ゲーム作りと高校と、少しの恋愛の話。

何度でもスーパーオア

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第5話 旧き親友との再会

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いつも通りしっかり朝食をとり学校へ向かう。

「今日も頑張るぞ。」

__________

休み時間には必ずノートにアイデアをまとめておく。こういったスキマ時間を活用できることに気づいてからは、ずっと使っている。

「よし、休憩にしよう。」

ペンを置き、伸びをする。
休み時間をフル活用はせずに、休憩するのも重要だ。あとは勉強の時間も。なので、休み時間それぞれの活用方法を適当にまとめたメモがある。

「ん…?」

違和感に気づく。人だかりがない。

「暮葉の席は…。」

いた。普通にいた。
あれは…スケッチブックに何か描いてる?人だかり程ではないが、周りには数人いるのでよく見えない。

「うーん…。」

暮葉の席は廊下に近いので、廊下から見てみる。

「いや…見えないな…。」

「よお。どうかしたのか?」

「ん?…お前は…!」

__________

田仲 恵斗(たなか けいと)
小学校の時の親友。小学校の卒業式以降連絡を取っていなかった。

__________

「まさか…ケートなのか…!?」

「ああ。そうだぜ。」

「懐かしいな…。あれから元気にしてたか?」

「ああ。もちろんだ。」

「で、ケートはなんでここに…?」

「俺は真面目に勉強してたからな。」

「あの頃とずいぶん変わったんだな…。」

「苗字も変わって、大崎から田仲になったぜ。」

確かに、名札が田仲になっている。
この高校に来てから2年目なのに、何で気づかなかったのだろうか、と思っていたが、そういうことだったのか。

「いや、そこ言うと家庭事情に繋がりそうだけど…」

「お前はなにか変わったのか?」

「うーん…。俺は特に変わってないかもな…。というか、何で俺に気づいたんだ?」

「ほら、テストのランキングあるだろ?そこにお前の名前が載ってたからさ…。」

確かにこの前俺はランキングに初めて載った。

「俺4位だったんだけど、気づいてたのか…。」

「…いろいろ話したいことがあるけど、時間がないから話は昼休みでいいか?」

「ああ。もちろんだ。」

_____

「…それで、何か困ってるのか?」

「いや、そんな大ごとじゃ無いんだけど…。」

「そこの、暮葉が何を描いてるのか気になってな…。」

「えっ!?暮葉もいるのか!?」

「ああ。」

そういえば全員同じ小学校だったな…。

「それで、あいつが何を描いてるか…だな。」

「まあただちょっと気になっただけだけど…。」

「予想はあるのか?」

「いや、ドット絵の練習をしてると思うんだけど…」

「…さてはお前と暮葉、ゲーム研究部員だな?」

「えっ、何でわかったんだよ?」

「いや、だってドット絵を描くなら何かに使うわけだろ?だったらゲームじゃん?」

「確かに。」

「それで、ゲームと言えばお前だろ?つまり、共同制作だな?」

「お前天才だな…。」

「お前のほうが頭いいだろ。何でゲーム研究に没頭しててテストでいい点取れるんだよ…。」

「…それはスキマ時間を有効活用して勉強してるからだろ。」

「おっ、見えた。」

「俺の話聞いてないのかよ…。」

「やっぱりドット絵だ。」

「この話引き延ばす必要あった?」


__________
昼休み


「いやあ、懐かしいな…。この3人でまた集まれるとは。」

「…本当だね。」

「俺も嬉しいぜ!」

「ところでさ、恵斗、お前はいまどう過ごしてるんだ?」

「俺はよく彼女と過ごしてるな。」

「お前、リア充かよ!」

「いや、リア充だけど…。」

「お前そんな奴だったのか…。」

「いやなんか俺酷い言われ方してない?暮葉もなんとか言ってくれ…。」

「きみはそういう奴だったのか…。」

「お前もかよ…。まじか…。」

真に受けているのを見ると、笑いが込み上げてくる。

「ん?おい、何で笑ってるんだよ。」

「いや、だってお前が真に受けるから…さっきのは冗談だよ、冗談。」

「え、冗談?………良かった、本気で引かれてるのかと思ったわ…。」

「いや、それはないない。」

「あー焦ったー…。というか、お前らは好きな人とかいるのか?」

「え?」
「え?」

思わず俺と暮葉は顔を見合わせる。

「…さっきの話からするに、居ないよな…。ごめん、変な質問して。」

「……。」

「ん?お前らどうかしたのか?」

「…あ、いや何でもない。」

「そうか。…っと、もうこんな時間か…ちょっと俺用があるから、また後でな!」

「…ああ。また後で。」



「……。」
「……。」

数秒間の沈黙。

「……あ、もう時間って言ってたな……。」

「…そ、そうだね…。ぼくたちももう戻らないと。」

「……。」
「……。」

「……っていうか、暮葉休み時間にドット絵の練習してたんだな…。」

「…部の存続に関わるからね。」

「…じゃあ何でスケッチブックに?」

「手描きのほうが練習できると思って…。」

「…確かにそうだな。」

そして、俺らは次の授業へと向かった。
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