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第二章
西野の危機
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麻衣「その後どうなったかって言うとね!」
さっきまで、神妙な面持ちで話していた麻衣が笑顔に変わる
西野「麻衣?」
麻衣「Bがさ、勘が良くてさ、すぐ私の仕業って気づいたのよ!」
西野「麻衣?」
麻衣「だから、事故に見せかけて殺っちゃった!」
西野「えっ?」
ーーーーー学生時代・帰り道ーーーーー
通学路ではない道を通っている2人
横には、高くない塀から墓が見えていた
生徒Bの後ろを着いていく麻衣
突然歩みを止める生徒B
背中にぶつかる麻衣
麻衣「急にどうしたんですか?」
生徒B「あんたさ、AとCに何したの?」
麻衣「何もしてません。 私を疑ってます?」
生徒B「何をしたって聞いてんの?」
AとCに届いた脅迫ビラをカバンから取り出し麻衣に見せる
麻衣「これは?」
生徒B「とぼけないでよ! 」
麻衣「なんかの間違いですよ!」
生徒B「それに何? その敬語! 敬語なんてやめろよ!」
麻衣「それで? 何が言いたいんですか?」
生徒B「やめろって言ってんだろ!」
麻衣の胸ぐらを掴もうとするが、麻衣に手首を掴まれる
おおよそ女性とは思えない力でBの手を捻って行く
生徒B「やめて!やめて!痛い!痛い!」
麻衣「ごめんな。 前みたいに傷付けられたくないからさ」
2人の前に見える階段
生徒Bの顔には脂汗が出ている
生徒B「何する気だよ!」
麻衣「ほら、階段の下を見ろよ! 2人が迎いに来てるぜ」
生徒B「意味わかんねぇーよ! んなわけない・・・」
階段の下で手招きするAとCが見える
半狂乱になる生徒B
1歩、また1歩と生徒Bの抵抗も虚しく階段に向かっている
麻衣「じゃあな! 冥土の土産にいい話聞かしてやるよ!」
生徒B「えっ?」
麻衣「麻衣はお前らのせいで、心に大きな闇を負ってな、そのせいでどうなったと思う?」
生徒B「やめて!」
麻衣「この俺が生まれたんだよ! 元々奥深くに眠ってた誰しもが持つ猟奇的な部分を呼び起こしたんだよ! お前らがな」
生徒B「なんでもするから、命は助けて!」
麻衣「話聞けよ! って言っても、もう遅いけど」
生徒B「やめて!」
麻衣は捻っていた手を離す。
手首を抑えて、土下座する生徒B
生徒B「麻衣? 何したらいいの? 何したら許してくれるの?」
麻衣「許す? あの時何もしなかったら許してたかも・・・ 傷つけずいたらだけど」
生徒B「なんでもするから! お金でも、男でも、麻衣の下僕になるから!」
麻衣「まだ分かってないから、教えてあげる」
生徒Bは、泣いている。
しゃがみこみ、髪の毛を掴んだ麻衣は満面の笑みで生徒Bの顔を見た後、
真顔になり、一言放った
麻衣「俺の前から消えろ」
髪を掴んでいる手を離し、肩を両手で押す
驚いた顔になる生徒Bは、思いっきり後ろの方に転がって行った
落ちる様子を笑いながら見ている麻衣
落ちていく最中に聞こえた『ゴキッ』という首の骨が折れる音が麻衣の耳に聞こえる
麻衣「楽しかったよ!この数分」
ーーーーー現在・西野の部屋ーーーーー
嬉嬉として語る麻衣
麻衣「その時にね! 首の骨が折れる音が聞こえてさ!」
西野「アンタ、おかしいで!」
麻衣「はっ?」
西野「そんなん、快楽殺人やん!」
麻衣「何が言いたいの?」
西野「アンタの気持ちなんか全く分からへん!」
麻衣「分からないと思うよ!だって、俺を作ったのは、アイツら深く眠ってたのは、アイツらが消えたから。生徒Dに至っては、ビビって、不登校になって、転校してたったよ!」
西野「アンタは、既に3人殺してる。付け加えて、今回の2人村尾マネージャーと堀ちゃん・・・ 5人も殺しておいて・・・」
麻衣「5人も殺してない、手にかけたのは3人だけ」
西野「自殺に追い込むような事をしたってことは、殺したも同然」
麻衣「ガタガタ言ってねぇーで、警察でもなんでも呼べよ! それまでに、 お前もあの世に送ってやるから!」
西野「なんなん?マジで!」
麻衣「はっ?何が?」
西野「元に戻れよ!麻衣に戻ってよ!」
電話を手に取る西野
麻衣「殺すよ!」
その場から逃げる西野
麻衣「待てよ!殺してやるからさ!」
西野の腕を掴む麻衣。
振りほどく西野。
家を出る西野。その後を追う麻衣。
ーーーーー地下駐車場ーーーーー
物陰に隠れる西野
探し回る麻衣
麻衣「なーちゃん! 出てきなよ! 怖くないからさー」
息を殺す西野
車の後ろから様子を伺っている。
麻衣「出てきなよ! アンタのこと友達と思ってるから!」
その時、携帯のバイブが響く
画面を見ると○○からだった。
麻衣「携帯鳴ってるよ! 早く出なよ!」
慌てて電話を切り、ショートメールを打つ
「助けてください!」
送信しようとした時、背後に麻衣が立っていた
麻衣「みーっけ!フフ!」
西野「キャーー!」
さっきまで、神妙な面持ちで話していた麻衣が笑顔に変わる
西野「麻衣?」
麻衣「Bがさ、勘が良くてさ、すぐ私の仕業って気づいたのよ!」
西野「麻衣?」
麻衣「だから、事故に見せかけて殺っちゃった!」
西野「えっ?」
ーーーーー学生時代・帰り道ーーーーー
通学路ではない道を通っている2人
横には、高くない塀から墓が見えていた
生徒Bの後ろを着いていく麻衣
突然歩みを止める生徒B
背中にぶつかる麻衣
麻衣「急にどうしたんですか?」
生徒B「あんたさ、AとCに何したの?」
麻衣「何もしてません。 私を疑ってます?」
生徒B「何をしたって聞いてんの?」
AとCに届いた脅迫ビラをカバンから取り出し麻衣に見せる
麻衣「これは?」
生徒B「とぼけないでよ! 」
麻衣「なんかの間違いですよ!」
生徒B「それに何? その敬語! 敬語なんてやめろよ!」
麻衣「それで? 何が言いたいんですか?」
生徒B「やめろって言ってんだろ!」
麻衣の胸ぐらを掴もうとするが、麻衣に手首を掴まれる
おおよそ女性とは思えない力でBの手を捻って行く
生徒B「やめて!やめて!痛い!痛い!」
麻衣「ごめんな。 前みたいに傷付けられたくないからさ」
2人の前に見える階段
生徒Bの顔には脂汗が出ている
生徒B「何する気だよ!」
麻衣「ほら、階段の下を見ろよ! 2人が迎いに来てるぜ」
生徒B「意味わかんねぇーよ! んなわけない・・・」
階段の下で手招きするAとCが見える
半狂乱になる生徒B
1歩、また1歩と生徒Bの抵抗も虚しく階段に向かっている
麻衣「じゃあな! 冥土の土産にいい話聞かしてやるよ!」
生徒B「えっ?」
麻衣「麻衣はお前らのせいで、心に大きな闇を負ってな、そのせいでどうなったと思う?」
生徒B「やめて!」
麻衣「この俺が生まれたんだよ! 元々奥深くに眠ってた誰しもが持つ猟奇的な部分を呼び起こしたんだよ! お前らがな」
生徒B「なんでもするから、命は助けて!」
麻衣「話聞けよ! って言っても、もう遅いけど」
生徒B「やめて!」
麻衣は捻っていた手を離す。
手首を抑えて、土下座する生徒B
生徒B「麻衣? 何したらいいの? 何したら許してくれるの?」
麻衣「許す? あの時何もしなかったら許してたかも・・・ 傷つけずいたらだけど」
生徒B「なんでもするから! お金でも、男でも、麻衣の下僕になるから!」
麻衣「まだ分かってないから、教えてあげる」
生徒Bは、泣いている。
しゃがみこみ、髪の毛を掴んだ麻衣は満面の笑みで生徒Bの顔を見た後、
真顔になり、一言放った
麻衣「俺の前から消えろ」
髪を掴んでいる手を離し、肩を両手で押す
驚いた顔になる生徒Bは、思いっきり後ろの方に転がって行った
落ちる様子を笑いながら見ている麻衣
落ちていく最中に聞こえた『ゴキッ』という首の骨が折れる音が麻衣の耳に聞こえる
麻衣「楽しかったよ!この数分」
ーーーーー現在・西野の部屋ーーーーー
嬉嬉として語る麻衣
麻衣「その時にね! 首の骨が折れる音が聞こえてさ!」
西野「アンタ、おかしいで!」
麻衣「はっ?」
西野「そんなん、快楽殺人やん!」
麻衣「何が言いたいの?」
西野「アンタの気持ちなんか全く分からへん!」
麻衣「分からないと思うよ!だって、俺を作ったのは、アイツら深く眠ってたのは、アイツらが消えたから。生徒Dに至っては、ビビって、不登校になって、転校してたったよ!」
西野「アンタは、既に3人殺してる。付け加えて、今回の2人村尾マネージャーと堀ちゃん・・・ 5人も殺しておいて・・・」
麻衣「5人も殺してない、手にかけたのは3人だけ」
西野「自殺に追い込むような事をしたってことは、殺したも同然」
麻衣「ガタガタ言ってねぇーで、警察でもなんでも呼べよ! それまでに、 お前もあの世に送ってやるから!」
西野「なんなん?マジで!」
麻衣「はっ?何が?」
西野「元に戻れよ!麻衣に戻ってよ!」
電話を手に取る西野
麻衣「殺すよ!」
その場から逃げる西野
麻衣「待てよ!殺してやるからさ!」
西野の腕を掴む麻衣。
振りほどく西野。
家を出る西野。その後を追う麻衣。
ーーーーー地下駐車場ーーーーー
物陰に隠れる西野
探し回る麻衣
麻衣「なーちゃん! 出てきなよ! 怖くないからさー」
息を殺す西野
車の後ろから様子を伺っている。
麻衣「出てきなよ! アンタのこと友達と思ってるから!」
その時、携帯のバイブが響く
画面を見ると○○からだった。
麻衣「携帯鳴ってるよ! 早く出なよ!」
慌てて電話を切り、ショートメールを打つ
「助けてください!」
送信しようとした時、背後に麻衣が立っていた
麻衣「みーっけ!フフ!」
西野「キャーー!」
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