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第二章【出会い】
第15話【宝具】
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ザイルから赤黒いオーラが滲み出る。
そしてハーリィの下に倒れていたハイルの屍がザイルに飲み込まれていく。
ザイル「そ、いつ、は俺、の分身」
肩にある不気味な眼が開き、オーラが一層濃くなった。
ザイル「お前の戦闘は全て把握した」
玖炉『雰囲気が…変わった……?』
ハーリィ「なるほど、分身を戦わせ、敵の戦闘データをとっていたというわけですか」
ザイル「その通り、そして完全となったこの強さは」
突然、ザイルの姿が消える。
ハーリィ『消え……』
玖炉「ハーリィ!右だ!」
気づいた時にはハーリィの左腕にザイルの回し蹴りがヒットしていた。そのままハーリィは校舎に吹き飛ぶ。とてつもない威力の蹴りだ。
ザイル「リミッターを解除すれば、ランクはSになり、SSにも届きうる力を持つ」
玖炉「ハーリィ!!」
校舎の砕けたコンクリートの中からよろりと起き上がる。
ハーリィ「大丈夫です、玖炉、ですが一筋縄ではいきませんね」
ザイル『攻撃を食らう寸前、後に飛び威力を半減したか…』
ハーリィ「やりますね、本当に」
ザイル「まぁな、それよりお前なぜ槍をつかっている」
ハーリィ「…私はランサー、それだけです」
ザイル「いや違う、嘘だな。まぁいい、ならそのまま隠して死ぬがいいさ」
ザイルはハーリィの回りを高速で走る。
やがては姿が見えなくなり砂ぼこりだけが舞う。
ザイル「くらえ」
そしてハーリィの後ろから背中に蹴りを入れる。
そのまま真上に打ち上げ宙を舞う。
ザイル「らぁぁぁ!!!!」
ハーリィの腹に目掛けて拳を振るうと、地面に向かって猛スピードで落下、爆風で辺りに瓦礫が舞う。そして地面には大きな穴が開いていた。
ザイル「はぁ…はぁ…もうすぐ5分……リミッターが切れる……まぁ決着はついた、さて、そこの男よ」
玖炉は地面に膝から倒れこむ
玖炉「ハー…リィ……?」
ザイル「奴は死んだ、さて、お前はあいつのマスターだな?どうした?馬鹿げた顔をしやがって」
玖炉「……」
ザイル「ついでに、お前もあの世へ送ってやろう」
ザイルが玖炉の元へ近づく
「それ以上近づくな」
ザイル「あぁ?」
「それ以上玖炉に近づくなと、言っている」
ザイルが声のする方へ振り向くと、穴の中から白髪の黒い鎧を着た女性が何事もなかったかのように現れる。
玖炉「ハーリィ!!」
ハーリィの顔を見ると一目瞭然、怒っていた。
ハーリィ「ごめんなさい、玖炉、もう終わります」
ザイル「な…ぜ…生きている…」
ハーリィ「貴様の緩い攻撃で死ぬわけがないでしょう」
見るとあの攻撃をまともに受けて傷ひとつついていなかった。
ハーリィ「見せてあげましょう、私の宝具を」
ハーリィはザイルと距離をとり、槍を右手に、大きく後ろに引いた。
ハーリィ「私は過去、槍を使い遠距離の戦闘を任されていました。」
ザイル「なん…だと?」
ハーリィ「あなたが、私の槍の使い方に違和感を覚えたのは特殊な使い方をしていたからでしょう」
ザイル「特殊な…?」
ハーリィ「槍というものは、こうやって使うこともあるんです。」
槍を強く握ると玖炉の右腕がより一層光輝く。
そして大きく一歩、二歩と前進し、そして後ろに大きく飛ぶと、そのまま宙に止まった。
槍は黒いオーラに包まれ、そのオーラは爆発し、とてつもないほどのオーラの量になった。
ザイル「なんだ……あのオーラは!!」
そして遂に。
ハーリィ「玖炉を馬鹿にしたお返しです!ゲイ・ボルグ!!!!!」
槍をザイルに向かって投げた。ハーリィの宝具の正体、ゲイボルグ。槍が通った地面は大きく抉れて、さらにスピードは光をもこえる。
ザイル「な!ぐ、あぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
槍が貫通し、ザイルの肉体もろとも消し飛んだ。
そしてハーリィの下に倒れていたハイルの屍がザイルに飲み込まれていく。
ザイル「そ、いつ、は俺、の分身」
肩にある不気味な眼が開き、オーラが一層濃くなった。
ザイル「お前の戦闘は全て把握した」
玖炉『雰囲気が…変わった……?』
ハーリィ「なるほど、分身を戦わせ、敵の戦闘データをとっていたというわけですか」
ザイル「その通り、そして完全となったこの強さは」
突然、ザイルの姿が消える。
ハーリィ『消え……』
玖炉「ハーリィ!右だ!」
気づいた時にはハーリィの左腕にザイルの回し蹴りがヒットしていた。そのままハーリィは校舎に吹き飛ぶ。とてつもない威力の蹴りだ。
ザイル「リミッターを解除すれば、ランクはSになり、SSにも届きうる力を持つ」
玖炉「ハーリィ!!」
校舎の砕けたコンクリートの中からよろりと起き上がる。
ハーリィ「大丈夫です、玖炉、ですが一筋縄ではいきませんね」
ザイル『攻撃を食らう寸前、後に飛び威力を半減したか…』
ハーリィ「やりますね、本当に」
ザイル「まぁな、それよりお前なぜ槍をつかっている」
ハーリィ「…私はランサー、それだけです」
ザイル「いや違う、嘘だな。まぁいい、ならそのまま隠して死ぬがいいさ」
ザイルはハーリィの回りを高速で走る。
やがては姿が見えなくなり砂ぼこりだけが舞う。
ザイル「くらえ」
そしてハーリィの後ろから背中に蹴りを入れる。
そのまま真上に打ち上げ宙を舞う。
ザイル「らぁぁぁ!!!!」
ハーリィの腹に目掛けて拳を振るうと、地面に向かって猛スピードで落下、爆風で辺りに瓦礫が舞う。そして地面には大きな穴が開いていた。
ザイル「はぁ…はぁ…もうすぐ5分……リミッターが切れる……まぁ決着はついた、さて、そこの男よ」
玖炉は地面に膝から倒れこむ
玖炉「ハー…リィ……?」
ザイル「奴は死んだ、さて、お前はあいつのマスターだな?どうした?馬鹿げた顔をしやがって」
玖炉「……」
ザイル「ついでに、お前もあの世へ送ってやろう」
ザイルが玖炉の元へ近づく
「それ以上近づくな」
ザイル「あぁ?」
「それ以上玖炉に近づくなと、言っている」
ザイルが声のする方へ振り向くと、穴の中から白髪の黒い鎧を着た女性が何事もなかったかのように現れる。
玖炉「ハーリィ!!」
ハーリィの顔を見ると一目瞭然、怒っていた。
ハーリィ「ごめんなさい、玖炉、もう終わります」
ザイル「な…ぜ…生きている…」
ハーリィ「貴様の緩い攻撃で死ぬわけがないでしょう」
見るとあの攻撃をまともに受けて傷ひとつついていなかった。
ハーリィ「見せてあげましょう、私の宝具を」
ハーリィはザイルと距離をとり、槍を右手に、大きく後ろに引いた。
ハーリィ「私は過去、槍を使い遠距離の戦闘を任されていました。」
ザイル「なん…だと?」
ハーリィ「あなたが、私の槍の使い方に違和感を覚えたのは特殊な使い方をしていたからでしょう」
ザイル「特殊な…?」
ハーリィ「槍というものは、こうやって使うこともあるんです。」
槍を強く握ると玖炉の右腕がより一層光輝く。
そして大きく一歩、二歩と前進し、そして後ろに大きく飛ぶと、そのまま宙に止まった。
槍は黒いオーラに包まれ、そのオーラは爆発し、とてつもないほどのオーラの量になった。
ザイル「なんだ……あのオーラは!!」
そして遂に。
ハーリィ「玖炉を馬鹿にしたお返しです!ゲイ・ボルグ!!!!!」
槍をザイルに向かって投げた。ハーリィの宝具の正体、ゲイボルグ。槍が通った地面は大きく抉れて、さらにスピードは光をもこえる。
ザイル「な!ぐ、あぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
槍が貫通し、ザイルの肉体もろとも消し飛んだ。
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