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5 復讐計画
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「レミリアはなんで師匠の所に来たんだ?」
アレンはどうやらレミリアの状況を何も聞いていないようだった。
「私……マリロイド王国の皇太子の婚約者だったのよ」
そしてことのあらましをアレンに説明した、アルベルトやユリアの話をする度に、
「はぁ!? 」
「なんだそりゃ!!?」
「……頭おかしーんじゃねぇのか?」
「大丈夫かよマリロイド王国……」
彼らに批判的な態度を取ってくれたことに、レミリアは心が救われる思いだった。
賢者ジークボルトは爆笑していた。それはそれでレミリアは気持ちが楽になった。
「先生……私あの国潰します!」
「どうぞどうぞ」
意を決して伝えたことだったが、なんとも軽い言葉で受け止められた。
「僕は放任主義だからね。好きにしてどうぞ」
「あ……でも先生にご迷惑がかかったら……」
「大丈夫大丈夫。僕に対抗できる人なんていないし」
その自信が本物だからレミリアの宣言を簡単に受け止めているのか、それともどうせ彼女が成し遂げられるわけがないと思っているのかわからなかった。
「潰すったってどうやって?」
アレンは少し呆れ気味に尋ねた。一国を潰すなど、現実的ではないと言いたげだ。
「そりゃもうアイツらに一発食らわせてやるのよ」
レミリアは前世で見聞きしたシャドーボクシングのマネをする。
彼女のターゲットは一部だけだった。だが彼らはそろいもそろって国の重要人物だ。何かあれば国に影響がでるだろう。
「物理的に?」
「物理的に……は無理なのわかってるから、こっちの国でのし上がってマリロイド王国に圧力をかけたい」
抑揚を付けずに淡々と話す。復讐方法としてあまりカッコよくない気がしているのだ。
「めっちゃ具体的に考えてんじゃねーか!」
そう言ってアレンは笑い始めた。
マリロイド王国とベルーガ帝国の関係は、近年戦争こそしていないがあまり仲がいいとは言い難い。レミリアとしてはその関係の方が簡単に難癖付けて嫌がらせしやすい、などと考えている。
「あーそれで先生の弟子か。確かに近道だわな!」
ここベルーガ帝国は身分より実力が重視される社会だった。貴族でも能力がなければ国の要職に就くことは出来ない。だから貴族だからと肩書きに胡座をかかず、真面目に勉学に励むものが多い。
レミリアが目指すのは宮廷魔術師だった。この国では……この世界ではかなり重要視されるポジションだ。賢者の弟子であれば能力を証明しやすいとも考えていた。
「別にそれが目当てじゃないわよ。単純に先生を一番信頼していたからここに来たの」
「いやぁ~君が宮廷魔術師になってくれたら僕も面目が立つから助かるなあ」
賢者ジークボルトはこの国では相談役のような立場にいた。いつもは自由人なのでは表立って出てくることはない。だが有事の際には必ず名前が出てくる。この100年間ずっとそうだ。そのおかげかこの国も魔物の森に隣接していたが、聖女のような力は必要がなく人々は暮らしていた。
(先生って何歳なんだろ。お肌つるつるじゃん)
「まあ君ならすぐ宮廷魔術師くらいにはなるでしょう」
「えー師匠俺は~?」
「アレンの実力はすでに宮廷魔術師と遜色ないですよ」
「えっ!?」
レミリアは驚きのあまり声に出してしまった。まさかアレンもジークボルトと同じで見た目と年齢が噛み合っていないのではと疑ったのだ。
(どんだけ実力者なわけ!?)
それくらいベルーガ帝国の宮廷魔術師の評価は高い。レミリアくらいの年齢で宮廷魔術師なんて、天才か年齢と見た目に大きな隔たりがあるかのどちらかしかない。
「まあな! 師匠の一番弟子だし」
アレンはとても誇らしげだ。だが、レミリアからの妙な視線に少したじろいだ。
「な、なんだよその目は……」
「兄弟子様は何歳で?」
「俺? 19だけど……」
「なーんだ」
「何勝手にガッカリしてんだよ!」
そのやり取りをみて、ジークボルトがまた大笑いを始めた。どうやらよく笑う人物のようだ。
「アレンも年齢不詳かと思った?」
「そうです! だってこの年齢で宮廷魔術師なんて!」
「彼は天才だよ。色々教えてもらってね」
どうやらまともに笑えなかった18年分、沢山笑える毎日になりそうだ。
アレンはどうやらレミリアの状況を何も聞いていないようだった。
「私……マリロイド王国の皇太子の婚約者だったのよ」
そしてことのあらましをアレンに説明した、アルベルトやユリアの話をする度に、
「はぁ!? 」
「なんだそりゃ!!?」
「……頭おかしーんじゃねぇのか?」
「大丈夫かよマリロイド王国……」
彼らに批判的な態度を取ってくれたことに、レミリアは心が救われる思いだった。
賢者ジークボルトは爆笑していた。それはそれでレミリアは気持ちが楽になった。
「先生……私あの国潰します!」
「どうぞどうぞ」
意を決して伝えたことだったが、なんとも軽い言葉で受け止められた。
「僕は放任主義だからね。好きにしてどうぞ」
「あ……でも先生にご迷惑がかかったら……」
「大丈夫大丈夫。僕に対抗できる人なんていないし」
その自信が本物だからレミリアの宣言を簡単に受け止めているのか、それともどうせ彼女が成し遂げられるわけがないと思っているのかわからなかった。
「潰すったってどうやって?」
アレンは少し呆れ気味に尋ねた。一国を潰すなど、現実的ではないと言いたげだ。
「そりゃもうアイツらに一発食らわせてやるのよ」
レミリアは前世で見聞きしたシャドーボクシングのマネをする。
彼女のターゲットは一部だけだった。だが彼らはそろいもそろって国の重要人物だ。何かあれば国に影響がでるだろう。
「物理的に?」
「物理的に……は無理なのわかってるから、こっちの国でのし上がってマリロイド王国に圧力をかけたい」
抑揚を付けずに淡々と話す。復讐方法としてあまりカッコよくない気がしているのだ。
「めっちゃ具体的に考えてんじゃねーか!」
そう言ってアレンは笑い始めた。
マリロイド王国とベルーガ帝国の関係は、近年戦争こそしていないがあまり仲がいいとは言い難い。レミリアとしてはその関係の方が簡単に難癖付けて嫌がらせしやすい、などと考えている。
「あーそれで先生の弟子か。確かに近道だわな!」
ここベルーガ帝国は身分より実力が重視される社会だった。貴族でも能力がなければ国の要職に就くことは出来ない。だから貴族だからと肩書きに胡座をかかず、真面目に勉学に励むものが多い。
レミリアが目指すのは宮廷魔術師だった。この国では……この世界ではかなり重要視されるポジションだ。賢者の弟子であれば能力を証明しやすいとも考えていた。
「別にそれが目当てじゃないわよ。単純に先生を一番信頼していたからここに来たの」
「いやぁ~君が宮廷魔術師になってくれたら僕も面目が立つから助かるなあ」
賢者ジークボルトはこの国では相談役のような立場にいた。いつもは自由人なのでは表立って出てくることはない。だが有事の際には必ず名前が出てくる。この100年間ずっとそうだ。そのおかげかこの国も魔物の森に隣接していたが、聖女のような力は必要がなく人々は暮らしていた。
(先生って何歳なんだろ。お肌つるつるじゃん)
「まあ君ならすぐ宮廷魔術師くらいにはなるでしょう」
「えー師匠俺は~?」
「アレンの実力はすでに宮廷魔術師と遜色ないですよ」
「えっ!?」
レミリアは驚きのあまり声に出してしまった。まさかアレンもジークボルトと同じで見た目と年齢が噛み合っていないのではと疑ったのだ。
(どんだけ実力者なわけ!?)
それくらいベルーガ帝国の宮廷魔術師の評価は高い。レミリアくらいの年齢で宮廷魔術師なんて、天才か年齢と見た目に大きな隔たりがあるかのどちらかしかない。
「まあな! 師匠の一番弟子だし」
アレンはとても誇らしげだ。だが、レミリアからの妙な視線に少したじろいだ。
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「そうです! だってこの年齢で宮廷魔術師なんて!」
「彼は天才だよ。色々教えてもらってね」
どうやらまともに笑えなかった18年分、沢山笑える毎日になりそうだ。
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