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旅の始まり、旅の終わり
第158話
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お風呂を出て、自動販売機などの置いてある小休憩スペースに行くと
すでに音成、妃馬さん、森本さんがいた。
「遅かったねー」
音成が言う。すると
「暑ノ井さんおめでとうございます」
森本さんが頭を下げた。
「あ!暑ノ井くん!おめでとう」
音成も頭を下げる。
「ん?ありがとうございます?」
僕も頭を下げる。
「サキちゃんをよろしくお願いします」
あぁ、そのことか。と思う。妃馬さんを見ると照れくさそうにしていた。
「あ、はい。はい?はい。わかりました」
と言っていると横で鹿島と匠が
「妃馬さんおめでとうございます」
「おめでとうございます」
と妃馬さんに言っていた。
「あ、どうも。ありがとうございます」
「不束者ですが怜ちゃんをよろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「不束者」
妃馬さんが笑う。
「こちらこそ、これからもよろしくお願いします」
と妃馬さんも頭を下げていた。自動販売機で飲み物を買おうとすると
「ねえねえ匠ちゃん」
「ん?」
「卓球台とかないの?」
「あっ…たーかな?」
「じゃあ、卓球対決で最下位が奢るってのはどう?」
「なにを?」
「んん~…」
鹿島がキョロキョロと辺り見回す。
「アイスとか!」
「いいねぇ~私はやるよ」
「さすがふー」
「でもチーム分けはどうすんの?」
「いや、ここはね、せっかくだからカップルでトーナメントということで」
ということで自動販売機で飲み物を買ってから匠の案内で娯楽スペースに移動した。
そこには卓球の他にもエアホッケーやクレーンゲームなどもあった。
まずは音成、匠ペア対森本さん、鹿島ペアの対決が始まった。
「最初はグーじゃんけんポンッ」
じゃんけんでサーブ権は音成、匠ペアのものとなった。
匠のサーブから始まる。ピンポン球が跳ねる軽やかな音が響く。
音成がミスをし、森本さん、鹿島ペアに点が入った。
「うぇーい」
「ナイス~」
森本さんと鹿島がハイタッチをする。
「ごめん!」
「全然大丈夫。次取ろ」
「うん」
「サーブは?どうだっけ?」
その言葉を聞き、スマホを取り出し、検索をする。
「えぇ~っと?…サーブ…何回交代、…あ、2回交代だそうです」
と伝える。
「おぉ!ありがと!」
「じゃ、またオレらからか。恋いく?」
「ううん。私無理。たっくんお願い」
「わかった」
その後もピンポン球が軽やかに跳ねる音を聞き
ボールを目で追いながら、飲み物を飲み、勝敗の行方を見届ける。
9対11。森本さん、鹿島ペアの勝利となった。
「うっしゃー!ナイスー」
「うぇーい!ナイスー」
森本さんと鹿島が抱き合う。
「ごめーん。私が足引っ張ったー」
音成も点を取ってはいたものの
ほとんど匠のが決めた点とあとは森本さん、鹿島ペアのミスによる得点だった。
「いいよ全然。9点だもん。惜しかったんだから」
「うん」
「じゃ、次どうする?我々勝者とやるか、匠ちゃんなっさんとやるか」
「どっちにします?」
「どうしましょうか」
「とりあえずムカつくから鹿島の鼻折りましょうか」
妃馬さんが笑う。
「そうしましょうか」
「じゃあ、そのぉ~森本さんと~なに?そのムカつく顔の人とのペアとやる」
「おい!誰がムカつく顔やねん」
「京弥ドヤ顔エグかったぞ」
「マジ?」
顔を両手でグニャグニャする鹿島。
匠からピンポン球とラケットを受け取り、台の端にスタンバイした。
「おっし」
「サーブじゃんけんだ。いくぞ?」
「おう」
「最初はグー!じゃんけんっポン!」
鹿島の方にピンポン球を投げる。軽やかに跳ねる音を響かせる。
「じゃ、オレからいきます」
「はい。お願いします」
「打ったら右側に避けますね」
「わかりました」
鹿島がピンポン球を一度卓球台にバウンドさせサーブする。
ピンポン球がネットを越えて妃馬さんと僕側の陣地にバウンドする。
僕はラケットにあてて、相手側の陣地に返し、即座に右後ろに避ける。
森本さんがピンポン球を返し、今度は妃馬さんの番。
妃馬さんは綺麗に相手側の陣地にピンポン球を返した。妃馬さんと入れ替える。
ふわっと香る妃馬さんの香り。それに意識を取られそうになったが
目の前のピンポン球に集中する。鹿島がピンポン球を返してきた。
しかしそれはネットに阻まれ、森本さん、鹿島ペアの陣地で虚しく跳ねた。
「ナイスです!」
「やったー!」
無邪気に喜ぶ妃馬さんとハイタッチする。
「「イエーイ!」」
「マジか…ごめん」
「どんまいどんまい。相手の攻略はこれからよ」
「だね。よっしゃ!」
「今度は私サーブ行く」
「オッケ。頼んだ」
森本さんが鹿島からピンポン球を受け取り、卓球台にピンポン球を細かくバウンドさせる。
「じゃ、妃馬さんお願いします」
と森本さんの相手は妃馬さんにお願いすることにした。
「わかりました。でもミスったらすいません」
「大丈夫です。気にしないで。なんなら1点こっちアドバンテージあるので
そんなこと気にせず、打っちゃってください」
妃馬さんがコクンと頷く。僕も頷き返す。
「行くぞぉ~?サキちゃん」
「望むところだ」
森本さんがピンポン球を軽く宙に上げ、ラケットにあてる。スピードが速い。
音も軽やかな音だがどこかスピーディーだ。妃馬さんと僕側の陣地にバウンドした。
見事妃馬さんはそれを相手陣地に返した。妃馬さんが右側に避ける。
相手も森本さんから鹿島に代わり、見事に返してきた。
妃馬さんと僕側の陣地にバウンドしたピンポン球をラケットにあてる。
右側に避けながらピンポン球の行方を見守ると僕が返したピンポン球はネットの上を擦り
勢いを無くして森本さん、鹿島の陣地にバウンドした。
「あっ、それは、無理」
森本さんが卓球台に乗り出したが時すでに遅し。
ピンポン球は森本さん、鹿島の陣地で軽やかに細かくバウンドしていた。
「ナイスです!」
「うっしゃー!やりました!」
妃馬さんが両手を挙げる。僕も両手を挙げ、ラケット同士をあて、反対の手は手同士があたる。
妃馬さんの暖かく小さな柔らかい手。ドキッっとした。
その後もゲーマーカップルとの試合はデュースまでもつれこみ
結果14対16で妃馬さんと僕のチームが買った。
「やったぁー!」
「イエーイ!」
ラケットを卓球台に置き、妃馬さんとハイタッチする。ペチペチと何回も細かく手をあてる。
「マジか。強くね?」
「強かった。まさかサキちゃんがそこそこできるなんて」
「なにそれー」
「いや、サキちゃん、まあ運動できなくはないけど
そこまでだろうなぁ~ってずっと思ってたから」
「まあ…得意ではないけどね」
「幸せブーストか」
「それだ」
「なにそれ」
「なんだそれ」
妃馬さんと顔を見合わせて笑った。
「えーっと?じゃあ、怜夢たちに勝てば全員1勝ずつ?」
「そうなるとめんどいな」
「そうなったら点数でいいじゃん」
「いいね」
「くっそ不利じゃん。あ、怜夢、ゆっくりラリーしようぜ?」
「あ、いいね」
「それ禁止ねー」
その後、音成、匠ペアと対決して7対11で妃馬さんと僕のチームが勝利した。
「ということで、匠ちゃんなっさん。ゴチになります!」
「「ゴチになります!」」
全員で声を合わせて言った。
「しゃーない。オレが出します」
「私も出すよ」
「いいよ。恋も好きなアイス選びな?」
そう言ってくれて全員好きなアイスを匠に奢って貰った。
「もっさんスゴいね?こーゆーときって気ー遣って安いアイスとか選ばん?
いや、安いのじゃなかったとしてもバーゲンダッシュ選ぶ?」
「すいません。バーゲンダッシュのバニラ大好きなんですよ」
「しかもなんかわかんないけど、バーゲンダッシュって夏のアイスのイメージなくない?
シャリシャリくんのソーダとかでしょ」
「わかる」
「わかります」
「でもこーゆーときのフィンちゃん遠慮ないからなぁ~」
そんな話をして、部屋の前まで歩き、時間も時間ということなので女子陣は女子陣の部屋
男子陣は男子陣の部屋に戻って眠ることにした。
キーカードを差し込みに入れると部屋の明かりがつく。
そして念のためドアの鍵をかけ、決めていなかったベッド誰が使うかじゃんけんをした。
結果鹿島が布団で寝ることとなった。アイスを持ってベランダに出る。
ビーチベッドというのかサンベッドというのか、ベンチ状になったところに匠と座る。
鹿島はシンプルなイスに腰を下ろす。
「いやぁ~まさかだったなぁ~」
「ね。怜夢が告ってるとは」
「もう付き合ってるってこと?」
「まあぁ~…。そうぅ~…なるな?」
「なに?どったん?」
「いや、まあ、そりゃそうだと思うけど、付き合ってる実感はまだないのよね」
「なるほどね」
「付き合ってくださいとは言ったの?」
「言った言った。もちろん言った」
「もちろんはい?」
「まあ、そうね」
「怜ちゃん照れてます?」
「お?照れてんのか?」
「さ…すがに照れるよね」
「「うぇ~い」」
「一口あげるよ」
「あ、じゃあオレもあげる」
と鹿島や匠のアイスを一口貰ったりした。
アイスを食べ終え、部屋に戻りベッドに鹿島は布団に入った。
「明日はー?」
「明日はねー海へ行こうと思います!」
「「おぉ~」」
「朝食って何時からだった?」
「えぇ~っと?」
「たしか7時から9時のはず」
「ナイス怜ちゃん」
「早起きだなぁ~」
「な。でも今日はいろんなとこ行って、いろんなことあったからさすがにねむ…はぁ…あぁ」
あくびが出た。僕のあくびに釣られたのか、鹿島と匠のあくびも聞こえてきた。
「じゃ、おやすみぃ~」
「「おやすみぃ~」」
と言って布団に潜り込んだ。静かな部屋。暑いので布団から足を出す。
目を閉じると視界は真っ暗。告白のときを思い出し、心臓がうるさく鳴り始める。
きっと聞こえてはいない。でも心臓の音が聞こえる気がした。
落ち着かせようと深呼吸を繰り返しているといつの間にか眠っていた。
すでに音成、妃馬さん、森本さんがいた。
「遅かったねー」
音成が言う。すると
「暑ノ井さんおめでとうございます」
森本さんが頭を下げた。
「あ!暑ノ井くん!おめでとう」
音成も頭を下げる。
「ん?ありがとうございます?」
僕も頭を下げる。
「サキちゃんをよろしくお願いします」
あぁ、そのことか。と思う。妃馬さんを見ると照れくさそうにしていた。
「あ、はい。はい?はい。わかりました」
と言っていると横で鹿島と匠が
「妃馬さんおめでとうございます」
「おめでとうございます」
と妃馬さんに言っていた。
「あ、どうも。ありがとうございます」
「不束者ですが怜ちゃんをよろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「不束者」
妃馬さんが笑う。
「こちらこそ、これからもよろしくお願いします」
と妃馬さんも頭を下げていた。自動販売機で飲み物を買おうとすると
「ねえねえ匠ちゃん」
「ん?」
「卓球台とかないの?」
「あっ…たーかな?」
「じゃあ、卓球対決で最下位が奢るってのはどう?」
「なにを?」
「んん~…」
鹿島がキョロキョロと辺り見回す。
「アイスとか!」
「いいねぇ~私はやるよ」
「さすがふー」
「でもチーム分けはどうすんの?」
「いや、ここはね、せっかくだからカップルでトーナメントということで」
ということで自動販売機で飲み物を買ってから匠の案内で娯楽スペースに移動した。
そこには卓球の他にもエアホッケーやクレーンゲームなどもあった。
まずは音成、匠ペア対森本さん、鹿島ペアの対決が始まった。
「最初はグーじゃんけんポンッ」
じゃんけんでサーブ権は音成、匠ペアのものとなった。
匠のサーブから始まる。ピンポン球が跳ねる軽やかな音が響く。
音成がミスをし、森本さん、鹿島ペアに点が入った。
「うぇーい」
「ナイス~」
森本さんと鹿島がハイタッチをする。
「ごめん!」
「全然大丈夫。次取ろ」
「うん」
「サーブは?どうだっけ?」
その言葉を聞き、スマホを取り出し、検索をする。
「えぇ~っと?…サーブ…何回交代、…あ、2回交代だそうです」
と伝える。
「おぉ!ありがと!」
「じゃ、またオレらからか。恋いく?」
「ううん。私無理。たっくんお願い」
「わかった」
その後もピンポン球が軽やかに跳ねる音を聞き
ボールを目で追いながら、飲み物を飲み、勝敗の行方を見届ける。
9対11。森本さん、鹿島ペアの勝利となった。
「うっしゃー!ナイスー」
「うぇーい!ナイスー」
森本さんと鹿島が抱き合う。
「ごめーん。私が足引っ張ったー」
音成も点を取ってはいたものの
ほとんど匠のが決めた点とあとは森本さん、鹿島ペアのミスによる得点だった。
「いいよ全然。9点だもん。惜しかったんだから」
「うん」
「じゃ、次どうする?我々勝者とやるか、匠ちゃんなっさんとやるか」
「どっちにします?」
「どうしましょうか」
「とりあえずムカつくから鹿島の鼻折りましょうか」
妃馬さんが笑う。
「そうしましょうか」
「じゃあ、そのぉ~森本さんと~なに?そのムカつく顔の人とのペアとやる」
「おい!誰がムカつく顔やねん」
「京弥ドヤ顔エグかったぞ」
「マジ?」
顔を両手でグニャグニャする鹿島。
匠からピンポン球とラケットを受け取り、台の端にスタンバイした。
「おっし」
「サーブじゃんけんだ。いくぞ?」
「おう」
「最初はグー!じゃんけんっポン!」
鹿島の方にピンポン球を投げる。軽やかに跳ねる音を響かせる。
「じゃ、オレからいきます」
「はい。お願いします」
「打ったら右側に避けますね」
「わかりました」
鹿島がピンポン球を一度卓球台にバウンドさせサーブする。
ピンポン球がネットを越えて妃馬さんと僕側の陣地にバウンドする。
僕はラケットにあてて、相手側の陣地に返し、即座に右後ろに避ける。
森本さんがピンポン球を返し、今度は妃馬さんの番。
妃馬さんは綺麗に相手側の陣地にピンポン球を返した。妃馬さんと入れ替える。
ふわっと香る妃馬さんの香り。それに意識を取られそうになったが
目の前のピンポン球に集中する。鹿島がピンポン球を返してきた。
しかしそれはネットに阻まれ、森本さん、鹿島ペアの陣地で虚しく跳ねた。
「ナイスです!」
「やったー!」
無邪気に喜ぶ妃馬さんとハイタッチする。
「「イエーイ!」」
「マジか…ごめん」
「どんまいどんまい。相手の攻略はこれからよ」
「だね。よっしゃ!」
「今度は私サーブ行く」
「オッケ。頼んだ」
森本さんが鹿島からピンポン球を受け取り、卓球台にピンポン球を細かくバウンドさせる。
「じゃ、妃馬さんお願いします」
と森本さんの相手は妃馬さんにお願いすることにした。
「わかりました。でもミスったらすいません」
「大丈夫です。気にしないで。なんなら1点こっちアドバンテージあるので
そんなこと気にせず、打っちゃってください」
妃馬さんがコクンと頷く。僕も頷き返す。
「行くぞぉ~?サキちゃん」
「望むところだ」
森本さんがピンポン球を軽く宙に上げ、ラケットにあてる。スピードが速い。
音も軽やかな音だがどこかスピーディーだ。妃馬さんと僕側の陣地にバウンドした。
見事妃馬さんはそれを相手陣地に返した。妃馬さんが右側に避ける。
相手も森本さんから鹿島に代わり、見事に返してきた。
妃馬さんと僕側の陣地にバウンドしたピンポン球をラケットにあてる。
右側に避けながらピンポン球の行方を見守ると僕が返したピンポン球はネットの上を擦り
勢いを無くして森本さん、鹿島の陣地にバウンドした。
「あっ、それは、無理」
森本さんが卓球台に乗り出したが時すでに遅し。
ピンポン球は森本さん、鹿島の陣地で軽やかに細かくバウンドしていた。
「ナイスです!」
「うっしゃー!やりました!」
妃馬さんが両手を挙げる。僕も両手を挙げ、ラケット同士をあて、反対の手は手同士があたる。
妃馬さんの暖かく小さな柔らかい手。ドキッっとした。
その後もゲーマーカップルとの試合はデュースまでもつれこみ
結果14対16で妃馬さんと僕のチームが買った。
「やったぁー!」
「イエーイ!」
ラケットを卓球台に置き、妃馬さんとハイタッチする。ペチペチと何回も細かく手をあてる。
「マジか。強くね?」
「強かった。まさかサキちゃんがそこそこできるなんて」
「なにそれー」
「いや、サキちゃん、まあ運動できなくはないけど
そこまでだろうなぁ~ってずっと思ってたから」
「まあ…得意ではないけどね」
「幸せブーストか」
「それだ」
「なにそれ」
「なんだそれ」
妃馬さんと顔を見合わせて笑った。
「えーっと?じゃあ、怜夢たちに勝てば全員1勝ずつ?」
「そうなるとめんどいな」
「そうなったら点数でいいじゃん」
「いいね」
「くっそ不利じゃん。あ、怜夢、ゆっくりラリーしようぜ?」
「あ、いいね」
「それ禁止ねー」
その後、音成、匠ペアと対決して7対11で妃馬さんと僕のチームが勝利した。
「ということで、匠ちゃんなっさん。ゴチになります!」
「「ゴチになります!」」
全員で声を合わせて言った。
「しゃーない。オレが出します」
「私も出すよ」
「いいよ。恋も好きなアイス選びな?」
そう言ってくれて全員好きなアイスを匠に奢って貰った。
「もっさんスゴいね?こーゆーときって気ー遣って安いアイスとか選ばん?
いや、安いのじゃなかったとしてもバーゲンダッシュ選ぶ?」
「すいません。バーゲンダッシュのバニラ大好きなんですよ」
「しかもなんかわかんないけど、バーゲンダッシュって夏のアイスのイメージなくない?
シャリシャリくんのソーダとかでしょ」
「わかる」
「わかります」
「でもこーゆーときのフィンちゃん遠慮ないからなぁ~」
そんな話をして、部屋の前まで歩き、時間も時間ということなので女子陣は女子陣の部屋
男子陣は男子陣の部屋に戻って眠ることにした。
キーカードを差し込みに入れると部屋の明かりがつく。
そして念のためドアの鍵をかけ、決めていなかったベッド誰が使うかじゃんけんをした。
結果鹿島が布団で寝ることとなった。アイスを持ってベランダに出る。
ビーチベッドというのかサンベッドというのか、ベンチ状になったところに匠と座る。
鹿島はシンプルなイスに腰を下ろす。
「いやぁ~まさかだったなぁ~」
「ね。怜夢が告ってるとは」
「もう付き合ってるってこと?」
「まあぁ~…。そうぅ~…なるな?」
「なに?どったん?」
「いや、まあ、そりゃそうだと思うけど、付き合ってる実感はまだないのよね」
「なるほどね」
「付き合ってくださいとは言ったの?」
「言った言った。もちろん言った」
「もちろんはい?」
「まあ、そうね」
「怜ちゃん照れてます?」
「お?照れてんのか?」
「さ…すがに照れるよね」
「「うぇ~い」」
「一口あげるよ」
「あ、じゃあオレもあげる」
と鹿島や匠のアイスを一口貰ったりした。
アイスを食べ終え、部屋に戻りベッドに鹿島は布団に入った。
「明日はー?」
「明日はねー海へ行こうと思います!」
「「おぉ~」」
「朝食って何時からだった?」
「えぇ~っと?」
「たしか7時から9時のはず」
「ナイス怜ちゃん」
「早起きだなぁ~」
「な。でも今日はいろんなとこ行って、いろんなことあったからさすがにねむ…はぁ…あぁ」
あくびが出た。僕のあくびに釣られたのか、鹿島と匠のあくびも聞こえてきた。
「じゃ、おやすみぃ~」
「「おやすみぃ~」」
と言って布団に潜り込んだ。静かな部屋。暑いので布団から足を出す。
目を閉じると視界は真っ暗。告白のときを思い出し、心臓がうるさく鳴り始める。
きっと聞こえてはいない。でも心臓の音が聞こえる気がした。
落ち着かせようと深呼吸を繰り返しているといつの間にか眠っていた。
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