ゲーム作りと高校と、少しの恋愛の話。

何度でもスーパーオア

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第2話 学校にて

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身支度をし、学校へ向かう。

高校へは徒歩で行けるくらい近い。

学校に着くと、普通の光景。いや、他人からするとこれは普通じゃないかもしれない。

あの人だかりは普通じゃないかもしれない。

「友達っているんですか?」
「好きな人は?」
「サインしてください!」
「ライン交換してください!」
「何歳ですか?」

「わかった、わかったって。」
暮葉は信じられないくらいにモテている。
あと何か馬鹿な質問をしてるやつがいる気がする。
まあそれは置いといて。

つまりだ。この状況から分かると思うが…
放課後(と後述昼休み)を除いて俺はぼっちだ。
だが暇じゃない。そういう時間はゲームのストーリーを考えるのにピッタリだからだ。

まあつまり周りから見れば、ずっと一人でノートに何かを書いてる奴ってことになる。

そしてつまり、俺と暮葉が友達であることをほとんど誰も知らない。
「それにしてもモテすぎだろ…。」
____________________
休み時間にて

「よし、こんなもんか。」

キリのいいところで一旦ペンを止め、廊下を見てみる。
相変わらずの人だかりだ。後ろの人は見えているんだろうか。
ちなみに、集まる人は常連がほとんどだが、案外そうでない人もも結構いることに最近気づいた。

「もう授業はじまるぞー。」

その言葉で一斉に人が戻っていく。

「なんであんなにさっと人だかりが消えるんだ…?もしかして、誰かが統率してるのか…?」

いや、それはないな。
____________________
昼休みにて

「いただきまーす。」

弁当は基本的に一人で食べる。だが、たまに暮葉も一緒に食べるときがある。

「よかった。隣空いてるね?」

「もちろんだ。暮葉以外に俺の隣に来るやつなんて居ないさ。」

「非モテにしてもすごい避けられようだね…。」

「…なんか失礼なことを言われた気がする…。」

「事実だからね。」

「うっ、何も言い返せない…。」

「フフッ…。」

「ん?いま誰か笑った…?」

「…気のせいじゃないのかい?」

「そうか、気のせいか…。いや、気のせいじゃないよな?」

「気のせいだ。」

「気のせいか。」

「うん、気のせいさ。」

「気のせいじゃないな。」

「いや気のせいだよ。」

「いや、気のせいじゃないな。」

「いやいや、気のせいさ。」

「いや絶対言っただろ!」

「…バレたか…。」

「最初から完全にバレてるぞ。」

「………。」

「ふふっ…ふふ…。」

「はははははっ!」

こうやって一緒に楽しく笑って過ごせるのは暮葉だけだな。

「あーおもしろい!」

「ふふっ…そうだね…!」

「はははっ!」

「"いや気のせいだよ" "いや気のせいじゃないだろ"…!」

「はっははははっ!」

ちなみにこのあと、結構長い時間笑った。



_____

「あー面白かった!」

「いやぁ、きみといるとやっぱり楽しいね。」

「そうだな。俺もだ。……っていうか、なんで暮葉はいつも俺のところに来るんだ?
あんなにモテるなら、話せる相手は沢山いそうだけど…。」

「うーん、そういうことじゃないんだよね…。何ていうんだろう、親しい人としかこんな話はできないからね…。」

「そうか。」

「それに…。」

「…?」

「…………ああ…いや、なんでもない。
……それよりさ、ちょっと悩みがあるんだけど、聞いてくれる?」

「うん、もちろん。」

「これはまあ、相談してくれた人のことなんだけど…」

確かに暮葉はたまに人の相談に乗ってるときがあるな。

「恋愛についての話で…。」

「俺から一番遠い話なんだけど…まあいいや、続きをどうぞ。」

「何ていうんだろう、その人は片思いしてる……らしいんだよね。」

「ほう…。」

「その人とは普通に話してるらしいんだ。でも、その相手は…気づいていないんだって。」

「うん。」

「こういう場合、どうしたらいいと思う?」

「いや、分かんないけど…例えば、些細なプレゼントとかで、ゆっくり距離を縮める…とかは?」

「確かに…。恋愛経験ゼロのきみの割にはかなりまともな返答だね…。」

「凄く失礼だな。」

「ありがとう。とりあえずその行動は参考にしてみるよ。」

「ん?暮葉が参考にするのか?」

「あ、そうじゃなくて、返答の参考。あくまで返答の参考だからね。」

「そうか。」

「………って、時間がもう無い!」

「うわ、まじか!急がないと!」

「かなり長話をしてたみたいだね…。」

「そ、そうだな…。」

とりあえず、なんとか間に合った。
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