白薔薇のお兄さん3

ふしきの

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ナタリー先生

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「シュウガクビザと思ったらシュウロウビザだったのよ。マジ、これ、マジィ」
などと、鉄板ネタをかます、どう見ても一昔前のギャルなナタリー先生は、背が低い。

「わ、座高同じ」
「なめとんのか! 」
ぐらいの日本語はできるが、長すぎる付け爪とか、ビューラーの使いすぎの睫毛とかの方が    悪目立ちして、確実に生徒に引かれてはいる。
 けれども、まっつんが隣の学校の生徒で目立つ学生服なのだからたまに、
「あたしも、リセで過ごしたから、制服ってほんとにkawaii」
とか、全く知らない生徒がふざけたハグを見知ったようにされると
「手、回すな、ボケがぁぁぁ、キショッ」
 ってのを、通りすがりの護とか見ると『有段者』ってわかるほどだったのですが本人は、「カラテキッド観てたからぁ」と、ごくふつうに流すこともする。

「まっつんがバカな恋心とか起こさなきゃいいけど」って本人に言ってみたら「え、だって、ナ・ターリア先生って、ダイヤル式の電話しか使えない人だよ、別の意味で一番下の妹よりおっかねぇよ」って帰ってきた。
「ハイ」
「金銭感覚がないから、普通に電車もバスも乗れないから歩いて学校に来ていたとか知ったら、そりゃ、一人分の弁当ぐらい余計に作って持っていくぐらいはするだろ」
「お前も、ちょっと狂ってきてるぞ」
「うちのおかん時代のアゲハとかバイブルの人にお前こそなにいってんだか」
「『ナタリー先生って、ステップしている人だから』、見た目以上に若い人だからホントに気を付けろよ」
「前のことかよ、あれは相手の反則だよ、突然風船みたいにおっぱいがでっかかったから」

「何々?」ちょうど辞書二つをダンベルのように持ち歩いてきたナタリー先生が聞いてきたので、口を塞がれた護は「………んー、んー」しか言えないので、まっつんが大声で「女の子のおっぱいには夢が膨らんでいるって話です」って言ったのです。
「ダヨネー」って、親指でグッドサインして来たので、
「せんせー、綺麗な日本語覚えましょうよ」
 と、二人揃って声を出したところです。

「え、あたし、キチントシテイルヨー、ズカ観に行くし」
「ちょい、先生、観劇なのでドレスコードありますよ」
「え、マジィ」
「や、ヤメロ、まっつんのペラペラがばれる」先生が、すみれコレクション手帳だした所で思いっきり「ホントにヤバイ先生だから理解できないかもしれないけれど理解しろよ」っておお汗をかきながら言うのが精一杯だった。
「誰といかれるんです」
「技術の非常勤講師の徳田先生」
「先生!  ナイスミドルに屈しないで、稚魚の会とかありますよ、なぁ、まもっちゃん」
「なぁ、じゃねぇ、知るか! 」

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