異世界に転生する

発表

皆様、本日は私の成人の祝いにご参加いただき、ありがとうございます。
晴れて成人を迎えた私は、来月から平民となり冒険者になります。
今まで私にお付き合いくださり、ありがとうございました。
今後はクレオと共に冒険者として世界を廻りたいと思っております。
そして、まだ未成年ですので、すぐには叶わないのですが、彼、ケインとも旅をしたいと思っております、ケインは私の大切な友人、我が侯爵家も懇意にしていただいております。
彼に何かあれば侯爵家としても、対処しなければなりませんので、お心に留置きください。
彼の家は食事が美味しいことで有名な、冬の暖炉です、本日の料理もアイデアを少しいただいております。
よろしければゆっくり味わってください。

一礼して侯爵様の側に、手を繋いだまま、連れていかれた。
「イアン、やるな」
「イアンはケインくんのことが大切なのね」
「ケインくん、これからもイアンのこと、よろしくな」
侯爵様も奥様もお兄様も、何を仰っているのか。
「やめてください、ケインが成人するまでは」
「いいのか？」
「他の子に取られちゃうわよ」
「宿屋なんて人がたくさん出入りするしな」
「んー、もう、わかりましたよ、ケイン、少し庭に出ないか？」
「はい、少し熱いですね」
「そうだな、外で涼もう」