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衝動は攻撃
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部活後アキラ達と別れて最寄り駅でチャリに股がり、スマホで時間を潰していた。
オレの家に行くにしても行かないにしても、アイツはこの駅を通らなければいけない。
しばらくして薄暗い中の女子の群れに秋本の姿が見えてきた。
たぶん同じ陸上部のやつらと一緒なのだろう。どうするんだろうか、知らないフリして素通りするんだろうか。
ジーーと目をそらさずに見ていると、小さくまわりに手を振りあってそのグループから抜け、オレの方へ真っ直ぐ向かってくる。
……変なところで度胸があるやつだ。
女子の塊が、「え? え?」というように興味津々で秋本とオレを見る。かろうじて歩みは進んではいるが。
「待たせたか、な?」
おずおずとそういう彼女に、これじゃまるでカップルみてえじゃねえか、と恥ずかしくなった。
「別に……」
オレはチャリから降りて、押しながら先へ進む。黙って後ろからついてきているようだ。
駅から少し離れたところで後ろを振り返ると、パッと目が合った。なんか居心地が悪い。
「うしろ、乗れ。時間もったいねーし」
「あ、うん」
秋本は戸惑いながらも自分の布カバンをどう持とうか悩んでたからバッとそれを奪うと、お腹側に背負うように腕を通してチャリにまたがった。
「……ありがと」
後ろに軽い重みを感じてペダルを漕ぐ。
オレのブレザーをなるべく小さく掴む手が、なんだかこそばゆかった。
住宅街の中のありふれた二階建の家の前でブレーキ止めて、そこで秋本を降ろし、チャリを車庫のほうへ持って行く。内側から小さな門を開け無言で来いと促す。
ちょっと固まってるが、かまうもんか。
玄関を開けると真っ暗だ。そのまま二階の部屋へ上がる。
「お、お邪魔、します」
階下から聞こえる秋本の声はか細い。そんなんじゃ、人がいたとしても聞こえないと思うけど。
少しして恐る恐るという感じで頭を廊下から覗かせて、またか細い声で「お邪魔します」と部屋にはいってきた。
なんか不思議だ。女子がオレの部屋にいる。
そういえば中学ん時の彼女とは、学校か外でしか会ったことなかったな……。まあ、あれは友達の延長みたいなかんじだったもんな。
「あの、ご家族のかたは?」
「ん? ああ、共働き。いずれ帰ってくる」
そう、あまり時間がない。
ドアの前で立ち尽くしたままの秋本を見上げて、座っているベッドの横をポンポンと叩く。
真っ赤になっている。そのまま固まってしまった。
オレは思わず笑って立ち上がり、制服のブレザーをハンガーにかける。
まあそりゃそうだ。むしろなぜここまで着いてきた、だ。
どうするか、帰すか。それともまさか一緒に宿題やるとか? ウケるなそれ……。
下から麦茶でも持ってこようかと振り返ると、こっちがギョッとなった。
ベッドに、オレが示した所にチョコンと座っているからだ。
ひょっとしてオレが上着脱いだから勘違いしたんだろうか。
「お前……意味わかんねえ」
「……」
俯いて手元をモジモジしている、コイツの癖だろか。
走ってる時は、あんなに、あんなに……。
「私、あの、一ノ瀬君と……仲良くなりたい、です」
オレの身体が急に火が付いたように熱くなった。怒りか、それとも。
オレはあからさまに冷めた目で見下ろした。
「そうなんだ。……それは、オレがアイツの友達だから?」
ガバッとすごい勢いで顔を上げた彼女は、ひきつったような表情で「ち、ちがう!」と絞り出した。
一歩前に出て、すぐ真上から見下ろす。フルフルと唇が震えている。
そおっと顎を持って、親指でその下唇をなぞる。
「リップ、塗り直したんだ。昼、オレが舐めちゃったから……」
「あ……あの」
「ねえ、たぶんお前とオレの言う『仲良く』っての、意味違うと思うけど、いいの?」
「え……?」
オレはそのまま唇を食べ、すぐさま咥内に侵入した。
「ふうっ! んんん」
ベッドに倒してさらに強く吸い付いた。
ちゅうちゅく。
「あふっううっ」
苦しいのかオレのシャツを引っ張っている。だけど抵抗しているようでもない。
……こいつ、ヤリマンか?
秋本のブレザーのボタンを外し、白シャツをスカートから引っ張り出して手を入れる。そのままブラを押し上げて胸を掴むと、さすがに驚いて、グッと体を押しかえそうとしてきた。
それに全体重を乗せて押さえ込み、少し小ぶりな胸を揉みしだく。
……やわらかい……なんだこれ……。
初めての感触に感動して、ひたすらヤワヤワと揉みまくっていると、ふうっと秋本の力が抜けてきた。
抵抗を無くしたのをいいことに、今度はシャツのボタンを外していく。
何か言いかけたようだが口ふさいだままだし、オレの腕を掴んできたが、この細腕でオレに勝てると思ってんだろうか、そのまま外していく。
全部外したところで唇を離すと、肩ですごい息をして虚ろげに見つめてくる瞳とかち合った。
それに構わず、両腕を押さえ込んでくつろがれたシャツの中を見る。
白いなだらかな丘に薄茶色い突起が立ち上がっていて、息をするたびにフルフルと揺れている。
誘われるようにそこにかぶりつくと、「あっ! 一ノ瀬、くんっ」と頭上から聞こえる。
ちゅーーっと強く吸ってそれから舌先でつついてみる。
カズヤの兄貴んとこで昔よく見た映像の、見よう見まねだ。
「ふううっあっ」
それでも感じているのだろうか。
童貞のオレの、このつたない作業で? 好きでもない、嫌われてると思ってる男にされて?
ふと顔をあげ、顔を覗きこんだ。涙がたまってるから、やっぱ嫌なのは嫌なのか。
「お前、淫乱とか?」
「え? ……ち、ちがうっ」
「こんなことされて気持ちいいって思った?」
「そっ……」
そのまま絶句したように口を閉ざした。
オレも相当酷い、ほんとどーしてこーなったオレ。最近自分でもよくわからなくなってきた。
コイツもハッキリ「嫌」と言えばいいのに。止めれるかどうかは別として、考慮する良心はまだ底のほうにあるはずなんだけど。
「下触るぞ」
「うっ……」
オレはあえて手を外し、スカートの中に手を入れ引き下ろすポージングを取った。
なのに、なんも言わずただ震えている。
なんだ、やっぱヤり慣れてんのかコイツ。見た目で騙された。
奥のほうでザワザワ荒れるモノを無理矢理蓋するように、手を引いて一気に下着を抜いた。
「い、一ノ瀬君、あの……」
「今さらもう止めねえけど」
ガプリと胸の先端に噛みつき、もう片方は指で強く引っ張る。
「ああっ!」
右手を下半身に持っていき、あたりをつけて指先で撫でるとプチュプチュとぬかるんでいる。
すげえ、濡れてんだけど、こういうもん?
もうこれ、挿れていいってこと?
自分の下半身がさっきからちぎれんばかりにギチギチたぎっている。
ぐちゅぐちゅぐちゅ、ちゅーーちゅくちゅく。
「あっあっはあーーっ!」
いいよな? 演技じゃなさそうだし、逃げるチャンスもそれなりに与えたと思うし……。
「あっ!」
オレは思わず股がった状態で膝立ちした。
「……えっ?……」
顔も体もピンク色に上気させた秋本も気だるげに見上げてくる。
オレはそのまま見つめ返し、
「ゴムとか持ってねーしっ」と叫んでベッド下に踞った。
マジかよ、オレ、マジかよっ! こんな状況で……マジかーーっ!!
疼く下半身を押さえ込むように丸くなっていると、ギシッとベッドが軋む音がして横に秋本の足が下りてきた。
「い、一ノ瀬君……だ、大丈夫?」
「……大丈夫、じゃない……」
「……」
童貞なんて、こんなもんさ。コイツも心ん中で笑ってんだろ。ちくしょう。
ガバッと顔を上げて睨むように見上げた。
「スマホの番号とアドレス、教えろ」
「え、あ、うん……」
「あと駅まで送るから服着ろ」
「……うん、ありがと」
……なんでこの状況で、ありがとなんだ……。
オレの家に行くにしても行かないにしても、アイツはこの駅を通らなければいけない。
しばらくして薄暗い中の女子の群れに秋本の姿が見えてきた。
たぶん同じ陸上部のやつらと一緒なのだろう。どうするんだろうか、知らないフリして素通りするんだろうか。
ジーーと目をそらさずに見ていると、小さくまわりに手を振りあってそのグループから抜け、オレの方へ真っ直ぐ向かってくる。
……変なところで度胸があるやつだ。
女子の塊が、「え? え?」というように興味津々で秋本とオレを見る。かろうじて歩みは進んではいるが。
「待たせたか、な?」
おずおずとそういう彼女に、これじゃまるでカップルみてえじゃねえか、と恥ずかしくなった。
「別に……」
オレはチャリから降りて、押しながら先へ進む。黙って後ろからついてきているようだ。
駅から少し離れたところで後ろを振り返ると、パッと目が合った。なんか居心地が悪い。
「うしろ、乗れ。時間もったいねーし」
「あ、うん」
秋本は戸惑いながらも自分の布カバンをどう持とうか悩んでたからバッとそれを奪うと、お腹側に背負うように腕を通してチャリにまたがった。
「……ありがと」
後ろに軽い重みを感じてペダルを漕ぐ。
オレのブレザーをなるべく小さく掴む手が、なんだかこそばゆかった。
住宅街の中のありふれた二階建の家の前でブレーキ止めて、そこで秋本を降ろし、チャリを車庫のほうへ持って行く。内側から小さな門を開け無言で来いと促す。
ちょっと固まってるが、かまうもんか。
玄関を開けると真っ暗だ。そのまま二階の部屋へ上がる。
「お、お邪魔、します」
階下から聞こえる秋本の声はか細い。そんなんじゃ、人がいたとしても聞こえないと思うけど。
少しして恐る恐るという感じで頭を廊下から覗かせて、またか細い声で「お邪魔します」と部屋にはいってきた。
なんか不思議だ。女子がオレの部屋にいる。
そういえば中学ん時の彼女とは、学校か外でしか会ったことなかったな……。まあ、あれは友達の延長みたいなかんじだったもんな。
「あの、ご家族のかたは?」
「ん? ああ、共働き。いずれ帰ってくる」
そう、あまり時間がない。
ドアの前で立ち尽くしたままの秋本を見上げて、座っているベッドの横をポンポンと叩く。
真っ赤になっている。そのまま固まってしまった。
オレは思わず笑って立ち上がり、制服のブレザーをハンガーにかける。
まあそりゃそうだ。むしろなぜここまで着いてきた、だ。
どうするか、帰すか。それともまさか一緒に宿題やるとか? ウケるなそれ……。
下から麦茶でも持ってこようかと振り返ると、こっちがギョッとなった。
ベッドに、オレが示した所にチョコンと座っているからだ。
ひょっとしてオレが上着脱いだから勘違いしたんだろうか。
「お前……意味わかんねえ」
「……」
俯いて手元をモジモジしている、コイツの癖だろか。
走ってる時は、あんなに、あんなに……。
「私、あの、一ノ瀬君と……仲良くなりたい、です」
オレの身体が急に火が付いたように熱くなった。怒りか、それとも。
オレはあからさまに冷めた目で見下ろした。
「そうなんだ。……それは、オレがアイツの友達だから?」
ガバッとすごい勢いで顔を上げた彼女は、ひきつったような表情で「ち、ちがう!」と絞り出した。
一歩前に出て、すぐ真上から見下ろす。フルフルと唇が震えている。
そおっと顎を持って、親指でその下唇をなぞる。
「リップ、塗り直したんだ。昼、オレが舐めちゃったから……」
「あ……あの」
「ねえ、たぶんお前とオレの言う『仲良く』っての、意味違うと思うけど、いいの?」
「え……?」
オレはそのまま唇を食べ、すぐさま咥内に侵入した。
「ふうっ! んんん」
ベッドに倒してさらに強く吸い付いた。
ちゅうちゅく。
「あふっううっ」
苦しいのかオレのシャツを引っ張っている。だけど抵抗しているようでもない。
……こいつ、ヤリマンか?
秋本のブレザーのボタンを外し、白シャツをスカートから引っ張り出して手を入れる。そのままブラを押し上げて胸を掴むと、さすがに驚いて、グッと体を押しかえそうとしてきた。
それに全体重を乗せて押さえ込み、少し小ぶりな胸を揉みしだく。
……やわらかい……なんだこれ……。
初めての感触に感動して、ひたすらヤワヤワと揉みまくっていると、ふうっと秋本の力が抜けてきた。
抵抗を無くしたのをいいことに、今度はシャツのボタンを外していく。
何か言いかけたようだが口ふさいだままだし、オレの腕を掴んできたが、この細腕でオレに勝てると思ってんだろうか、そのまま外していく。
全部外したところで唇を離すと、肩ですごい息をして虚ろげに見つめてくる瞳とかち合った。
それに構わず、両腕を押さえ込んでくつろがれたシャツの中を見る。
白いなだらかな丘に薄茶色い突起が立ち上がっていて、息をするたびにフルフルと揺れている。
誘われるようにそこにかぶりつくと、「あっ! 一ノ瀬、くんっ」と頭上から聞こえる。
ちゅーーっと強く吸ってそれから舌先でつついてみる。
カズヤの兄貴んとこで昔よく見た映像の、見よう見まねだ。
「ふううっあっ」
それでも感じているのだろうか。
童貞のオレの、このつたない作業で? 好きでもない、嫌われてると思ってる男にされて?
ふと顔をあげ、顔を覗きこんだ。涙がたまってるから、やっぱ嫌なのは嫌なのか。
「お前、淫乱とか?」
「え? ……ち、ちがうっ」
「こんなことされて気持ちいいって思った?」
「そっ……」
そのまま絶句したように口を閉ざした。
オレも相当酷い、ほんとどーしてこーなったオレ。最近自分でもよくわからなくなってきた。
コイツもハッキリ「嫌」と言えばいいのに。止めれるかどうかは別として、考慮する良心はまだ底のほうにあるはずなんだけど。
「下触るぞ」
「うっ……」
オレはあえて手を外し、スカートの中に手を入れ引き下ろすポージングを取った。
なのに、なんも言わずただ震えている。
なんだ、やっぱヤり慣れてんのかコイツ。見た目で騙された。
奥のほうでザワザワ荒れるモノを無理矢理蓋するように、手を引いて一気に下着を抜いた。
「い、一ノ瀬君、あの……」
「今さらもう止めねえけど」
ガプリと胸の先端に噛みつき、もう片方は指で強く引っ張る。
「ああっ!」
右手を下半身に持っていき、あたりをつけて指先で撫でるとプチュプチュとぬかるんでいる。
すげえ、濡れてんだけど、こういうもん?
もうこれ、挿れていいってこと?
自分の下半身がさっきからちぎれんばかりにギチギチたぎっている。
ぐちゅぐちゅぐちゅ、ちゅーーちゅくちゅく。
「あっあっはあーーっ!」
いいよな? 演技じゃなさそうだし、逃げるチャンスもそれなりに与えたと思うし……。
「あっ!」
オレは思わず股がった状態で膝立ちした。
「……えっ?……」
顔も体もピンク色に上気させた秋本も気だるげに見上げてくる。
オレはそのまま見つめ返し、
「ゴムとか持ってねーしっ」と叫んでベッド下に踞った。
マジかよ、オレ、マジかよっ! こんな状況で……マジかーーっ!!
疼く下半身を押さえ込むように丸くなっていると、ギシッとベッドが軋む音がして横に秋本の足が下りてきた。
「い、一ノ瀬君……だ、大丈夫?」
「……大丈夫、じゃない……」
「……」
童貞なんて、こんなもんさ。コイツも心ん中で笑ってんだろ。ちくしょう。
ガバッと顔を上げて睨むように見上げた。
「スマホの番号とアドレス、教えろ」
「え、あ、うん……」
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