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第二章 簒奪篇 Fräulein Warlord shall not forgive a virgin road.
第39話 一家団欒。ただし内心は穏やかではないものとする
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偉い方々との会食を終えて、やっと城に戻ってこれました。色々あって疲れていたわたくしは自室に下がって、くつろぎたかったのです。ですがカルメンタさんから家族らしく団欒の時間を取りましょうと言われて、内廷にある王族専用の遊戯室へとつれてこられてたのです。大きなソファーに質素ですが高級なテーブル。バーカウンターと冷蔵庫。それにキッチン。ビリヤード台やダーツなどの遊具。いろいろと暇をつぶす道具には事欠かないところです。部屋には私の妹たちとその母たち。わたくしを誘ったカルメンタと父上の姿がありました。まだ幼い妹たちは絨毯の上におもちゃを出して各々遊んでいました。いずれも灰色がかった銀髪の持ち主であり、父の子だとすぐにわかる顔立ちをしています。違うのは瞳の色でそれは各々の母親から貰ったものでしょう。父の妻である母親たちは、子供たちが遊んでいる風景を柔かな顔で楽しそうに見詰めています。だからこの場で浮いている女は二人いたのです。わたくしとカルメンタ。
「いいですわね。子供って本当にかわいいわ。ねぇパトリシアちゃん」
「子供扱いしないでください。カルメンタ様」
カルメンタはソファーで新聞を読む父上にもたれかかりながら、父の膝の上に乗る十歳ほどの女の子の頭を撫でまわしていました。パトリシアは父の次女であり、他国の名門貴族の出身である母親から生まれた生粋のお嬢様です。明るいグリーンの瞳が可愛らしい少しおませな女の子です。今も父上の膝に乗りながら父と一緒に新聞を読んでいます。新聞には『シャルレス・ケラウノス信仰監督長官赴任。連合王国構想の支持を表明』という見出しと、シャルレス・ケラウノスとイルマタル・ユリハルシラがフェルナンド国王とアルレネ王妃と共に映る写真が載っていました。前世の知識で言えば、このケラウノスのバッコス王国への赴任は本来ありえざる事態です。彼は原作正史においては、このタイミングでは裁判を受けているはずなのです。ユリハルシラにしても聖樹にて斎后の傍で仕事をしているはずであり、ここに来るはずがないのです。わたくしがやらかしたことが遠く大陸中央にさえ波及してこうなっているのは間違いないのです。ちょっと前のわたくしならば頭を抱えてあちらこちらをかけずりまわっている事態のはずです。ですがもはやそういうはしたないお遊びからは卒業させられた身です。アルレネ様が適当に処理してくれるでしょう。わたくしは何もしなくていいのです。
「ねぇ。陛下。私もそろそろ子供が欲しいですわ。ジョゼーファ様が嫁ぐ前に作らないと、先を越されちゃうかも。嫌ですよ私。義理とは言え、自分の子供を持つ前におばさんて呼ばれるのは遠慮したいですわ。うふふ」
「そうだな。バッコス政府の都合次第ではあるが、挙式が早まる可能性もあるだろう。子を持つには丁度いいかも知れんな」
カルメンタさんはその返事に幸せそうな顔をして父の腕に抱きつきました。
「父上」
「なんだい?パトリシア」
「カルメンタ様が産む子供は男ですか女ですか?」
「それはわからないな。パトリシアはどちらがいい?」
「アイガイオン家の後継ぎがそろそろ必要だと思います。なので男の子がいいでしょう。あと個人的な理由ですが、この部屋の女性人口が多すぎます。辺境はただでさえ女余りなのです。この部屋にも男手が欲しいですね」
カドメイアを含めて辺境諸国は常に慢性的な女余りが続いています。強力なモンスターが闊歩し、中央から流れてくる犯罪者たちとの抗争が頻発し、隣同士の村や町同士での利権を巡る闘争ですぐに男たちが死んでいくのです。父には妻が多いですが、それは女を養えるものはより多くを娶るべきだという社会規範があるからなのです。女たちは強い男に嫁がないと危険なこの世界で生きていけない。そういう事情があるのです。だから夫に他の女がいることが嫌でも飲み込むしかない。そう嫌でも仕方がない。仕方がないはずなのに。どうしてここにいる女たちは皆父上を尊敬しているのでしょう。
「男手か。なかなかひどいことを言うなお前も。くくく」
父はパトリシアの回答に満足したのか、頭を撫でています。男の強い力のせいでせっかく整えた髪の毛がそれで少し崩れます。でもパトリシアは嬉しそうでした。
「ええ、そうでしょう。棚の上にあるものに手を伸ばすたびに背伸びしたり、台を探してきたりするのは面倒くさいです。男の人がいれば、楽でしょう?それにそろそろ御家の外の仕事も押し付けて差し上げたいのです。嫌ですわ。ああいう政治闘争の乱暴さ。男たちは譲り合うことを知りません。わたくしは男たちの世界にはうんざりしてるのです。彼らが勝手に争って、わたくしに勝ち取ったおもちゃやおかしを届けるなら受け取りますが、そのおもちゃを巡ってあの世界でわたくしが戦うのはいやです」
パトリシアも最近は公務に勤しんでいました。この子は聡明な子であるが故に、外の世界の政治や仕事で見る男たちの争いの激しさをちゃんと理解した上で、こう言っているのがわかりました。
「わたくしは弟が欲しい。強い弟が。この家を守れる弟が欲しい。わたくしは自分の器を知っています。自分で身を守ることは難しい。ですから政治闘争や戦争は殿方に委ねたい。わたくしは代わりに愛を捧げてあげましょう」
「だがパトリシア。お前には強い姉がいるぞ。ジョゼーファはお前を守ってくれると思わないか?政治も戦争もジョゼーファはめっぽう強くて頼りがいがあると思わないか?」
「嫌ですわ!父上。わたくしはジョゼーファお姉さまを尊敬しています。ですが自分の命綱を女の細い腕に預ける者はいません!同じ女だからこそわかるのです、命を預けるには不安なのですよ!自分と同じ細い腕の持ち主に身を委ねる女はいませんのですわ!カルメンタ様には期待します。ぜひ男手をわたくしにくださいな」
「あらあら。期待されてしまったわ。今日の夜から頑張ってみるわね。ふふふ」
なんとも際どい下ネタに、この間見てしまったカルメンタの情事の後を思い出してしまいました。わたくしは思わず口元を手で押さえます。シーツに残る染み。嗅ぎなれない匂い。カルメンタの肌に残る微かな口づけの痕。
「あら?カルメンタさんだけズルいのではないですか?」「わたくしも娘も手がかからなくなったですし、次の子ならいつでも大丈夫ですわ!」「わたくしも!」
わたくしには理解できない世界があります。恋物語の多くは2人きりで終わるのに、ここにはその麗しいゴールがないのです。ですが彼女たちは嫉妬とも無縁であり、ほんとうに幸せなのです。皆言っています。強い男と共にいれれば幸せだと。別に他の女がいてもいい。むしろその幸せを分かち合える同士がいてもっと幸せじゃないかと。自分以外の女に愛されている男に価値を感じてしまうのは本能なんだと彼女たちは言っています。わたくしと私はその強い男の娘なのです。その価値観を肯定する存在。父親の才能を受け継ぎ、豊かさの中でそれを磨き上げ、自らの財と権力を増やしていく。すべて貰ったものです。わたくしのすべてが父の掌にしかないのです。価値観も、財も、権力もすべてが父より生まれ出るものだったのです。わたくしは何を粋がっていたのでしょうか?前世の知識さえも父上の与えたものの上でしか輝かない者に過ぎないのに。
「ぐぅ…ううっ…」
わたくしは奥歯を噛み締めて必死に堪えます。目の前の風景を否定したいのに、否定できない自分の器の狭さに我慢ができないのです。わたくしは父に背中を向けて、部屋から出ようと歩きだしました。
「ジョゼーファ。止まりなさい。家族の時間だ。一人になるのはやめるんだ」
父の声に呼び止められました。
「申し訳ありません。今日は少し疲れていて、明日も公務が山積みですから。今日はここで失礼させてもらいます」
「駄目だ。妹たちが可哀そうだろう?みんなお姉ちゃんのお前が好きなんだ。こっちへ来なさい。今すぐに」
「…っ…ぐっ…」
父の声は冷たい。その周りにいる女たちの目も冷たい。妹たちは不安そうにこっちを見ています。パトリシアはなにかを諦めたような笑みをわたくしに見せています。
「まあ父上。姉上は今までの生活からの変化に慣れていないだけですわ。わたくしも突然お姫様と言われるようになって戸惑っています。だからしばらくはそっとしておきましょう。いずれは慣れますわ。わたくしの様に」
パトリシアは父上にしなだれかかりながらそう言いました。甘えるのが上手に見えます。とてもとても上手に嘘をついている。そういう風に見えています。
「そうか?ならいい。早く慣れてもらわないとな。お姫様の生活に」
父上はわたくしの退室を許してくれました。父上に一礼して、部屋を後にし自室に帰りました。
「…もう口喧嘩さえできないのですか。意気地なし」
わたくしはベットに飛び込んで、そう独り言ちました。髪の毛も血も骨も肌も何もかもが父上の財でしかないこの身が恨めしい。そう思いながら目を閉じました。
「いいですわね。子供って本当にかわいいわ。ねぇパトリシアちゃん」
「子供扱いしないでください。カルメンタ様」
カルメンタはソファーで新聞を読む父上にもたれかかりながら、父の膝の上に乗る十歳ほどの女の子の頭を撫でまわしていました。パトリシアは父の次女であり、他国の名門貴族の出身である母親から生まれた生粋のお嬢様です。明るいグリーンの瞳が可愛らしい少しおませな女の子です。今も父上の膝に乗りながら父と一緒に新聞を読んでいます。新聞には『シャルレス・ケラウノス信仰監督長官赴任。連合王国構想の支持を表明』という見出しと、シャルレス・ケラウノスとイルマタル・ユリハルシラがフェルナンド国王とアルレネ王妃と共に映る写真が載っていました。前世の知識で言えば、このケラウノスのバッコス王国への赴任は本来ありえざる事態です。彼は原作正史においては、このタイミングでは裁判を受けているはずなのです。ユリハルシラにしても聖樹にて斎后の傍で仕事をしているはずであり、ここに来るはずがないのです。わたくしがやらかしたことが遠く大陸中央にさえ波及してこうなっているのは間違いないのです。ちょっと前のわたくしならば頭を抱えてあちらこちらをかけずりまわっている事態のはずです。ですがもはやそういうはしたないお遊びからは卒業させられた身です。アルレネ様が適当に処理してくれるでしょう。わたくしは何もしなくていいのです。
「ねぇ。陛下。私もそろそろ子供が欲しいですわ。ジョゼーファ様が嫁ぐ前に作らないと、先を越されちゃうかも。嫌ですよ私。義理とは言え、自分の子供を持つ前におばさんて呼ばれるのは遠慮したいですわ。うふふ」
「そうだな。バッコス政府の都合次第ではあるが、挙式が早まる可能性もあるだろう。子を持つには丁度いいかも知れんな」
カルメンタさんはその返事に幸せそうな顔をして父の腕に抱きつきました。
「父上」
「なんだい?パトリシア」
「カルメンタ様が産む子供は男ですか女ですか?」
「それはわからないな。パトリシアはどちらがいい?」
「アイガイオン家の後継ぎがそろそろ必要だと思います。なので男の子がいいでしょう。あと個人的な理由ですが、この部屋の女性人口が多すぎます。辺境はただでさえ女余りなのです。この部屋にも男手が欲しいですね」
カドメイアを含めて辺境諸国は常に慢性的な女余りが続いています。強力なモンスターが闊歩し、中央から流れてくる犯罪者たちとの抗争が頻発し、隣同士の村や町同士での利権を巡る闘争ですぐに男たちが死んでいくのです。父には妻が多いですが、それは女を養えるものはより多くを娶るべきだという社会規範があるからなのです。女たちは強い男に嫁がないと危険なこの世界で生きていけない。そういう事情があるのです。だから夫に他の女がいることが嫌でも飲み込むしかない。そう嫌でも仕方がない。仕方がないはずなのに。どうしてここにいる女たちは皆父上を尊敬しているのでしょう。
「男手か。なかなかひどいことを言うなお前も。くくく」
父はパトリシアの回答に満足したのか、頭を撫でています。男の強い力のせいでせっかく整えた髪の毛がそれで少し崩れます。でもパトリシアは嬉しそうでした。
「ええ、そうでしょう。棚の上にあるものに手を伸ばすたびに背伸びしたり、台を探してきたりするのは面倒くさいです。男の人がいれば、楽でしょう?それにそろそろ御家の外の仕事も押し付けて差し上げたいのです。嫌ですわ。ああいう政治闘争の乱暴さ。男たちは譲り合うことを知りません。わたくしは男たちの世界にはうんざりしてるのです。彼らが勝手に争って、わたくしに勝ち取ったおもちゃやおかしを届けるなら受け取りますが、そのおもちゃを巡ってあの世界でわたくしが戦うのはいやです」
パトリシアも最近は公務に勤しんでいました。この子は聡明な子であるが故に、外の世界の政治や仕事で見る男たちの争いの激しさをちゃんと理解した上で、こう言っているのがわかりました。
「わたくしは弟が欲しい。強い弟が。この家を守れる弟が欲しい。わたくしは自分の器を知っています。自分で身を守ることは難しい。ですから政治闘争や戦争は殿方に委ねたい。わたくしは代わりに愛を捧げてあげましょう」
「だがパトリシア。お前には強い姉がいるぞ。ジョゼーファはお前を守ってくれると思わないか?政治も戦争もジョゼーファはめっぽう強くて頼りがいがあると思わないか?」
「嫌ですわ!父上。わたくしはジョゼーファお姉さまを尊敬しています。ですが自分の命綱を女の細い腕に預ける者はいません!同じ女だからこそわかるのです、命を預けるには不安なのですよ!自分と同じ細い腕の持ち主に身を委ねる女はいませんのですわ!カルメンタ様には期待します。ぜひ男手をわたくしにくださいな」
「あらあら。期待されてしまったわ。今日の夜から頑張ってみるわね。ふふふ」
なんとも際どい下ネタに、この間見てしまったカルメンタの情事の後を思い出してしまいました。わたくしは思わず口元を手で押さえます。シーツに残る染み。嗅ぎなれない匂い。カルメンタの肌に残る微かな口づけの痕。
「あら?カルメンタさんだけズルいのではないですか?」「わたくしも娘も手がかからなくなったですし、次の子ならいつでも大丈夫ですわ!」「わたくしも!」
わたくしには理解できない世界があります。恋物語の多くは2人きりで終わるのに、ここにはその麗しいゴールがないのです。ですが彼女たちは嫉妬とも無縁であり、ほんとうに幸せなのです。皆言っています。強い男と共にいれれば幸せだと。別に他の女がいてもいい。むしろその幸せを分かち合える同士がいてもっと幸せじゃないかと。自分以外の女に愛されている男に価値を感じてしまうのは本能なんだと彼女たちは言っています。わたくしと私はその強い男の娘なのです。その価値観を肯定する存在。父親の才能を受け継ぎ、豊かさの中でそれを磨き上げ、自らの財と権力を増やしていく。すべて貰ったものです。わたくしのすべてが父の掌にしかないのです。価値観も、財も、権力もすべてが父より生まれ出るものだったのです。わたくしは何を粋がっていたのでしょうか?前世の知識さえも父上の与えたものの上でしか輝かない者に過ぎないのに。
「ぐぅ…ううっ…」
わたくしは奥歯を噛み締めて必死に堪えます。目の前の風景を否定したいのに、否定できない自分の器の狭さに我慢ができないのです。わたくしは父に背中を向けて、部屋から出ようと歩きだしました。
「ジョゼーファ。止まりなさい。家族の時間だ。一人になるのはやめるんだ」
父の声に呼び止められました。
「申し訳ありません。今日は少し疲れていて、明日も公務が山積みですから。今日はここで失礼させてもらいます」
「駄目だ。妹たちが可哀そうだろう?みんなお姉ちゃんのお前が好きなんだ。こっちへ来なさい。今すぐに」
「…っ…ぐっ…」
父の声は冷たい。その周りにいる女たちの目も冷たい。妹たちは不安そうにこっちを見ています。パトリシアはなにかを諦めたような笑みをわたくしに見せています。
「まあ父上。姉上は今までの生活からの変化に慣れていないだけですわ。わたくしも突然お姫様と言われるようになって戸惑っています。だからしばらくはそっとしておきましょう。いずれは慣れますわ。わたくしの様に」
パトリシアは父上にしなだれかかりながらそう言いました。甘えるのが上手に見えます。とてもとても上手に嘘をついている。そういう風に見えています。
「そうか?ならいい。早く慣れてもらわないとな。お姫様の生活に」
父上はわたくしの退室を許してくれました。父上に一礼して、部屋を後にし自室に帰りました。
「…もう口喧嘩さえできないのですか。意気地なし」
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