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プロローグ
夢(3)
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「ねぇ? この話って、あのヒーローの話だよね?」
「いかにも。 また、貶す気?」
「そんな事するはずないじゃん! こんなに夢のある話だよ!」
「そりゃどうも。 で結局の所、昨日は何しに来たの? ベロベロに酔ってたからとても話せる状態じゃなかったけど」
「いや、元気そうな姿を見たくてさ。それだけ」
歯を磨きながら話を聞く英二
「それだけじゃないだろ?」
「えっ?」
「顔に書いてるよ! 悩み事ありますって」
不安な顔した美波。俺は歯を磨きながら大きなため息をついた。
「へ?(で?) ほのほくてひは(その目的は?)」
「目的? 目的は・・・」
顔を洗い終わり、美波の側に座る。
「ウジウジしてないで、言ってみなよ!」
「また・・・」
「また?」
「また、脚本書きたい。」
私は、バカにされても良い。その一心になって言った。
「書けばいいじゃん! 誰も止めないし、止める権利もない」
英二の言葉に驚いた。それと同時に今まで溜め込んだ気持ちを吐露した。
「私、怖くてその世界から逃げたの! でも、英二が諦めずやってるのを見て、もう一度本気で向き合いたいって思ったの!」
「ならやろうよ!プロでも無いけど俺で良かったら付き合うし!」
「ありがとう!実はさ、」
カバンからUSBを取り出した美波。
「ここに、私の脚本が入ってるの!」
「見ていいの?」
美波から受け取ったUSBをパソコンに読み込ませる。
ファイルを読み込み、Wordを見る英二。
読み込んでいくうちに、英二が気づく。
「これって?」
「実は、英二には言わなかったけど、私も好きなの!そのヒーロー」
「えっ?」
「だから、書きたいなって思ったの! けど、怖くて英二の所に。 だけど留守でさ。 ここら辺の居酒屋に来て怖さとか、不安和らげようと、あまり強くないのに、お酒を沢山飲んだら、あーなっちゃった」
「日本語めちゃくちゃだけど、言いたいことはわかった。だったら言うけど、俺も怖いよ!」
「英二も?」
「だってさ、せっかく書いても、落ちるし、良くできても審査結果はボロボロ。 けど、やり続けてたら、きっと夢が叶うかなって思ってる」
「あのさ!」
喋り出しが重なる2人
「どうぞ!」
「先にどうぞ!」
美波が先に喋る。
「一緒に、脚本やらない?」
「連名作品ってこと?」
「そういうこと。 2人とも、筋の性別が同じだったし」
「確かに・・・」
「私は、言ったから、どうぞ!」
「同じこと言われたから、いいや!」
照れ笑いをする2人。
「なんか、改めて話してみるとわかったけど、私たち気が合うのかな?」
「どうだろうね? でも、作品の世界観は似てるから、会うのかもね!」
私は、意を決して彼に思いを伝えた。
「一緒に、暮らさない?」
美波の言葉に耳を疑った。
「はい?でも美波、彼氏いなかったけ?」
「別れた。夢をバカにされたから。」
「ふーん」
俺は、内心ガッツポーズをした。シナリオスクールに通っていた時から気になっていた異性だったから。
「実は、俺も勇気が無くてさ・・・」
「何が?」
「実は、美波のこと・・・美波のこと・・・」
勇気を出して自分の気持ちを伝えようとした時、電話が鳴る。
この時ほど携帯電話を壊したいと思ったことはないと思う。
渋々電話に出る。相手はバイト先の店長だった。
「もしもし?」
「宮澤くん?ごめんね!急に」
「大丈夫ですけど、何かありました?」
「いや、急で悪いんやけど、今から3時間だけ入ってくれるかな?」
「何かあったんですか?」
「いや、大嶽くんがね、風邪ひいたらしくて、その代わり次の出勤の時、3時間早く上がって良いから!」
「分かりました。とりあえず向かいます」
「ホントに?ありがとう!」
電話を切った瞬間、これでもかって言うぐらい溜め息を出した。
「ごめん!急遽、バイト入った」
「英二が言いたかったことって?」
「ごめん、また改めて言うよ!」
「分かった・・・」
英二が言いたかったことって何なんだろうか?モヤモヤしていた。英二からまた聞けるのだろうか?
私はその気持ちをしまった。
「今から、3時間ぐらいバイト行くけど、美波どうする? このまま居ても良いけど」
「1回、自分の家帰るよ!」
「あっそ。 うん? また会うの?」
「ダメ?」
「いや、良いけど、また来るの?」
「逆に、ウチくる?」
「えっ?良いの?」
なんでこんなに大胆になったのかは分からなかったが、美波から誘われたのは正直嬉しかった。
「じゃあ、バイト終わったら連絡するよ!」
「うん!待ってるね!」
俺と一緒に家を出た美波。
「いかにも。 また、貶す気?」
「そんな事するはずないじゃん! こんなに夢のある話だよ!」
「そりゃどうも。 で結局の所、昨日は何しに来たの? ベロベロに酔ってたからとても話せる状態じゃなかったけど」
「いや、元気そうな姿を見たくてさ。それだけ」
歯を磨きながら話を聞く英二
「それだけじゃないだろ?」
「えっ?」
「顔に書いてるよ! 悩み事ありますって」
不安な顔した美波。俺は歯を磨きながら大きなため息をついた。
「へ?(で?) ほのほくてひは(その目的は?)」
「目的? 目的は・・・」
顔を洗い終わり、美波の側に座る。
「ウジウジしてないで、言ってみなよ!」
「また・・・」
「また?」
「また、脚本書きたい。」
私は、バカにされても良い。その一心になって言った。
「書けばいいじゃん! 誰も止めないし、止める権利もない」
英二の言葉に驚いた。それと同時に今まで溜め込んだ気持ちを吐露した。
「私、怖くてその世界から逃げたの! でも、英二が諦めずやってるのを見て、もう一度本気で向き合いたいって思ったの!」
「ならやろうよ!プロでも無いけど俺で良かったら付き合うし!」
「ありがとう!実はさ、」
カバンからUSBを取り出した美波。
「ここに、私の脚本が入ってるの!」
「見ていいの?」
美波から受け取ったUSBをパソコンに読み込ませる。
ファイルを読み込み、Wordを見る英二。
読み込んでいくうちに、英二が気づく。
「これって?」
「実は、英二には言わなかったけど、私も好きなの!そのヒーロー」
「えっ?」
「だから、書きたいなって思ったの! けど、怖くて英二の所に。 だけど留守でさ。 ここら辺の居酒屋に来て怖さとか、不安和らげようと、あまり強くないのに、お酒を沢山飲んだら、あーなっちゃった」
「日本語めちゃくちゃだけど、言いたいことはわかった。だったら言うけど、俺も怖いよ!」
「英二も?」
「だってさ、せっかく書いても、落ちるし、良くできても審査結果はボロボロ。 けど、やり続けてたら、きっと夢が叶うかなって思ってる」
「あのさ!」
喋り出しが重なる2人
「どうぞ!」
「先にどうぞ!」
美波が先に喋る。
「一緒に、脚本やらない?」
「連名作品ってこと?」
「そういうこと。 2人とも、筋の性別が同じだったし」
「確かに・・・」
「私は、言ったから、どうぞ!」
「同じこと言われたから、いいや!」
照れ笑いをする2人。
「なんか、改めて話してみるとわかったけど、私たち気が合うのかな?」
「どうだろうね? でも、作品の世界観は似てるから、会うのかもね!」
私は、意を決して彼に思いを伝えた。
「一緒に、暮らさない?」
美波の言葉に耳を疑った。
「はい?でも美波、彼氏いなかったけ?」
「別れた。夢をバカにされたから。」
「ふーん」
俺は、内心ガッツポーズをした。シナリオスクールに通っていた時から気になっていた異性だったから。
「実は、俺も勇気が無くてさ・・・」
「何が?」
「実は、美波のこと・・・美波のこと・・・」
勇気を出して自分の気持ちを伝えようとした時、電話が鳴る。
この時ほど携帯電話を壊したいと思ったことはないと思う。
渋々電話に出る。相手はバイト先の店長だった。
「もしもし?」
「宮澤くん?ごめんね!急に」
「大丈夫ですけど、何かありました?」
「いや、急で悪いんやけど、今から3時間だけ入ってくれるかな?」
「何かあったんですか?」
「いや、大嶽くんがね、風邪ひいたらしくて、その代わり次の出勤の時、3時間早く上がって良いから!」
「分かりました。とりあえず向かいます」
「ホントに?ありがとう!」
電話を切った瞬間、これでもかって言うぐらい溜め息を出した。
「ごめん!急遽、バイト入った」
「英二が言いたかったことって?」
「ごめん、また改めて言うよ!」
「分かった・・・」
英二が言いたかったことって何なんだろうか?モヤモヤしていた。英二からまた聞けるのだろうか?
私はその気持ちをしまった。
「今から、3時間ぐらいバイト行くけど、美波どうする? このまま居ても良いけど」
「1回、自分の家帰るよ!」
「あっそ。 うん? また会うの?」
「ダメ?」
「いや、良いけど、また来るの?」
「逆に、ウチくる?」
「えっ?良いの?」
なんでこんなに大胆になったのかは分からなかったが、美波から誘われたのは正直嬉しかった。
「じゃあ、バイト終わったら連絡するよ!」
「うん!待ってるね!」
俺と一緒に家を出た美波。
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