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第六章:名もなき毒
反保_6-2
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「うわっ!」
控室に残っていた二人の方をドアが閉まる直前まで見ていたからか、反保は前方不注意で有栖の背中にぶつかった。しかし、同時に不思議に思う。それは彼女が立ち止まる理由がないからだ。今は一刻も早く棚神選手のところへ行く必要がある。その考えは彼女も同じだと思っていた。だからこそ、立ち止まるという選択肢はないはずだ。
「先輩?」
立ち止まった有栖の背中に話しかけると同時に彼女が睨むように何かを見ていることが解った。反保は横に半歩移動して彼女の背中越しに視線の先を見る。
そこには――
「よう」
飛田がこちらを見据え、立っていた。
控室に残っていた二人の方をドアが閉まる直前まで見ていたからか、反保は前方不注意で有栖の背中にぶつかった。しかし、同時に不思議に思う。それは彼女が立ち止まる理由がないからだ。今は一刻も早く棚神選手のところへ行く必要がある。その考えは彼女も同じだと思っていた。だからこそ、立ち止まるという選択肢はないはずだ。
「先輩?」
立ち止まった有栖の背中に話しかけると同時に彼女が睨むように何かを見ていることが解った。反保は横に半歩移動して彼女の背中越しに視線の先を見る。
そこには――
「よう」
飛田がこちらを見据え、立っていた。
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