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第四章
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しばし後――
半壊したカデュフィーユ邸内で、幼い二人に「天法による治療」を続けるターナップ。
そこは武器庫として使われていたと思しき部屋であり、ラディッシュとパストリスが見つけた一室。
他の部屋と違い「頑強な作り」ゆえに過度の損傷を免れ、雨漏りが少なく、床に散乱していた武器防具類を排除して治療スペースを確保し、そこへドロプウォートとニプルが入手した、担架代わりの屋敷の扉を使って二人を運び入れ、廃材で火を起こして暖を確保。
一人離れて火で温まるハクサンを除き、ラディッシュ達が息を呑んで見守る中、重傷を負った二人に、天法による懸命な治癒を同時に続けるターナップであったが、休憩は無しの「高度な医療天技」による精神疲労は否めず、
「こ、このままじゃヤベェ……」
顔色を曇らせ、
『なっ、何が「ヤバイ」ですのぉ!』
祈る様な面持ちであったドロプウォートが悲痛な声で身を乗り出すと、彼は切なげな表情で、
「体の損傷は治して出血も収まりやしたが……」
「「「「が?!」」」」
ラディッシュ達も不安げな表情で見つめる中、
「命の火が消えかけて……俺の天技でも、無くなった物は増やせねぇんス」
「「「「「無くなったモノ?」」」」」
「二人とも、血が足りねぇんス……」
「「「「「ッ!」」」」」
「このままじゃ天法を解いた途端に二人の命が……」
「「「「「…………」」」」」
誰もが言葉を見つけられなかった。
ターナップがラディッシュ達に「輸血の依頼」を申し出ないと言う事は、この場に適合者が居ないとの表れであり、つまりは「手の施しようが無い」との意であったから。
人並外れた能力を持ち合わせながら、幼い二つの命すら救う事が出来ない勇者一行。
「「「「「「…………」」」」」」
無力感に苛まれる中、ドロプウォートが闇の中に光を見出し、
『そうですわぁ!』
声を上げ、
「ウィードの時のように二人の中に皆のチカラを注ぎ込めば、弱まった「天世の恩恵」が補われて、自己再生が活性化されるのではなくてですのぉ!」
「「「「「!」」」」」
ラディッシュ達も表情をパッと晴れさせたが、
『ムリだねぇ』
突き落としたのは、ハクサン。
集団から一人離れ、火の近くで暖かさに目を細めながら、
「あの時とは話が違うよ」
淡々と、
「あの時は「器としての体の方」は、無事だったけどぉ、」
治療中のキーメとスプライツを横目でチラ見。
体の汚れを綺麗に落とされ、傷も消え、見た目上は「元に戻った感」のある幼い二人を見てから、
「血が足りてないせいで、命が消え始めている診断は正解だね。二人の器の命が、もうすぐ半分を切るよぉ」
ひょうひょうとした物言いに、
『ならば何とかなりませんのぉ!』
堪らず叫ぶドロプウォートに、
「なるよぉん♪」
笑いながら、当然と言った口振りで、
「二人とも命が「残り半分」なんだから、合わせれば丁度良く一人前に、」
『ッ!!!』
瞬間的にハクサンの胸倉を掴み上げるドロプウォート。
半壊したカデュフィーユ邸内で、幼い二人に「天法による治療」を続けるターナップ。
そこは武器庫として使われていたと思しき部屋であり、ラディッシュとパストリスが見つけた一室。
他の部屋と違い「頑強な作り」ゆえに過度の損傷を免れ、雨漏りが少なく、床に散乱していた武器防具類を排除して治療スペースを確保し、そこへドロプウォートとニプルが入手した、担架代わりの屋敷の扉を使って二人を運び入れ、廃材で火を起こして暖を確保。
一人離れて火で温まるハクサンを除き、ラディッシュ達が息を呑んで見守る中、重傷を負った二人に、天法による懸命な治癒を同時に続けるターナップであったが、休憩は無しの「高度な医療天技」による精神疲労は否めず、
「こ、このままじゃヤベェ……」
顔色を曇らせ、
『なっ、何が「ヤバイ」ですのぉ!』
祈る様な面持ちであったドロプウォートが悲痛な声で身を乗り出すと、彼は切なげな表情で、
「体の損傷は治して出血も収まりやしたが……」
「「「「が?!」」」」
ラディッシュ達も不安げな表情で見つめる中、
「命の火が消えかけて……俺の天技でも、無くなった物は増やせねぇんス」
「「「「「無くなったモノ?」」」」」
「二人とも、血が足りねぇんス……」
「「「「「ッ!」」」」」
「このままじゃ天法を解いた途端に二人の命が……」
「「「「「…………」」」」」
誰もが言葉を見つけられなかった。
ターナップがラディッシュ達に「輸血の依頼」を申し出ないと言う事は、この場に適合者が居ないとの表れであり、つまりは「手の施しようが無い」との意であったから。
人並外れた能力を持ち合わせながら、幼い二つの命すら救う事が出来ない勇者一行。
「「「「「「…………」」」」」」
無力感に苛まれる中、ドロプウォートが闇の中に光を見出し、
『そうですわぁ!』
声を上げ、
「ウィードの時のように二人の中に皆のチカラを注ぎ込めば、弱まった「天世の恩恵」が補われて、自己再生が活性化されるのではなくてですのぉ!」
「「「「「!」」」」」
ラディッシュ達も表情をパッと晴れさせたが、
『ムリだねぇ』
突き落としたのは、ハクサン。
集団から一人離れ、火の近くで暖かさに目を細めながら、
「あの時とは話が違うよ」
淡々と、
「あの時は「器としての体の方」は、無事だったけどぉ、」
治療中のキーメとスプライツを横目でチラ見。
体の汚れを綺麗に落とされ、傷も消え、見た目上は「元に戻った感」のある幼い二人を見てから、
「血が足りてないせいで、命が消え始めている診断は正解だね。二人の器の命が、もうすぐ半分を切るよぉ」
ひょうひょうとした物言いに、
『ならば何とかなりませんのぉ!』
堪らず叫ぶドロプウォートに、
「なるよぉん♪」
笑いながら、当然と言った口振りで、
「二人とも命が「残り半分」なんだから、合わせれば丁度良く一人前に、」
『ッ!!!』
瞬間的にハクサンの胸倉を掴み上げるドロプウォート。
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