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12月13日(土)
しおりを挟む12月2日の夢を書こうとする前置き
12月2日、あたしは見事に体調が優れなくて、昼過ぎからベッドに潜り込んだ時の夢を、これから書こうとしている。
他人の夢など訳分からないだけで退屈な代物だと分かっているけれど、あの時目醒めて我に返った時、この超私的オカルト日記に混ぜてやりたい気分だった。
ところが当の当日は、目醒めてから書こうとしたのに、文字を書くのも見るのも絶対に嫌だった。だからこの日は、確か連載していた小説も内容の流れは決まっているのに、一文字も進めることをしなかったと思う。
翌日になって、ぐにょぐにょの走り書きを憶えている限りしておいたけれど、やっぱり清書する気にもなれなくて放っておいた。
今朝、用事があって早起きしたのだけれど、アラームが鳴る直前に誰かに両足首をぎぅと掴まれ引っ張られた。その時、
「LINEしてくれないの?」
と、母に似た声を少し低くしたような、でも違うような、柔らかい青年の声のようにも感じるトーンで、脳みそに話しかけてきたんだ。懐かしい気はしたけど知らない声、分からない。
誰?
飛び起きてiPhoneを見たら、アラームの鳴る一分前だった。
午前中そそくさと用事を済ませたあたしは、今朝掴まれた両足首がムジムジして、寝起きの事が気になった。そして、ようやく今になって忘れてしまう前に、やっぱりあの夢を記録しておこうかなという気になって、図書館に寄ってこんな勝手な文章を書いている。
少し長めの支離滅裂なマトリョーシカのような夢なので、このあとに、夢のみをぐにょぐにょの走り書きから憶えている限り書いてしまおうかと思う。
……しかしながら、先程から始まったクリスマスイベントなのか、下の広場から楽しげな音楽とマイクを通した声が激しく聴こえてくる。
あたしは図書館を出ることにした。
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