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第一章
夢の中
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英二はパソコンとにらめっこしていた。
設定は決めていたものの、物語の入口に悩んでいた。
「プロット書くとは言ったものの浮かばない・・・」
そう思いながら美波の方に目をやると、スラスラと進めていた。
「美波スゲーな! まだ1文字も浮かばない」
「それはないでしょ!」
バソコンを覗き込む美波。
「マジ・・・?」
「うん・・・」
「締切迫ってるんだよ! ちゃんとやってよ!」
「ふざけてないよ!」
腹が立った英二は、パソコンを閉じふて寝する。
「寝る!寝たら浮かぶでしょ!」
「ちゃんとやってよ!」
無視する英二。
「もう!」
美波は英二の態度に呆れながらも、着々と進めていた。
ふて寝をしている英二は、また変な夢を見ていた。
ーーーーー夢の中・とある居酒屋ーーーーー
英二は見知らぬ居酒屋のカウンターに座っていた。
「あれ?ここは?」
当たりを見回す英二。自分がなぜ居酒屋にいるのかさえも分からない。
「なんだい?兄ちゃん!飲みすぎたのか?」大将に話しかけられるが、自分が酔っていなくて素面なのは分かっている。
だけど、自分が座っていたテーブルには、空のビール瓶が4本並んでいた。
「すみません。記憶なくて・・・」
「飲み過ぎには注意しなよ!」
「ちなみに、カレンダーありますか?」
「カレンダー? 何に使うってんだい?、入口に立てかけてあるけどよ!」
カレンダーを見に行く英二。
「昭和40年・・・」
呆然としている英二。新たに入ってきた客と目があう。
「あっ、あの時の!」
再び現れた円谷に驚く英二。
円谷は、近寄り「君! ありがとうね!約束守ってくれて!」
一緒に来ていた3人のうちの一人が、話しかける。
「おやじさん、知り合いですか?」
「いや、詳しくは知らん!この前合っただけだよ」
「どうだ、君も一緒に飲もう!」
数十分後・・・
「なんだ君、脚本家になりたいのか? どういうのを書いてるんだい?」
「いや、大したものは書いてないです。」
「人に見せるものだろ? 自信を持たんでどうする?」
「自信を持つにはどうしたら良いんですか?」
「そんなの、色んな人に見てもらう、読んでもらう。これに限るよ!」
「そうですよね! ありがとうございます!」
「で、どんな内容なんだい?」
「いや、まだ固まってないんで、固まったら持ってきます!」
「そうか! じゃあ楽しみにしてるよ」
ポケットを探る英二。
「あっ!財布がない・・・」
「気にするな!ここは出しといてやる」
「いや、そんな、申し訳ないです!」
「今度会ったら、サシで飲もうじゃないか!」
「その時は、自分に出させてください!」
「楽しみにしておくよ!」
そのまま、店を後にする英二。店を出た途端、フワッとしためまいを感じる。
「飲みすぎたかな?」
ふと、電柱に寄りかかる。
ーーーーー現在・リビングーーーーー
目を開けると、美波がパソコンの前で寝ていた。
時計は、午前2時を指している
「よく寝た気もするし、書きますか」
美波に、ブランケットをかけ、脚本の作業に入る英二。
翌朝。
目を覚ました美波は、ブランケットが掛けられているのに気づき
「あれ、寝ちゃった。 あっ! 英二、書いた?」
返事は返ってこない。
リビングの食卓には、トースト等の朝食が準備され、置き手紙と
USBが置かれていた。
「美波へ。 先にバイトに行きます。 作品はこのUSBに入れてるので、確認してください。 PS.朝食作ったけど、口に合わなかったらごめんね。」
手紙を置き、椅子に座る。
「起こしてくれれば良かったのに。 こういう気障なところなんかムカつく・・・ 」
パンを一口食べつぶやく。
「ありがとう」
続
設定は決めていたものの、物語の入口に悩んでいた。
「プロット書くとは言ったものの浮かばない・・・」
そう思いながら美波の方に目をやると、スラスラと進めていた。
「美波スゲーな! まだ1文字も浮かばない」
「それはないでしょ!」
バソコンを覗き込む美波。
「マジ・・・?」
「うん・・・」
「締切迫ってるんだよ! ちゃんとやってよ!」
「ふざけてないよ!」
腹が立った英二は、パソコンを閉じふて寝する。
「寝る!寝たら浮かぶでしょ!」
「ちゃんとやってよ!」
無視する英二。
「もう!」
美波は英二の態度に呆れながらも、着々と進めていた。
ふて寝をしている英二は、また変な夢を見ていた。
ーーーーー夢の中・とある居酒屋ーーーーー
英二は見知らぬ居酒屋のカウンターに座っていた。
「あれ?ここは?」
当たりを見回す英二。自分がなぜ居酒屋にいるのかさえも分からない。
「なんだい?兄ちゃん!飲みすぎたのか?」大将に話しかけられるが、自分が酔っていなくて素面なのは分かっている。
だけど、自分が座っていたテーブルには、空のビール瓶が4本並んでいた。
「すみません。記憶なくて・・・」
「飲み過ぎには注意しなよ!」
「ちなみに、カレンダーありますか?」
「カレンダー? 何に使うってんだい?、入口に立てかけてあるけどよ!」
カレンダーを見に行く英二。
「昭和40年・・・」
呆然としている英二。新たに入ってきた客と目があう。
「あっ、あの時の!」
再び現れた円谷に驚く英二。
円谷は、近寄り「君! ありがとうね!約束守ってくれて!」
一緒に来ていた3人のうちの一人が、話しかける。
「おやじさん、知り合いですか?」
「いや、詳しくは知らん!この前合っただけだよ」
「どうだ、君も一緒に飲もう!」
数十分後・・・
「なんだ君、脚本家になりたいのか? どういうのを書いてるんだい?」
「いや、大したものは書いてないです。」
「人に見せるものだろ? 自信を持たんでどうする?」
「自信を持つにはどうしたら良いんですか?」
「そんなの、色んな人に見てもらう、読んでもらう。これに限るよ!」
「そうですよね! ありがとうございます!」
「で、どんな内容なんだい?」
「いや、まだ固まってないんで、固まったら持ってきます!」
「そうか! じゃあ楽しみにしてるよ」
ポケットを探る英二。
「あっ!財布がない・・・」
「気にするな!ここは出しといてやる」
「いや、そんな、申し訳ないです!」
「今度会ったら、サシで飲もうじゃないか!」
「その時は、自分に出させてください!」
「楽しみにしておくよ!」
そのまま、店を後にする英二。店を出た途端、フワッとしためまいを感じる。
「飲みすぎたかな?」
ふと、電柱に寄りかかる。
ーーーーー現在・リビングーーーーー
目を開けると、美波がパソコンの前で寝ていた。
時計は、午前2時を指している
「よく寝た気もするし、書きますか」
美波に、ブランケットをかけ、脚本の作業に入る英二。
翌朝。
目を覚ました美波は、ブランケットが掛けられているのに気づき
「あれ、寝ちゃった。 あっ! 英二、書いた?」
返事は返ってこない。
リビングの食卓には、トースト等の朝食が準備され、置き手紙と
USBが置かれていた。
「美波へ。 先にバイトに行きます。 作品はこのUSBに入れてるので、確認してください。 PS.朝食作ったけど、口に合わなかったらごめんね。」
手紙を置き、椅子に座る。
「起こしてくれれば良かったのに。 こういう気障なところなんかムカつく・・・ 」
パンを一口食べつぶやく。
「ありがとう」
続
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