ぼくの大事なセンパイ

ふしきの

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閑話休題

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 機械科には、フェチが溢れかえっている。
「8気筒エンジン」
と、呟いてむき出しのエンジン音を一日中眺めても飽き足りない人が、ひとりじゃない、それが5人ぐらいは普通にいて、座ることすら忘れて、最終的にぶっ倒れるまで立つほどツワモノが普通。
「V12デショそこは」
 は、
「わかっていないなぁ」
と、首を振ったりするもの。
でも、アストンマーティンなんかが近場を通れば見ちゃったり、
「もー、すぐ降りるんだからぁ」
「もうええって、ここで降ろせや」
と言って出てきたのが、二条聖現っていうちびのクソ野郎だったりするわけで、「ゴンゲンサマのおなーり」とか、「家はやはり二条城っすか」ってのは口に出せるものは誰もいないのだけれども。

 駐輪場から、モンキーZ50Mのあの音が響くと
「あいつだからしゃーねーか」
 とはなる。

 そして速攻で、警察の取締に捕まり、
「初代モデル!ぱねぇすっわ、すげえ」
となるか、
「は、そんなてめえルール通用するか」
「おい、お前自分の言っていることわかって言ってんのか」
って、若いのとの喧嘩口調になるかの本日のランチの賭けがどの研究室でも始まるところでした。


閑話休題ののこりもの
トライクってのは食わせもんである。
ってぎろんをしたことがある。
しかも、こちとら古都の軽具合とかよりも極悪にもオートレース選手がよく乗るぶつでしかも交通安全運動になるとペーペーのクワセ者ってのである。
「ざーんねん、トライカーでした」
っての。あれって、ほんまに誰もが苦虫を噛み潰したような嫌な顔になるけど、実もほんまには乗りても取り締まりもわかってなくちゃこれには乗れないし、本気で他の分野で乗り回すなら別のタイプの車なり、バイクなんか乗るからね。って。
だって、トライクには、トライクの魅力がふんだん溢れているんだから。まあ、例えばコケにくいとか。










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