シモン・ボリバル

伊阪証

文字の大きさ
1 / 5
出自と覚醒

第一話

しおりを挟む
紙が、音を立てる。
紙は人を殺さない。紙は血を流さない。紙は泣かない。
それでも紙は、骨より硬く、人より長く残って、人生を決める。
薄暗い部屋で、羽ペンの先が小さく跳ねた。インクが滲み、乾き、文字になる。
書かれているのは、祈りの言葉ではない。祝福でもない。
「確定」だ。

神父は、息を整えてから、少年の名前を読み上げようとした。
——途中で、一度、止まった。
長いからではない。
その長さが、家の重さであり、制度の重さであり、神の名を盾にした“所有”の重さだと、彼自身が知っているからだ。

神父は、やり直すように、最初から言う。
「シモン・ホセ・アントニオ……」

少年は椅子の上で足を揺らし、膝を擦り、背筋を伸ばす。
背筋を伸ばしたのは叱られたからじゃない。
誰かが“彼の姿勢”を見ているからだ。

神父の声は、続く。
「……デ・ラ・サンティシマ・トリニダード……」

言葉が増えるほど、部屋の空気が重くなる。
少年は理解できない。けれど身体はわかってしまう。
この名前は、彼のための名前ではない。

最後に、家名が落ちるように来る。
「……ボリバル・イ・パラシオス。」

呼び終えた瞬間、神父の肩がほんの少し下がった。
少年は、その“下がり方”を見て、なぜか笑いそうになる。
笑ってはいけない場面だと理解しているのに、笑いそうになる。
長い名前を言い切った大人が、少しだけ自由になったみたいに見えたからだ。

その瞬間だけ、少年は思う。
「じゃあ僕は、いつ自由になる?」

屋敷は広い。広いのに、歩ける場所は決まっている。
庭へ出ても、門へ近づけば呼び止められる。
廊下を走れば咎められる。
壁に指を滑らせれば叱られる。

木々も花も噴水もあるのに、どれも触ると汚れるものとして扱われる。
少年は、触って汚したくなる。
汚すことが自由だと、身体が勝手に思い込んでいる。

母はいつも香りをまとっていた。
甘い花の匂いではない。
布と石鹸と、冷たく磨かれた銀の匂いだ。

母は少年の頬を撫で、「シモン」と呼ぶ。
その声だけが、短い。
母が呼ぶ「シモン」は、少年の皮膚に届く。

神父が呼ぶ長い名は、少年の皮膚を通らず、屋敷の壁に染み込む。
短い名は人間の名で、長い名は家の名。
家の名は、人間を包んで、息を奪う。

父は、いつもどこか遠い。
実際に遠い日もある。
寝室の奥で咳をしていて、少年が近づくと侍女が目配せして扉を閉める。

父の声が聞こえることはある。
怒鳴る声ではない。
だが言葉が紙と同じ匂いをしている。
「……この土地は……」「……この収穫は……」「……帳簿を……」

少年は父の言葉を理解しない。
ただ、父の声が出た後、屋敷の人間の歩く速さが変わるのを知っている。
紙が動けば、人が動く。
そして紙の上には、彼の名前が必ずいる。

ある日、書斎の扉が少しだけ開いていた。
少年は吸い寄せられ、そっと覗く。

父は椅子に座り、額に汗を滲ませ、ペンを持っている。
机には書類が山のように積まれ、封蝋が赤い血みたいに固まっている。

父は少年に気づき、視線を上げる。
その目は温かくないわけではない。
ただ、温かいものを抱え込めるほど元気ではない。

「シモン。」

父が呼ぶのも短い。
少年は一瞬、嬉しくなる。

だが父はすぐ次の言葉を言う。
「ここに来て、この線の上に名前を書け。」

少年は机に近づき、紙を見る。
線が引いてある。
線の上には、すでに父の署名がある。
署名は曲線が多くて、まるで剣術みたいだと思う。
自分の名前より強そうだ。

少年はペンを握る。重い。
手が震える。

父が「落ち着け」と言い、母が背後から肩に手を置く。
その手は優しい。
優しいのに、逃げられないように軽く固定してくる。

少年は言われた通りに、書く。
書いているのは短い名ではない。
書かされているのは、長い檻の名前だ。

書き終えた瞬間、父が小さく頷く。
それは褒めたのではなく、確認だ。
「これでいい。」

少年はペンを置き、手を見た。
指先にインクが付いている。
彼はそれを擦って消そうとする。
消えない。

消えないことが、少しだけ腹立たしい。
——なぜだろう。
彼は、まだ何も奪われていないのに、奪われた気がする。

屋敷には、ルールがある。
誰が先に座るか。
誰が話すか。
誰が食器に触れるか。
誰が扉を開けるか。
誰が名前を呼ぶか。

少年は、名前の呼び方だけで、その人が自分を何として見ているかがわかるようになる。
短い名で呼ぶ者は、少年を子どもとして見ている。
別の呼び方は、少年を主人として見ている。
家名で呼ぶ者は、少年を“家の鍵”として見ている。

少年が一番嫌いなのは、最後のそれだった。
鍵は便利だ。
鍵は大切だ。
鍵がなければ扉は開かない。
でも鍵は、人間ではない。

少年は庭で石を拾う。
指でつまみ、投げ、弧を描かせる。
石は自由だ。
どこにでも飛べる。

彼は石を見て、負けた気がする。

「石に負けるな。」

声がする。
振り向くと、母がいた。
母は笑っていない。
怒ってもいない。
ただ、屋敷の空気みたいな顔をしている。

「あなたは、勝たなきゃいけないのよ。」

「何に?」

母は一瞬、言葉に詰まる。
母は少年の頭を撫でる。
その撫で方が、少しだけ乱暴だ。
優しさが乱暴になるとき、人は嘘をつく。

「……いろいろに。」

少年は「いろいろ」が嫌いだ。
いろいろは、逃げ道だからだ。

母は少年を抱き寄せ、そして離す。
「シモン、覚えておいて。
あなたの名前は、盾よ。
剣よ。
道よ。」

少年は、それらが同じだと言われると気持ち悪い。
気持ち悪いけど、母の声は嘘じゃない。
嘘じゃないから、もっと嫌だ。

少年は母の背中を見ながら、心の中で言う。
「じゃあ僕は、僕じゃないんだ。」

父が死んだ日、屋敷は静かだった。
泣き声は少ない。
悲しみは部屋の奥に押し込められて、代わりに紙が増える。

少年は父の寝室の前に立つ。
扉は閉まっている。
侍女が立ち、目を伏せる。

「会いたい」と言うと、首を横に振られる。
「……もう、眠っておられます。」

眠る。
子どもは眠ると起きる。
父は眠ると起きない。

少年は理解できない。
理解できないのに、身体だけが冷える。

彼は扉に手を当てる。
木は冷たい。
木も紙も、人間より硬く、人間より長く残る。

それから、家の中の歩く速さが変わる。
誰も走らない。
誰も笑わない。
ただ、紙が運ばれ、封がされ、署名が増える。

少年は書斎に呼ばれる。
知らない男たちがいる。
服が上等で、目が冷たい。

男たちは少年の顔ではなく、背後の壁を見る。
そこには家系図がある。
彼らが見ているのは“血”だ。

紙が広げられる。
そこには長い名前がある。

少年は理解する。
父が死んでも、名前は死なない。
名前が動けば、人が動く。

「これは……僕の?」

男は口角だけを上げる。
「君のものだよ。
君が“それ”だからだ。」

その言葉で、胸の奥が小さく割れる。

母は父の死後、少しずつ疲れていく。
姿勢、言葉、礼を正す。
それは愛であり、訓練でもある。

ある夜、母が咳をする。
その音で、少年の身体が冷える。

母は少年の手を強く握る。
薬の匂いがする。

「シモン。」

「……生きなさい。
あなたの名前に、負けないで。」

少年は怒りを覚える。
でも表に出さない。
代わりに、手を握り返す。
ほんの少し、母の指が緩む。

それだけで、勝った気がしてしまう自分が嫌になる。

数日後、母も死ぬ。

父の死は扉の向こうだった。
母の死は目の前だった。

香りが消え、屋敷は箱になる。
少年は箱の中で息をする。
冷たい空気が、身体に残る。

母がいなくなった後、少年は庭に出る。
世界は平気で続く。

噴水の水を掬う。
水は形を保たない。
水は檻に入らない。

遠くに山が見える。
屋敷の壁より高い。
それだけで、救われる。

門の方へ一歩だけ踏み出し、止まる。
止める声がなくても、檻は中にある。

少年は拳を握る。
指先のインクは消えない。
消えないなら、上から塗るしかない。

「……シモン。」

短い名。
人間の名。

山の向こうには、外がある。
声にしない決意が生まれる。
声にすれば、また檻になるからだ。

この名前に、負けない。
この檻の外へ出る。

噴水の音が、少しだけ大きく聞こえた。

屋敷に新しい人間が入ってくる時、まず変わるのは匂いだ。
香水でも石鹸でもなく、“外”の匂い。土と汗と風と、乾いた紙の粉が混ざった匂い。

書斎の扉が開き、男が入ってきた。
背は高くない。服も立派ではない。
だが目が、屋敷の中の誰とも違う。
屋敷の人間の目は「角がない」代わりに「逃げ道がない」。
この男の目は、角があるのに、逃げ道もある。
つまり、どこへでも行ける目だ。

男は中途半端にお辞儀をし、座る前に部屋を見回した。
壁の絵、銀の燭台、分厚い机、封蝋、書類の山。
その全部を見て、鼻で笑ったわけでもないのに、空気が少しだけ軽くなった。

「……で、坊ちゃまが“問題児”だと聞いた」

大人たちが硬直する。
問題児という言葉は、ここでは禁句に近い。
屋敷の中で使われる言葉はいつも布に包まれている。
「躾」「将来」「品格」「相応」。
問題児なんて裸の言葉は、屋敷に似合わない。

男は気にしない。

「私はシモン・ロドリゲス。
教育係として雇われたらしいが……訂正する。
私は教育係じゃない。目覚まし係だ」

大人が咳払いをする。
言葉の意味より、言い方が気に入らない。

そして椅子の影から、少年が姿を現した。
シモンは机の足元で座っていた。
座らされたのではなく、そこが一番見やすい場所だと知っているからだ。
大人の顔と手が見える。
誰が話し、誰が黙り、誰が嘘をつくかが見える。

ロドリゲスはシモンを一瞥して、すぐに視線を外した。
子どもを見て感情を作らない。
代わりに、判断を作る。

「なるほど。目が悪くない。
目が悪くない子は、放っておくと大人を嫌いになる」

大人たちがさらに硬直する。

ロドリゲスは指で机を軽く叩いた。

「今日から授業を始める。
ただし条件がある。
——紙だけで教えるのは嫌だ」

「……何を仰っているのか」

「紙は便利だ。
紙は偉い。
紙は人間を動かす。
だが紙は——臭いがしない。
血も汗も土も出ない。
そんなもので世界を教えたら、坊ちゃまは世界を嫌いになる」

ロドリゲスはそう言って、ようやくシモンを見た。

「なあ、シモン。
お前、紙が好きか?」

シモンは答えなかった。
好き嫌いの問題じゃない。
紙は好きになれるほど柔らかくない。

ロドリゲスは肩をすくめた。

「答えなくていい。顔でわかる」

翌日から授業が始まった。
屋敷の授業は儀式に近い。
机の上に本を積み、椅子の角度を揃え、
侍女が水を置き、カーテンが規定の高さで止まる。
空気まで礼儀正しくなる。

ロドリゲスはその空気を吸って、「うへぇ」と小さく言った。
誰も聞かなかったふりをする。
聞かなかったふりは、この家の潤滑油だ。

シモンは机の前に座り、ロドリゲスと向かい合った。
ロドリゲスは本を開かない。
代わりに、シモンの手を見る。
指先のインクの染みはまだ残っている。

「その手は、紙を嫌いだ。
いい。
紙が嫌いなら、紙に勝てる」

「……紙に勝つ?」

「紙に勝てない人間は、紙に殺される。
契約書、命令書、判決文。
——お前の名前も、その類だ」

シモンの喉が鳴る。

「読むぞ。
だが暗記するな。
暗記は檻だ」

ロドリゲスは本を乱暴に扱い、読み上げる。
言葉を飾らず、骨にするように読む。

「——人間は自由なものとして生まれる。しかし——」

途中で止める。

「続きは考えろ。
——お前は、自由か?」

シモンは答えない。
答えると契約になる気がしたからだ。

「よし。
言わないのは賢い。
口は出口で、同時に入口だ。
毒は入口から入る」

ロドリゲスは立ち上がった。
屋敷の空気がざわつく。

「坊ちゃま、立て」

シモンは立つ。

机が引かれ、床を擦る音がする。
規則が削られる音だ。

「この机は重すぎる。
重い机は子どもを黙らせる。
黙った子どもは従う。
従う子どもは、世界を変えられない」

ロドリゲスは机を押した。
机が倒れ、床が震える。

「ほらな。
机は倒れる。
倒れても世界は終わらない。
終わらないなら、倒していい」

ロドリゲスはシモンの肩を掴む。

「外へ行く」

門で守衛が戸惑う。

「門は何のためにある?」
「……守るために」
「違う。
外を見せるためだ。
開けろ」

門が開く。

外の空気が流れ込む。
匂いが違う。
音が違う。
声が重なり、ほどけている。

草を踏む。
柔らかく、反抗してくる。

泥を踏む。
足が止まる。

「良い。
汚れたなら、世界に触った」

丘に登り、町が見える。
雑然として、息をしている。

「見えるか」
「……見える」
「何が」
「……わからない。多い」

「よし。
多いのが世界だ。
多い世界は、お前の名前を小さくする。
——それが救いだ」

ロドリゲスは紙片を取り出す。

「怖いか? 紙が?」

答えはない。

「なら勝て。
紙は刃にもなる。
使われるな。
使え」

「人間は自由に生まれる。
だがどこでも鎖に繋がれている」

「お前の鎖は何だ」

「……名前」

「よし。
次は、鎖を切る方法だ。
まず見ろ。
嘘をつくな。
軽くなったら、引っ張れ。
切れなきゃ——世界を味方にしろ」

シモンの身体が熱を持つ。
屋敷では抑えろと言われる熱だ。

ロドリゲスは屋敷を振り返る。

「私は嫌われる。
だから追い出される。
その前に、お前の頭に火をつける」

頭を軽く小突く。
点火だ。

危険だ。
必要だ。

風が吹く。
泥の匂いが残る。
その匂いを、シモンは覚えようとした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末

松風勇水(松 勇)
歴史・時代
旧題:剣客居酒屋 草間の陰 第9回歴史・時代小説大賞「読めばお腹がすく江戸グルメ賞」受賞作。 本作は『剣客居酒屋 草間の陰』から『剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末』と改題いたしました。 2025年11月28書籍刊行。 なお、レンタル部分は修正した書籍と同様のものとなっておりますが、一部の描写が割愛されたため、後続の話とは繋がりが悪くなっております。ご了承ください。 酒と肴と剣と闇 江戸情緒を添えて 江戸は本所にある居酒屋『草間』。 美味い肴が食えるということで有名なこの店の主人は、絶世の色男にして、無双の剣客でもある。 自分のことをほとんど話さないこの男、冬吉には実は隠された壮絶な過去があった。 多くの江戸の人々と関わり、その舌を満足させながら、剣の腕でも人々を救う。 その慌し日々の中で、己の過去と江戸の闇に巣食う者たちとの浅からぬ因縁に気付いていく。 店の奉公人や常連客と共に江戸を救う、包丁人にして剣客、冬吉の物語。

無用庵隠居清左衛門

蔵屋
歴史・時代
前老中田沼意次から引き継いで老中となった松平定信は、厳しい倹約令として|寛政の改革《かんせいのかいかく》を実施した。 第8代将軍徳川吉宗によって実施された|享保の改革《きょうほうのかいかく》、|天保の改革《てんぽうのかいかく》と合わせて幕政改革の三大改革という。 松平定信は厳しい倹約令を実施したのだった。江戸幕府は町人たちを中心とした貨幣経済の発達に伴い|逼迫《ひっぱく》した幕府の財政で苦しんでいた。 幕府の財政再建を目的とした改革を実施する事は江戸幕府にとって緊急の課題であった。 この時期、各地方の諸藩に於いても藩政改革が行われていたのであった。 そんな中、徳川家直参旗本であった緒方清左衛門は、己の出世の事しか考えない同僚に嫌気がさしていた。 清左衛門は無欲の徳川家直参旗本であった。 俸禄も入らず、出世欲もなく、ただひたすら、女房の千歳と娘の弥生と、三人仲睦まじく暮らす平穏な日々であればよかったのである。 清左衛門は『あらゆる欲を捨て去り、何もこだわらぬ無の境地になって千歳と弥生の幸せだけを願い、最後は無欲で死にたい』と思っていたのだ。 ある日、清左衛門に理不尽な言いがかりが同僚立花右近からあったのだ。 清左衛門は右近の言いがかりを相手にせず、 無視したのであった。 そして、松平定信に対して、隠居願いを提出したのであった。 「おぬし、本当にそれで良いのだな」 「拙者、一向に構いません」 「分かった。好きにするがよい」 こうして、清左衛門は隠居生活に入ったのである。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし

かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし 長屋シリーズ一作目。 第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。 十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。 頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。 一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。

日露戦争の真実

蔵屋
歴史・時代
 私の先祖は日露戦争の奉天の戦いで若くして戦死しました。 日本政府の定めた徴兵制で戦地に行ったのでした。  日露戦争が始まったのは明治37年(1904)2月6日でした。  帝政ロシアは清国の領土だった中国東北部を事実上占領下に置き、さらに朝鮮半島、日本海に勢力を伸ばそうとしていました。  日本はこれに対抗し開戦に至ったのです。 ほぼ同時に、日本連合艦隊はロシア軍の拠点港である旅順に向かい、ロシア軍の旅順艦隊の殲滅を目指すことになりました。  ロシア軍はヨーロッパに配備していたバルチック艦隊を日本に派遣するべく準備を開始したのです。  深い入り江に守られた旅順沿岸に設置された強力な砲台のため日本の連合艦隊は、陸軍に陸上からの旅順艦隊攻撃を要請したのでした。  この物語の始まりです。 『神知りて 人の幸せ 祈るのみ 神の伝えし 愛善の道』 この短歌は私が今年元旦に詠んだ歌である。 作家 蔵屋日唱

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

焔と華 ―信長と帰蝶の恋―

歴史・時代
うつけと呼ばれた男――織田信長。 政略の華とされた女――帰蝶(濃姫)。 冷えた政略結婚から始まったふたりの関係は、やがて本物の愛へと変わっていく。 戦乱の世を駆け抜けた「焔」と「華」の、儚くも燃え上がる恋の物語。 ※全編チャットGPTにて生成しています 加筆修正しています

処理中です...