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第十一章
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中世に無事な帰還を果たして早々に色々あったラディッシュ達――
副隊長たち親衛隊と共に、一先ず「果ての村」への帰路に就いた。
村長や村人たちへの挨拶も手短に、勇者組が急を要する副隊長に連れられ向かった先は、
《職人ギルドハウス》
職人たちが培った技術の漏洩や奪取を目的とした襲撃を警戒し、次第に堅牢に、次第に厳重警備になって行く建物は、少し前まで「貴族の屋敷」と言った佇まいまで成長していたが、それからも改築に改築を重ね、今や、
《ちょっとした城》
要塞とっても過言ではない、国の南の端にある「片田舎の職人ギルドハウス」とは到底思えぬ、威風堂々たる構えを見せていた。
板張りの木造平屋建てで、隙間風吹き込む「掘っ立て小屋」で職人が作業していた当時をラディッシュは思い起こし、良い意味で変わり果てた建物を、
「なんかぁ……」
感慨深げに見上げながら、
「見るたびにイカツくなってくね、タープ♪」
思わず感嘆をこぼし同意を求めたが、返らぬ返事に、仲間たちの困惑顔に、
(!)
気付いて即座の自嘲で以て、
「うっかりうっかりだよぉ♪ パストも、もぅ居ないんだよね♪ なかなか……慣れないなぁ~」
笑ってこそ見せたが、
(((((…………)))))
そこには隠し切れぬ寂しさが。
しかし寂しいからと、足踏みばかりもしては居られない。
四大大国諸王に急ぎ現状を報告した上で、中世の国々の道標として、今後の対応策を早急にまとめなければならないから。
主として「天世との向き合い方」について。
ラディッシュはアルブル国代表としてのニプルウォートと、天世側アドバイザーとしてのリンドウを伴い副隊長の導きで、
「「「…………」」」
ギルドハウス内に新たに増設された、バーチャル会議の専用室に入った。
副隊長、カドウィード、ヒレンは、扉の前で数名の警備隊隊員と共に守衛に参加。
入り口に重厚な扉を有するその部屋に窓は無く、天技の応用によって作られた照明により明るさを保ち、隣室の物音ひとつさえ聴こえてない異様な静まりが、壁、床、天井の分厚さと、頑強さを物語っていた。
外敵の侵入を徹底して阻む、さながら金庫室の佇まい。
その中央には、無機質な室内に少しでも「彩を加えたい」との思いからか、物々しい部屋の構造とは真逆な、曲線を多用した優美なテーブルが置かれ、傍らにも長時間の着座に配慮された座面や背もたれ持つ、同系の優麗な椅子が複数配されていた。
テーブルの上には、艶やかで色取り取りの華が生けられた花瓶も置かれていたが、それに加え「雅び」とは対極をなす、武骨で、何の色気もない、フルフェイスのヘルメットに近い兜も数個置かれていた。
言わずもがな、バーチャル会議にフルダイブする為の端末装置である。
良く言えば機能面を重視し、余分な物を排除した結果の武骨か。
やがて重々しい扉がズシリと閉められると、
『外遊中である我が隊長の呼びかけに応じ、四大様方は既にお待ちであります』
副隊長が着席を促し、促されたラディッシュたち三人は少々緊張した面持ちで各々席に腰かけ、
「「「…………」」」
兜を被った。
個人識別が出来ないほど顔が隠された三人に、彼は改まった物言いで、
「では、御繋ぎしますであります」
籠ったように聴こえる彼の声が耳に届くと同時、
(((!)))
暗闇の中にあった三人の意識は、明るい光の中へ。
副隊長たち親衛隊と共に、一先ず「果ての村」への帰路に就いた。
村長や村人たちへの挨拶も手短に、勇者組が急を要する副隊長に連れられ向かった先は、
《職人ギルドハウス》
職人たちが培った技術の漏洩や奪取を目的とした襲撃を警戒し、次第に堅牢に、次第に厳重警備になって行く建物は、少し前まで「貴族の屋敷」と言った佇まいまで成長していたが、それからも改築に改築を重ね、今や、
《ちょっとした城》
要塞とっても過言ではない、国の南の端にある「片田舎の職人ギルドハウス」とは到底思えぬ、威風堂々たる構えを見せていた。
板張りの木造平屋建てで、隙間風吹き込む「掘っ立て小屋」で職人が作業していた当時をラディッシュは思い起こし、良い意味で変わり果てた建物を、
「なんかぁ……」
感慨深げに見上げながら、
「見るたびにイカツくなってくね、タープ♪」
思わず感嘆をこぼし同意を求めたが、返らぬ返事に、仲間たちの困惑顔に、
(!)
気付いて即座の自嘲で以て、
「うっかりうっかりだよぉ♪ パストも、もぅ居ないんだよね♪ なかなか……慣れないなぁ~」
笑ってこそ見せたが、
(((((…………)))))
そこには隠し切れぬ寂しさが。
しかし寂しいからと、足踏みばかりもしては居られない。
四大大国諸王に急ぎ現状を報告した上で、中世の国々の道標として、今後の対応策を早急にまとめなければならないから。
主として「天世との向き合い方」について。
ラディッシュはアルブル国代表としてのニプルウォートと、天世側アドバイザーとしてのリンドウを伴い副隊長の導きで、
「「「…………」」」
ギルドハウス内に新たに増設された、バーチャル会議の専用室に入った。
副隊長、カドウィード、ヒレンは、扉の前で数名の警備隊隊員と共に守衛に参加。
入り口に重厚な扉を有するその部屋に窓は無く、天技の応用によって作られた照明により明るさを保ち、隣室の物音ひとつさえ聴こえてない異様な静まりが、壁、床、天井の分厚さと、頑強さを物語っていた。
外敵の侵入を徹底して阻む、さながら金庫室の佇まい。
その中央には、無機質な室内に少しでも「彩を加えたい」との思いからか、物々しい部屋の構造とは真逆な、曲線を多用した優美なテーブルが置かれ、傍らにも長時間の着座に配慮された座面や背もたれ持つ、同系の優麗な椅子が複数配されていた。
テーブルの上には、艶やかで色取り取りの華が生けられた花瓶も置かれていたが、それに加え「雅び」とは対極をなす、武骨で、何の色気もない、フルフェイスのヘルメットに近い兜も数個置かれていた。
言わずもがな、バーチャル会議にフルダイブする為の端末装置である。
良く言えば機能面を重視し、余分な物を排除した結果の武骨か。
やがて重々しい扉がズシリと閉められると、
『外遊中である我が隊長の呼びかけに応じ、四大様方は既にお待ちであります』
副隊長が着席を促し、促されたラディッシュたち三人は少々緊張した面持ちで各々席に腰かけ、
「「「…………」」」
兜を被った。
個人識別が出来ないほど顔が隠された三人に、彼は改まった物言いで、
「では、御繋ぎしますであります」
籠ったように聴こえる彼の声が耳に届くと同時、
(((!)))
暗闇の中にあった三人の意識は、明るい光の中へ。
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