチャが回せるって」
「お兄ちゃんは悪くないよ!」
「知ってるわ」
「⋯⋯うっ」
こんな時にも空気感は悪くないのがこの家のいいところだな。
「あ、お兄ぃ!ギャラシン!」
「おぉ、あいつら出てたのか」
カウントダウンライブ。
俺にとっては、帰還してからもう四年くらいか。
アイドルのシャッフルメドレーを聞きながら、家族の顔を見る。
母は穏やかに子供二人を見つめながら楽しそうにしていて、父は母を見て嬉しそうにしている。
本来見たかったこの光景が、今になって見れるなんて⋯⋯何度見ても心の底から込み上げて来るものが俺にはある。
「そーちゃんそば食べてる?」
「そうだぞ?
成長期に食べないとって⋯⋯まぁもうデカイか」
穏やかに笑う父と母。
「母さんが作ったものは何でも美味いよ」
「あら」
「ほら!カウントダウンだって!」
『5』
叶えたか。
『4』
ある意味、本当に。
『3』
4年が経過したが。
『2』
俺にとって後は。
『1』
排除するべきものは一つ。
「2016だぁ!!やったー!」
「「「「「あけましておめでとー!!!!」」」」」
俺にとっては。
あとはこの世界と向き合って、どうにかする事こそが。
俺が帰還して成すべき事の最後だ。
*
それからいつもの如く毎年恒例の食事と時間があったからみんなの話を俺は黙ってずっと聞いた。
俺が求めていた日常。
⋯⋯それは、どこまで暖かい世界でこんなにも輝いている。
輝いて、輝いて。
死んだはずのあの頃から、家族の姿を見る度に胸のつっかえが取れていく。
思うことは色々ある。
拳哉があそこまで大きなっていくことは見れなかったし南も制服を着てやりたい事へ一点集中できる光景も見ることができるようになったし。
父と母は平凡を満喫できるようになっている。
もう思い残すことは無い。
二人には別で用意しておいた数百億の金がある。
⋯⋯俺が居なくなってもいいように。
ただ、俺は俺のやるべきことをただこなすだけだ。
俺に関わったすべての人間たちに何かを渡せるように。
おみくじで今までの行いが全て返ってくると見て、俺は満足だ。
全てを望んじゃいない。
ただ、今の光景を見れたのだから、俺は十分幸せだ。
この世には楽しいと幸せを勘違いしている人間が多い。
これは俺の持論だが。
簡潔にまとめると、楽しいには天井があって、幸せには天井がないというのが俺の概念で言うところのこの二つの違いだ。
俺の最後だった22年。
結婚がもはや色々怪しかったあの時代だが、独身貴族みたいなのが多かった。
実際に上司にいたから。
理由を聞くと、楽しいから。
デメリットが多いから。
と、色々みんな言う。
しかし楽しいには"天井"と"水準"が存在する。
人間というのは一度上がった水準を戻せないのがほとんどだ。
そして楽しいというのは色々な測りがあると思うが買い物だったり課金だったり。
様々な娯楽が溢れている。
しかしその楽しいには天井がある。
"いつかは楽しくなくなる"。
そうすると一周したあとの人間というのはなんと惨めな事か。
変な思想を掲げてよくわからんことを言い出す人間がよく増える。
だからこそ、結婚が最も俺の中ではするべきものだ。
目の前にいるだけで幸せだなと安心感覚えて、この人といると幸せだと感じ、ただ空気を一緒に味わってるだけで幸せを感じる。
ただその人が作ったものなのに、食べただけだ幸せと思え、明日を生きようという活力が湧く。
何者でもない人間が何者かになれる⋯⋯それが結婚であり、本来当たり前だったもの。
それは楽しいでは味わえない感情であり、一周する事はない物だからだ。
その一瞬一瞬に思い出が刻まれ、どこまでも素晴らしく見える。
友情で安心感を覚えて幸せだと思えるか?
誰かと一緒にいて幸せだと感じるのだろうか?
どれも楽しいという延長だろう。
楽しいというのは、現代の水準であれば最も無くなるべきものなのかもしれない。
いや、最後の救いか。
「⋯⋯ふっ」
なぁ。紗季。
俺はどうしたいんだろうな。
いや、どうしたいのかはあるか。
ただ、やるべき事をやるだけ。
積み上げていくだけ。
俺が俺たらしめる所以。
そしてその"覚悟"も。
「⋯⋯空、綺麗だな」
着替えている俺に通訳がベーグル片手に聞いてくる。
「言ったろ?帰るって」
「⋯⋯、⋯⋯え?」
「え?じゃねぇよ。
大晦日は帰るの」
まぁ荷物はそんなに必要ねぇし。
「"そんじゃあな"」
「⋯⋯はい?
また会うじゃないですか」
「今ある全プロジェクトの対応表⋯⋯もう見たか?」
「あぁ⋯⋯一応は。
でも、なんでそんなものを?」
「まぁ色々⋯⋯人間にはあるってもんよ」
「っ?
つまりどういう?」
「まぁなんでもいい。
お前に来年分の給料と滞在費は振り込んであるのは知っているな?」
「え?はい」
「もし来年──何かがあった場合、予定しておいたやり方で進めろ。いいな?」
「な、なんですか、急に」
背中を向ける俺に通訳が困惑している。
ま、それもそうか。
「達者でな、通訳くん」
振り返って笑う俺を見た通訳。
「いや、名前忘れられたままじゃないすか」
そうだな。
""なんだっけ?""
*
「帰ったか湊翔」
「うん。"ただいま"」
「あ、お兄ぃお帰りー!」
「この間ぶりだな。
彼氏が出来た場合はさっさと俺に見せろよ?」
「あ、圧が」
「男は基本カスだからな。
さっさと身の程を教えてやらんとな?」
靴を履き替えていると今度は。
「お兄ちゃん!」
「拳哉。
あれから面白いことはあったか?」
「うん?全然ない!
今日は冬休みの宿題をやってる」
「拳哉ももう高学年か。
時の流れは早いな」
多少身長が伸びて、大人っぽくなったか。
⋯⋯過去じゃ絶対に見れなかった光景だな。
「お兄ちゃん、お姉ちゃんが教えてくれないの、勉強」
近くでビクッと震えている南。
「おぉ?」
「ち、違うの⋯⋯お兄ぃっ!?」
兄妹は仲良くと言ったはずだが?
「ちょちょ!首根っこ掴まないでー!!
死ぬ!死ぬぅぅ!!」
「小学生に教えるのくらい出来るな?」
キスでもしそうなくらい寄って脅してやると、南はブンブン首を縦に振ってくれる。
「物分りが良くて助かるよ。
他は全然分かってくれないんだ」
「あぁ⋯⋯こわっ」
「そーちゃん」
「母さん」
だが。
そこにあったのは、おっとりしていて優しい⋯⋯以前の母とは少し違って見えた。
凛々しさも入ってて、すべての事情を共有した特有の空気感。
「ちゃんと帰ってきたのねぇ。
よかったわぁ」
「俺の家はここだからね」
手を洗い、部屋着に着替えて椅子に座る。
「父さんも母さんも、見違えたね」
明らかに気とかいう力の量が桁違いに増えて、効率が良くなっている。
それに。
肉体も多少変わっている。
「苦節20年だったからな。
静音もそうだろう?」
「そうねぇ。
あなたは時間が掛かっていたけれど」
母よ、いつの間にか毒舌レベルも上がってないかい?
「ねぇ、みんな何話してるのー!」
「悪い悪い。
拳哉は、友達は」
「いっぱいいるよ?
でも、凄く仲が良いって感じでもないっていうか」
そう言うと南がふらっと来てコソコソっと耳打ちしてくれる。
「お兄ぃを知ってる子が学校にいて、その子がリーダーだから、ビビってみんな言えないらしいって登校班の女の子が言ってた」
「なんで知ってる?」
「お兄ぃに昔助けられたからって」
記憶にないが、まぁ色々ありそうだな。
「拳哉、何かあったらすぐに俺に電話するんだぞ?
スマホはあるな?」
「うん!ありがとう!」
「そーちゃん?
また拳哉にプリペイドカードあげたでしょ?」
⋯⋯げ。
「何のこと?」
「拳哉?」
母の睨みに拳哉が俯いている。
「今ドズパラっていうゲームがあるらしいわね?
聞いたわよー?
安達さんの息子さんが拳哉くんはいっぱいガチャが回せるって」
「お兄ちゃんは悪くないよ!」
「知ってるわ」
「⋯⋯うっ」
こんな時にも空気感は悪くないのがこの家のいいところだな。
「あ、お兄ぃ!ギャラシン!」
「おぉ、あいつら出てたのか」
カウントダウンライブ。
俺にとっては、帰還してからもう四年くらいか。
アイドルのシャッフルメドレーを聞きながら、家族の顔を見る。
母は穏やかに子供二人を見つめながら楽しそうにしていて、父は母を見て嬉しそうにしている。
本来見たかったこの光景が、今になって見れるなんて⋯⋯何度見ても心の底から込み上げて来るものが俺にはある。
「そーちゃんそば食べてる?」
「そうだぞ?
成長期に食べないとって⋯⋯まぁもうデカイか」
穏やかに笑う父と母。
「母さんが作ったものは何でも美味いよ」
「あら」
「ほら!カウントダウンだって!」
『5』
叶えたか。
『4』
ある意味、本当に。
『3』
4年が経過したが。
『2』
俺にとって後は。
『1』
排除するべきものは一つ。
「2016だぁ!!やったー!」
「「「「「あけましておめでとー!!!!」」」」」
俺にとっては。
あとはこの世界と向き合って、どうにかする事こそが。
俺が帰還して成すべき事の最後だ。
*
それからいつもの如く毎年恒例の食事と時間があったからみんなの話を俺は黙ってずっと聞いた。
俺が求めていた日常。
⋯⋯それは、どこまで暖かい世界でこんなにも輝いている。
輝いて、輝いて。
死んだはずのあの頃から、家族の姿を見る度に胸のつっかえが取れていく。
思うことは色々ある。
拳哉があそこまで大きなっていくことは見れなかったし南も制服を着てやりたい事へ一点集中できる光景も見ることができるようになったし。
父と母は平凡を満喫できるようになっている。
もう思い残すことは無い。
二人には別で用意しておいた数百億の金がある。
⋯⋯俺が居なくなってもいいように。
ただ、俺は俺のやるべきことをただこなすだけだ。
俺に関わったすべての人間たちに何かを渡せるように。
おみくじで今までの行いが全て返ってくると見て、俺は満足だ。
全てを望んじゃいない。
ただ、今の光景を見れたのだから、俺は十分幸せだ。
この世には楽しいと幸せを勘違いしている人間が多い。
これは俺の持論だが。
簡潔にまとめると、楽しいには天井があって、幸せには天井がないというのが俺の概念で言うところのこの二つの違いだ。
俺の最後だった22年。
結婚がもはや色々怪しかったあの時代だが、独身貴族みたいなのが多かった。
実際に上司にいたから。
理由を聞くと、楽しいから。
デメリットが多いから。
と、色々みんな言う。
しかし楽しいには"天井"と"水準"が存在する。
人間というのは一度上がった水準を戻せないのがほとんどだ。
そして楽しいというのは色々な測りがあると思うが買い物だったり課金だったり。
様々な娯楽が溢れている。
しかしその楽しいには天井がある。
"いつかは楽しくなくなる"。
そうすると一周したあとの人間というのはなんと惨めな事か。
変な思想を掲げてよくわからんことを言い出す人間がよく増える。
だからこそ、結婚が最も俺の中ではするべきものだ。
目の前にいるだけで幸せだなと安心感覚えて、この人といると幸せだと感じ、ただ空気を一緒に味わってるだけで幸せを感じる。
ただその人が作ったものなのに、食べただけだ幸せと思え、明日を生きようという活力が湧く。
何者でもない人間が何者かになれる⋯⋯それが結婚であり、本来当たり前だったもの。
それは楽しいでは味わえない感情であり、一周する事はない物だからだ。
その一瞬一瞬に思い出が刻まれ、どこまでも素晴らしく見える。
友情で安心感を覚えて幸せだと思えるか?
誰かと一緒にいて幸せだと感じるのだろうか?
どれも楽しいという延長だろう。
楽しいというのは、現代の水準であれば最も無くなるべきものなのかもしれない。
いや、最後の救いか。
「⋯⋯ふっ」
なぁ。紗季。
俺はどうしたいんだろうな。
いや、どうしたいのかはあるか。
ただ、やるべき事をやるだけ。
積み上げていくだけ。
俺が俺たらしめる所以。
そしてその"覚悟"も。
「⋯⋯空、綺麗だな」
50
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
異世界帰還者の気苦労無双録~チートスキルまで手に入れたのに幼馴染のお世話でダンジョン攻略が捗らない~
虎柄トラ
ファンタジー
下校帰りに不慮の事故に遭い命を落とした桜川凪は、女神から開口一番に異世界転生しないかと勧誘を受ける。
意味が分からず凪が聞き返すと、女神は涙ながらに異世界の現状について語り出す。
女神が管理する世界ではいま魔族と人類とで戦争をしているが、このままだと人類が負けて世界は滅亡してしまう。
敗色濃厚なその理由は、魔族側には魔王がいるのに対して、人類側には勇者がいないからだという。
剣と魔法が存在するファンタジー世界は大好物だが、そんな物騒な世界で勇者になんてなりたくない凪は断るが、女神は聞き入れようとしない。
一歩も引かない女神に対して凪は、「魔王を倒せたら、俺を元の身体で元いた世界に帰還転生させろ」と交換条件を提示する。
快諾した女神と契約を交わし転生した凪は、見事に魔王を打ち倒して元の世界に帰還するが――。
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜
あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。
その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!?
チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双!
※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる