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第六章
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親友であるウトリクラリアに、直接、手を差し伸べる事が許されない「今の自身」の置かれた立場にカドウィードが歯がゆさを抱いていると、ターナップがハッと何かに気付き、
「な、なぁ今の話ってぁ……庭園で一緒に遊んでるチィ坊やパストのお嬢に、伝えておかねぇとマズイ話なんじゃねぇのかぁ?」
(((((?)))))
不思議顔の仲間たち。
最強のボディーガードと言える二人が傍に居て「何の心配があるのか」と言った顔をしていると、
「いやいや、周りに怪しい奴でも居たら二人の事だから、」
(((((考えも無しに即で狩るぅ!!!)))))
誰もの胸中に嫌な予感がよぎった。
そんな矢先、それが「虫の知らせ」であったが如く、
バァン!
扉が勢いよく開き、
『たっ、タイヘンなのでぇすぅーーーっ!』
血相を変えたパストリスが飛び込んで来て、
「チィちゃんが「怪しいダケの兵隊さん」を殴り飛ばしちゃったなのでぇすぅーーー!」
「「「「「「!」」」」」」
足を掴んで引きずって来た兵士を、驚く仲間たちの前に転がした。
頬を派手に赤く腫れさせ、意識を失った状態の「無残な兵士の姿」に、
(((((や、やってぇもうたぁあぁ!!!)))))
誰もが頭を抱える中、
『それでクラリアはぁ!』
カドウィードは焦りの表情で、
「クラリアに異変はありんせんかぇ?!!!」
血相を変える彼女に、焦りの事情が見えないパストリスは少々面食らいつつ、気圧され気味に、
「だ、大丈夫なのでぇす! チィちゃんが王様の所へ連れて行ったのでぇす!」
勢いに釣られ急かされた様に答えると、
「そ、そうでありんすかぁ……」
一先ずホッと胸を撫で下ろすカドウィードであったが、
(!)
何かに目を留め、
((((((?))))))
仲間たちが不思議に思う中、彼女は兵士が右腕に付けた腕章に、
(…………)
そっと手をかざし始めた。
意味不明な行動を目の当たりに、
「か、カディ?! 何をしてるの?」
恐る恐る尋ねるラディッシュ。
同じ疑問を抱く仲間たちを代表するが如く問う彼に、彼女は手をかざしたまま、
「この兵士が付けている腕章はぁ城内警備の証でぇ、天技によりぃ個人情報が刻まれているにぃありんす」
「「「「「「!」」」」」」
「かつての王が着用を命じた物でありぃ、今は「廃止された筈の物」にありんす」
「廃止?! どうして? 個人情報が刻まれている「認識票」みたいな物なら必要なんじゃないの? だって、王様が居るお城の警備の兵隊さんなんだし」
仲間たちも同意の疑問顔を向けると、彼女は妖艶な笑みの中に不敵を交え、
「それは機能の一面でぇありんしてぇ、真なる機能とはぁ「絶対服従」にぃありんす」
「「「「「「?!」」」」」」
「王家に「異を唱える者」を反逆者と捉え、即座に命を奪う術式が込められていたのでぇありぃんす」
「「「「「ッ!」」」」」
それは腕輪でなく、首輪であった。
王家に、命を賭して忠義を尽くさせる為の。
「「「「「「「…………」」」」」」」
誰もが嫌悪を抱き、誰もが同時に、口にこそしなかったが、
≪まさか現王カルニヴァが≫
落胆を隠し切れなかったその時、腕章に手をかざしていたカドウィードが妖艶な笑みの中に安堵を浮かべ、
「刻まれているのは個人情報だけでぇ「命を奪う術式」まではぁ刻まれてありぃんせぇんなぁ」
その言葉に、声色に、
「良かったぁ~」
嬉しささえ滲ませるラディッシュと仲間たち。
カルニヴァ王の優しさに変化が無いのを知り、笑みを見せると、かつて忠義を尽くした王に対する「仲間たちの信頼」に彼女も笑みを見せたが、怪訝な顔したニプルウォートは意識を失った兵士の傍らに屈み、
「けどさ、ラディ、カディ、そう簡単に「良かった」と言ってられないみたいさ」
「「?」」
不自然に膨れた上着の内側に手を入れ、
「…………」
何かを、そっと取り出した。
それは鞘付きの小型ナイフであり、城内警備の兵士に無用の長物。
「「「「「!?」」」」」
驚きを隠せないラディッシュ達を前に彼女は、
(まさか……)
更に、何か「最悪」に思い至った様子で眉間に深いシワを寄せ、ナイフを鞘から静かに抜き出すと、
「コイツはぁ!?」
刃先が「緑色の液体」で怪しく濡れていた。
素人目から見ても、毒であるのは明らか。
それは兵士が脅しではなく、ウトリクラリアの命を狙っていた確かな証拠であった。
そんな折、
『ニプルッ! スグに息を止めて鞘に戻すさねぇ!!!』
血相を変えて声を荒げ、駆け寄るイリス。
「な、なぁ今の話ってぁ……庭園で一緒に遊んでるチィ坊やパストのお嬢に、伝えておかねぇとマズイ話なんじゃねぇのかぁ?」
(((((?)))))
不思議顔の仲間たち。
最強のボディーガードと言える二人が傍に居て「何の心配があるのか」と言った顔をしていると、
「いやいや、周りに怪しい奴でも居たら二人の事だから、」
(((((考えも無しに即で狩るぅ!!!)))))
誰もの胸中に嫌な予感がよぎった。
そんな矢先、それが「虫の知らせ」であったが如く、
バァン!
扉が勢いよく開き、
『たっ、タイヘンなのでぇすぅーーーっ!』
血相を変えたパストリスが飛び込んで来て、
「チィちゃんが「怪しいダケの兵隊さん」を殴り飛ばしちゃったなのでぇすぅーーー!」
「「「「「「!」」」」」」
足を掴んで引きずって来た兵士を、驚く仲間たちの前に転がした。
頬を派手に赤く腫れさせ、意識を失った状態の「無残な兵士の姿」に、
(((((や、やってぇもうたぁあぁ!!!)))))
誰もが頭を抱える中、
『それでクラリアはぁ!』
カドウィードは焦りの表情で、
「クラリアに異変はありんせんかぇ?!!!」
血相を変える彼女に、焦りの事情が見えないパストリスは少々面食らいつつ、気圧され気味に、
「だ、大丈夫なのでぇす! チィちゃんが王様の所へ連れて行ったのでぇす!」
勢いに釣られ急かされた様に答えると、
「そ、そうでありんすかぁ……」
一先ずホッと胸を撫で下ろすカドウィードであったが、
(!)
何かに目を留め、
((((((?))))))
仲間たちが不思議に思う中、彼女は兵士が右腕に付けた腕章に、
(…………)
そっと手をかざし始めた。
意味不明な行動を目の当たりに、
「か、カディ?! 何をしてるの?」
恐る恐る尋ねるラディッシュ。
同じ疑問を抱く仲間たちを代表するが如く問う彼に、彼女は手をかざしたまま、
「この兵士が付けている腕章はぁ城内警備の証でぇ、天技によりぃ個人情報が刻まれているにぃありんす」
「「「「「「!」」」」」」
「かつての王が着用を命じた物でありぃ、今は「廃止された筈の物」にありんす」
「廃止?! どうして? 個人情報が刻まれている「認識票」みたいな物なら必要なんじゃないの? だって、王様が居るお城の警備の兵隊さんなんだし」
仲間たちも同意の疑問顔を向けると、彼女は妖艶な笑みの中に不敵を交え、
「それは機能の一面でぇありんしてぇ、真なる機能とはぁ「絶対服従」にぃありんす」
「「「「「「?!」」」」」」
「王家に「異を唱える者」を反逆者と捉え、即座に命を奪う術式が込められていたのでぇありぃんす」
「「「「「ッ!」」」」」
それは腕輪でなく、首輪であった。
王家に、命を賭して忠義を尽くさせる為の。
「「「「「「「…………」」」」」」」
誰もが嫌悪を抱き、誰もが同時に、口にこそしなかったが、
≪まさか現王カルニヴァが≫
落胆を隠し切れなかったその時、腕章に手をかざしていたカドウィードが妖艶な笑みの中に安堵を浮かべ、
「刻まれているのは個人情報だけでぇ「命を奪う術式」まではぁ刻まれてありぃんせぇんなぁ」
その言葉に、声色に、
「良かったぁ~」
嬉しささえ滲ませるラディッシュと仲間たち。
カルニヴァ王の優しさに変化が無いのを知り、笑みを見せると、かつて忠義を尽くした王に対する「仲間たちの信頼」に彼女も笑みを見せたが、怪訝な顔したニプルウォートは意識を失った兵士の傍らに屈み、
「けどさ、ラディ、カディ、そう簡単に「良かった」と言ってられないみたいさ」
「「?」」
不自然に膨れた上着の内側に手を入れ、
「…………」
何かを、そっと取り出した。
それは鞘付きの小型ナイフであり、城内警備の兵士に無用の長物。
「「「「「!?」」」」」
驚きを隠せないラディッシュ達を前に彼女は、
(まさか……)
更に、何か「最悪」に思い至った様子で眉間に深いシワを寄せ、ナイフを鞘から静かに抜き出すと、
「コイツはぁ!?」
刃先が「緑色の液体」で怪しく濡れていた。
素人目から見ても、毒であるのは明らか。
それは兵士が脅しではなく、ウトリクラリアの命を狙っていた確かな証拠であった。
そんな折、
『ニプルッ! スグに息を止めて鞘に戻すさねぇ!!!』
血相を変えて声を荒げ、駆け寄るイリス。
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