691 / 895
第十章
10-42
しおりを挟む
後発の加盟国の裏切りにより面目を潰された四大、ニプルウォート、スパイダマグであったが、今は犯人捜しに躍起になっている場合ではなく、目の前の敵を「如何に排除するか」が最優先であり、ニプルウォートは頭を即座に切り替え、斜に構えた笑顔で彼女を見据え、
「それでぇその「御偉いラミウム様」が、わざわざいったい何しに来たのさぁ♪」
小馬鹿を交え「スグ帰れ」とでも言いたげな皮肉を半笑いで放ったが、彼女は「キッシッシッ♪」と余裕の笑みで笑い飛ばし、
「安心しなさぁねぇ~警戒しなくても用が済んだら素直に退散するさねぇ~♪」
パチィン!
指を打ち鳴らし、それと同時、
『『『『『『ッ!』』』』』』
仮想空間に大きな揺らぎを覚える参加者たち。
『ヌシは何をしたッ!』
エルブ王が先陣切って問い詰めると彼女は再び「キッシッシッ♪」と笑い、
「なぁ~に、参加したがってる連中が多いようだからさねぇ~アタシからのサプライズさねぇ♪」
((((((さ、さぷ?))))))
「黒球を使っての生放送さぁねぇ♪」
((((((?!))))))
意味が分からず惑う一同に、
『キッシッシッ♪ 分かり易く「今の外」を見せてやるさねぇ♪』
再び指を打ち鳴らすと、仮想空間の空一面に中世各所がリアルタイム映像として幾つも映し出され、
『『『『『『なッ!』』』』』』
驚愕する参加者一同。
そこには「自分たちの今の驚き」が、そのまま全世界の空に投影されていたのである。
それを可能にしていたのは、地世信奉者の残党たちにそそのかされた連中が密かに所持していた例の黒球。
映像はそれらから、地技を使って空に投影されていたのであった。
突然あらわれた映像に、震撼する中世の世界。
一般人のみならず、何が起きるか知らずに所持していた「そそのかされた輩」や、取り締まりの最中であった騎士、兵士、警備隊隊員、そして解析中であった研究員たちまでもが、
「「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」
唖然とするさまを仕掛けた張本人ラミウムは、
「キッシッシッ♪」
愉快げに笑い、
『中世のみなさん久し振りさねぇ♪ アタシぁ元「百人の天世人」にして、現「地世の魔王」のラミウム様さねぇ♪』
都市伝説レベルで囁かれていた噂を「真実として暴露」した上で、世界に向け、
「そうそう先に言っとくさねぇ♪ 黒球の所持者は煮ようが焼こうが「御好きに」さねぇ♪」
黒球が発動したことで所持者の全てが判明し、中世の各地で逮捕劇が始まったのである。
老若男女を問わずの所持者たちは「捕縛される」はまだましで、中には「中世の裏切り者」と罵倒されたうえ、集団暴行を受ける者達の姿も。
取り締まりに激しく抵抗する者もあり、世界が混沌と化す中、
『あぁ~けどさねぇ~♪』
ラミウムはからかいを交えた半笑いで、
「黒球の扱いは丁寧にした方が良いさぁねぇ~♪」
『『『『『『『『『『!?』』』』』』』』』』
一瞬にしてフリーズする中世の世界。
取り締まる側も、取り締まられる側も、騒ぎを野次馬根性で眺めたり、撮影していた者達も。
何が起きるか分からない恐怖から、まるで時が止まったような静寂に包まれ、
『『『『『『『『『『…………』』』』』』』』』』
空に映る彼女の次なる言葉に息を呑む中、彼女はあっけらかんと、
「防衛機能が作動してぇその辺一体が合成獣だらけになっちまうさぁねぇ~♪」
『『『『『『『『『『っ!』』』』』』』』』』
中世の世界は一斉に音を取り戻した。
錯乱状態で逃げ出す者、警備員に泣きながら黒球を差し出す者、周囲の者達から「こっちに来るな」と悲鳴を浴びせられる者たちなどなど、恐怖と混乱が世界を覆う中、導く立場にある「仮想空間の指導者たち」は、
((((((どうしたら!?))))))
鎮める言葉を見出せずにいた。
世界と映像で、現在進行形で繋がっているにも拘らず、あまりに大きな世界規模の同時混乱ゆえに。
「それでぇその「御偉いラミウム様」が、わざわざいったい何しに来たのさぁ♪」
小馬鹿を交え「スグ帰れ」とでも言いたげな皮肉を半笑いで放ったが、彼女は「キッシッシッ♪」と余裕の笑みで笑い飛ばし、
「安心しなさぁねぇ~警戒しなくても用が済んだら素直に退散するさねぇ~♪」
パチィン!
指を打ち鳴らし、それと同時、
『『『『『『ッ!』』』』』』
仮想空間に大きな揺らぎを覚える参加者たち。
『ヌシは何をしたッ!』
エルブ王が先陣切って問い詰めると彼女は再び「キッシッシッ♪」と笑い、
「なぁ~に、参加したがってる連中が多いようだからさねぇ~アタシからのサプライズさねぇ♪」
((((((さ、さぷ?))))))
「黒球を使っての生放送さぁねぇ♪」
((((((?!))))))
意味が分からず惑う一同に、
『キッシッシッ♪ 分かり易く「今の外」を見せてやるさねぇ♪』
再び指を打ち鳴らすと、仮想空間の空一面に中世各所がリアルタイム映像として幾つも映し出され、
『『『『『『なッ!』』』』』』
驚愕する参加者一同。
そこには「自分たちの今の驚き」が、そのまま全世界の空に投影されていたのである。
それを可能にしていたのは、地世信奉者の残党たちにそそのかされた連中が密かに所持していた例の黒球。
映像はそれらから、地技を使って空に投影されていたのであった。
突然あらわれた映像に、震撼する中世の世界。
一般人のみならず、何が起きるか知らずに所持していた「そそのかされた輩」や、取り締まりの最中であった騎士、兵士、警備隊隊員、そして解析中であった研究員たちまでもが、
「「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」
唖然とするさまを仕掛けた張本人ラミウムは、
「キッシッシッ♪」
愉快げに笑い、
『中世のみなさん久し振りさねぇ♪ アタシぁ元「百人の天世人」にして、現「地世の魔王」のラミウム様さねぇ♪』
都市伝説レベルで囁かれていた噂を「真実として暴露」した上で、世界に向け、
「そうそう先に言っとくさねぇ♪ 黒球の所持者は煮ようが焼こうが「御好きに」さねぇ♪」
黒球が発動したことで所持者の全てが判明し、中世の各地で逮捕劇が始まったのである。
老若男女を問わずの所持者たちは「捕縛される」はまだましで、中には「中世の裏切り者」と罵倒されたうえ、集団暴行を受ける者達の姿も。
取り締まりに激しく抵抗する者もあり、世界が混沌と化す中、
『あぁ~けどさねぇ~♪』
ラミウムはからかいを交えた半笑いで、
「黒球の扱いは丁寧にした方が良いさぁねぇ~♪」
『『『『『『『『『『!?』』』』』』』』』』
一瞬にしてフリーズする中世の世界。
取り締まる側も、取り締まられる側も、騒ぎを野次馬根性で眺めたり、撮影していた者達も。
何が起きるか分からない恐怖から、まるで時が止まったような静寂に包まれ、
『『『『『『『『『『…………』』』』』』』』』』
空に映る彼女の次なる言葉に息を呑む中、彼女はあっけらかんと、
「防衛機能が作動してぇその辺一体が合成獣だらけになっちまうさぁねぇ~♪」
『『『『『『『『『『っ!』』』』』』』』』』
中世の世界は一斉に音を取り戻した。
錯乱状態で逃げ出す者、警備員に泣きながら黒球を差し出す者、周囲の者達から「こっちに来るな」と悲鳴を浴びせられる者たちなどなど、恐怖と混乱が世界を覆う中、導く立場にある「仮想空間の指導者たち」は、
((((((どうしたら!?))))))
鎮める言葉を見出せずにいた。
世界と映像で、現在進行形で繋がっているにも拘らず、あまりに大きな世界規模の同時混乱ゆえに。
0
あなたにおすすめの小説
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
冤罪で断罪されたら、魔王の娘に生まれ変わりました〜今度はやりたい放題します
みおな
ファンタジー
王国の公爵令嬢として、王太子殿下の婚約者として、私なりに頑張っていたつもりでした。
それなのに、聖女とやらに公爵令嬢の座も婚約者の座も奪われて、冤罪で処刑されました。
死んだはずの私が目覚めたのは・・・
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
異世界の片隅で、穏やかに笑って暮らしたい
木の葉
ファンタジー
『異世界で幸せに』を新たに加筆、修正をしました。
下界に魔力を充満させるために500年ごとに送られる転生者たち。
キャロルはマッド、リオに守られながらも一生懸命に生きていきます。
家族の温かさ、仲間の素晴らしさ、転生者としての苦悩を描いた物語。
隠された謎、迫りくる試練、そして出会う人々との交流が、異世界生活を鮮やかに彩っていきます。
一部、残酷な表現もありますのでR15にしてあります。
ハッピーエンドです。
最終話まで書きあげましたので、順次更新していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる