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第二部 元悪役令嬢の学園生活
48 収束
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第三王子の側にいるはずの五名の宮廷治癒師の内三名が第二王妃の所へ行ってしまっていた。宮廷治癒師達は全員それなりに実力はある。だが、魔力量はそうでもないのだ。採用にあたり、今回のような大勢が一度に治癒師が必要になることなどは想定されていない。だから王は七名中五名を第三王子の所へいかせたというのに。
「王命に逆らったっていうこと!?」
「そうです。ですが彼らは私達を治すより第二王妃に従った方がよほど条件良く生きていけると思ったのでしょう。一応、私も第二王妃の息子ですし、たいした問題にならないと考えたのかも知れません……」
「そんなわけありません!」
「ええ……ですがこんな状況です……全員が冷静に判断できるとはかぎりません……」
結局、第三王子ショーンはベッドから指示を出すことになった。本当は休んで欲しいが、他にボスを代われる人物がいないから仕方がない。
(お母様もレオハルトもこれを予想していたんだわ……)
私がこちらに来たのは、宮廷治癒師の魔力量を心配していたからだ。こんな悲惨なことになっていたとは……。
「本当にあのゴミクズ野郎ども……許さん!!!」
「聞かなかったことにしますね」
第三王子との約束通り、急ぎ毒にやられた人々の治療にあたる。同時にすでに七名の死亡を確認した。その中には知った顔もあり、怒りと恐怖と悲しみで手がぶるぶると震える。
「怒りは魔力コントロールに影響します」
先ほどの宮廷魔術師ルビー・ブラウンがそっと両手を握ってくれた。もう一人ここに残った宮廷魔術師はすでに魔力が切れで眠っていた。
治療を待っている人々はルビー達によって眠らされていた。ショーンを除いた全員に鎮静の魔法をかけていたのだ。
「少なくとも苦しむことはありません」
きっと死んだ者達のことを言ったのだろう。せめてもの救いだと。
(私は馬鹿か?)
ルビーの方が辛いだろうに……励ましてもらいにきたわけじゃない。さっさとやるべきことをやらなければ。
「なにこれ!?」
「どうしました?」
「殿下達を治療した時と全然違う……」
女性の治療を始めると、胸の周り全体に広く大きく毒が根を張っているのがわかった。男性の時とサイズが違う。進行に差がありすぎる。これを取り出すのは一苦労だ。だがグズグズはしていられない。毒を取り出す感覚としては同じはずだ。
(集中……集中……)
それからは怒涛の勢いで治療を進めていった。
「すごい……」
ルビーやエリザ、ジェフリーのサポートのおかげでただ治療魔法をかけることだけに集中することができた。
どのくらい時間が経ったのだろう。気がついたらほとんどの治療が終わっており、自分がハアハアと荒い息になっているのがわかった。
「リディアナ様!」
ルビーに呼ばれ振り向くと、残り三人が同時に泡を吹き始めていた。ショーンの近衛兵達だ。
(ヤバい!!!)
もう一人の治癒師はまだ倒れたように眠っている。起こしても治療魔法を使えるだけの魔力が回復しているかもわからない。
「そっちの人をお願い!」
そう言って片手ずつそれぞれを二人の体の上に置いた。
(集中……集中……)
どちらの手もやる事は同じだ。ほんの少し毒の根の張り方が違うだけ。再び深く集中する。どちらもこれまでより深く強く絡みついている。
(だからなんだ!!! こちとら厄災の令嬢リディアナ様だぞ!!!)
この気合いがよかったのか、最後は二つ同時に思いっきり引き離した。
「ふ~~~」
ジェフリーがすぐに二人の状態を確認して頷いた。どうやら問題ないようだ。
「失礼いたします」
エリザが綺麗な刺繍が入ったハンカチで私の鼻を拭ってくれる。
「うわっ」
気づかなかったが、タラリと一筋鼻血を出していた。同時に二人はそれなにり身体に負荷がかかったらしい。
もう一人も無事ルビーが治療し終わった。彼女もホッと息をついている。
「……騎士団の方行ってくるわ」
「リディアナ様!?」
ジェフリーとここでごちゃごちゃ言い合いをする時間も惜しい。多分私の鼻血を見てビビったんだろうが、私の鼻血よりヤバいのは毒だ。もう男性も含め全員のタイムリミットが迫っている。
エリザが先導してくれた。ヒールのある靴を抜いで廊下をひたすら走る。
(クルーガー様が見たらどんな顔をして怒るかしら……)
いや、人助けの為ならむしろ褒めてくれるな。そんな人だった。思い出すと目に涙が溜まる。
「リディ! その柱から向こうを頼む!!!」
伯父が私の姿を見つけ、何も聞かず大きな声で指示を出す。
騎士団治癒部隊は王城の一番広いホールで治療を進めていた。ここだけは厳しいセキュリティはなく多くの人が出入りしている。伯父が騎士団の家族を呼んで魔力を提供してもらっていたのだ。だが今度は治癒師の数が足りない。ここは治療が必要な人が多過ぎる。
「こちらへ!」
騎士の案内ですぐに治療を開始する。ここもすでに全員沈静化させられているのでスムーズに治癒魔法をかけることができた。騎士や兵士の奥さんや両親、学園で見かけた顔までやってきて、なんの不安もなく魔法を使うことが出来る。
きっと皆またここに毒が残っていたら……もしまた撒かれたら……なんて考えなかったわけじゃないだろう。だけどこれだけの人が来てくれた。まだまだこの国も捨てたもんじゃない。
(絶対に第二王子を王にはできないわ)
このエリアにいる人たちは、王族エリアのメイド達より毒の影響は少なかった。それでも時間が経てば死が待っているのには間違いはないが、そうなるとやはり、狙われたのは王族だろうか……。
(またそんなこと考えて! 今そんなこと考えてもどうしようもないでしょ!)
そうして最後の一人の治療が終わったと同時に後ろにひっくり返った。床がひんやりして気持ちいい。
「はぁーーー」
「お疲れ~」
いつの間にかルカがいた。いつもの軽いノリで接してくれるが、笑顔は引き攣っている。ジェフリーは少し離れたところで魔力を提供してふらついている人を介抱していた。
「働き詰めらしーじゃん」
「ホントそれ……私の夏休みっていったい……」
「レオハルト様の評価を上げる活動?」
「……ならいいわ」
「え!? なになに!? なにかあったの!?」
パッと顔が明るくなったルカが興味津々に聞いてくる。
「ルカが喜ぶような理由じゃないわよ」
そう。徹底的に第二王子を引き摺り下ろしてやる。そうすればあいつらに付き従う者も減るだろう。
残念ながら亡くなってしまった人を兵士たちが丁寧に運んでいく。周りで家族が泣き崩れたり、声もなく動けなくなっている。小さな男の子が母親と思われる女性の骸の手を握りシクシクと泣いていた。ルカは側によってそっと背中をさすっている。
「お父さんがいるそうだから、来るまで一緒にいるよ」
私の方を振り向かずに告げた。
「伯父様~! 持ち場に戻りま~す!」
まだ忙しそうに指示を出している伯父に大声で声をかける。ジェフリーも急いで追いかけてきた。
「リディ! 本当に助かったよありがとう!」
疲れているようだが、笑顔で大きく手を振ってくれた。
レオハルトの部屋に戻ろうとすると、警備の兵士たちが小声で話をしていた。
「皆様お眠りになっています」
母もシェリーも手伝ってくれていた侍女たちも、そして毒にやられていた者も……レオハルトも、すやすやと寝息を立てて眠っていた。
「……寝よっか……」
「……そうですね……」
そのままジェフリーと二人、倒れ込むようにソファに横になる。そっとエリザが毛布をかけてくれているのを感じながら深い眠りについた。
「王命に逆らったっていうこと!?」
「そうです。ですが彼らは私達を治すより第二王妃に従った方がよほど条件良く生きていけると思ったのでしょう。一応、私も第二王妃の息子ですし、たいした問題にならないと考えたのかも知れません……」
「そんなわけありません!」
「ええ……ですがこんな状況です……全員が冷静に判断できるとはかぎりません……」
結局、第三王子ショーンはベッドから指示を出すことになった。本当は休んで欲しいが、他にボスを代われる人物がいないから仕方がない。
(お母様もレオハルトもこれを予想していたんだわ……)
私がこちらに来たのは、宮廷治癒師の魔力量を心配していたからだ。こんな悲惨なことになっていたとは……。
「本当にあのゴミクズ野郎ども……許さん!!!」
「聞かなかったことにしますね」
第三王子との約束通り、急ぎ毒にやられた人々の治療にあたる。同時にすでに七名の死亡を確認した。その中には知った顔もあり、怒りと恐怖と悲しみで手がぶるぶると震える。
「怒りは魔力コントロールに影響します」
先ほどの宮廷魔術師ルビー・ブラウンがそっと両手を握ってくれた。もう一人ここに残った宮廷魔術師はすでに魔力が切れで眠っていた。
治療を待っている人々はルビー達によって眠らされていた。ショーンを除いた全員に鎮静の魔法をかけていたのだ。
「少なくとも苦しむことはありません」
きっと死んだ者達のことを言ったのだろう。せめてもの救いだと。
(私は馬鹿か?)
ルビーの方が辛いだろうに……励ましてもらいにきたわけじゃない。さっさとやるべきことをやらなければ。
「なにこれ!?」
「どうしました?」
「殿下達を治療した時と全然違う……」
女性の治療を始めると、胸の周り全体に広く大きく毒が根を張っているのがわかった。男性の時とサイズが違う。進行に差がありすぎる。これを取り出すのは一苦労だ。だがグズグズはしていられない。毒を取り出す感覚としては同じはずだ。
(集中……集中……)
それからは怒涛の勢いで治療を進めていった。
「すごい……」
ルビーやエリザ、ジェフリーのサポートのおかげでただ治療魔法をかけることだけに集中することができた。
どのくらい時間が経ったのだろう。気がついたらほとんどの治療が終わっており、自分がハアハアと荒い息になっているのがわかった。
「リディアナ様!」
ルビーに呼ばれ振り向くと、残り三人が同時に泡を吹き始めていた。ショーンの近衛兵達だ。
(ヤバい!!!)
もう一人の治癒師はまだ倒れたように眠っている。起こしても治療魔法を使えるだけの魔力が回復しているかもわからない。
「そっちの人をお願い!」
そう言って片手ずつそれぞれを二人の体の上に置いた。
(集中……集中……)
どちらの手もやる事は同じだ。ほんの少し毒の根の張り方が違うだけ。再び深く集中する。どちらもこれまでより深く強く絡みついている。
(だからなんだ!!! こちとら厄災の令嬢リディアナ様だぞ!!!)
この気合いがよかったのか、最後は二つ同時に思いっきり引き離した。
「ふ~~~」
ジェフリーがすぐに二人の状態を確認して頷いた。どうやら問題ないようだ。
「失礼いたします」
エリザが綺麗な刺繍が入ったハンカチで私の鼻を拭ってくれる。
「うわっ」
気づかなかったが、タラリと一筋鼻血を出していた。同時に二人はそれなにり身体に負荷がかかったらしい。
もう一人も無事ルビーが治療し終わった。彼女もホッと息をついている。
「……騎士団の方行ってくるわ」
「リディアナ様!?」
ジェフリーとここでごちゃごちゃ言い合いをする時間も惜しい。多分私の鼻血を見てビビったんだろうが、私の鼻血よりヤバいのは毒だ。もう男性も含め全員のタイムリミットが迫っている。
エリザが先導してくれた。ヒールのある靴を抜いで廊下をひたすら走る。
(クルーガー様が見たらどんな顔をして怒るかしら……)
いや、人助けの為ならむしろ褒めてくれるな。そんな人だった。思い出すと目に涙が溜まる。
「リディ! その柱から向こうを頼む!!!」
伯父が私の姿を見つけ、何も聞かず大きな声で指示を出す。
騎士団治癒部隊は王城の一番広いホールで治療を進めていた。ここだけは厳しいセキュリティはなく多くの人が出入りしている。伯父が騎士団の家族を呼んで魔力を提供してもらっていたのだ。だが今度は治癒師の数が足りない。ここは治療が必要な人が多過ぎる。
「こちらへ!」
騎士の案内ですぐに治療を開始する。ここもすでに全員沈静化させられているのでスムーズに治癒魔法をかけることができた。騎士や兵士の奥さんや両親、学園で見かけた顔までやってきて、なんの不安もなく魔法を使うことが出来る。
きっと皆またここに毒が残っていたら……もしまた撒かれたら……なんて考えなかったわけじゃないだろう。だけどこれだけの人が来てくれた。まだまだこの国も捨てたもんじゃない。
(絶対に第二王子を王にはできないわ)
このエリアにいる人たちは、王族エリアのメイド達より毒の影響は少なかった。それでも時間が経てば死が待っているのには間違いはないが、そうなるとやはり、狙われたのは王族だろうか……。
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そうして最後の一人の治療が終わったと同時に後ろにひっくり返った。床がひんやりして気持ちいい。
「はぁーーー」
「お疲れ~」
いつの間にかルカがいた。いつもの軽いノリで接してくれるが、笑顔は引き攣っている。ジェフリーは少し離れたところで魔力を提供してふらついている人を介抱していた。
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「レオハルト様の評価を上げる活動?」
「……ならいいわ」
「え!? なになに!? なにかあったの!?」
パッと顔が明るくなったルカが興味津々に聞いてくる。
「ルカが喜ぶような理由じゃないわよ」
そう。徹底的に第二王子を引き摺り下ろしてやる。そうすればあいつらに付き従う者も減るだろう。
残念ながら亡くなってしまった人を兵士たちが丁寧に運んでいく。周りで家族が泣き崩れたり、声もなく動けなくなっている。小さな男の子が母親と思われる女性の骸の手を握りシクシクと泣いていた。ルカは側によってそっと背中をさすっている。
「お父さんがいるそうだから、来るまで一緒にいるよ」
私の方を振り向かずに告げた。
「伯父様~! 持ち場に戻りま~す!」
まだ忙しそうに指示を出している伯父に大声で声をかける。ジェフリーも急いで追いかけてきた。
「リディ! 本当に助かったよありがとう!」
疲れているようだが、笑顔で大きく手を振ってくれた。
レオハルトの部屋に戻ろうとすると、警備の兵士たちが小声で話をしていた。
「皆様お眠りになっています」
母もシェリーも手伝ってくれていた侍女たちも、そして毒にやられていた者も……レオハルトも、すやすやと寝息を立てて眠っていた。
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