嘘は愛。

魔乱

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行きたい

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春菜

「ゴホゴホッ」
私は夢で起きてしまった後も眠るのが怖くて寝れなかった。
寝不足の上に風邪っぽい。
どうしよう…もうちょっとで約束の時間なのに…
服も看護師さんに買ってきてもらって準備万たんなのに…

「春菜」

「先生…」

「どうした?泣きそうな顔して」

「私…風邪ひいちゃった…」

「しんどくて泣いてるのか?」

「ううん。徹くんと約束してるの…今日映画に行く約束をしたの。でも風邪ひいちゃったから行けない…約束、破ることになる…」

「風邪なんだからしょうがないだろ?」

「そう…だけど…」

「風邪ひいていけないってなっただけで怒るような男の子は先生オススメしないぞ?」

「違うの!怒るわけない…けど私、徹くんと映画…行きたいの」

「行きたい…か」

「先生…やっぱり諦めなきゃダメ?」
私は先生が「諦めた方がいい」と言ったら諦めることを決めた。

「…いいんじゃないか?」

「え?」

「しんどくなったら帰ってきたらいいし。な?」

「先生…」

「でもしんどくなったら徹くんにちゃんと言うし病院に電話かけてもいいから。それだけは約束して」

「ありがとう…先生」

ガラガラ!
先生と話してると勢いよくドアがあいた。

「はぁはぁはぁ…春菜ちゃん!」

「徹くん!?」
そこには息を切らした徹くんがいた。

「なんかあったの?」

「いや…なんでもないですよ?」
風邪のことは黙っておこうと思った。

「春菜ちゃん、風邪ひいたんだ。」
黙っておこうと思ってたけど先生が言ってしまった。

「先生っ!」

「春菜ちゃん。俺は黙ってていいとはいってない。」

「っ…」

「風邪って大丈夫なんですか…?」

「熱も今のところあんまり高くないし咳もたまにしかでてないから出かけることは許可するよ。でも春菜ちゃんが少しでもしんどそうだったりしんどいっていった場合はすぐに病院に戻ってきてね。」

「わかりました。」

「…徹くん。ごめんなさい…」

「ははっなんだよ?春菜ちゃんは悪くないだろ?」

「でも…」

「しんどかったらすぐに言って?隠さないで」

「わかりました」
と私は徹くんに向かってニコッとすると先生に少しだけ頭を下げ、徹くんと病院をでた。

「徹くん。今日はごめんなさい。」

「いいんだよ。春菜のせいじゃない。それにいきなり誘った俺も悪かった。
でも風邪ひいてるのに俺とでかけて大丈夫なのか?」

「うん。私徹くんと、行きたかったから。」

私は徹くんにニコッと笑った。
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