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最終話 雪には折れぬ青柳の枝
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最終話 雪には折れぬ青柳の枝⑥
二月に入ると、もう、氏郷は床を離れることが出来なかった。
主な家臣が次々と呼ばれ、それぞれに直の言葉を与えた。こののちは若い当主を支えるのが家来なりと、厳しく諭された。
「殿の本復の為なら、いかなる労苦も厭いませぬ」
彼らは泣いて氏郷に縋った。まるでガキのようだなと、氏郷は笑った。
「名護屋の頃に家老同士が諍いしたこと、甚だ不愉快である。こののちは諍いなきよう心得たし」
氏郷はそう諭した。
佐久間久右衛門安政は枕元で、仕官が許されたときのことを言葉にした。初めて氏郷に拝謁した時、確か畳のへりに躓いて転倒した。近習がこれを笑うのを見たとき、氏郷は激しく怒った。
「その方等は分別を弁えぬ不埒者なり、笑うとは以ての外。この者はその方らのように畳の上で奉公する青瓢箪にあらず、生死を競う戦場こそが奉公の場である。この慮外者どもめ、佐久間は歴戦の勇者にて、浅い思慮でこれを量るのは心得違い哉」
と叱り、そのまま採用された。
「太閤に逆らう主君に幾たびも仕え、ゆえに仕官に難儀せしも、蒲生の殿様が儂を生かして下されたこと、生涯忘れることはございません」
佐久間安政はボロボロと泣いた。
「泣き虫よな、久右衛門。儂まで泣くのが移る」
そういって笑い泣く氏郷の人望は、本物だった。
家臣ではないが、このとき毛屋主水武久が駆け付けた。黒田長政の家臣として朝鮮に渡り凱旋したので、約束通り蒲生に仕官しようとした。しかし黒田長政は狭量で、浪人した者が他家に仕官することを邪魔する性質だった。結局、黒田家に縛られたことだけが心残りだった。
「その正直さが嬉しい」
氏郷には一切の遺恨はなかった。
木村吉清は葛西大崎一揆ののち、失態を責められ領地を没収されたが、氏郷に客将として迎えられていた。
「厚情、生涯忘れることなし」
「杉目の居心地は如何か」
「いや、福島にて」
「そうであったか」
杉目城に入った木村吉清は、その土地を福島とあらためた。氏郷が若松としたように、吉兆を望んだのだ。こののち福島という地名が広く知れ渡ることとなる。
「山三郎、なにか舞い給え。静かなものがよい」
名古屋山三郎が、進み出、幸若舞の敦盛を詠み舞った。
思へばこの世は常の住み家にあらず
草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし
金谷に花を詠じ、榮花は先立つて無常の風に誘はるる
南楼の月を弄ぶ輩も 月に先立つて有為の雲にかくれり
人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか
これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ
よき哉と、氏郷は笑った。
織田信長は桶狭間の出陣でこれを舞ったというが、氏郷の知る限り、信長はこれをよく舞った覚えはない。ただし、安土の城でこれを踊ったことを、今でもはっきりと思い出せる。
信長の敦盛は我流であり、正式ではない。
いま、名古屋山三郎がしてみせたのが正統だ。扇舞など、敦盛にはない。が、信長のことを、こうして未だ鮮明に覚えていられる。そのことが嬉しかった。
この夜、家臣たちが下がったあとで、氏郷は発熱した。
しかし、夢の中では信長と語ることができた。
「くるか、麒麟児」
信長にとって、死など現象に過ぎず。そののちのことを泰然に向かえれば、とるに足らず。むしろ死後も慕う氏郷の心根を喜んだ。秀吉のようにならず、清々しいままの氏郷を称えた。
「おみゃあの天下も、観たかったで」
「是非に及ばず」
「であるか」
苦しい高熱の中、氏郷の口元は笑っていた。
もう、長くはない。
医師がそう口にしたのは、二月六日のことだった。氏郷正室は夫が生前親しんだ、高山右近と千少庵を呼んだ。
両名は、氏郷の変わり果てた面持ちに涙した。
「あれほど秀麗な麒麟児が、このような姿に……」
右近は、十字架を握り締めていた。古今稀なる英傑が、神の御許へ旅立つのである。パードレに代わって見送るのは、友情を越えた責務だった。
「ふたりにあえて、よかった」
氏郷の乾いた声には、もう力がなかった。
茶の、香りが漂う。少庵の点てた茶だ。しかし、もう口へ運ぶ力が、氏郷にはない。
「飲むか?」
右近の声が遠く聞こえる。
「末期の水で、いいな……茶だけどな」
「茶は、生きているから美味いのだぞ」
右近の言葉は、どこかで聞いたような気がする。
気のせいだろうか。聞いたのかも知れないし、勘違いかもと、氏郷は思った。思考は、朦朧としている。ああ、これが生死の境というものか。
「じいじに会える」
ふと、口に出た。
麒麟児と褒めてくれた最初の人間が、祖父だった。いまの氏郷を褒めてくれるだろうか、道の途中で挫折する様に嘆くだろうか。もう、そのことを考えることも出来なかった。
「辞世を」
千少庵が耳元でささやいた。
氏郷は、振り絞るように、声を発した。
限りあれば吹かねど花は散るものを
心みじかき春の山風
見事と、高山右近が唸った。
「御免」
少庵が、返歌を短冊にしたため、口に発した。
ふると見ばつもらぬさきに払えかし
雪には折れぬ青柳の枝
一瞬、氏郷は微笑んだ。
無念とはいわず、逍遥と運命を受け入れたように感じた。
「麒麟の児が、天に還る」
こういうとき、如何なる宗教も無縁だ。
ただ安らかであるよう祈るしかないのが、宗教だった。三人のキリシタンがひとつ屋根の下、生と死にわかれゆく瞬間は、あっという間のことだった。
二月七日。
麒麟児は天へと帰した。
会津宰相蒲生氏郷、享年四〇歳
末期の茶は、すっかり冷めていた。氏郷の唇に塗ったあとで、ふたりは冷めた椀を回して服んだ。そして、涙声で讃美歌を口ずさんだ。
寂しい看取りだった。
氏郷の妻は気丈だった。粛々と家臣に命じ、葬儀の采配を行った。
死ねば死んだ者へ相応のことを為すのが道理。織田信長の合理性は、この次女にこそ濃く、血が受け継がれているのだろうか。葬儀の間、妻は一切の涙を見せずにいた。
人の目が去ったのち、号泣したことなど、余人は知らぬ。
二月に入ると、もう、氏郷は床を離れることが出来なかった。
主な家臣が次々と呼ばれ、それぞれに直の言葉を与えた。こののちは若い当主を支えるのが家来なりと、厳しく諭された。
「殿の本復の為なら、いかなる労苦も厭いませぬ」
彼らは泣いて氏郷に縋った。まるでガキのようだなと、氏郷は笑った。
「名護屋の頃に家老同士が諍いしたこと、甚だ不愉快である。こののちは諍いなきよう心得たし」
氏郷はそう諭した。
佐久間久右衛門安政は枕元で、仕官が許されたときのことを言葉にした。初めて氏郷に拝謁した時、確か畳のへりに躓いて転倒した。近習がこれを笑うのを見たとき、氏郷は激しく怒った。
「その方等は分別を弁えぬ不埒者なり、笑うとは以ての外。この者はその方らのように畳の上で奉公する青瓢箪にあらず、生死を競う戦場こそが奉公の場である。この慮外者どもめ、佐久間は歴戦の勇者にて、浅い思慮でこれを量るのは心得違い哉」
と叱り、そのまま採用された。
「太閤に逆らう主君に幾たびも仕え、ゆえに仕官に難儀せしも、蒲生の殿様が儂を生かして下されたこと、生涯忘れることはございません」
佐久間安政はボロボロと泣いた。
「泣き虫よな、久右衛門。儂まで泣くのが移る」
そういって笑い泣く氏郷の人望は、本物だった。
家臣ではないが、このとき毛屋主水武久が駆け付けた。黒田長政の家臣として朝鮮に渡り凱旋したので、約束通り蒲生に仕官しようとした。しかし黒田長政は狭量で、浪人した者が他家に仕官することを邪魔する性質だった。結局、黒田家に縛られたことだけが心残りだった。
「その正直さが嬉しい」
氏郷には一切の遺恨はなかった。
木村吉清は葛西大崎一揆ののち、失態を責められ領地を没収されたが、氏郷に客将として迎えられていた。
「厚情、生涯忘れることなし」
「杉目の居心地は如何か」
「いや、福島にて」
「そうであったか」
杉目城に入った木村吉清は、その土地を福島とあらためた。氏郷が若松としたように、吉兆を望んだのだ。こののち福島という地名が広く知れ渡ることとなる。
「山三郎、なにか舞い給え。静かなものがよい」
名古屋山三郎が、進み出、幸若舞の敦盛を詠み舞った。
思へばこの世は常の住み家にあらず
草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし
金谷に花を詠じ、榮花は先立つて無常の風に誘はるる
南楼の月を弄ぶ輩も 月に先立つて有為の雲にかくれり
人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか
これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ
よき哉と、氏郷は笑った。
織田信長は桶狭間の出陣でこれを舞ったというが、氏郷の知る限り、信長はこれをよく舞った覚えはない。ただし、安土の城でこれを踊ったことを、今でもはっきりと思い出せる。
信長の敦盛は我流であり、正式ではない。
いま、名古屋山三郎がしてみせたのが正統だ。扇舞など、敦盛にはない。が、信長のことを、こうして未だ鮮明に覚えていられる。そのことが嬉しかった。
この夜、家臣たちが下がったあとで、氏郷は発熱した。
しかし、夢の中では信長と語ることができた。
「くるか、麒麟児」
信長にとって、死など現象に過ぎず。そののちのことを泰然に向かえれば、とるに足らず。むしろ死後も慕う氏郷の心根を喜んだ。秀吉のようにならず、清々しいままの氏郷を称えた。
「おみゃあの天下も、観たかったで」
「是非に及ばず」
「であるか」
苦しい高熱の中、氏郷の口元は笑っていた。
もう、長くはない。
医師がそう口にしたのは、二月六日のことだった。氏郷正室は夫が生前親しんだ、高山右近と千少庵を呼んだ。
両名は、氏郷の変わり果てた面持ちに涙した。
「あれほど秀麗な麒麟児が、このような姿に……」
右近は、十字架を握り締めていた。古今稀なる英傑が、神の御許へ旅立つのである。パードレに代わって見送るのは、友情を越えた責務だった。
「ふたりにあえて、よかった」
氏郷の乾いた声には、もう力がなかった。
茶の、香りが漂う。少庵の点てた茶だ。しかし、もう口へ運ぶ力が、氏郷にはない。
「飲むか?」
右近の声が遠く聞こえる。
「末期の水で、いいな……茶だけどな」
「茶は、生きているから美味いのだぞ」
右近の言葉は、どこかで聞いたような気がする。
気のせいだろうか。聞いたのかも知れないし、勘違いかもと、氏郷は思った。思考は、朦朧としている。ああ、これが生死の境というものか。
「じいじに会える」
ふと、口に出た。
麒麟児と褒めてくれた最初の人間が、祖父だった。いまの氏郷を褒めてくれるだろうか、道の途中で挫折する様に嘆くだろうか。もう、そのことを考えることも出来なかった。
「辞世を」
千少庵が耳元でささやいた。
氏郷は、振り絞るように、声を発した。
限りあれば吹かねど花は散るものを
心みじかき春の山風
見事と、高山右近が唸った。
「御免」
少庵が、返歌を短冊にしたため、口に発した。
ふると見ばつもらぬさきに払えかし
雪には折れぬ青柳の枝
一瞬、氏郷は微笑んだ。
無念とはいわず、逍遥と運命を受け入れたように感じた。
「麒麟の児が、天に還る」
こういうとき、如何なる宗教も無縁だ。
ただ安らかであるよう祈るしかないのが、宗教だった。三人のキリシタンがひとつ屋根の下、生と死にわかれゆく瞬間は、あっという間のことだった。
二月七日。
麒麟児は天へと帰した。
会津宰相蒲生氏郷、享年四〇歳
末期の茶は、すっかり冷めていた。氏郷の唇に塗ったあとで、ふたりは冷めた椀を回して服んだ。そして、涙声で讃美歌を口ずさんだ。
寂しい看取りだった。
氏郷の妻は気丈だった。粛々と家臣に命じ、葬儀の采配を行った。
死ねば死んだ者へ相応のことを為すのが道理。織田信長の合理性は、この次女にこそ濃く、血が受け継がれているのだろうか。葬儀の間、妻は一切の涙を見せずにいた。
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日月神示が降ろされた場所は麻賀多神社(まかたじんじゃ)です。日月神示の最初の第一帖と第二帖は第二次世界大戦中の昭和19年6月10日に、この神社の社務所で岡本天明が神憑りに合い自動書記さされたのです。
殆どが漢数字、独特の記号、若干のかな文字が混じった文体で構成され、抽象的な絵のみで書記されている「巻」もあります。
本巻38巻と補巻1巻の計39巻が既に発表されているが、他にも、神霊より発表を禁じられている「巻」が13巻あり、天明はこの未発表のものについて昭和36年に「或る時期が来れば発表を許されるものか、許されないのか、現在の所では不明であります」と語っています。
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なお、原文を解読して漢字仮名交じり文に書き直されたものは、特に「ひふみ神示」または「一二三神示」と呼ばれています。
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