33 / 80
第一章
第32話 死者の弔い
しおりを挟む
「……やっぱりここにいたのか」
倒木に膝を折り畳んで座っていると、呆気なくジェスターに見つかってしまった。
町の中でボクの行く先なんて限られている。自分の部屋か、この資材調達班の作業小屋くらいだ。
ボクだってもちろん本気で姿を眩まそうなんて思っちゃいない。
ヴェルナードたちの常識とボクの倫理が奏でる不協和音があまりにも大きすぎて、気持ちを整理する時間が欲しかったのだ。
「ほら、みんなが心配しているぞ。早く戻ろう」
「……うん。でもジェスター、ここにもヘルゲさんがいないんだ……」
ヘルゲならボクの気持ちを理解してくれるのでは。根拠はないけどそう思い誰かにすがりつきたくなって、気づいたら、自然とこの作業小屋に足が向いていた。
だけど誰もいなかった。
孤島にぽつんと取り残された様な心細さは、いや増すばかりだ。
「大丈夫、ヘル爺ならきっと無事だって。『ワシャ後20年は生きるぞぃ』が口癖だったからな。だから心配するな。……なあカズキ、これから死者を埋葬するんだ。カズキの顔見知りが死んだんだろ? なら、弔ってやらないと」
真っ直ぐにボクの目を見て、ジェスターが手を差し出た。ボクに手を差し伸べてくれる人もいるんだと、それだけで心の霞がスッと晴れた様な気持ちになる。
その手を取りジェスターに付いていくと、案内された先は東の森だった。
森の入り口には既に、ヴェルナードやアルフォンスをはじめ大勢の人が集まっていて、十数人が一斉にスコップで地面を掘っていた。
すべての穴が腰が隠れるくらいまで掘り終わると、ヴェルナードが一歩前に歩み出た。
目を閉じ右手を左胸に添える。
「母なる大地の風竜よ。尊い使命に終焉を迎えた五体を、御身にお返し致します。その肉は御身の血と交わり淀む事なく脈々と流れ続け、その魂は日ならずして誇り高き思考を悟り御身の礎を支え、願わくば、末長く我ら御子に幾ばくかの恩恵と安らぎを与えられん事を」
凛とした声が響き終わるとしんと静まり、葉擦れ音だけが余韻を残す。
気がつけばジェスターや周りの人たちも目を閉じていた。
そろそろ薄闇が垂れ込め始めた薄暮に、ぽっかりと口を開けた地面の穴は何とも不気味だ。これがお墓がわりになるのかと思えば、死者が不憫で仕方ない。
その穴に吸い込まれる様に視線を離さずにいると、底の方から赤黒い液状のものがトロッと染み出すのが見えた。
「ねえジェスター……あの液体は何? あれもガソリンなの?」
「……いいや。あれは竜の血だ。あの血が死者の肉体を溶かしてくれる。そして風竜と一つになって、永遠にこの地で生き続けるんだ」
シーツに包んだ町の人と空賊の遺体を、穴に葬り土を覆いかぶせていく。集まった人たちは鼻をすすり、嗚咽を漏らし、祈りや手向の言葉を口にし出した。
「……カズキ。気分は落ち着いたか」
故人との別れを惜しみ周りが少し騒つく中、背後からアルフォンスが声をかけてきた。
「うん……取り乱してごめんなさい。もう大丈夫だよ」
「そうか。……なあカズキ。主の世界と『モン・フェリヴィント』では、違う事だらけだと思う。全く異なる文化や習慣、倫理、価値観、道徳……その中で、カズキがどうしても受け止められないものもあるだろう。だけどな、身近な人を想う優しさは変わらないのではないだろうか」
ボクは前を向いたまま、アルフォンスの話を黙って聞いている。
「……本来なら今日の様な場合、外敵から町を守るのは地上保安班の任務。その長であるヴェルナード様が先陣を切って戦う筈だったのだ。だが、ヴェルナード様は自らカズキたちと一緒に町の避難に向かわれた。それは本来の役割ではない。……よっぽどカズキたちが心配だったのだろう」
「……それ、本当?」
「ああ。俺も長い間ヴェルナード様の下で働いているが、初めての事だ。だからな、その、ヴェルナード様にあまり冷たくしないで欲しい。あの方はあまり感情を表には出さず心持ちを推し量る事が難しいのだが、カズキにあの様な態度を取られて、殊の外ショックを受けていた様子だった」
……あのヴェルナードが? にわかには信じ難いのだけど。
埋葬がすべて終わるとヴェルナードが桶に入った水を柄杓の様なもので掬い、埋葬した場所に少しずつ垂らし始めた。
しばらくすると埋葬された土から、小さな芽がぽこっと顔を出した。見るとすべての土から若葉が芽吹いている。
「あの水は、例の『施しの雨』だ。ああして死んだ人間はこの森の一部となって、『モン・フェリヴィント』で生き続けるんだ。俺の親父もこの森で生きてるんだぜ。もっとも、もうとっくに成長しちまってるからどれだか分からないし、素材として切り倒されたかもしれないけどな。……それでもこの森で、生きているんだ」
ジェスターの言葉で、新たに芽吹いた若葉が育ち墓標代わりになるのだと、一瞬でも思った自分の考えは甘い。
この東の森は木々たちは実を結び食材として恵みをもたらし、その幹は時に資源として活用され人々の暮らしを支えている。人の体を養分として育った木々でさえ、生活の糧として再生利用されるのだ。
死者を悼み弔うが、供養の仕方がボクの根本とは大きく違う。だけどぞんざいだとは感じなかった。
それは、死に対して現実的だからだ。
もちろんボクだって『死』と言うものを分かっているつもりではいた。身近の親戚や知人が亡くなった話だって、少なからず聞いた事はある。
だけど医学や文明が発達し、年々出来ないことが少しずつできる様になっていくボクの世界で、どこかで『死』を絵空事の様に考えていたのではないだろうか。まだ若い自分には関係のない事だ、と。
「なあカズキ……人って呆気なく死ぬんだよな。俺、死ぬのが怖くないって言ったらウソになるけど、忘れられることは怖いと思う。俺は、俺って言う存在が『モン・フェリヴィント』で生きた証を作りたい。だから後に残された人たちに忘れられない様に、頑張りたいって思うんだ。……もし俺がカズキより先に死んだら、カズキだけは俺の事、ずっと忘れないでくれよな」
そしてボクよりも死を身近に知って、しっかりと向き合っているジェスターは強い。
ボクはジェスターに抱きつき泣きじゃくった。
この涙は、孤独だったボクに安心感を与えてくれたおばさんを、忘れない為の涙だ。
ジェスターは何も言わないで、ただボクの肩に顔を預けてくれていた。涙がジェスターの柔らかなブラウン色の髪に、ポロポロと落ちる。
そろそろ涙も枯れ始めた頃、抱き抱えられた格好のまま、ジェスターは精一杯手を伸ばし、ボクの頭をぽんぽんと優しく叩いてくれた。
……今はボクの方が背が高いけど、あと一、二年もしたらきっとボクよりも大きくなるんだろうな。
元の世界に帰る事を信じて疑わないボクにとって、それを見る事ができないのは本当に残念だなと、胸の奥から名残惜しさが込み上げてきた。
倒木に膝を折り畳んで座っていると、呆気なくジェスターに見つかってしまった。
町の中でボクの行く先なんて限られている。自分の部屋か、この資材調達班の作業小屋くらいだ。
ボクだってもちろん本気で姿を眩まそうなんて思っちゃいない。
ヴェルナードたちの常識とボクの倫理が奏でる不協和音があまりにも大きすぎて、気持ちを整理する時間が欲しかったのだ。
「ほら、みんなが心配しているぞ。早く戻ろう」
「……うん。でもジェスター、ここにもヘルゲさんがいないんだ……」
ヘルゲならボクの気持ちを理解してくれるのでは。根拠はないけどそう思い誰かにすがりつきたくなって、気づいたら、自然とこの作業小屋に足が向いていた。
だけど誰もいなかった。
孤島にぽつんと取り残された様な心細さは、いや増すばかりだ。
「大丈夫、ヘル爺ならきっと無事だって。『ワシャ後20年は生きるぞぃ』が口癖だったからな。だから心配するな。……なあカズキ、これから死者を埋葬するんだ。カズキの顔見知りが死んだんだろ? なら、弔ってやらないと」
真っ直ぐにボクの目を見て、ジェスターが手を差し出た。ボクに手を差し伸べてくれる人もいるんだと、それだけで心の霞がスッと晴れた様な気持ちになる。
その手を取りジェスターに付いていくと、案内された先は東の森だった。
森の入り口には既に、ヴェルナードやアルフォンスをはじめ大勢の人が集まっていて、十数人が一斉にスコップで地面を掘っていた。
すべての穴が腰が隠れるくらいまで掘り終わると、ヴェルナードが一歩前に歩み出た。
目を閉じ右手を左胸に添える。
「母なる大地の風竜よ。尊い使命に終焉を迎えた五体を、御身にお返し致します。その肉は御身の血と交わり淀む事なく脈々と流れ続け、その魂は日ならずして誇り高き思考を悟り御身の礎を支え、願わくば、末長く我ら御子に幾ばくかの恩恵と安らぎを与えられん事を」
凛とした声が響き終わるとしんと静まり、葉擦れ音だけが余韻を残す。
気がつけばジェスターや周りの人たちも目を閉じていた。
そろそろ薄闇が垂れ込め始めた薄暮に、ぽっかりと口を開けた地面の穴は何とも不気味だ。これがお墓がわりになるのかと思えば、死者が不憫で仕方ない。
その穴に吸い込まれる様に視線を離さずにいると、底の方から赤黒い液状のものがトロッと染み出すのが見えた。
「ねえジェスター……あの液体は何? あれもガソリンなの?」
「……いいや。あれは竜の血だ。あの血が死者の肉体を溶かしてくれる。そして風竜と一つになって、永遠にこの地で生き続けるんだ」
シーツに包んだ町の人と空賊の遺体を、穴に葬り土を覆いかぶせていく。集まった人たちは鼻をすすり、嗚咽を漏らし、祈りや手向の言葉を口にし出した。
「……カズキ。気分は落ち着いたか」
故人との別れを惜しみ周りが少し騒つく中、背後からアルフォンスが声をかけてきた。
「うん……取り乱してごめんなさい。もう大丈夫だよ」
「そうか。……なあカズキ。主の世界と『モン・フェリヴィント』では、違う事だらけだと思う。全く異なる文化や習慣、倫理、価値観、道徳……その中で、カズキがどうしても受け止められないものもあるだろう。だけどな、身近な人を想う優しさは変わらないのではないだろうか」
ボクは前を向いたまま、アルフォンスの話を黙って聞いている。
「……本来なら今日の様な場合、外敵から町を守るのは地上保安班の任務。その長であるヴェルナード様が先陣を切って戦う筈だったのだ。だが、ヴェルナード様は自らカズキたちと一緒に町の避難に向かわれた。それは本来の役割ではない。……よっぽどカズキたちが心配だったのだろう」
「……それ、本当?」
「ああ。俺も長い間ヴェルナード様の下で働いているが、初めての事だ。だからな、その、ヴェルナード様にあまり冷たくしないで欲しい。あの方はあまり感情を表には出さず心持ちを推し量る事が難しいのだが、カズキにあの様な態度を取られて、殊の外ショックを受けていた様子だった」
……あのヴェルナードが? にわかには信じ難いのだけど。
埋葬がすべて終わるとヴェルナードが桶に入った水を柄杓の様なもので掬い、埋葬した場所に少しずつ垂らし始めた。
しばらくすると埋葬された土から、小さな芽がぽこっと顔を出した。見るとすべての土から若葉が芽吹いている。
「あの水は、例の『施しの雨』だ。ああして死んだ人間はこの森の一部となって、『モン・フェリヴィント』で生き続けるんだ。俺の親父もこの森で生きてるんだぜ。もっとも、もうとっくに成長しちまってるからどれだか分からないし、素材として切り倒されたかもしれないけどな。……それでもこの森で、生きているんだ」
ジェスターの言葉で、新たに芽吹いた若葉が育ち墓標代わりになるのだと、一瞬でも思った自分の考えは甘い。
この東の森は木々たちは実を結び食材として恵みをもたらし、その幹は時に資源として活用され人々の暮らしを支えている。人の体を養分として育った木々でさえ、生活の糧として再生利用されるのだ。
死者を悼み弔うが、供養の仕方がボクの根本とは大きく違う。だけどぞんざいだとは感じなかった。
それは、死に対して現実的だからだ。
もちろんボクだって『死』と言うものを分かっているつもりではいた。身近の親戚や知人が亡くなった話だって、少なからず聞いた事はある。
だけど医学や文明が発達し、年々出来ないことが少しずつできる様になっていくボクの世界で、どこかで『死』を絵空事の様に考えていたのではないだろうか。まだ若い自分には関係のない事だ、と。
「なあカズキ……人って呆気なく死ぬんだよな。俺、死ぬのが怖くないって言ったらウソになるけど、忘れられることは怖いと思う。俺は、俺って言う存在が『モン・フェリヴィント』で生きた証を作りたい。だから後に残された人たちに忘れられない様に、頑張りたいって思うんだ。……もし俺がカズキより先に死んだら、カズキだけは俺の事、ずっと忘れないでくれよな」
そしてボクよりも死を身近に知って、しっかりと向き合っているジェスターは強い。
ボクはジェスターに抱きつき泣きじゃくった。
この涙は、孤独だったボクに安心感を与えてくれたおばさんを、忘れない為の涙だ。
ジェスターは何も言わないで、ただボクの肩に顔を預けてくれていた。涙がジェスターの柔らかなブラウン色の髪に、ポロポロと落ちる。
そろそろ涙も枯れ始めた頃、抱き抱えられた格好のまま、ジェスターは精一杯手を伸ばし、ボクの頭をぽんぽんと優しく叩いてくれた。
……今はボクの方が背が高いけど、あと一、二年もしたらきっとボクよりも大きくなるんだろうな。
元の世界に帰る事を信じて疑わないボクにとって、それを見る事ができないのは本当に残念だなと、胸の奥から名残惜しさが込み上げてきた。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる