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現在_特務課
特務課_5
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「え? 我孫子から情報を聞き出したんですよね?」
有栖の質問に佐倉は確かに頷いた。
「確かに我孫子は自供した。だが、その内容は想定とは違った。いや、我孫子も想定外のことだったらしい」
「どういうことですか?」
「我孫子は確かに運び屋を殺害した。それは我孫子もその運び屋が『ワクチン』そのものを運んでいると思っていたんだ。まぁ、そのように情報を聞いていた、が正しいかもしれないが」
「違った、ということですね」
「あぁ、実際に運び屋が行っていたことは深夜にコーポ松下の一室に忍び込み――なにやら隠し部屋みたいなところがあったらしい。そこに『ワクチン』の作成と管理を行っているパソコンがあり、指定の作業をする。作業内容はパッチファイルによる『ワクチン』の更新とそれを起動させる為のパスワードの変更だったそうだ。我孫子はそれを知らずにコーポ松下から出てきた運び屋を襲撃し殺害した」
「では、我孫子は何も得られなかった、ということですか?」
「いや、『ワクチン』を起動させるパスワードのヒントだ。それも入力することになっていたらしく、その紙を持っていた。そして、それがパスワードの最終変更だったらしく、それを知っていた運び屋もアース博士も今はこの世にはいない。だから、ある意味貴重な情報ではある」
「だったら、警察は我孫子を恐れる必要なんてなかったのでは?」
「そこはアイツも転んでもタダでは起きなかった、ということだ。我孫子はさも『ワクチン』を持っているかのように警察に吹聴したらしい。実際に、コーポ松下が潰れ、警察も『ワクチン』が行方知らずになっていたから、嘘の可能姓を疑いつつも完全には否定できなかった、というわけだ」
佐倉の表情に苦笑いが浮かぶ。ハッタリとはいえ駆け引きだけで警察から自身の命を守る我孫子を賞賛していると同時にその精神に呆れてもいるようだ。
「現状、警察には知られてはいないから私達の今後の行動は『ワクチン』を持っているかのように振る舞うこと。そして、本当の『ワクチン』を見つけること。更に、『ワクチン』を起動させるパスワードを我孫子から得たヒントから導くこと」
京はすらりと伸びる指を三つ立てて、そう言った。
有栖の質問に佐倉は確かに頷いた。
「確かに我孫子は自供した。だが、その内容は想定とは違った。いや、我孫子も想定外のことだったらしい」
「どういうことですか?」
「我孫子は確かに運び屋を殺害した。それは我孫子もその運び屋が『ワクチン』そのものを運んでいると思っていたんだ。まぁ、そのように情報を聞いていた、が正しいかもしれないが」
「違った、ということですね」
「あぁ、実際に運び屋が行っていたことは深夜にコーポ松下の一室に忍び込み――なにやら隠し部屋みたいなところがあったらしい。そこに『ワクチン』の作成と管理を行っているパソコンがあり、指定の作業をする。作業内容はパッチファイルによる『ワクチン』の更新とそれを起動させる為のパスワードの変更だったそうだ。我孫子はそれを知らずにコーポ松下から出てきた運び屋を襲撃し殺害した」
「では、我孫子は何も得られなかった、ということですか?」
「いや、『ワクチン』を起動させるパスワードのヒントだ。それも入力することになっていたらしく、その紙を持っていた。そして、それがパスワードの最終変更だったらしく、それを知っていた運び屋もアース博士も今はこの世にはいない。だから、ある意味貴重な情報ではある」
「だったら、警察は我孫子を恐れる必要なんてなかったのでは?」
「そこはアイツも転んでもタダでは起きなかった、ということだ。我孫子はさも『ワクチン』を持っているかのように警察に吹聴したらしい。実際に、コーポ松下が潰れ、警察も『ワクチン』が行方知らずになっていたから、嘘の可能姓を疑いつつも完全には否定できなかった、というわけだ」
佐倉の表情に苦笑いが浮かぶ。ハッタリとはいえ駆け引きだけで警察から自身の命を守る我孫子を賞賛していると同時にその精神に呆れてもいるようだ。
「現状、警察には知られてはいないから私達の今後の行動は『ワクチン』を持っているかのように振る舞うこと。そして、本当の『ワクチン』を見つけること。更に、『ワクチン』を起動させるパスワードを我孫子から得たヒントから導くこと」
京はすらりと伸びる指を三つ立てて、そう言った。
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