5 / 127
Even As You And I
しおりを挟む
けさ、記憶のおもいでについて語っていた。
数十年もHNしか知らないお互いの人と。
わたしは、良い記憶は引き出しの奥のさらに奥の方へ押し込まれて、引き出しを開けるだけでは思い出せず、引き出しごとあけたらようやく古くて折り目が曲がっていてしわしわになった便箋のようなもの、その大切なもの、幸せだった片隅が出てくるのではないかとつぶやいた。
引き出しにれる大切な記憶と、チラシや今日の特売日のような代物がテーブルに投げてあるそれが散らかった嫌な記憶で捨てても捨てても日々似たようなものが投函され、似たようなものがまた散らかされて塗り固められる嫌な記憶なのかもしれない。
だから私は大事なもの、大切に保管しているもののカギをかけない。
大切なものこそ、使うようになった。
茶碗もマグカップもそう。
いらないものはもともと見ていても嫌なのですぐに処分する癖も付けた。
かなりそれには神経を使った。
もし、もしかして、「あげたのどうしている?」とかの詮索をされたらどうしようとか、「ちょっと、返して!」とか言われるのではないかと、おびえていたのだ。人はあげたものをなぜ覚えているのだ?と。あなたに似合うからこれをあげるとかならいいが。そうでないものの方が多かったのに。
それを捨てる勇気がなかった。
食べ物すら腐らせない私には、消化能力が無駄に物持ちがいいといわれ続けた。
大切なもの。
大切な記憶。
幸せだった記憶。
そのカギ。
鍵がなくても置いてある記憶の引き出し。
「開け胡麻」
それが見つからないと、心が弱くなる。
そう、それは言葉じゃないかもしれない。
夏の日の夕暮れ。
お風呂上がりの天瓜粉のかおり。
母が「お前は腹を出すから」と夏でも長袖を着せられる下着。
その下着を半袖の襟から出してくれる指の冷たさ。
笑い声。
わたしは笑っていた。
わたしはその日のその時間が一番好きな時間だった。
そういう記憶が展開する。
雨の臭い。
濡れて乾かない靴下。
仕方ないので冬の靴下を履く。
今頃になって気が付く。
「トレッキングにはネルはだめだ。山を知らない人間だ」
というボーイスカウトの言葉を。
雨靴にウール混の靴下の温かさと不愉快のなさ。
柔らかな靴下が足に感じる。
そうだ、緑色のやわらかな芝生だと思ったのに、濡れるし痛い感覚。
空想と現実の違い。
発見は沢山今後もあるだろう。
そしてそれらすべてが記憶のおもいでとなる。
エロい先生がそう言っておられましたとエロい人が真面目にツイートされました。
抜粋
人生にはプラスもマイナスもある。だが、それは人生が差引されるのではなく、全て経験として加算されていくのだと。
人生は季節のように移り変わるからこそ深みが増すのだと。
止まない雨はない。顔を上げて笑えばその先に光が射すと。
「今、現に生きていることこそ全てだ。それ以外に何を求めるのだ」
The only one in the world
you're just another memory
I'M STILL CARING
2020/8/4
数十年もHNしか知らないお互いの人と。
わたしは、良い記憶は引き出しの奥のさらに奥の方へ押し込まれて、引き出しを開けるだけでは思い出せず、引き出しごとあけたらようやく古くて折り目が曲がっていてしわしわになった便箋のようなもの、その大切なもの、幸せだった片隅が出てくるのではないかとつぶやいた。
引き出しにれる大切な記憶と、チラシや今日の特売日のような代物がテーブルに投げてあるそれが散らかった嫌な記憶で捨てても捨てても日々似たようなものが投函され、似たようなものがまた散らかされて塗り固められる嫌な記憶なのかもしれない。
だから私は大事なもの、大切に保管しているもののカギをかけない。
大切なものこそ、使うようになった。
茶碗もマグカップもそう。
いらないものはもともと見ていても嫌なのですぐに処分する癖も付けた。
かなりそれには神経を使った。
もし、もしかして、「あげたのどうしている?」とかの詮索をされたらどうしようとか、「ちょっと、返して!」とか言われるのではないかと、おびえていたのだ。人はあげたものをなぜ覚えているのだ?と。あなたに似合うからこれをあげるとかならいいが。そうでないものの方が多かったのに。
それを捨てる勇気がなかった。
食べ物すら腐らせない私には、消化能力が無駄に物持ちがいいといわれ続けた。
大切なもの。
大切な記憶。
幸せだった記憶。
そのカギ。
鍵がなくても置いてある記憶の引き出し。
「開け胡麻」
それが見つからないと、心が弱くなる。
そう、それは言葉じゃないかもしれない。
夏の日の夕暮れ。
お風呂上がりの天瓜粉のかおり。
母が「お前は腹を出すから」と夏でも長袖を着せられる下着。
その下着を半袖の襟から出してくれる指の冷たさ。
笑い声。
わたしは笑っていた。
わたしはその日のその時間が一番好きな時間だった。
そういう記憶が展開する。
雨の臭い。
濡れて乾かない靴下。
仕方ないので冬の靴下を履く。
今頃になって気が付く。
「トレッキングにはネルはだめだ。山を知らない人間だ」
というボーイスカウトの言葉を。
雨靴にウール混の靴下の温かさと不愉快のなさ。
柔らかな靴下が足に感じる。
そうだ、緑色のやわらかな芝生だと思ったのに、濡れるし痛い感覚。
空想と現実の違い。
発見は沢山今後もあるだろう。
そしてそれらすべてが記憶のおもいでとなる。
エロい先生がそう言っておられましたとエロい人が真面目にツイートされました。
抜粋
人生にはプラスもマイナスもある。だが、それは人生が差引されるのではなく、全て経験として加算されていくのだと。
人生は季節のように移り変わるからこそ深みが増すのだと。
止まない雨はない。顔を上げて笑えばその先に光が射すと。
「今、現に生きていることこそ全てだ。それ以外に何を求めるのだ」
The only one in the world
you're just another memory
I'M STILL CARING
2020/8/4
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
島猫たちのエピソード2025
BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。
石垣島は野良猫がとても多い島。
2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。
「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。
でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。
もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。
本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。
スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。
新しい家族は保護犬きーちゃん
ゆきむらさり
エッセイ・ノンフィクション
〔あらすじ〕📝🐶初めて保護犬ちゃんを迎え入れる我が家。
過去の哀しい実情のせいで人間不信で怯える保護犬きーちゃん。
初日から試行錯誤の日々と保護犬きーちゃん
がもたらす至福の日々。
◇
✴️保護犬ちゃん達の過去・現在の実情の記述もあります🐾
✴️日々の些細な出来事を綴っています。現在進行形のお話となります🐾
✴️🐶挿絵画像入りです。
✴️拙いエッセイにもかかわらず、HOTランキングに入れて頂き(2025.7.1、最高位31位)ありがとうございます🙇♀️
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる