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第4話 部活動継続の危機?
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「…季畑さん、この部活、ちゃんと活動してるんですか?」
__________
生徒会長 咲間 海凪(さくま みなぎ)
__________
「…ど、どうしてここに…。」
※俺の苗字は季畑である。
「部活動の活動調査です。それで、この部はちゃんと活動しているんですか?見たところ、ほとんど誰もいないようですけど…。」
(これって本当のことを言ったほうがいい?)
(言うしか無いと思うよ。)
「ここにいるのは俺と暮葉だけだけどちゃんと活動してるぞ。」
「…本当にちゃんと活動してますか?」
「そうに決まってるだろ?信じられないなら見てみるか?」
「いえ結構です。」
「冷たいなぁ…。」
「暮葉さんはちゃんと活動しているんですか?」
「えっ……。」
(暮葉、お前何もしてないような気が…。)
「えっと……秋人のゲーム制作の手伝いをしているんだ。見てみる?」
「いえ、結構です。
ただ、このまま半年ほど成果が出ないと部としての活動実績がないので、部としての存続は危うそうですが…大丈夫ですか?」
「えっ…」
____________________
「これはまずい。本気でやらないと。」
「しかも成果を残すとなると…今のゲームじゃ駄目そうだね…。」
「いや、言い方…確かにそうだけど…」
「……とりあえず、ゲームを新しく作るしか無さそうだよな…。」
「…作るゲームの発想はあるのかい?」
「一応浮かんでるけどね……今日は時間がないし、帰ってからアイデアを練るか…。」
「…ぼくは今日できることは無さそうだけど…」
「暮葉は別でゲームを……作れないか。じゃあドット絵の練習をしてきてくれるか?」
「ああ。任せて。」
_______________________________
翌日、部室にて。
「よし、やるぞ。」
昨日頑張ってノートにまとめた通りに進めていく。プレッシャーもあるが、それよりかは好きなことが出来て嬉しいという気持ちが大きい。
「まあでも、プレッシャーが多少ある方が身が入るんだよなぁ…。」
因みに今作っているのは、フィールドを探索して遺跡の謎に迫るゲーム、みたいな感じのやつ。
「おお、かなり頑張ってるみたいだね…!」
「何しろ存続の危機だからな。」
「ちょっとノート見せてもらうね。」
「先に言っておくけど、俺の字は汚いからな。」
「そんなの小さい時から知ってるよ。」
「確かにそうだな。」
因みに音楽は前に使おうと思って雰囲気が違いすぎて没になったものを使う。
「……。」
「よし。じゃあドット絵を描いてみるね。」
「ああ。頼んだ。横のパソコンを使ってくれ。データは送れるから。」
「わかった。」
…こんなに二人で本腰入れて作業したことはなかったかもしれないな…。
「よし、一旦こんなもんかな…。」
「こっちもだいたいできたよ。」
「かなり集中したから、一旦休憩するか…。」
「そうだね。じゃあデータ送信をして…。」
__________
廊下に出てみる。
「…ふぁあ、ちょっと眠いな…。」
「あのノート、夜遅くまで書いてたのかい?」
「まあそんなとこかな…。」
「……作業は順調ですか?」
「げっ、生徒会長…。」
「なんで毎回"げっ" って言うんですか…。」
「秋人は前からきっちりした人が苦手なんだよ。ね?」
「ね?って言われても…。」
「……それで、作業は順調なんですか?」
「まあ、結構いい感じかな…。全部1から作る羽目になったけど…。」
「そうですか。
……そういえば、お二人はどういったご関係で?」
「うーん、なんていったらいいか…。でもぼくと秋人は小さい時から一緒にいるな…。まあ幼馴染って感じかな。」
「へぇ…そうなんですか。」
「でも、なんで急にそんな質問を?」
「そうですね…。クラスの人気者と不人気者が一緒にいるというのは珍しいので…。」
「俺が不人気者か…急に毒舌だなぁ…。」
「秋人はさっきからなにをブツブツ言っているんだい?」
「あ、いや、何でもない。」
「……? ………じゃあ私はこれで…。」
__________
「いい休憩になったね。」
「まさか生徒会長に出くわすとは思わなかったけどな。」
「…じゃあ作業を再開しようか。」
「そうだな。」
_________________________
「よし。今日はこんなもんだな。」
「かなり長い時間集中したね…。」
「よし。やったことをまとめて…帰るか。」
「そうだね。」
「まあ、今日の滑り出しで行けば期限にはなんとか間に合いそうだな…。」
「頑張らないとね。」
「そうだな。」
_____
その日は、明日からに備えて早めに寝た。
__________
生徒会長 咲間 海凪(さくま みなぎ)
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「…ど、どうしてここに…。」
※俺の苗字は季畑である。
「部活動の活動調査です。それで、この部はちゃんと活動しているんですか?見たところ、ほとんど誰もいないようですけど…。」
(これって本当のことを言ったほうがいい?)
(言うしか無いと思うよ。)
「ここにいるのは俺と暮葉だけだけどちゃんと活動してるぞ。」
「…本当にちゃんと活動してますか?」
「そうに決まってるだろ?信じられないなら見てみるか?」
「いえ結構です。」
「冷たいなぁ…。」
「暮葉さんはちゃんと活動しているんですか?」
「えっ……。」
(暮葉、お前何もしてないような気が…。)
「えっと……秋人のゲーム制作の手伝いをしているんだ。見てみる?」
「いえ、結構です。
ただ、このまま半年ほど成果が出ないと部としての活動実績がないので、部としての存続は危うそうですが…大丈夫ですか?」
「えっ…」
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「これはまずい。本気でやらないと。」
「しかも成果を残すとなると…今のゲームじゃ駄目そうだね…。」
「いや、言い方…確かにそうだけど…」
「……とりあえず、ゲームを新しく作るしか無さそうだよな…。」
「…作るゲームの発想はあるのかい?」
「一応浮かんでるけどね……今日は時間がないし、帰ってからアイデアを練るか…。」
「…ぼくは今日できることは無さそうだけど…」
「暮葉は別でゲームを……作れないか。じゃあドット絵の練習をしてきてくれるか?」
「ああ。任せて。」
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翌日、部室にて。
「よし、やるぞ。」
昨日頑張ってノートにまとめた通りに進めていく。プレッシャーもあるが、それよりかは好きなことが出来て嬉しいという気持ちが大きい。
「まあでも、プレッシャーが多少ある方が身が入るんだよなぁ…。」
因みに今作っているのは、フィールドを探索して遺跡の謎に迫るゲーム、みたいな感じのやつ。
「おお、かなり頑張ってるみたいだね…!」
「何しろ存続の危機だからな。」
「ちょっとノート見せてもらうね。」
「先に言っておくけど、俺の字は汚いからな。」
「そんなの小さい時から知ってるよ。」
「確かにそうだな。」
因みに音楽は前に使おうと思って雰囲気が違いすぎて没になったものを使う。
「……。」
「よし。じゃあドット絵を描いてみるね。」
「ああ。頼んだ。横のパソコンを使ってくれ。データは送れるから。」
「わかった。」
…こんなに二人で本腰入れて作業したことはなかったかもしれないな…。
「よし、一旦こんなもんかな…。」
「こっちもだいたいできたよ。」
「かなり集中したから、一旦休憩するか…。」
「そうだね。じゃあデータ送信をして…。」
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廊下に出てみる。
「…ふぁあ、ちょっと眠いな…。」
「あのノート、夜遅くまで書いてたのかい?」
「まあそんなとこかな…。」
「……作業は順調ですか?」
「げっ、生徒会長…。」
「なんで毎回"げっ" って言うんですか…。」
「秋人は前からきっちりした人が苦手なんだよ。ね?」
「ね?って言われても…。」
「……それで、作業は順調なんですか?」
「まあ、結構いい感じかな…。全部1から作る羽目になったけど…。」
「そうですか。
……そういえば、お二人はどういったご関係で?」
「うーん、なんていったらいいか…。でもぼくと秋人は小さい時から一緒にいるな…。まあ幼馴染って感じかな。」
「へぇ…そうなんですか。」
「でも、なんで急にそんな質問を?」
「そうですね…。クラスの人気者と不人気者が一緒にいるというのは珍しいので…。」
「俺が不人気者か…急に毒舌だなぁ…。」
「秋人はさっきからなにをブツブツ言っているんだい?」
「あ、いや、何でもない。」
「……? ………じゃあ私はこれで…。」
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「いい休憩になったね。」
「まさか生徒会長に出くわすとは思わなかったけどな。」
「…じゃあ作業を再開しようか。」
「そうだな。」
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「よし。今日はこんなもんだな。」
「かなり長い時間集中したね…。」
「よし。やったことをまとめて…帰るか。」
「そうだね。」
「まあ、今日の滑り出しで行けば期限にはなんとか間に合いそうだな…。」
「頑張らないとね。」
「そうだな。」
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その日は、明日からに備えて早めに寝た。
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