幼馴染が知らない間にヤンデレになっていた

広野ともき

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第2話「起動した大学生活」

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 入学式の次の日。今日から3日間新歓が行われる。新歓というのは大学公認のサークルや部活動が新しく人を呼び込む催しである。ちなみに新入生歓迎と言っているが、実は二回生以上も新しくサークルや部活に入れば新入生として扱われる。まぁ大学生にもなると一つ二つの年の差は端から見れば分からないから気にすることはない。

 実際、さっきまで見ていたブースで隣にいた人は浪人してきた新一回だった。

「それで和彦。次どこに行く?」

「俺が面白そうだなって思ったのはこれで一通り回れたかな。次は麗奈《れな》が行きたいとこに行こ」

「そっかー。私が行きたいのはね」

 新歓最初に貰ったパンフレットに丸を付けていく麗奈は高校時代からの友達だ。二人とも田舎から出てきて、右も左も知らぬ土地。心強い仲間である。

 仲間と言えば昨日再開した幼馴染の由美佳である。昨夜少しは慣れた自炊を終えて皿とかを洗って、家事が一通り終わってベッドに横になってスマホを触っていたら彼女からLINEが来た。

ホントびっくりだね!これからもよろしく!

と来た。から俺は

マジでびっくりしたわ。これからもよろしく

 と返して、いいねのスタンプが来てこれで終わり。

 明日から始まる新歓を一緒に回ろうという話は出なかった。自分から誘えばいいのだろうが、どのみち前から麗奈と一緒に回るのを約束していたから誘われても断るしかなかったのだが。

「人が多くて歩きにくいね」

「昨日の入学式よりも人が多いんじゃないか」

「ここに何人通ってるんだっけ?」

「俺らの学部でも一学年800人くらいいるから、ここに10学部あるから32000人?」

「想像もできない数だよ……」

 昨日よりも人の多いキャンパスの細い道を人の流れに沿ったり、分けていったりして、やっとの思いで目的のサークルの場所に到着した。

 偶然人がいなくてすぐにブースに案内される。対応してくれたのは金髪のお兄さんだった。……失礼だけど、これぞ大学生と言った感じだ。何か纏っている雰囲気が俺が知っている世界と違う。

「これで説明は終わりかな。何か質問したいことあれば、インスタとかTwitterとかのDMで聞いてな。新歓はこの日、待ってるぞ!」

 ありがとうございました~と会釈をして俺たちはそのブースから離れる。

「ザ・大学生って感じだったね。あの人」

「そうだな。大学生エンジョイ中!ってのを体面してた」

 麗奈も同じことを感じていたらしい。田舎から来たもの同士、感性は似ているのかもしれない。

「それじゃ、次のブースに行こう。こっちみたい」

 次のサークルに行く途中。いろいろなサークルの歓迎の様子があった。

 この通りは特にキャラが濃くて、人気ゲームのコスプレをした人とか、完全に武装した軍の恰好をした人、どこかの昔っぽい軍服を着てる人、最近ドラマになった百合マンガを手にしながら一緒に百合を楽しみませんかーと言ってる人、みんなでSAN値チェックしましょ!と言ってる人、筋肉は裏切らない!筋肉鍛えます!とボディビルダー並みの筋肉美の人。

 本当に個性豊かなサークルが多かった。脳の処理が追い付かない。これぞ大学。キャンパスライフ。
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