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第二章 簒奪篇 Fräulein Warlord shall not forgive a virgin road.
第59話 悪役令嬢の復活・中 そして王様は帰ってきた
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ラフォルグ中尉は相変わらずわたくしの方を睨みつけています。彼女から見ればこの状況はきっと理不尽な場なのでしょう。ですがわたくしから言わせればここは禊ぎの場です。わたくしは必ずこの女に報いを与えると決めました。でなければわたくしは王の座に戻ることはきっと出来ないのです。
「その女の立たせて両足を抑えなさい」
「お前らやめろ!足に触るな!この放せ!放せえ!」
兵士たちはわたくしの命令通りにラフォルグ中尉を立たせて両手両足を抑えつけます。マーメイドドレスのスカートの裾が開かれた足でピンと張っています。
「姫殿下!いい加減こんな悪ふざけはやめなさい!」
中尉はわたくしを嗜めようとして声を張り上げています。上から目線が気に入りません。何よりも。
「姫?今わたくしを姫と呼びましたか?否!断じて否!女の臣と書いて姫?!否である!わたくしは臣ではない!」
呼び名が気に入らない。姫などというおままごとはもう終わった。そのようなお人形につけるような渾名を喜ぶことはもうない。ラフォルグ中尉が困惑している。わたくしの変貌に驚きを隠せてない。
「王女殿下…。このようなお戯れはやめていただきたいのです…王女殿下には裁判権は…」
ラフォルグ中尉はわたくし相手に少し丁寧に話し始める。驚いた。こんな女でも多少は人に憚ることを知るらしい。だが今更もう遅い。何より呼び名が気に入らない。
「王女?否!否である!王の女と書いて王女?あり得ぬ!わたくしは誰かの娘などという名無しの女ではない!もっとわたくしに相応しい呼び名があるだろう?約束された称号が!」
「ひっ…。え……っと…その…女王陛下…?ですか…連合王国の女王陛下…女王陛下。でもあなたにはまだ実権は…」
なんという鈍い女だろうか!わたくしのことを呼ぶ称号についてこんなにも鈍感だなんて!許せない!わたくしをどう呼べばいいのか!それがわからないなんて!
「女王?否!否!否!そのような呼び名断じて認めぬ!否である!女の王と書いて女王?まだわからぬか?わたくしは『女の』などと但し書きを書く必要などないほどに自明の存在である!!呼べ!わたくしのことを呼べ。もっともふさわしい呼び名で呼びなさい!」
女王なんて呼び名は嫌いだ。まるで王の例外みたいじゃないか。わたくしは例外的存在ではない。わたくしがその地位に至ったのは必然。あるいは理にも等しい自然的な事象。そして階段を降りてきたわたくしはラフォルグ中尉の目の前に立つ。扇子を首筋に当てて、再び呼び掛ける。
「わたくしのことを相応しい呼び名で呼びなさい。でなければお前の罪はさらに上乗せされる。わたくしへの不敬は万死に値する。お前は言ったな?王族のドレスを汚したならそれは死に値する罪だと。ならわたくしへの正しい称号を用いなかったならば、それもまた万死に値する。そう思わないか?」
「ですがあなたは今はまだ王女…あっ…」
わたくしは中尉の首筋に当てていた扇子を手元に引き寄せる。まるで刀の刃を引くように。ラフォルグ中尉の顔は青くなっている。
「よかったな。この扇子が剣であればお前は今死んでいたところだ。さあ呼べ。わたくしのことを相応しい呼び名で呼べ」
中尉は慄いて体を少し震わせている。鈍い女だと思っていたが、多少は心も動いてくれるらしい。
「…え…ジョゼーファ国王陛下…『どぅおおおおおおおおお!』っひいぃ…!?」
わたくしは天に向かってライフルを撃った。この女の頭に向かって撃たなかった自分の我慢強さを褒めたやりたい。
「なぜわざわざ君主号に我が諱を付ける?!この地にはわたくし以外の王がいるのか!?他に王がいるのか!?王号に名前をつけて区別する必要があるのか!?否!否!否!断じて否だ!!呼べ!最後のチャンスだ!呼べ!わたくしを正しい名で呼べ!さあ!さあああ!!!」
(筆者注:諱とは貴人の本名の事を指す言葉。この世界においては基本的には目上の人間のファーストネームを呼ぶことは憚れる。とくに君主の名や高位貴族においてはそれが顕著となる。そのため区別の必要がないときやわかりやすく説明するときを除いては肩書に名前をつけて呼ぶことは基本的にはない。例えばエヴェルトン・アイガイオンのことを基本的にはカドメイア国王陛下や単に国王陛下と呼ぶ。エヴェルトン陛下という呼び名は割と失礼な呼び方になる。とはいえ王国レベルの一般的な君主であればそこまで気にするほどのことでもないと言えばない。だが公的行事では少なくとも憚れるのは間違いない)
「国王…陛下…」
ラフォルグ中尉は小さな声でわたくしをそう呼びました。ですがそれだけでは満足できません。
「もっと大きな声で言いなさい。ここにいるすべての人民に聞こえるように」
「国王陛下…!」
「もっとだ。それに足りない。もっと麗しい修辞を駆使しなさい」
「偉大なるカドメイア国王陛下!」
「そうです。いい感じだ。でももっともっとだ。足りない…。お前を赦してやるにはまだ足りない…」
「我が麗しの偉大なるカドメイア国王陛下!」
「そうだな。まあいいだろう。ではさらに讃えよ。わたくしを讃えよ。わたくしの玉座を讃えよ。わたくしの王冠を讃えよ。わたくしの王国を讃えよ」
「カドメイア国王陛下…万歳…」
「続けろ」
「国王陛下万歳…!国王陛下…万歳!」
「そうだ。続けろ。続けるんだ。聞かせてやれ。ここにいるすべての人民に飽きるほど聞かせてやれ。わたくしが王だと聞かせてやれ」
「ううっ…ああ…国王陛下万歳!!国王陛下万歳!!国王陛下万歳!!国王陛下万歳!!国王陛下万歳!!国王陛下万歳!!国王陛下万歳!!国王陛下万歳!!」
ばんざいばんざいばんざいと、わたくしを讃えるラフォルグ中尉の声が聞こえる。そうだ。この声が証明だ。わたくしは…。いいや。
「そうだ!わたくしこそが王である!!!!」
そうだ!私こそが王なんだ!!!!
帰ってこれた悦びのあまり体が震えた。そして私はライフルを再び天に向かって放つ!
「万歳!国王陛下万『どぅおおおおん!どぅおおおおん!どぅおおおん!』ひえっ!!」
何度も何度も何度も銃声を轟かせた。ラフォルグはさんざんこの私が調教してやったから銃声で黙るようになったようだ。やっと可愛げが出てきた。
「さて。トレイシー・ラフォルグ。お前はわたくしを王と認めた。故に…わたくしにはお前の罪を裁く大権がある!そうだろう?なにせお前は認めたのだから!我が暴威を!我が権威を!そして何より我が王威を!!」
ラフォルグ中尉は私を見て顔を恐怖で真っ青にしている。
「そんな陛下!私はもう許されたんじゃないんですか!」
「ああ、不敬罪については許してやろう。だがお前の罪はまだ残っている。お前はこの地の人民に手を上げた!まだ幼い子供に手を上げた!これは罪である!わたくしは他者への加害を決して見逃さない!貴様は罪人だ!」
本当にエゴイストで何よりサイコチックな女だ。自分が何をやったのかまだわかっていないらしい。いくら私でも子供には手を上げられない。その一線を平気で超えるこの女には嫌悪しかわかない。だからこの女を権力を使っていじめることに私は何の罪悪感も湧かなかった!さあ、軍閥流の凄惨な『ざまぁタイム』の始まりだよ。ニチャアアア。
「その女の立たせて両足を抑えなさい」
「お前らやめろ!足に触るな!この放せ!放せえ!」
兵士たちはわたくしの命令通りにラフォルグ中尉を立たせて両手両足を抑えつけます。マーメイドドレスのスカートの裾が開かれた足でピンと張っています。
「姫殿下!いい加減こんな悪ふざけはやめなさい!」
中尉はわたくしを嗜めようとして声を張り上げています。上から目線が気に入りません。何よりも。
「姫?今わたくしを姫と呼びましたか?否!断じて否!女の臣と書いて姫?!否である!わたくしは臣ではない!」
呼び名が気に入らない。姫などというおままごとはもう終わった。そのようなお人形につけるような渾名を喜ぶことはもうない。ラフォルグ中尉が困惑している。わたくしの変貌に驚きを隠せてない。
「王女殿下…。このようなお戯れはやめていただきたいのです…王女殿下には裁判権は…」
ラフォルグ中尉はわたくし相手に少し丁寧に話し始める。驚いた。こんな女でも多少は人に憚ることを知るらしい。だが今更もう遅い。何より呼び名が気に入らない。
「王女?否!否である!王の女と書いて王女?あり得ぬ!わたくしは誰かの娘などという名無しの女ではない!もっとわたくしに相応しい呼び名があるだろう?約束された称号が!」
「ひっ…。え……っと…その…女王陛下…?ですか…連合王国の女王陛下…女王陛下。でもあなたにはまだ実権は…」
なんという鈍い女だろうか!わたくしのことを呼ぶ称号についてこんなにも鈍感だなんて!許せない!わたくしをどう呼べばいいのか!それがわからないなんて!
「女王?否!否!否!そのような呼び名断じて認めぬ!否である!女の王と書いて女王?まだわからぬか?わたくしは『女の』などと但し書きを書く必要などないほどに自明の存在である!!呼べ!わたくしのことを呼べ。もっともふさわしい呼び名で呼びなさい!」
女王なんて呼び名は嫌いだ。まるで王の例外みたいじゃないか。わたくしは例外的存在ではない。わたくしがその地位に至ったのは必然。あるいは理にも等しい自然的な事象。そして階段を降りてきたわたくしはラフォルグ中尉の目の前に立つ。扇子を首筋に当てて、再び呼び掛ける。
「わたくしのことを相応しい呼び名で呼びなさい。でなければお前の罪はさらに上乗せされる。わたくしへの不敬は万死に値する。お前は言ったな?王族のドレスを汚したならそれは死に値する罪だと。ならわたくしへの正しい称号を用いなかったならば、それもまた万死に値する。そう思わないか?」
「ですがあなたは今はまだ王女…あっ…」
わたくしは中尉の首筋に当てていた扇子を手元に引き寄せる。まるで刀の刃を引くように。ラフォルグ中尉の顔は青くなっている。
「よかったな。この扇子が剣であればお前は今死んでいたところだ。さあ呼べ。わたくしのことを相応しい呼び名で呼べ」
中尉は慄いて体を少し震わせている。鈍い女だと思っていたが、多少は心も動いてくれるらしい。
「…え…ジョゼーファ国王陛下…『どぅおおおおおおおおお!』っひいぃ…!?」
わたくしは天に向かってライフルを撃った。この女の頭に向かって撃たなかった自分の我慢強さを褒めたやりたい。
「なぜわざわざ君主号に我が諱を付ける?!この地にはわたくし以外の王がいるのか!?他に王がいるのか!?王号に名前をつけて区別する必要があるのか!?否!否!否!断じて否だ!!呼べ!最後のチャンスだ!呼べ!わたくしを正しい名で呼べ!さあ!さあああ!!!」
(筆者注:諱とは貴人の本名の事を指す言葉。この世界においては基本的には目上の人間のファーストネームを呼ぶことは憚れる。とくに君主の名や高位貴族においてはそれが顕著となる。そのため区別の必要がないときやわかりやすく説明するときを除いては肩書に名前をつけて呼ぶことは基本的にはない。例えばエヴェルトン・アイガイオンのことを基本的にはカドメイア国王陛下や単に国王陛下と呼ぶ。エヴェルトン陛下という呼び名は割と失礼な呼び方になる。とはいえ王国レベルの一般的な君主であればそこまで気にするほどのことでもないと言えばない。だが公的行事では少なくとも憚れるのは間違いない)
「国王…陛下…」
ラフォルグ中尉は小さな声でわたくしをそう呼びました。ですがそれだけでは満足できません。
「もっと大きな声で言いなさい。ここにいるすべての人民に聞こえるように」
「国王陛下…!」
「もっとだ。それに足りない。もっと麗しい修辞を駆使しなさい」
「偉大なるカドメイア国王陛下!」
「そうです。いい感じだ。でももっともっとだ。足りない…。お前を赦してやるにはまだ足りない…」
「我が麗しの偉大なるカドメイア国王陛下!」
「そうだな。まあいいだろう。ではさらに讃えよ。わたくしを讃えよ。わたくしの玉座を讃えよ。わたくしの王冠を讃えよ。わたくしの王国を讃えよ」
「カドメイア国王陛下…万歳…」
「続けろ」
「国王陛下万歳…!国王陛下…万歳!」
「そうだ。続けろ。続けるんだ。聞かせてやれ。ここにいるすべての人民に飽きるほど聞かせてやれ。わたくしが王だと聞かせてやれ」
「ううっ…ああ…国王陛下万歳!!国王陛下万歳!!国王陛下万歳!!国王陛下万歳!!国王陛下万歳!!国王陛下万歳!!国王陛下万歳!!国王陛下万歳!!」
ばんざいばんざいばんざいと、わたくしを讃えるラフォルグ中尉の声が聞こえる。そうだ。この声が証明だ。わたくしは…。いいや。
「そうだ!わたくしこそが王である!!!!」
そうだ!私こそが王なんだ!!!!
帰ってこれた悦びのあまり体が震えた。そして私はライフルを再び天に向かって放つ!
「万歳!国王陛下万『どぅおおおおん!どぅおおおおん!どぅおおおん!』ひえっ!!」
何度も何度も何度も銃声を轟かせた。ラフォルグはさんざんこの私が調教してやったから銃声で黙るようになったようだ。やっと可愛げが出てきた。
「さて。トレイシー・ラフォルグ。お前はわたくしを王と認めた。故に…わたくしにはお前の罪を裁く大権がある!そうだろう?なにせお前は認めたのだから!我が暴威を!我が権威を!そして何より我が王威を!!」
ラフォルグ中尉は私を見て顔を恐怖で真っ青にしている。
「そんな陛下!私はもう許されたんじゃないんですか!」
「ああ、不敬罪については許してやろう。だがお前の罪はまだ残っている。お前はこの地の人民に手を上げた!まだ幼い子供に手を上げた!これは罪である!わたくしは他者への加害を決して見逃さない!貴様は罪人だ!」
本当にエゴイストで何よりサイコチックな女だ。自分が何をやったのかまだわかっていないらしい。いくら私でも子供には手を上げられない。その一線を平気で超えるこの女には嫌悪しかわかない。だからこの女を権力を使っていじめることに私は何の罪悪感も湧かなかった!さあ、軍閥流の凄惨な『ざまぁタイム』の始まりだよ。ニチャアアア。
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