白薔薇のお兄さん

ふしきの

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飾らないこと

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「マモちゃんは、どのタイプ」とか聞かれるのが一番めんどくさい。
 ひとにはひとのいい部分がある。それはたくさん習ってきていることなのに特に最近の同姓は「顔だ、体だ、性格だ、今クラスでどこ子がタイプ? 」を雑誌のアンケート並みに探りを入れたがる。
「僕はまだ、そういうのには興味がないから」
 護には、その手がものすごく苦手で、休憩時間と移動時間ほど苦痛なものはないとおもっている、「無駄話が嫌いだ」と言えばひんしゅくものだし、下手をしたら総好かんされてしまう物言いも分かっているので、やり場に困る。
「金たまに毛が生えるのと、乳首に毛が生えるのどっちがいい? 」って言ってくれるたっつんは最高のバカだと思う。総好かんの女子を尻目に
「ほくろから出てくる毛は福毛って、もてはやされるから場合による」
 って、言ってみたりする。
「マモちゃん、あったま良いな! 」なんの解決にもなっていないのにそこで、休憩時間が終わるのだ。


「うわああ、苦労人」あの人が答えてくれた。「もうね、中学生なんかバカのまま過ごせばいいのに」
「何でよ」
「義務教育最後の楽園だよ、昼の給食も、毎日同じコンビニで買う弁当の辛さを君はまだ、知らなくていいんだぞ、しかもたまに財布ごと忘れて、昼飯抜きとかさぁ」
「お兄さん、モテるから女子に貰えるんじゃないの」
「は、なにその少女漫画脳。良いな、そういうの」
 とかいって、人の頭をグリグリ小突いて来る。
「最近の子はとてもミニマムで一人分の弁当の中に余裕がねえから、無理無理」
「そんなものなのか」
「そ、そんなものだよ」
「お兄さん、モテそうな顔なのに」
「ありがとね、でもそれ言われるの辛いよ、俺ね、俺の顔はね、八割型整形なんだよ」
 その後、兄さんは柄の悪い人たちにダイブして行った。
 護は、家に帰り鍵をかけた。
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