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第二章 簒奪篇 Fräulein Warlord shall not forgive a virgin road.
第二章 キャラクター紹介その2+原作ゲーム知識について
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キャラクター紹介その2
フェルナンド・"弾正大忠"・ケルムト
バッコス王国国王。フェンサリルの父親でありアルレネの夫。
政治家としては並み程度の能力しかない凡人。
だが本人はそのことに対してしっかり自覚があるタイプ。
若いころに両親が事故死して王位を継いで以来、側近の中で一番有能なものに政治を任せてきたという割と博打みたいな生き方をしてきた。
だが人を見る目は確からしく、任せてきた者たちが結果的に善政を行ってきたため、世間的には名君扱いされている。
本人は政務に対してやる気がまったくなく現在はアルレネに全投げして自分は趣味の芸術活動に没頭している。
政治能力がないからなのか、芸術家としての才能には優れたものがあり、偽名で発表する作品の数々は帝国を含めて世界各地で高い評価を受けている。
一応王族としてのプライドはあるので、息子にはケルムトの姓を名乗らせたいのだが、色々な意味でアルレネには頭が上がらずそのままである。
妻が何か恐ろしいことをやろうとしていることにうすうす感づいているが、諫めたり止めたりするつもりはない。
[原作でのキャラクター]
[Holy Warlord of GODDESS]
立ち絵はあっても、特に活躍はない。フェンサリルが死ぬと悲しむが、描写はそれくらいである。
[Sacred Warlord of MONOMYTH]
特に活躍はないです。フェンサリルのイベントで顔出すことがあるくらい。
エゼルレッド・"左近将監"・エリダノス
グルヴェイク王国の若き国王。
平民の母から生まれた第5王子。
本来なら王位を継げるような立場ではないのだが、国内の政治情勢と派閥争いの果てに、国内各勢力に一切紐づいておらず、かつ扱いやすそうな王族という立場から、各勢力の妥協の果てに玉座についてしまった。
元々王位につく準備も教育も受けておらず、本人は平民の母から生まれたことで王家内で蔑まれて育ってきたため、非常にコンプレックスに塗れた不安定な性格に育ってしまった。
結果的にこの若者を王位につけたことはグルヴェイクにとっては終わりの始まりとなったしまった。
暴君にさえなれなかった未熟者。後の世の歴史家たちは恐らくそう語るであろう人物。
[原作でのキャラクター]
[Holy Warlord of GODDESS]
伝聞において、内戦時に彼を恨んだ国民に殺されたことが語られるくらい。
[Sacred Warlord of MONOMYTH]
影も形もでない。
エルマンガルド・エリダノス
エゼルレッドの姉。
弟と違って勉学に励み、非常に優秀。政務に誠実に励み国民人気も高い。
内戦勃発寸前の祖国において各勢力の間で折衝や交渉を続けて何とか破綻だけは防ごうとしていた。
帝国政府も彼女の活動を支援しており、非公式にグルヴェイク王国政府に対して彼女を王位につけるように打診していたほどである。
だが結果的に彼女の努力は、国内に現れた謎の軍閥勢力の手によって水泡に帰することになる。
[原作でのキャラクター]
[Holy Warlord of GODDESS]
第一部では伝聞で内戦終結に尽力したことが伝えられる。内戦終了後帝国へ亡命。リシャーリソンの秘書官に転職。
第二部にリシャーリソン勢力にいる。バリバリの内政官。特に脱ぎはない。
ファンディスク 眼鏡の似合う女教師とのプレイが楽しめるぞ!!
[Sacred Warlord of MONOMYTH]
三佐がプレイした範囲では登場がないが、出ている。
ヴィルヘルミナ・ケルムト
フェンサリルの双子の妹。
母親が兄のフェンサリルばかりを構うことから、かなり鬱屈した感情を持て余している。
実はH組にいてカンナギのクラスメイト。つまりカンナギ・ハーレムの一人である。
というかH組にいるのは兄と同じクラスに行きたくないからで、かなり深刻な反抗期だから。
そういう意味でジョゼーファのこともかなり嫌っている。
母と兄、自分のことをちっとも相手にしてくれない二人が夢中な女の子に敵意を向けないわけがないのである。
[原作でのキャラクター]
[Holy Warlord of GODDESS]
第一部から登場。最初は主人公につんけんしているけど、徐々に打ち解けていく。平民の外国人とお姫様というある意味王道の身分差恋愛関係である。
第二部カンナギがデメテル盆地から成り上がるのを様々な面からサポートする。ある意味カンナギ閥最大のスポンサーである。
第三部でも健気にカンナギを支えてくれるぞ!
ファンディスク 素敵なヒロインだそ!
[Sacred Warlord of MONOMYTH]
割と序盤の方でフェンサリルとの和解イベントが挟まれることになる。
『原作知識について』
本作の舞台となる異世界は[Holy Warlord of GODDESS]と呼ばれる18禁の男性向けエロゲーの世界である。
このエロゲーはクオリティの高さから異例のヒットとなりジョゼーファの前世の三佐が戦死するタイミングでは全年齢のスピンオフタイトルのソシャゲー版まで配信されていた。
出したのは中堅のエロゲー会社だったのだが、このWarlordシリーズ発表前はブランドこそ認知されていたが、経営危機も噂されるような会社であり、このような高クオリティの作品を世に出せるとは到底思われていなかった。
この作品を出す前に、この会社の経営に謎の大富豪が入ったという詳細不明な噂が流れており、その人物が自分好みのゲームを作るために大金を投じたのではないかとネットでは有名だった。
実際にゲームのシナリオライターには実績あるラノベ作家たちがずらりと並び、イラストレーターには有名漫画家が参加したり、超豪華な声優陣が呼び出されたりなど、信じられないほど有名なクリエーターたちが呼ばれていた。
参加クリエーターに科せられた守秘義務が国際大企業レベルのきつさであるため、どれほど報酬が払われたかは不明だが、一人がポロリと漏らしたところによると「札束で殴られるって本当の話だったんだ…」とのことである。
各シリーズについて
[Holy Warlord of GODDESS]
一番最初に出たシリーズの原点。パッケージはベタベタなヒロインたちが並ぶやつ。
裏面を見るとファンタジーRPGみたいなCGが映ってる。
この段階ではディアスティマは数あるヒロインの一人という感じ。それどころか幼馴染でピンク髪のせいで負けヒロイン感さえ漂っている。
店頭告知用PVなども「剣と魔法のファンタジーRPG」で販促キャンペーンを打っていた。
だがそれはパッケージ詐欺であり、第二部で突然戦記物になるという物語展開を隠すための演出である。
こういう小細工が好きなのが、エロゲーユーザーという呪われた勇者たちの性質であるため、この騙し討ちはネットでは成功と讃えられた。
ストーリー構造は三部構成となっている。
第一部
ファンタジー異能学園RPGっぽいストーリー。ダンジョン潜ったり、冒険者家業をやってみたり、学園でラブコメしたり、バイトしたり、さまざまな青春が楽しめる。
だがその途中、大陸の政情がドンドン悪くなっていることが伝聞で描写される。
そして皇帝と斎后の死が伝わり、樹液が枯れて文明は崩壊し、世界は一気に大戦へと流れ込む。
この第一部は作中では第一学年の4月から第二学年の7月まで描かれる。二回目の夏休みに突入する前に大戦が勃発することになる。
第一部はADV+RPGである。モンスターなどとバトルになるとちゃんと3Dでキャラクターたちがモデリングされた馬鹿みたいにクオリティの高い戦闘アクションが見られる。
なお3Dでもカンナギさんは前髪が長い。ファンにはネタにされていた。
第二部
ディアスティマがフェンサリルに誘拐され、カンナギとヴァンは命からがら王都から逃げる。
大戦の勃発により治安が悪化したカドメイア州に二人は隠れる。
そこでデメテル盆地に軍閥化しつつある盗賊団の存在を聞きつけて、2人はこの盗賊団を乗っ取り自分の軍隊として王国に対抗することに決める。
見事に盗賊団を乗っ取り、さらに周辺豪族を取り込んだカンナギ軍はアイネイアスに奇襲をかける。ジョゼーファ率いるカドメイア州軍を倒して、カンナギはカドメイア州の支配者となる。
そこから準備を整えてバッコス王国を倒しディアスティマを取り戻す。
バッコス王国を手に入れたカンナギだったが、あくまでもそれはディアスティマを取り戻すためのものに過ぎなかった。
だが大戦の惨状を目の前にしてカンナギは平和を取り戻すために大陸統一を目指すことにするのだった。
そこからは大陸統一のためのシュミレーションモードになる。
これもまたおそろしくクオリティの高い戦略ゲームになっており、大陸情勢はプレイヤーの行動によって刻々と変化していく。
軍隊同士のバトル描写も演出が派手でかっこいい。一騎打ちなどでRPGバトルなどもできて男心が滾る。
戦争とエロシーンを行きかうのが癖になるプレイヤーは多かったそうである。
ゲーム難易度はコンフィグでいつでも変えられるが、最高難易度に設定しないと見られないイベントなどもあるため意外にやりこみ要素がつよい。
後にイベントだけみたいぬるいユーザーのためにイベントだけ見られるパッチが配布されたほど、このシュミレーションは難易度が高い。
三佐でさえ苦戦するレベルだった。
バッコス王国のある大陸東半分を制圧すると、最終決戦モードとなり、西半分を支配する軍閥と、大陸中央部の聖樹周辺で決戦となる。
第二部のラスボスはこれまでのプレイヤーの行動によって変化するが大抵の場合はリシャーリソン。超レアパターンではフェンサリル。様々な条件を満たして難易度最高を選んでいた場合メドラウトが出てくる。
この最終決戦に勝利すると大陸統一が成り、カンナギは皇帝になる。
擁立した斎后(大抵の場合はテロで死んだ斎后の妹、他の選択肢の場合はその従妹)が聖樹の機能を回復させて、樹液が再び採取できるようになり、平和が帰ってくる。
第三部
いままでとは打って変わってセカイ系。ゲーム性もシンプル。
皇帝になって政務に励むカンナギだったが、理想と現実との葛藤にもがき苦しむ。
そんなカンナギの苦しみを支えるディアスティマだったが、かつての[女神]の記憶を取り戻しつつあり、だんだんと人間らしさを失っていく。
2人はお互いを思いやりながらも、徐々にすれ違っていく。そしてある日大げんかをしてしまう。
その後女神としての記憶を完全に取り戻したディアスティマ。この2万年の間に繰り返されてきた悲劇を思い出して嘆き悲しむ。
そしてとうとう彼女は[世界を完全に滅ぼして二人で永遠に静かに生きる]という結論に達する。
かつて捨てた全知全能を取り戻すために、聖樹に向かう。
先代の斎后が不測のテロで死んだために、女神の封印に関する重要な要素を継承できていない今上斎后はディアスティマのことを止められず、封印を解除されてしまう。
だがディアスティマも完全に封印を開けられるわけではなく、不完全な状態での復活となる。
完全復活までの時間を稼ぐために魔物の軍勢をカンナギにけしかけ、聖樹はダンジョン化するディアスティマ。
カンナギはディアスティマを止めるために、「女神」との最終戦争を開始するのであった。
魔物の軍勢を退け、ラストダンジョンを攻略し、聖樹の頂上にてカンナギはディアスティマと再会する。
恋を貫こうとする[女神]と、世界を愛した[王子様]の最後の戦いが始まる。
最終的にディアスティマと愛を確かめ合い、世界は平和に戻る。
だがディアスティマは「女神」に戻ってしまった身。もはや地上にはいられない。
「ルイカが人間としての人生を生き抜いたら、迎えに行くから」
そう言って地上から去るディアスティマ。そして皇帝として大陸を治めて平和を時代に託し息を引き取ったルイカ。
死後ディアスティマがルイカを迎えに来て、二人は手をつなぎこことは違う世界へと旅立つ。
[ファンディスク]
ご都合主義オンパレード。
学園を舞台に各キャラクターたちがお祭り騒ぎ。
本編中でエッチできなかったあの子ともヤれるし、野郎どもと馬鹿やってもいい。
本編のシリアスなんて忘れて楽しめばいい!
そんな世界のお話なので深く考えなくてもいいです。
でもジョゼーファはここでもイチャラブがないんだよな…。いとあわれ。
[Sacred Warlord of MONOMYTH]
ソシャゲー。三佐戦死時点では7章まで配信していた。
第一部の最後から分岐した世界のお話。
皇帝と斎后がテロで死ななかったというIFストーリー。
テロは失敗したものの、今上斎后は一度重体に陥る。その隙をヨハンナ・ドゥという危険視されて封印されていた国連軍AIがついて聖樹の機能を乗っ取られてしまう。
さらに危険なドゥ・シリーズたちがぞくぞくと封印をやぶり再び世界に帰ってくる。
彼女たちは各々が掲げる目標のために暴走を始める。聖樹はダンジョンになり、さらに大陸各地にドゥシリーズプロデュースの危険なダンジョンが出来て、古代の超兵器が復活して大陸各地を暴れまわるようになる。
幸い樹液は枯れていないので文明が崩壊していない帝国はこの危機に対抗するために聖都にダンジョン攻略のための学園を設置。大陸各地から優秀な人材を集めてこの未曽有の危機に対処しようと試みる。
そしてその学園には当然カンナギ・ルイカとゆかいな仲間たちの姿が…。もちろんジョゼーファさんには活躍の場なんてない。
ゲーム内容は、聖都を拠点に、ダンジョン攻略したり、バトルをしたり、色々な街に行ったり、超古代の兵器と戦ったりみたいなRPG。残念ながらエロはない。
本編のキャラクターたちに新たに加わったキャラクターたちと冒険の日々に出かけよう!
でもジョゼーファの前世な三佐さんは戦記物にしか興味はないので、序章だけやって放置。プレイを再開することなく戦死しました。
[Princess Warlord of WITCH]
本編の400年以上前の第四次戦国時代の物語を描いたスピンオフ。
【ストーリー】
第四次戦国時代の真っただ中。
奴隷の少女アリソンはある日の夜。主人に呼び出される。
主人はもともとアリソンを労働のためではなく、夜伽の為に買ったのだった。
期待通りに美しく育ったアリソンを犯そうする。
純潔を散らされそうになった直前、偶然ベットの近くに剣があることに気がついたアリソンはそれを手に取り、主人の胸に突き刺して殺してしまう。
そのまま館から逃げ出したアリソンだったが、館近くの湖の畔にて追手に捕まってしまう。
殺されることを覚悟したアリソンだったが、そこへ一人の騎士が通りかかり追手を倒し、アリソンを救う。
アルトリウス・カグラというその美しき騎士はアリソンを自身の領地へと連れて帰る。
行く当てのないアリソンにメイドの仕事を与えて匿ってくれるアルトリウス。
彼はこうやって多くの奴隷たちを解放しているのだという。
そして戦乱を終わらせて、人々に平和を齎したいと望み戦うアルトリウスの姿にアリソンはほのかな思いを募らせていく。
だが彼は大名の一人であり、すでに妻がいる身である。その思いは決して遂げられることはないとわかっていた。
なのに彼女の恋は膨らみ続けていく。
そんなある日、彼女は街で予言を唱える魔女を見かける。
このまま行くと世界は狂った王子によって滅びるという不吉な予言。
街の人々はその予言に怒り、魔女をリンチしようとする。
それを見かねたアリソンは魔女の手を引っ張ってその場から逃がしてやる。
そしてピンク色の髪をした美しい魔女ディアドラは言う。
「あなた、面白い女ね。ねぇ。あたしと契約しない?王子を殺してくれるなら、あなたに甘い夢を見させてあげる。どんな恋でも叶えられる力をあげるわ」
冗談だと思ったアリソンは気安くその契約を結んでしまう。
すると女であるはずの自分の力が男よりも強くなっていることに気がつく。
そして男に見えるようになる変身魔法も使えるようになる。
「それで好きな人の傍にいられるでしょ?さあ、甘い夢を見ましょう。王子を殺すその日まで」
アリソンは魔女からもらった力で凛々しい騎士「メドラウト」になり、アルトリウスに武将として仕えることになる。
彼が掲げる平和をつくるための戦いにその身を捧げる。
そして数多の美しき騎士たちと出会い、共に闘いの日々を駆け抜け、時に恋に落ちる甘い夢物語がここに始まる。
キャッチコピー
恋に落ちて、騎士になった。
恋を貫き、姫となり。
恋を裏切り、王になる。
パッケージは魔女ディアドラとアルトリウスに挟まれているアリソンという構図。
ゲーム開始のタイトル画面は豪華でおしゃれな椅子に座る姫騎士のアリソンに、攻略対象たちが群がってチヤホヤしてる構図。
[内容]
本編において登場した最強のラスボス[メドラウト]を主人公にした乙女ゲーム。
エロゲのキャラクターが乙女ゲーの主人公になるという、これ作った奴はなんでこんなことをしたんだろうと心配になるようなちょっと変なゲーム。
warlordシリーズの仕掛け人であるジェネラル・プロデューサーは「僕の親友が生粋の乙女ゲーマーでね。シリーズをプレイしてもらうんだったら、入り口は広くしなきゃって思ってね」とよくわからないことをほざいたという。
だが例によって無駄に優れたクリエーターと潤沢な予算によって高クオリティなゲームが完成してしまった。
このシリーズ単体でも完成度が高ったため、色々メディアミックスした。特に三佐はこの作品の2.5次元舞台が好きで劇場にも足を運んだし、DVDも買った。
さらに有明でメドラウトのコスプレやってあまりのクオリティの高さとそっくりさんっぷりでバズってしまったのだった。
若干黒歴史である。
ストーリー構造
第一部
アルトリウスの配下となり、第四次戦国時代を駆け抜ける戦記シュミレーション。
ゲームの目的はアルトリウスの天下統一を支えることである。
同時にイケメン騎士、武将、敵の大名や王子や王などと戦ったり恋に落ちたりする。
そして大戦の裏側で戦争を煽るジョバンナ・ドゥの陰謀を追いかける。
あとアルトリウスの正妻であるジェニファーに悪役令嬢的に苛められる。
最初からアルトリウスを攻略可能だが、他の攻略対象すべてを攻略しないとアルトリウストゥルールートには入れない。
アルトリウスノーマルルートは騎士であり愛人でもあるという形で幕を閉じるが、トルゥールートではアルトリウスの正妻である悪役令嬢にざまぁかまして、アリソンがその正妻の地位につく。
ジョバンナ・ドゥをぶち殺し、さらに大陸を統一してアルトリウスが皇帝になり、アリソンが皇后になる。最高のお姫様として幸せになってめでたしめでたしである。
だが各エンディングでエンドロールが流れた後、必ずディアドラの声で「どう?素敵な夢でしょう?今はまだ契約の時じゃないわ、ゆっくりおやすみ」と言われる。
アルトリウストルゥールートのエンドロールが終わった後は意味深に「素敵な夢だったわ。ありきたりで誰もが望む女の子の理想。でもそれは本当に貴女が望んだことなの?あなたが本当に愛したのは、いったい何?」
[Holy Warlord of GODDESS]をやっているユーザーは気がつくのだが、ここまでの攻略ルートのすべてが正史である[Holy Warlord of GODDESS]の世界に辿り着かない物語なのである。
トルゥールートが終わりタイトル画面に戻ってくると、画面が一瞬ぶれてカットインが入る。それはアルトリウスを剣で貫くアリソンの姿だった。
そしてタイトル画面の選択肢の一番下に[恋を裏切る]という新たなる選択肢が現れる。そこにカーソルを合わせると、タイトル画面のCGが変化する。椅子に座るアリソンに群がっていたイケメンたちが消えて、アリソンは一人剥き身の剣を抱く姿に変わる。
[恋を裏切る]を選択すると第二部が開始される。
第二部
物語はかつて主人を殺したあの日の夜に戻ってくる。
だが過去と違うのはアリソンには未来の記憶があったこと。
様々な騎士たち、そして何よりアルトリウスと結ばれた甘い恋の記憶が生々しくあること。
だがそれらは本来なら同時に存在するはずのない記憶。
すべての攻略対象との記憶を抱えた状態でアリソンは過去に戻ってきたのだ。
取り合えず前と同じように湖まで逃げてアルトリウスと再会するアリソン。
その美しき姿にやはり自分はこの人を一番愛しているのだと確信する。
そして再び街で魔女ディアドラを再開して助けるのだが、そこでこういわれる。
「甘い夢はどうだった?素敵だったでしょ?」
アリソンは驚く。魔女ディアドラもまた過去に戻ってきていることに。
「だから契約を果たしてもらう。王子様を殺して、世界の為に」
「王子さまって誰のこと?」
「アルトリウス・カグラ。彼こそがこの世界の王子様。あなたが殺すべき世界の敵」
ディアドラの言うことに衝撃を受けるアリソン。この繰り返される世界でもアリソンはアルトリウスを愛したのだ。
殺せるはずがない。
「でもあなたは必ず殺す。だから早く思い出して、本当に愛したものがなんだったのか」
アリソンはディアドラから力を貰い、再びアルトリウスの騎士メドラウトになる。
未来知識のあるアリソンはアルトリウスを的確に支え、天下統一は順調に進んでいく。
だが以前の世界と違い、男たちはどこか優しくない。
破竹の活躍を続けるアリソンのことに嫉妬し男たちは遠ざかっていく。
甘い恋の記憶があるのに、遠巻きにされることにアリソンの心は寂しさで乾いていく。
そしてアリソンは出世の頂点を極めるが孤独に陥る。同時にアルトリウスも天下統一が深まっていくにつれて君主としての孤独を深め、同時に理想と現実とのギャップに苦しみ始める。
アリソンとアルトリウスは互いに孤独を埋めるようにして、結ばれる。かつて味わった甘い恋とは違う、苦い恋。そして人目を忍ぶ悲しい時間。
そうして数年の時が過ぎ、アルトリウスとの間に息子も生まれ、何処か現実に慣れたころに、二人の間に試練が訪れる。
天下統一がもはや確定的になった時、統一後の政治をどうするかの会議。そのなかで奴隷制度について語られる。
かつての過去の記憶の中ではアルトリウスは奴隷制度を終わらせてくれた。騎士として尽くした思いは報われたのだ。
だがこの時代においてアルトリウスは奴隷制度の温存を決定する。天下統一後の治世を安定させるために、貴族豪族の利権を守るという現実的判断を下したのだ。
アリソンはそれに大きく反発する。認められないと叫ぶ。それはかつてのあの救いと恋に落ちた瞬間を汚すこと。アリソンにとってこれは裏切りに他ならなかった。
このことをきっかけにして二人の距離は離れていく。そしてとうとうアルトリウスはアリソンを疎んで、辺境への遠征を命じる。
すなわち体のいい追放。
この非情なる措置にアルトリウスの正妻のジェニファーさえアリソンに同情する。
悲しさで圧し潰されそうになるアリソンの心のうちにかつての記憶が行きかう。
そして彼女は知る。彼女が愛した彼はもういないことに。
この世界の理不尽が彼の理想を永遠に殺してしまったことに。
そして彼女は決意する。
彼の理想を守るために、彼を殺すことを。
彼の理想を叶える為に、彼女自身が王になることを。
アリソンは謀反を起こし、独立諸侯に成り上がる。
そしてアリソンは自分自身のための大陸統一戦争を始める。
この時アルトリウスの正妻ジェニファーがアリソンの所に逃げ込んできて、協力してくれる。
彼女も愛した夫が変わり果ててしまったことに心を痛めていたのだ。
ゲームモードは再び戦記シュミレーションに突入する。
だが第一部とは違いそれはアルトリウスの為ではなく、自身の為の戦い。
第二部OPムービーとともに新たなるタイトル[Queen Warlord of GODDESS]が現れる。
そして彼女の為の戦争、その中で明らかになる世界の真実。
ディアドラの正体である「女神」とアルトリウスの前世「アドニス」のことを。
アドニスの転生に不正干渉したジョバンナ・ドゥの陰謀、狂わせられた王子による「女神殺し」。
いずれ400年後に再び生まれ変わることを知る女神による[正史]への誘導計画。
この転生の物語をなかったことにしようとする女神の身勝手。
この世界に生きる人々を踏みにじり、すでに滅んだ者たちへの忠義を尽くす狂った玩具。
そのために用意された裏切りの刃メドラウト。
狂った王子を殺して、正史へと至ろうとする女神。
それを殺そうとする旧人類の玩具。
大いなる存在の掌の上で踊らされるアリソン。
だがやるべきことは変わらない。
そしてアリソンは大陸の半分を飲み込み、アルトリウスと対峙する。
2人は大陸中央部にあるカムランヶ原にて決戦になる。
ジョバンナ・ドゥがアルトリウスの傍に侍り、
女神はアリソンの傍に侍り、世界の存亡をかけた戦いが始まる。
決戦の中で、アリソンはかつて恋した騎士たちを次々と屠っていく。
美しい思い出を殺しながら、彼女はアルトリウスの下へと至る。
多くの思いを乗せて、二人の剣は交わる。
狂わされた王子と、裏切りの騎士は、戦場で最後のデートをする。
そしてアリソンの剣がアルトリウスの胸を貫く。
アルトリウスは何処か満足そうにアリソンの頬を撫でて、笑みを浮かべ、アリソンの腕の中で息絶える。
そう、こうして彼女は恋を裏切り王になった。
皇帝メドラウトはこうして生まれたのだ。
アリソンは天下を統一し皇帝に即位する。
そして人々の希望となる新たなる法、帝国憲章を発布する。
奴隷制度を禁じ、さらに人々に新たなる自由を与える帝国の未来。
メドラウトは[理不尽な中世の、終わりの始まり]を世界に告げる。
アリソンは恋を裏切ったが、愛は守った。
こうして物語は終わる。
余談だが、ジョゼーファの前世の三佐はこの[Princess Warlord of WITCH]が大好きである。
だからこそめちゃくちゃディアスティマが嫌い。
あとついでに言えば世界観も嫌い。
前世とは言えエロゲーの主人公が乙女ゲーのラスボスになるとかちょっと理解に苦しむらしい。
さらにアリソンは400年後に蘇って、アルトリウスの転生者「カンナギ・ルイカ」と戦う羽目になるから。
乙女ゲーのグランドエンディングをエロゲーの正史につなげるという暴挙。
「女神」さまはまじ恋愛脳を極めすぎているのである。
以上が本作「軍閥令嬢は純潔を捧げない」が前提とする[原作ゲーム知識]となる。
フェルナンド・"弾正大忠"・ケルムト
バッコス王国国王。フェンサリルの父親でありアルレネの夫。
政治家としては並み程度の能力しかない凡人。
だが本人はそのことに対してしっかり自覚があるタイプ。
若いころに両親が事故死して王位を継いで以来、側近の中で一番有能なものに政治を任せてきたという割と博打みたいな生き方をしてきた。
だが人を見る目は確からしく、任せてきた者たちが結果的に善政を行ってきたため、世間的には名君扱いされている。
本人は政務に対してやる気がまったくなく現在はアルレネに全投げして自分は趣味の芸術活動に没頭している。
政治能力がないからなのか、芸術家としての才能には優れたものがあり、偽名で発表する作品の数々は帝国を含めて世界各地で高い評価を受けている。
一応王族としてのプライドはあるので、息子にはケルムトの姓を名乗らせたいのだが、色々な意味でアルレネには頭が上がらずそのままである。
妻が何か恐ろしいことをやろうとしていることにうすうす感づいているが、諫めたり止めたりするつもりはない。
[原作でのキャラクター]
[Holy Warlord of GODDESS]
立ち絵はあっても、特に活躍はない。フェンサリルが死ぬと悲しむが、描写はそれくらいである。
[Sacred Warlord of MONOMYTH]
特に活躍はないです。フェンサリルのイベントで顔出すことがあるくらい。
エゼルレッド・"左近将監"・エリダノス
グルヴェイク王国の若き国王。
平民の母から生まれた第5王子。
本来なら王位を継げるような立場ではないのだが、国内の政治情勢と派閥争いの果てに、国内各勢力に一切紐づいておらず、かつ扱いやすそうな王族という立場から、各勢力の妥協の果てに玉座についてしまった。
元々王位につく準備も教育も受けておらず、本人は平民の母から生まれたことで王家内で蔑まれて育ってきたため、非常にコンプレックスに塗れた不安定な性格に育ってしまった。
結果的にこの若者を王位につけたことはグルヴェイクにとっては終わりの始まりとなったしまった。
暴君にさえなれなかった未熟者。後の世の歴史家たちは恐らくそう語るであろう人物。
[原作でのキャラクター]
[Holy Warlord of GODDESS]
伝聞において、内戦時に彼を恨んだ国民に殺されたことが語られるくらい。
[Sacred Warlord of MONOMYTH]
影も形もでない。
エルマンガルド・エリダノス
エゼルレッドの姉。
弟と違って勉学に励み、非常に優秀。政務に誠実に励み国民人気も高い。
内戦勃発寸前の祖国において各勢力の間で折衝や交渉を続けて何とか破綻だけは防ごうとしていた。
帝国政府も彼女の活動を支援しており、非公式にグルヴェイク王国政府に対して彼女を王位につけるように打診していたほどである。
だが結果的に彼女の努力は、国内に現れた謎の軍閥勢力の手によって水泡に帰することになる。
[原作でのキャラクター]
[Holy Warlord of GODDESS]
第一部では伝聞で内戦終結に尽力したことが伝えられる。内戦終了後帝国へ亡命。リシャーリソンの秘書官に転職。
第二部にリシャーリソン勢力にいる。バリバリの内政官。特に脱ぎはない。
ファンディスク 眼鏡の似合う女教師とのプレイが楽しめるぞ!!
[Sacred Warlord of MONOMYTH]
三佐がプレイした範囲では登場がないが、出ている。
ヴィルヘルミナ・ケルムト
フェンサリルの双子の妹。
母親が兄のフェンサリルばかりを構うことから、かなり鬱屈した感情を持て余している。
実はH組にいてカンナギのクラスメイト。つまりカンナギ・ハーレムの一人である。
というかH組にいるのは兄と同じクラスに行きたくないからで、かなり深刻な反抗期だから。
そういう意味でジョゼーファのこともかなり嫌っている。
母と兄、自分のことをちっとも相手にしてくれない二人が夢中な女の子に敵意を向けないわけがないのである。
[原作でのキャラクター]
[Holy Warlord of GODDESS]
第一部から登場。最初は主人公につんけんしているけど、徐々に打ち解けていく。平民の外国人とお姫様というある意味王道の身分差恋愛関係である。
第二部カンナギがデメテル盆地から成り上がるのを様々な面からサポートする。ある意味カンナギ閥最大のスポンサーである。
第三部でも健気にカンナギを支えてくれるぞ!
ファンディスク 素敵なヒロインだそ!
[Sacred Warlord of MONOMYTH]
割と序盤の方でフェンサリルとの和解イベントが挟まれることになる。
『原作知識について』
本作の舞台となる異世界は[Holy Warlord of GODDESS]と呼ばれる18禁の男性向けエロゲーの世界である。
このエロゲーはクオリティの高さから異例のヒットとなりジョゼーファの前世の三佐が戦死するタイミングでは全年齢のスピンオフタイトルのソシャゲー版まで配信されていた。
出したのは中堅のエロゲー会社だったのだが、このWarlordシリーズ発表前はブランドこそ認知されていたが、経営危機も噂されるような会社であり、このような高クオリティの作品を世に出せるとは到底思われていなかった。
この作品を出す前に、この会社の経営に謎の大富豪が入ったという詳細不明な噂が流れており、その人物が自分好みのゲームを作るために大金を投じたのではないかとネットでは有名だった。
実際にゲームのシナリオライターには実績あるラノベ作家たちがずらりと並び、イラストレーターには有名漫画家が参加したり、超豪華な声優陣が呼び出されたりなど、信じられないほど有名なクリエーターたちが呼ばれていた。
参加クリエーターに科せられた守秘義務が国際大企業レベルのきつさであるため、どれほど報酬が払われたかは不明だが、一人がポロリと漏らしたところによると「札束で殴られるって本当の話だったんだ…」とのことである。
各シリーズについて
[Holy Warlord of GODDESS]
一番最初に出たシリーズの原点。パッケージはベタベタなヒロインたちが並ぶやつ。
裏面を見るとファンタジーRPGみたいなCGが映ってる。
この段階ではディアスティマは数あるヒロインの一人という感じ。それどころか幼馴染でピンク髪のせいで負けヒロイン感さえ漂っている。
店頭告知用PVなども「剣と魔法のファンタジーRPG」で販促キャンペーンを打っていた。
だがそれはパッケージ詐欺であり、第二部で突然戦記物になるという物語展開を隠すための演出である。
こういう小細工が好きなのが、エロゲーユーザーという呪われた勇者たちの性質であるため、この騙し討ちはネットでは成功と讃えられた。
ストーリー構造は三部構成となっている。
第一部
ファンタジー異能学園RPGっぽいストーリー。ダンジョン潜ったり、冒険者家業をやってみたり、学園でラブコメしたり、バイトしたり、さまざまな青春が楽しめる。
だがその途中、大陸の政情がドンドン悪くなっていることが伝聞で描写される。
そして皇帝と斎后の死が伝わり、樹液が枯れて文明は崩壊し、世界は一気に大戦へと流れ込む。
この第一部は作中では第一学年の4月から第二学年の7月まで描かれる。二回目の夏休みに突入する前に大戦が勃発することになる。
第一部はADV+RPGである。モンスターなどとバトルになるとちゃんと3Dでキャラクターたちがモデリングされた馬鹿みたいにクオリティの高い戦闘アクションが見られる。
なお3Dでもカンナギさんは前髪が長い。ファンにはネタにされていた。
第二部
ディアスティマがフェンサリルに誘拐され、カンナギとヴァンは命からがら王都から逃げる。
大戦の勃発により治安が悪化したカドメイア州に二人は隠れる。
そこでデメテル盆地に軍閥化しつつある盗賊団の存在を聞きつけて、2人はこの盗賊団を乗っ取り自分の軍隊として王国に対抗することに決める。
見事に盗賊団を乗っ取り、さらに周辺豪族を取り込んだカンナギ軍はアイネイアスに奇襲をかける。ジョゼーファ率いるカドメイア州軍を倒して、カンナギはカドメイア州の支配者となる。
そこから準備を整えてバッコス王国を倒しディアスティマを取り戻す。
バッコス王国を手に入れたカンナギだったが、あくまでもそれはディアスティマを取り戻すためのものに過ぎなかった。
だが大戦の惨状を目の前にしてカンナギは平和を取り戻すために大陸統一を目指すことにするのだった。
そこからは大陸統一のためのシュミレーションモードになる。
これもまたおそろしくクオリティの高い戦略ゲームになっており、大陸情勢はプレイヤーの行動によって刻々と変化していく。
軍隊同士のバトル描写も演出が派手でかっこいい。一騎打ちなどでRPGバトルなどもできて男心が滾る。
戦争とエロシーンを行きかうのが癖になるプレイヤーは多かったそうである。
ゲーム難易度はコンフィグでいつでも変えられるが、最高難易度に設定しないと見られないイベントなどもあるため意外にやりこみ要素がつよい。
後にイベントだけみたいぬるいユーザーのためにイベントだけ見られるパッチが配布されたほど、このシュミレーションは難易度が高い。
三佐でさえ苦戦するレベルだった。
バッコス王国のある大陸東半分を制圧すると、最終決戦モードとなり、西半分を支配する軍閥と、大陸中央部の聖樹周辺で決戦となる。
第二部のラスボスはこれまでのプレイヤーの行動によって変化するが大抵の場合はリシャーリソン。超レアパターンではフェンサリル。様々な条件を満たして難易度最高を選んでいた場合メドラウトが出てくる。
この最終決戦に勝利すると大陸統一が成り、カンナギは皇帝になる。
擁立した斎后(大抵の場合はテロで死んだ斎后の妹、他の選択肢の場合はその従妹)が聖樹の機能を回復させて、樹液が再び採取できるようになり、平和が帰ってくる。
第三部
いままでとは打って変わってセカイ系。ゲーム性もシンプル。
皇帝になって政務に励むカンナギだったが、理想と現実との葛藤にもがき苦しむ。
そんなカンナギの苦しみを支えるディアスティマだったが、かつての[女神]の記憶を取り戻しつつあり、だんだんと人間らしさを失っていく。
2人はお互いを思いやりながらも、徐々にすれ違っていく。そしてある日大げんかをしてしまう。
その後女神としての記憶を完全に取り戻したディアスティマ。この2万年の間に繰り返されてきた悲劇を思い出して嘆き悲しむ。
そしてとうとう彼女は[世界を完全に滅ぼして二人で永遠に静かに生きる]という結論に達する。
かつて捨てた全知全能を取り戻すために、聖樹に向かう。
先代の斎后が不測のテロで死んだために、女神の封印に関する重要な要素を継承できていない今上斎后はディアスティマのことを止められず、封印を解除されてしまう。
だがディアスティマも完全に封印を開けられるわけではなく、不完全な状態での復活となる。
完全復活までの時間を稼ぐために魔物の軍勢をカンナギにけしかけ、聖樹はダンジョン化するディアスティマ。
カンナギはディアスティマを止めるために、「女神」との最終戦争を開始するのであった。
魔物の軍勢を退け、ラストダンジョンを攻略し、聖樹の頂上にてカンナギはディアスティマと再会する。
恋を貫こうとする[女神]と、世界を愛した[王子様]の最後の戦いが始まる。
最終的にディアスティマと愛を確かめ合い、世界は平和に戻る。
だがディアスティマは「女神」に戻ってしまった身。もはや地上にはいられない。
「ルイカが人間としての人生を生き抜いたら、迎えに行くから」
そう言って地上から去るディアスティマ。そして皇帝として大陸を治めて平和を時代に託し息を引き取ったルイカ。
死後ディアスティマがルイカを迎えに来て、二人は手をつなぎこことは違う世界へと旅立つ。
[ファンディスク]
ご都合主義オンパレード。
学園を舞台に各キャラクターたちがお祭り騒ぎ。
本編中でエッチできなかったあの子ともヤれるし、野郎どもと馬鹿やってもいい。
本編のシリアスなんて忘れて楽しめばいい!
そんな世界のお話なので深く考えなくてもいいです。
でもジョゼーファはここでもイチャラブがないんだよな…。いとあわれ。
[Sacred Warlord of MONOMYTH]
ソシャゲー。三佐戦死時点では7章まで配信していた。
第一部の最後から分岐した世界のお話。
皇帝と斎后がテロで死ななかったというIFストーリー。
テロは失敗したものの、今上斎后は一度重体に陥る。その隙をヨハンナ・ドゥという危険視されて封印されていた国連軍AIがついて聖樹の機能を乗っ取られてしまう。
さらに危険なドゥ・シリーズたちがぞくぞくと封印をやぶり再び世界に帰ってくる。
彼女たちは各々が掲げる目標のために暴走を始める。聖樹はダンジョンになり、さらに大陸各地にドゥシリーズプロデュースの危険なダンジョンが出来て、古代の超兵器が復活して大陸各地を暴れまわるようになる。
幸い樹液は枯れていないので文明が崩壊していない帝国はこの危機に対抗するために聖都にダンジョン攻略のための学園を設置。大陸各地から優秀な人材を集めてこの未曽有の危機に対処しようと試みる。
そしてその学園には当然カンナギ・ルイカとゆかいな仲間たちの姿が…。もちろんジョゼーファさんには活躍の場なんてない。
ゲーム内容は、聖都を拠点に、ダンジョン攻略したり、バトルをしたり、色々な街に行ったり、超古代の兵器と戦ったりみたいなRPG。残念ながらエロはない。
本編のキャラクターたちに新たに加わったキャラクターたちと冒険の日々に出かけよう!
でもジョゼーファの前世な三佐さんは戦記物にしか興味はないので、序章だけやって放置。プレイを再開することなく戦死しました。
[Princess Warlord of WITCH]
本編の400年以上前の第四次戦国時代の物語を描いたスピンオフ。
【ストーリー】
第四次戦国時代の真っただ中。
奴隷の少女アリソンはある日の夜。主人に呼び出される。
主人はもともとアリソンを労働のためではなく、夜伽の為に買ったのだった。
期待通りに美しく育ったアリソンを犯そうする。
純潔を散らされそうになった直前、偶然ベットの近くに剣があることに気がついたアリソンはそれを手に取り、主人の胸に突き刺して殺してしまう。
そのまま館から逃げ出したアリソンだったが、館近くの湖の畔にて追手に捕まってしまう。
殺されることを覚悟したアリソンだったが、そこへ一人の騎士が通りかかり追手を倒し、アリソンを救う。
アルトリウス・カグラというその美しき騎士はアリソンを自身の領地へと連れて帰る。
行く当てのないアリソンにメイドの仕事を与えて匿ってくれるアルトリウス。
彼はこうやって多くの奴隷たちを解放しているのだという。
そして戦乱を終わらせて、人々に平和を齎したいと望み戦うアルトリウスの姿にアリソンはほのかな思いを募らせていく。
だが彼は大名の一人であり、すでに妻がいる身である。その思いは決して遂げられることはないとわかっていた。
なのに彼女の恋は膨らみ続けていく。
そんなある日、彼女は街で予言を唱える魔女を見かける。
このまま行くと世界は狂った王子によって滅びるという不吉な予言。
街の人々はその予言に怒り、魔女をリンチしようとする。
それを見かねたアリソンは魔女の手を引っ張ってその場から逃がしてやる。
そしてピンク色の髪をした美しい魔女ディアドラは言う。
「あなた、面白い女ね。ねぇ。あたしと契約しない?王子を殺してくれるなら、あなたに甘い夢を見させてあげる。どんな恋でも叶えられる力をあげるわ」
冗談だと思ったアリソンは気安くその契約を結んでしまう。
すると女であるはずの自分の力が男よりも強くなっていることに気がつく。
そして男に見えるようになる変身魔法も使えるようになる。
「それで好きな人の傍にいられるでしょ?さあ、甘い夢を見ましょう。王子を殺すその日まで」
アリソンは魔女からもらった力で凛々しい騎士「メドラウト」になり、アルトリウスに武将として仕えることになる。
彼が掲げる平和をつくるための戦いにその身を捧げる。
そして数多の美しき騎士たちと出会い、共に闘いの日々を駆け抜け、時に恋に落ちる甘い夢物語がここに始まる。
キャッチコピー
恋に落ちて、騎士になった。
恋を貫き、姫となり。
恋を裏切り、王になる。
パッケージは魔女ディアドラとアルトリウスに挟まれているアリソンという構図。
ゲーム開始のタイトル画面は豪華でおしゃれな椅子に座る姫騎士のアリソンに、攻略対象たちが群がってチヤホヤしてる構図。
[内容]
本編において登場した最強のラスボス[メドラウト]を主人公にした乙女ゲーム。
エロゲのキャラクターが乙女ゲーの主人公になるという、これ作った奴はなんでこんなことをしたんだろうと心配になるようなちょっと変なゲーム。
warlordシリーズの仕掛け人であるジェネラル・プロデューサーは「僕の親友が生粋の乙女ゲーマーでね。シリーズをプレイしてもらうんだったら、入り口は広くしなきゃって思ってね」とよくわからないことをほざいたという。
だが例によって無駄に優れたクリエーターと潤沢な予算によって高クオリティなゲームが完成してしまった。
このシリーズ単体でも完成度が高ったため、色々メディアミックスした。特に三佐はこの作品の2.5次元舞台が好きで劇場にも足を運んだし、DVDも買った。
さらに有明でメドラウトのコスプレやってあまりのクオリティの高さとそっくりさんっぷりでバズってしまったのだった。
若干黒歴史である。
ストーリー構造
第一部
アルトリウスの配下となり、第四次戦国時代を駆け抜ける戦記シュミレーション。
ゲームの目的はアルトリウスの天下統一を支えることである。
同時にイケメン騎士、武将、敵の大名や王子や王などと戦ったり恋に落ちたりする。
そして大戦の裏側で戦争を煽るジョバンナ・ドゥの陰謀を追いかける。
あとアルトリウスの正妻であるジェニファーに悪役令嬢的に苛められる。
最初からアルトリウスを攻略可能だが、他の攻略対象すべてを攻略しないとアルトリウストゥルールートには入れない。
アルトリウスノーマルルートは騎士であり愛人でもあるという形で幕を閉じるが、トルゥールートではアルトリウスの正妻である悪役令嬢にざまぁかまして、アリソンがその正妻の地位につく。
ジョバンナ・ドゥをぶち殺し、さらに大陸を統一してアルトリウスが皇帝になり、アリソンが皇后になる。最高のお姫様として幸せになってめでたしめでたしである。
だが各エンディングでエンドロールが流れた後、必ずディアドラの声で「どう?素敵な夢でしょう?今はまだ契約の時じゃないわ、ゆっくりおやすみ」と言われる。
アルトリウストルゥールートのエンドロールが終わった後は意味深に「素敵な夢だったわ。ありきたりで誰もが望む女の子の理想。でもそれは本当に貴女が望んだことなの?あなたが本当に愛したのは、いったい何?」
[Holy Warlord of GODDESS]をやっているユーザーは気がつくのだが、ここまでの攻略ルートのすべてが正史である[Holy Warlord of GODDESS]の世界に辿り着かない物語なのである。
トルゥールートが終わりタイトル画面に戻ってくると、画面が一瞬ぶれてカットインが入る。それはアルトリウスを剣で貫くアリソンの姿だった。
そしてタイトル画面の選択肢の一番下に[恋を裏切る]という新たなる選択肢が現れる。そこにカーソルを合わせると、タイトル画面のCGが変化する。椅子に座るアリソンに群がっていたイケメンたちが消えて、アリソンは一人剥き身の剣を抱く姿に変わる。
[恋を裏切る]を選択すると第二部が開始される。
第二部
物語はかつて主人を殺したあの日の夜に戻ってくる。
だが過去と違うのはアリソンには未来の記憶があったこと。
様々な騎士たち、そして何よりアルトリウスと結ばれた甘い恋の記憶が生々しくあること。
だがそれらは本来なら同時に存在するはずのない記憶。
すべての攻略対象との記憶を抱えた状態でアリソンは過去に戻ってきたのだ。
取り合えず前と同じように湖まで逃げてアルトリウスと再会するアリソン。
その美しき姿にやはり自分はこの人を一番愛しているのだと確信する。
そして再び街で魔女ディアドラを再開して助けるのだが、そこでこういわれる。
「甘い夢はどうだった?素敵だったでしょ?」
アリソンは驚く。魔女ディアドラもまた過去に戻ってきていることに。
「だから契約を果たしてもらう。王子様を殺して、世界の為に」
「王子さまって誰のこと?」
「アルトリウス・カグラ。彼こそがこの世界の王子様。あなたが殺すべき世界の敵」
ディアドラの言うことに衝撃を受けるアリソン。この繰り返される世界でもアリソンはアルトリウスを愛したのだ。
殺せるはずがない。
「でもあなたは必ず殺す。だから早く思い出して、本当に愛したものがなんだったのか」
アリソンはディアドラから力を貰い、再びアルトリウスの騎士メドラウトになる。
未来知識のあるアリソンはアルトリウスを的確に支え、天下統一は順調に進んでいく。
だが以前の世界と違い、男たちはどこか優しくない。
破竹の活躍を続けるアリソンのことに嫉妬し男たちは遠ざかっていく。
甘い恋の記憶があるのに、遠巻きにされることにアリソンの心は寂しさで乾いていく。
そしてアリソンは出世の頂点を極めるが孤独に陥る。同時にアルトリウスも天下統一が深まっていくにつれて君主としての孤独を深め、同時に理想と現実とのギャップに苦しみ始める。
アリソンとアルトリウスは互いに孤独を埋めるようにして、結ばれる。かつて味わった甘い恋とは違う、苦い恋。そして人目を忍ぶ悲しい時間。
そうして数年の時が過ぎ、アルトリウスとの間に息子も生まれ、何処か現実に慣れたころに、二人の間に試練が訪れる。
天下統一がもはや確定的になった時、統一後の政治をどうするかの会議。そのなかで奴隷制度について語られる。
かつての過去の記憶の中ではアルトリウスは奴隷制度を終わらせてくれた。騎士として尽くした思いは報われたのだ。
だがこの時代においてアルトリウスは奴隷制度の温存を決定する。天下統一後の治世を安定させるために、貴族豪族の利権を守るという現実的判断を下したのだ。
アリソンはそれに大きく反発する。認められないと叫ぶ。それはかつてのあの救いと恋に落ちた瞬間を汚すこと。アリソンにとってこれは裏切りに他ならなかった。
このことをきっかけにして二人の距離は離れていく。そしてとうとうアルトリウスはアリソンを疎んで、辺境への遠征を命じる。
すなわち体のいい追放。
この非情なる措置にアルトリウスの正妻のジェニファーさえアリソンに同情する。
悲しさで圧し潰されそうになるアリソンの心のうちにかつての記憶が行きかう。
そして彼女は知る。彼女が愛した彼はもういないことに。
この世界の理不尽が彼の理想を永遠に殺してしまったことに。
そして彼女は決意する。
彼の理想を守るために、彼を殺すことを。
彼の理想を叶える為に、彼女自身が王になることを。
アリソンは謀反を起こし、独立諸侯に成り上がる。
そしてアリソンは自分自身のための大陸統一戦争を始める。
この時アルトリウスの正妻ジェニファーがアリソンの所に逃げ込んできて、協力してくれる。
彼女も愛した夫が変わり果ててしまったことに心を痛めていたのだ。
ゲームモードは再び戦記シュミレーションに突入する。
だが第一部とは違いそれはアルトリウスの為ではなく、自身の為の戦い。
第二部OPムービーとともに新たなるタイトル[Queen Warlord of GODDESS]が現れる。
そして彼女の為の戦争、その中で明らかになる世界の真実。
ディアドラの正体である「女神」とアルトリウスの前世「アドニス」のことを。
アドニスの転生に不正干渉したジョバンナ・ドゥの陰謀、狂わせられた王子による「女神殺し」。
いずれ400年後に再び生まれ変わることを知る女神による[正史]への誘導計画。
この転生の物語をなかったことにしようとする女神の身勝手。
この世界に生きる人々を踏みにじり、すでに滅んだ者たちへの忠義を尽くす狂った玩具。
そのために用意された裏切りの刃メドラウト。
狂った王子を殺して、正史へと至ろうとする女神。
それを殺そうとする旧人類の玩具。
大いなる存在の掌の上で踊らされるアリソン。
だがやるべきことは変わらない。
そしてアリソンは大陸の半分を飲み込み、アルトリウスと対峙する。
2人は大陸中央部にあるカムランヶ原にて決戦になる。
ジョバンナ・ドゥがアルトリウスの傍に侍り、
女神はアリソンの傍に侍り、世界の存亡をかけた戦いが始まる。
決戦の中で、アリソンはかつて恋した騎士たちを次々と屠っていく。
美しい思い出を殺しながら、彼女はアルトリウスの下へと至る。
多くの思いを乗せて、二人の剣は交わる。
狂わされた王子と、裏切りの騎士は、戦場で最後のデートをする。
そしてアリソンの剣がアルトリウスの胸を貫く。
アルトリウスは何処か満足そうにアリソンの頬を撫でて、笑みを浮かべ、アリソンの腕の中で息絶える。
そう、こうして彼女は恋を裏切り王になった。
皇帝メドラウトはこうして生まれたのだ。
アリソンは天下を統一し皇帝に即位する。
そして人々の希望となる新たなる法、帝国憲章を発布する。
奴隷制度を禁じ、さらに人々に新たなる自由を与える帝国の未来。
メドラウトは[理不尽な中世の、終わりの始まり]を世界に告げる。
アリソンは恋を裏切ったが、愛は守った。
こうして物語は終わる。
余談だが、ジョゼーファの前世の三佐はこの[Princess Warlord of WITCH]が大好きである。
だからこそめちゃくちゃディアスティマが嫌い。
あとついでに言えば世界観も嫌い。
前世とは言えエロゲーの主人公が乙女ゲーのラスボスになるとかちょっと理解に苦しむらしい。
さらにアリソンは400年後に蘇って、アルトリウスの転生者「カンナギ・ルイカ」と戦う羽目になるから。
乙女ゲーのグランドエンディングをエロゲーの正史につなげるという暴挙。
「女神」さまはまじ恋愛脳を極めすぎているのである。
以上が本作「軍閥令嬢は純潔を捧げない」が前提とする[原作ゲーム知識]となる。
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