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本編
第8話【目覚める悪夢】
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ナイン「ふぅ~いっぱい買っちゃったね!翔真!」
翔真「お前は甘いものばかり買いすぎだ。体壊すぞ」
ナイン「大丈夫大丈夫♪」
ナインと翔真は買い物を終え、既に東京エリアから離れていた。
ナイン「ねぇ翔真、それより……」
翔真「あぁ……わかってる」
ナイン「………………。」
ナインと翔真は突然走りだし、自身の住むB市へと急いだ。
「目標、速度を上げ移動を確認」
〔おいかけろ〕
「はっ」
影からぞろぞろと部隊のような者達が翔真達の後をつけていった。
「…待て」
「奴等…どこへ行った…?」
翔真達の姿が消え、辺りを見回すも、完全に見失った。
「……翠総司令官」
翠「探せ、そう遠くには行ってないはずだ」
「はっ!辺りをくまなく探せ!」
………………
……………
…………
……
ナイン「さっきのは……」
翔真「レジスタンスだろう…さっきのレグミルムとの戦闘を確認して何者か問いにきた、ってとこだろうな」
ナインと翔真は自身の家の目の前まで来ていた。
ナイン「やっとついたね~ちょっと疲れちゃったよ☆」
翔真「…少し鍛え直すか?」
ナイン「んー!そこまで力おちてはないと思うよー」
???「じゃあ、師匠さんの力がおちてないか確かめてみるかい?」
翔真、ナイン「……!!!」
どこからか声がする、立ち止まり辺りを警戒する。
翔真『……上か!』
???「正解ぃ!」
突如上から落ちてきた男と翔真の拳が激突する。
そして宙で一回転して、翔真とナインの前に立った。
???「よっ、久しぶりだね…翔真、ナインさん」
眼帯を上げ、爽やかな挨拶をしたその男は。
翔真「…………壱流」
ナイン「壱流君!」
壱流「随分待ったよ…そうか、なるほど買い物ね」
翔真「何しに来た……いきなり攻撃してきやがって…」
壱流「いやぁ…ちょっと協力してもらいたいことがあってね」
ナイン「協力してもらいたいこと?」
壱流「あぁ…単刀直入で言おう…奴が……目覚めようとしている。」
翔真「奴……?」
壱流「過去世界の大災厄と言われた10体のレグミルムの生き残り、リヴァイアサン……」
ナイン、翔真「………………!!!」
壱流「リヴァイアサンを消滅させるには僕1人だけじゃとてもじゃないけど無理だ。そこで…君達に協力を頼みに来た」
翔真「…なるほどな…」
壱流「それと…さっきからこっちに聞き耳たててるのは……」
壱流が腰にかけている刀を抜く。
壱流「誰だい?」
刀を投げ、近くの廃墟ビルの柱に突き刺した。
「ひっ」
1人の男が驚き、倒れる。すると同時に同じような服を着ている男達が物陰から次々に表れた。
翔真「お前達か、俺らをつけてきた奴等は」
ナイン「何の用?」
壱流「君達のお友達か?」
ナイン「つれてきちゃったみたいです」
「待て、お前達に危害を加えるわけじゃない。我々はレジスタンスだ。」
壱流「レジスタンスが何の用だい?」
〔はーっはっはぁ!久しぶりだねぇ君達!〕
ノイズが走り、翔真達の聞き覚えがある声が響く。
ナイン「……翠…!!」
翠〔やぁ久しぶりだねモルモット達……僕の実験場から逃げ出した哀れな哀れなモルモット…〕
レジスタンスの部隊の男がトランシーバーを前にかざすと、不気味な声がより一層聞こえる。
壱流「これはこれは…翠様…電話越しで話しかけてくるなんて…俺達に会うのが怖いんですかね?」
翠〔やだなぁ…生で会ったら絶対殺しにくるじゃん?さっきも言ったろう、危害を加えるわけじゃない。ってさ〕
翔真「………………」
翠〔リヴァイアサンが目覚めようとしているっていうのは知ってるよね。〕
翔真「あぁ」
翠〔データによると、3日後、東京エリアに向かって直進を始めるらしいんだ、東京エリアを潰されていいなら構わないが、もし善意の心があるならば、君達化け物に化け物同士駆除を手伝って欲しいんだが……どうかね?〕
翔真「…貴様に手を貸すつもりはない。…だが、東京エリアを破壊されるのは俺も困る。リヴァイアサンの駆除にあたっては俺は参加する。」
ナイン「私も。」
壱流「そうこなくちゃね」
翠〔そうかぁ~なら頼むよ、もし手伝ってくれなかったら…あの2人の女の子達……イタズラしようと思ってたけど……まぁ、駆除してくれるなら、いいや〕
その言葉を聞くと翔真の周りに威圧が放たれる。
翔真「あいつらに指一本触れてみろ……今すぐにでもお前を消しに往くぞ……!!」
ナイン「……翔真…」
翠〔おー怖い怖い。まぁ、東京エリア内にいる人々は僕の支配下にある、ってことを覚えておくと良い。じゃ、頼んだよ、人間兵器さん達〕
そう言いトランシーバーを引っ込め、レジスタンスの部隊は去っていった。
翔真「…………あの野郎…」
翔真は言うまでもなく、怒っていた。
壱流「女の子2人って僕は知らないけど…大体察するよ」
ナイン「リヴァイアサンが目覚めるまであと3日って言ってたよね、ならその間に殺っちゃおう、っていうのはだめなの?」
壱流「それが1番なんだけど無理なんだよ。奴は深海底で生きてる、陸地に上がってこないと攻撃できないんだ」
翔真「壱流、そう言えばお前、白那は…」
壱流「お留守番だ、連れて来たら色々と起こりそうだからな……」
チラ、とナインの方に目を向ける。
翔真「…あぁ確かに」
ナイン「?」
翔真「お前は甘いものばかり買いすぎだ。体壊すぞ」
ナイン「大丈夫大丈夫♪」
ナインと翔真は買い物を終え、既に東京エリアから離れていた。
ナイン「ねぇ翔真、それより……」
翔真「あぁ……わかってる」
ナイン「………………。」
ナインと翔真は突然走りだし、自身の住むB市へと急いだ。
「目標、速度を上げ移動を確認」
〔おいかけろ〕
「はっ」
影からぞろぞろと部隊のような者達が翔真達の後をつけていった。
「…待て」
「奴等…どこへ行った…?」
翔真達の姿が消え、辺りを見回すも、完全に見失った。
「……翠総司令官」
翠「探せ、そう遠くには行ってないはずだ」
「はっ!辺りをくまなく探せ!」
………………
……………
…………
……
ナイン「さっきのは……」
翔真「レジスタンスだろう…さっきのレグミルムとの戦闘を確認して何者か問いにきた、ってとこだろうな」
ナインと翔真は自身の家の目の前まで来ていた。
ナイン「やっとついたね~ちょっと疲れちゃったよ☆」
翔真「…少し鍛え直すか?」
ナイン「んー!そこまで力おちてはないと思うよー」
???「じゃあ、師匠さんの力がおちてないか確かめてみるかい?」
翔真、ナイン「……!!!」
どこからか声がする、立ち止まり辺りを警戒する。
翔真『……上か!』
???「正解ぃ!」
突如上から落ちてきた男と翔真の拳が激突する。
そして宙で一回転して、翔真とナインの前に立った。
???「よっ、久しぶりだね…翔真、ナインさん」
眼帯を上げ、爽やかな挨拶をしたその男は。
翔真「…………壱流」
ナイン「壱流君!」
壱流「随分待ったよ…そうか、なるほど買い物ね」
翔真「何しに来た……いきなり攻撃してきやがって…」
壱流「いやぁ…ちょっと協力してもらいたいことがあってね」
ナイン「協力してもらいたいこと?」
壱流「あぁ…単刀直入で言おう…奴が……目覚めようとしている。」
翔真「奴……?」
壱流「過去世界の大災厄と言われた10体のレグミルムの生き残り、リヴァイアサン……」
ナイン、翔真「………………!!!」
壱流「リヴァイアサンを消滅させるには僕1人だけじゃとてもじゃないけど無理だ。そこで…君達に協力を頼みに来た」
翔真「…なるほどな…」
壱流「それと…さっきからこっちに聞き耳たててるのは……」
壱流が腰にかけている刀を抜く。
壱流「誰だい?」
刀を投げ、近くの廃墟ビルの柱に突き刺した。
「ひっ」
1人の男が驚き、倒れる。すると同時に同じような服を着ている男達が物陰から次々に表れた。
翔真「お前達か、俺らをつけてきた奴等は」
ナイン「何の用?」
壱流「君達のお友達か?」
ナイン「つれてきちゃったみたいです」
「待て、お前達に危害を加えるわけじゃない。我々はレジスタンスだ。」
壱流「レジスタンスが何の用だい?」
〔はーっはっはぁ!久しぶりだねぇ君達!〕
ノイズが走り、翔真達の聞き覚えがある声が響く。
ナイン「……翠…!!」
翠〔やぁ久しぶりだねモルモット達……僕の実験場から逃げ出した哀れな哀れなモルモット…〕
レジスタンスの部隊の男がトランシーバーを前にかざすと、不気味な声がより一層聞こえる。
壱流「これはこれは…翠様…電話越しで話しかけてくるなんて…俺達に会うのが怖いんですかね?」
翠〔やだなぁ…生で会ったら絶対殺しにくるじゃん?さっきも言ったろう、危害を加えるわけじゃない。ってさ〕
翔真「………………」
翠〔リヴァイアサンが目覚めようとしているっていうのは知ってるよね。〕
翔真「あぁ」
翠〔データによると、3日後、東京エリアに向かって直進を始めるらしいんだ、東京エリアを潰されていいなら構わないが、もし善意の心があるならば、君達化け物に化け物同士駆除を手伝って欲しいんだが……どうかね?〕
翔真「…貴様に手を貸すつもりはない。…だが、東京エリアを破壊されるのは俺も困る。リヴァイアサンの駆除にあたっては俺は参加する。」
ナイン「私も。」
壱流「そうこなくちゃね」
翠〔そうかぁ~なら頼むよ、もし手伝ってくれなかったら…あの2人の女の子達……イタズラしようと思ってたけど……まぁ、駆除してくれるなら、いいや〕
その言葉を聞くと翔真の周りに威圧が放たれる。
翔真「あいつらに指一本触れてみろ……今すぐにでもお前を消しに往くぞ……!!」
ナイン「……翔真…」
翠〔おー怖い怖い。まぁ、東京エリア内にいる人々は僕の支配下にある、ってことを覚えておくと良い。じゃ、頼んだよ、人間兵器さん達〕
そう言いトランシーバーを引っ込め、レジスタンスの部隊は去っていった。
翔真「…………あの野郎…」
翔真は言うまでもなく、怒っていた。
壱流「女の子2人って僕は知らないけど…大体察するよ」
ナイン「リヴァイアサンが目覚めるまであと3日って言ってたよね、ならその間に殺っちゃおう、っていうのはだめなの?」
壱流「それが1番なんだけど無理なんだよ。奴は深海底で生きてる、陸地に上がってこないと攻撃できないんだ」
翔真「壱流、そう言えばお前、白那は…」
壱流「お留守番だ、連れて来たら色々と起こりそうだからな……」
チラ、とナインの方に目を向ける。
翔真「…あぁ確かに」
ナイン「?」
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