創作短編小説

結城時朗

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希望

疑念

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月曜日。

いつものように仕事をしている沙耶香。
仕事をしつつ、眞衣と、剛士の様子を伺っている。

ーー昼休みーー

沙耶香は、一通のメールを眞衣に送る
メールを開封した眞衣は、驚き沙耶香の方を見るが、沙耶香は、平然と自席で弁当を食べている
眞衣に送られたメールには、写真が1枚添付されていた。
剛士と眞衣のマンションに入っていく写真ただ、それだけだった。

一種の恐怖を感じた眞衣は、沙耶香に話しかけた。

眞衣「沙耶香、ご飯食べ終わったらでいいから打ち合わせ室に来て」
満面の笑みで返事を返す沙耶香。

ーー打ち合わせ室ーー

沙耶香「話って何ですか?」
眞衣「あのメール何?」
沙耶香「何の事ですか?」
眞衣「とぼけなで!」
沙耶香「ご自分が不倫しておいてそんな態度取るんですか? 見損ないました」
打ち合わせ室を出ていこうとする沙耶香。
眞衣「待って!  それ勘違いだから!」
沙耶香「何が勘違い何ですか?  現に指輪してるじゃないですか!」
眞衣「みんなには言ってないけど、結婚してないの!」
沙耶香「ウソ!」
眞衣「これ、カモフラージュなの!」
沙耶香「はっ?」
眞衣「剛士と不倫なんかしてないの。 これを見て」

携帯を取り出す眞衣
戸籍謄本を撮影した写真を見せる。
眞衣「ほら、見てここ、配偶者の欄、いないでしょ?」
沙耶香「ホントだ。いや、騙されませんよ! 前の戸籍のやつかもしれないじゃないですか!」
眞衣「そんなウソついても仕方ないでしょ!」
沙耶香「だったら剛士に聞きます!」
打ち合わせ室を出て、剛士を連れてくる。
部屋の空気がただ事でない事を感じ取る剛士。
剛士「沙耶香、なんで眞衣さんもいるの?」
沙耶香「正直に答えて! 剛士と眞衣さん、不倫してるよね?」
剛士「はっ?  何言ってんの?」
沙耶香「剛士まで嘘つくの?」
剛士「眞衣さんと俺は不倫してない。  定期的に・・・なんて言うかな・・・、お世話になってるっていうか、相談に乗ってもらってるというか」
沙耶香「どういうこと?」
眞衣「話は、長くなるけど、 沙耶香、1か月前、剛士の様子が変だったの気づいた?」
沙耶香「様子?」
眞衣「大袈裟かもしれないけど、剛士、もう少しで会社来なくなるぐらいだったの」
沙耶香「えっ?」
剛士「大袈裟ですよ!」
眞衣「剛士ね、孤独を抱えてたの。」
沙耶香「孤独?」
眞衣「沙耶香は、いつもと変わらないって思ってたかもしれないけど、私は変だと思ったからね、声掛けたわけ」
剛士「というか、正直言うと、仕事も辞めようと思ってたし、引きこもる寸前だった」
眞衣「なんで感じたかって言うと、昔の私に似てたから」
沙耶香「だからって連れ込む事無いんじゃないですか?」
眞衣「沙耶香、まだ、勘違いしてるようだけど、基本何もないよ!  いつもしてるのは、お酒を飲んで、寝て、起きて、ご飯食べるだけ」
沙耶香「夫婦みたいな事してるじゃないですか!  100歩譲って旦那さんが居なくても、それってやりすぎじゃないですか?」
眞衣「確かにやりすぎかもね。 だけどね、自賛してる訳じゃないけど、剛士変わったよ!人と関わって」
剛士「別に擁護するわけじゃないけど、感覚的に孤独って感じは消えたよ。楽しいって思いが増えた」
眞衣「そうだ、今日、沙耶香もウチに来る?」
沙耶香「何ですか?  口止めですか?」
眞衣「わかったから、信じられないんでしょ?  とりあえずウチに来て!」
沙耶香「わかりました。行って判断します」
剛士「さっきから聞いてるけど、お前、マジで失礼な事言ってるから、行って確認して間違いだったら、眞衣さんに謝れよ!」
沙耶香「間違ってたらね」

ーーそして夜ーー

眞衣「剛士、沙耶香帰るわよ!」
博「えっ? なんかあるんですか? 」
眞衣「何もないよ!  この前博と飲みに行ったから、現場にいなかった沙耶香を誘ったの」
博「いいな~、連れて行ってくださいよ!」
眞衣「もう、予約したから、ごめんね!  また今度4人でね!」
博「今度お願いします笑」

ーー眞衣の家ーー
眞衣「ただいま」
剛士・沙耶香「お邪魔します」
眞衣「2人とも、手を洗って、うがいしたらリビングで飲むよ!」

ーーリビングーー
3人は、それぞれソファーに座る
眞衣「見て、わかるように旦那いないでしょ?  全ての部屋見ても良いけど」
沙耶香「・・・」

それから、眞衣は自分の過去を話始めた。
剛士も自分の最近の事を始め、その場の空気がどんよりとする。
疑いの目を向けていた沙耶香は、話に聞き入りっていた。

沙耶香「そうだったんですね。私の勘違いだったんだ」
眞衣「わかってくれたら良いよ!」
眞衣は、沙耶香の横に行く。
安堵したのか、沙耶香の目から涙がこぼれる
眞衣「ごめんね、勘違いさせて」
沙耶香「2人に謝ります。  ごめんなさい」
眞衣「沙耶香も真面目なところあるから、抱え込んじゃダメよ!」
沙耶香は涙を流しながら、返事をする。

場の雰囲気を変えようと手を叩く剛士
剛士「さ、飲み直そってあんまりないですね。お酒。そしたら僕買ってきます!」
ジャケットを着て、コンビニへ向かう

剛士のいなくなった部屋では、ガールズトークが開かれた。
眞衣「勘違いだったらあれだけど、沙耶香って剛士の事好きなんじゃない?」
沙耶香「えっ? 何言ってるんですか?」
眞衣「大丈夫! 誰にも言わないから」
沙耶香「絶対に言わないでくださいよ・・・ 眞衣さんの言う通りです」
眞衣「だしょ?  こんなけ真剣になるんだから、そうかもなって思ったんだよねー」
その後、剛士のどこが好きなのかなどの話で盛り上がる2人

戻ってきた剛士
剛士「ただいま戻りました~、あれ?何か盛り上がってました?」
眞衣「ガールズトークよ!」
剛士「気になるな~」
沙耶香・眞衣「秘密!」
剛士「そうですか!  楽しそうで何よりです!」

その後深夜まで盛り上がり、いつしか眠りについた

ーー翌朝ーー
剛士「2人とも!起きて!!」
眞衣「何?大声出して」
剛士「遅刻ですよ!」
沙耶香「やば!」

3人は急いで身支度をして会社へ出勤して行った

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