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第一章
第7話 ここは竜の背
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ヴェルナードは立ち上がると、扉に向かって歩き出した。
後に続いたゲートルードが振り返り、一緒においでと手招きをする。
ボクはベッドから降りて二人の後に付いていく。扉を出ると、アルフォンスが鬼の様な形相で仁王立ちしていた。
———ひぃぃ!
眉間の皺が力こぶみたいに盛り上がった、鬼をも睨み殺せそうなその形相に戦慄したけどどうやら矛先はボクじゃない。
アルフォンスが威圧する先は、見張りの男。
どうやら見張りの最中に、爆睡してた事を怒られている様子だ。もしかしたら上司と部下の関係なのかもしれない。
かわいそうに見張りの男は巨漢のアルフォンスに上から睨み潰されて、縮こまりながら「申し訳ございません!」を連呼し、しきりに頭を下げていた。
寝かしつけたのは多分キラキラお月様の仕業だけど———なんかゴメンよ、見張りの人。
ボクは心の中で謝罪した。
そして一行は「全く任務中に弛んでいるにもほどがある」と怒りが収まらないアルフォンスを加え、ヴェルナードを先頭に草原の大海原を歩き始めた。
昨晩と違い、昼間に見る景色は全くの別物だった。
新緑と黄金色が混じった草原が眼下に広がり、地平線には丘陵がなだらかな曲線を描いている。
心地よく顔を撫でる風には土の力強さと草木の嫋やかさが絶妙に混ざり、ふわりと懐かしい匂いを鼻腔に届けてくれる。
手付かずの自然、古き良き情景と言った光景に、ボクはため息を交えながら三人の背に付いていった。
「右側に町が見えるだろう。ほとんどの者があそこで暮らしている」
そう言ってヴェルナードが指を差す。
その先には木造の建物が多く立ち並んでいる一角が見て取れた。遠くからだけど大きな規模の町みたいだ。
しばらく進むと今度はゲートルードが声を掛けてきた。
「左手に見える森は資源も豊富で木の実やキノコなどが取れるんです。カズキが落ちて来た場所でもありますよ」
ガイドを交えた散策が15分くらい続いた後、草木も薄くなり岩肌がそこかしこに剥き出した険しい崖で三人は立ち止まった。
崖を沿う様に、左右には背の高い櫓が建っている。あれは監視台だとゲートルードが教えてくれた。
そして、さっきまで遠くに見えていた丘陵が今は近くにはっきりと見えている。
「まだ全てを案内した訳ではないが、これが私たちの住む地『モン・フェリヴィント』だ……カズキの住む世界とは違うのだろうか」
「そう……だね。違うと言えば違うし、同じと言えば同じかも。ボクの住んでいた世界はもっと雑多だしこんなに景色が綺麗じゃなかったけど、自然の力を借りて人が生きてるってところは同じみたいだしね。……ヴェルナードさん、『モン・フェリヴィント』って国は、いい国なんだね」
ボクの言葉にヴェルナードは目を見開いた。
「……国? カズキはここを『国』と、そう呼んだのか?」
「え? だって国でしょ? 人が協力しながら同じ方向を見て暮らしてる場所って国って言うんじゃないの?」
「……そうか……国か……久しくその呼び名を忘れていたな」
ヴェルナードはフッと笑みを溢すと崖の向こうの山々に目を馳せた。
その顔はさっきまでの病み上がりの少女にビシバシ質問をぶつけてくる冷たいものではなく、優しく愛しいものを見ている目だ。
この人、こんな顔もできるんじゃん。イケメンなんだから眉間にシワを寄せてないで、いつもこーいう顔してればいいのに。……もっと素材を活かしてよ。もうっ!
ボクの視線に気がついたのか、ヴェルナードが顔を向けてくる。
さっきと同じ厳しい顔に戻ってはいたが、少しだけ険の取れた顔つきでヴェルナードは口を開いた。
「さてカズキ。其方は元の世界に帰りたいと、そう言ってたな。だがこの『モン・フェリヴィント』では、『落人』に関する情報は多くない。そういった意味では地上の遺跡や文献を調べる方が手掛かりがあると、私はそう考える」
「そうなんですか……地上の方が手掛かりがあるんですね……え?」
「……ただ、次に地上に降りるのはおよそ五ヶ月後なのだ」
「ちょ、ちょっと待って! 地上? 五ヶ月後? どう言う事だかさっぱり分からないんだけど!」
「『モン・フェリヴィント』とは国名ではない。竜の背にあるこの地の事を、我々はそう呼んでいる」
竜の背……え? りゅうのせ? ……ボクの聞き間違いかな?
うん、きっとそうだ聞き間違いだ。
これはうっかりボクとした事が。肝心なところでとんでもない言葉を脳内変換しちゃったよ。てへぺろ。
「あっと……すみませんヴェルナードさん。ボク、うっかり聞き間違えちゃったよ。ここが竜の背中って聞こえちゃったよやだなあ。まだ意識がはっきりしていないのかな」
「聞き間違いではない。ここは竜の背だ」
え? また言ったこの人竜の背って!
ここ、大地じゃん! 草木びっしり生えているじゃん! 向こう側に山、見えてるじゃん!
「は!? だ、だって草も木も生えてるし……それにほら! あそこ! 山! 山あるでしょ? 竜? 何言ってるのヴェルナードさん……」
突如ボクが指差した前方の山々が、小さく揺れた。
その揺れはまるで波の様に左側から右に向かって小さく上下すると、先程と同じ穏やかな様相を取り戻す。
「あれは竜の翼だ。翼の上は山岳地帯となっている。……ここはこの世界で神竜と呼ばれる竜の一体、全長750mはある『風竜』の背の上なのだ」
頭が全く追いついていかないボクを置き去りにして、ヴェルナードは淡々と話を続けていく。
「ところで、この『モン・フェリヴィント』では、皆12歳を過ぎると任務に就く事になっている。元の世界に戻る手助けはするが、『落人』だからと言って特別扱いはしない。当然カズキにも何かしらの任務に就いてもらうとする。どの道最低でも五ヶ月間はここで暮らさなければいけないのだ。その間ゆっくりと身の振り方を考えるがいい」
どうやらさっき垣間見たヴェルナードの優しい表情はボクの大いなる勘違いだった様だ。
ボクは足元に目を落とす。どう見たって地面にしか見えないのに……!
地鳴りの様な音が聞こえると、再び前方の丘陵が小さく波打った。
ボクはまだここが何物かの背中だとは信じられずに、眼前で躍動する丘陵を、ただ茫然と眺める事しかできなかった。
後に続いたゲートルードが振り返り、一緒においでと手招きをする。
ボクはベッドから降りて二人の後に付いていく。扉を出ると、アルフォンスが鬼の様な形相で仁王立ちしていた。
———ひぃぃ!
眉間の皺が力こぶみたいに盛り上がった、鬼をも睨み殺せそうなその形相に戦慄したけどどうやら矛先はボクじゃない。
アルフォンスが威圧する先は、見張りの男。
どうやら見張りの最中に、爆睡してた事を怒られている様子だ。もしかしたら上司と部下の関係なのかもしれない。
かわいそうに見張りの男は巨漢のアルフォンスに上から睨み潰されて、縮こまりながら「申し訳ございません!」を連呼し、しきりに頭を下げていた。
寝かしつけたのは多分キラキラお月様の仕業だけど———なんかゴメンよ、見張りの人。
ボクは心の中で謝罪した。
そして一行は「全く任務中に弛んでいるにもほどがある」と怒りが収まらないアルフォンスを加え、ヴェルナードを先頭に草原の大海原を歩き始めた。
昨晩と違い、昼間に見る景色は全くの別物だった。
新緑と黄金色が混じった草原が眼下に広がり、地平線には丘陵がなだらかな曲線を描いている。
心地よく顔を撫でる風には土の力強さと草木の嫋やかさが絶妙に混ざり、ふわりと懐かしい匂いを鼻腔に届けてくれる。
手付かずの自然、古き良き情景と言った光景に、ボクはため息を交えながら三人の背に付いていった。
「右側に町が見えるだろう。ほとんどの者があそこで暮らしている」
そう言ってヴェルナードが指を差す。
その先には木造の建物が多く立ち並んでいる一角が見て取れた。遠くからだけど大きな規模の町みたいだ。
しばらく進むと今度はゲートルードが声を掛けてきた。
「左手に見える森は資源も豊富で木の実やキノコなどが取れるんです。カズキが落ちて来た場所でもありますよ」
ガイドを交えた散策が15分くらい続いた後、草木も薄くなり岩肌がそこかしこに剥き出した険しい崖で三人は立ち止まった。
崖を沿う様に、左右には背の高い櫓が建っている。あれは監視台だとゲートルードが教えてくれた。
そして、さっきまで遠くに見えていた丘陵が今は近くにはっきりと見えている。
「まだ全てを案内した訳ではないが、これが私たちの住む地『モン・フェリヴィント』だ……カズキの住む世界とは違うのだろうか」
「そう……だね。違うと言えば違うし、同じと言えば同じかも。ボクの住んでいた世界はもっと雑多だしこんなに景色が綺麗じゃなかったけど、自然の力を借りて人が生きてるってところは同じみたいだしね。……ヴェルナードさん、『モン・フェリヴィント』って国は、いい国なんだね」
ボクの言葉にヴェルナードは目を見開いた。
「……国? カズキはここを『国』と、そう呼んだのか?」
「え? だって国でしょ? 人が協力しながら同じ方向を見て暮らしてる場所って国って言うんじゃないの?」
「……そうか……国か……久しくその呼び名を忘れていたな」
ヴェルナードはフッと笑みを溢すと崖の向こうの山々に目を馳せた。
その顔はさっきまでの病み上がりの少女にビシバシ質問をぶつけてくる冷たいものではなく、優しく愛しいものを見ている目だ。
この人、こんな顔もできるんじゃん。イケメンなんだから眉間にシワを寄せてないで、いつもこーいう顔してればいいのに。……もっと素材を活かしてよ。もうっ!
ボクの視線に気がついたのか、ヴェルナードが顔を向けてくる。
さっきと同じ厳しい顔に戻ってはいたが、少しだけ険の取れた顔つきでヴェルナードは口を開いた。
「さてカズキ。其方は元の世界に帰りたいと、そう言ってたな。だがこの『モン・フェリヴィント』では、『落人』に関する情報は多くない。そういった意味では地上の遺跡や文献を調べる方が手掛かりがあると、私はそう考える」
「そうなんですか……地上の方が手掛かりがあるんですね……え?」
「……ただ、次に地上に降りるのはおよそ五ヶ月後なのだ」
「ちょ、ちょっと待って! 地上? 五ヶ月後? どう言う事だかさっぱり分からないんだけど!」
「『モン・フェリヴィント』とは国名ではない。竜の背にあるこの地の事を、我々はそう呼んでいる」
竜の背……え? りゅうのせ? ……ボクの聞き間違いかな?
うん、きっとそうだ聞き間違いだ。
これはうっかりボクとした事が。肝心なところでとんでもない言葉を脳内変換しちゃったよ。てへぺろ。
「あっと……すみませんヴェルナードさん。ボク、うっかり聞き間違えちゃったよ。ここが竜の背中って聞こえちゃったよやだなあ。まだ意識がはっきりしていないのかな」
「聞き間違いではない。ここは竜の背だ」
え? また言ったこの人竜の背って!
ここ、大地じゃん! 草木びっしり生えているじゃん! 向こう側に山、見えてるじゃん!
「は!? だ、だって草も木も生えてるし……それにほら! あそこ! 山! 山あるでしょ? 竜? 何言ってるのヴェルナードさん……」
突如ボクが指差した前方の山々が、小さく揺れた。
その揺れはまるで波の様に左側から右に向かって小さく上下すると、先程と同じ穏やかな様相を取り戻す。
「あれは竜の翼だ。翼の上は山岳地帯となっている。……ここはこの世界で神竜と呼ばれる竜の一体、全長750mはある『風竜』の背の上なのだ」
頭が全く追いついていかないボクを置き去りにして、ヴェルナードは淡々と話を続けていく。
「ところで、この『モン・フェリヴィント』では、皆12歳を過ぎると任務に就く事になっている。元の世界に戻る手助けはするが、『落人』だからと言って特別扱いはしない。当然カズキにも何かしらの任務に就いてもらうとする。どの道最低でも五ヶ月間はここで暮らさなければいけないのだ。その間ゆっくりと身の振り方を考えるがいい」
どうやらさっき垣間見たヴェルナードの優しい表情はボクの大いなる勘違いだった様だ。
ボクは足元に目を落とす。どう見たって地面にしか見えないのに……!
地鳴りの様な音が聞こえると、再び前方の丘陵が小さく波打った。
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