タコのグルメ日記

I章 始まりの森

動物豆知識一覧Ⅰ

なろう版の後書きスペースに記載していた動物豆知識という内容の一覧をまとめました。
一章に登場した分を纏めてあります。

動物豆知識以下本編

⭐︎タコは雌雄異体。
ちゃんと雌雄の違いがあります。
タコのオスには交尾用の足が一本だけあり、その足には吸盤がありません。
なのでそれで見分けることが出来ます。

⭐︎野生の野ウサギは時速四十キロで走るとか。
ええ、タコの足ではまずかないませんとも。

⭐︎地球上での世界最大のコオロギは約九センチ。体重70グラムもある。
ジャイアント・ウェタと名付けられ、ウェタという名は「醜いものたちの神」を意味する言葉から取られたらしい。
世界一重いカブトムシであるゾウカブトでも50グラムしか無いことからその凄さが分かると思います。
そしてタコの血は青色です。
正確には酸素と結合した血が青色と言うわけで、酸素と結合していない場合無色透明となります。

タコに血なんてあるの？と生のタコを見て思った方もいると思います。
青い血液なんてついてませんからね。

人間の場合、酸素と結合した血液は鮮やかな赤で、体外に出て、しばらく立つと黒くなるのは酸素が抜けたからです。
タコの血液の場合、抜けると無色透明なので
目で確認できないんですね。
ちなみに、生きたタコをさばくと青い血が見れるそうです。
ただモタモタしてるとタコが暴れるのに酸素を消費して捌いた時には無色透明になっているとか。

⭐︎肉と言うのは本来、生の方が美味しく、新鮮なナマ肉は雑菌も少ないそうな。
でも、人間は焼いています。
なぜ焼くか？
人間の顎の力だと噛み切りづらく、消化し辛いからだそうです。
すなわち筋肉は堅くて食えたものでは無い！と言うわけで。
ゴブリンが女性ばかり狙うのはそのためという設定です。
そして、消化と言えば体外で消化してから啜り食べるという特殊な食べ方をするクモ(他にはカメムシの仲間などがいる。タガメやサシガメなど。)だけれど、コウガイビルやヒトデは胃を外に出して獲物を取り囲んで飲み込む食形態を取ります。
人間からすれば信じられない食べ方です。

⭐︎世界最大のタコはミズダコで、全長3～4メートル。
世界最大のイカはダイオウイカで、最大で20メートルだとか。
25メートルプールをほぼ覆いつくす大きさであると言えばその大きさの凄さが実感できると思います。
タコェ・・・


主人公の触腕ありきの全長は約2メートル。
主人公ェ・・・まあ、伸ばせますが。

⭐︎タコの吸盤には張り付く以外にも機能があり、味覚があります。
口の周りにもありますが、タコやイカはさらに足にも舌があり、触っただけでそれが美味しいのか分かると言うわけですね。
また、タコ、イカの味覚は非常に精密で、人間で言うところの味蕾(味を感じる細胞)が人間が約5000個に対して、タコは吸盤のそれぞれに一万個以上あると言われています。(イカはタコより少ないらしい)
少なくとも人間並の味覚があるみたいです。

⭐︎日本では当たり前の食材であるタコ。
一部の地域ではその見た目からデビルフィッシュと呼ばれ、ゲテモノ扱いです。
日本人の感覚で言うと、昆虫料理みたいな感覚でしょうか？
ちなみに世界的にみると昆虫料理はむしろポピュラーだったりするそうです。
昆虫は美味しい上に栄養バランスも高いらしいく、さらには昆虫の外骨格の主成分であるキチン質は健康用サプリメントとして販売されています。
クモはカニと同じ仲間(虫の仲間ではない)ですからカニと同じ味がするでしょうし、ゴキブリなんかは昆虫の中でもトップクラスの美味しさをモツらしく。
あ、だからといって日々の食費節約のためにゴキブリを食ってやらあ！って感じでその辺のゴキブリは食べちゃダメですよ。
食用として清潔な環境で飼育されたゴキブリの話です。
まあ、汚いといっても帰宅して洗わない手と大差ないらしいですが。
その上、ゴキブリのペーストとパンを一緒に食べたり、生で普通に食べたりしていたという話があることから雑菌に関してはさほど気にすることもない気がします。
ニコニコにもゴキブリの一種を生で食べている動画があったり。
美味いと絶賛してました。

⭐︎生物が死ぬとしばらくして筋肉は固まります。これは筋肉を動かすための物質が生物が死んだことで供給されなくなったためです。
ですが、しばらくすると筋肉は柔らかくなります。
これは肉に付着してる菌が肉のタンパク質を分解するためです。
そうして、わざと肉を放って置いた物(熟成させた)が店頭に並んでいるわけです。
そしてこの時期を超えると腐ると言う現象になるわけです。

⭐︎イカスミよりタコ墨の方が旨味成分が多くて美味しいらしいです。
ただ、タコ墨が入ってる臓器が小さくて取り辛いから流通しないとか。

⭐︎ 普通の空飛ぶ生き物の場合、来た道を戻るにはUターンしなくてはなりません。
しかし、一部の生き物、鳥の一種のハチドリや蛾の仲間のスズメガはホバリング飛行をしながら、花の蜜を吸います。
彼らはホバリングを使って普通にバックします。

⭐︎動物と言うより輪島塗についてですが、輪島塗は漆器の中でも頑健さを一番に考えられた工芸品で、輪島塗の重箱は100以上の工程があって、なおかつそれぞれに職人がいる。
全て手作りですから失敗は許されない、人と人が協力して始めて仕上げられる芸術品。
日本ってほんと凄いですよね。
ちなみに漆器がふんわり膨らんで、良い具合に流線を描くのは漆に含まれる成分が凝集する性質を持っているからだそうです。