46 / 87
46.二人だけの儀式②※
しおりを挟む
「リリア、それじゃあゆっくりと触れていくね。体から力を抜いて、楽にしていて。声も出したかったら出して構わないから」
「声……?」
私が不思議そうに問いかけると、アレクシスはクスッと小さく笑い、私の耳元に顔を寄せて来た。
「リリアは弱点が多いから、気持ち良くなるとすぐ声を漏らしてしまうと思ってね」
「……っ、ぁっ……」
耳元に息を吹きかけられ、思わず甘い声が出てしまう。
するとアレクシスは満足そうに口角を上げた。
「早速聞けた。ああ、可愛い声だな。そのままもっと聞かせて」
「……っ、や、まって……、耳はだめっ」
「ダメじゃないよ。全身だとさっき話しただろう。そこには耳も含まれているんだよ」
「そんなのっ、ぁっ……やぁっ」
アレクシスの熱を持った舌先が私の耳の縁にそって動き回る。
這っていく感覚にぞくぞくとして、体も勝手に揺れてしまう。
「そんなに身を捩らせても、逃してあげないよ」
「ひぁっ……!!」
舌先を耳の奥に捩じ込まれ、動く度にぴちゃぴちゃと淫猥な音が脳に直接流れて来る。
頭の中をぐちゃぐちゃに掻きまわされているようで、おかしくなってしまいそうだ。
「まだ始まったばかりだよ。弱点ばかりいじめるのも少し可哀そうだから、他の場所に移動しようか」
アレクシスはそう言って耳を解放すると、今度は首筋の方へと唇を移動させた。
「……んっ」
ちゅっというリップ音が響き、その後深く首筋を吸われる。
チクっとした鋭い痛みに、僅かに眉を顰めてしまう。
「ふふっ、吸い上げるとビクッと体を震わせて可愛いな。そういえば、首筋も弱かったね」
「……っ」
「この後の予定は何もないから、時間をかけてたっぷりと愛撫していこうか。そうすれば終わった頃には体の不調も消えて、スッキリしていると思うよ」
「本当にこんな方法で、私助かるんですか?」
こんなことをされて、余計に体の奥がじわじわと熱くなるのを感じていた。
逆効果な気しかしないのだが、本当に大丈夫なのだろうか。
「勿論、助かるよ。今は私の言葉を信じて」
「わかりました……」
アレクシスの事は信じている。
ただ、私はこんな格好にさせられて、彼に素肌を晒していることが恥ずかしいのだ。
そしてこの後もずっとこれが続くのだと思うと、なんだか興奮してしまう。
「リリアは物分かりが良くて、いい子だね」
アレクシスは優しい声で呟くと、私の額にそっと口付けた。
そして次の瞬間、目が合ってしまう。
こんな姿でいるから、いつも以上に私はドキドキしていた。
「そんなに顔を真っ赤に染めて、この薄く開いた唇は何か物欲しそうにしているね」
「……っ」
「キスが欲しい?」
「……はい」
私が恥ずかしそうに答えると、アレクシスは小さく微笑んだ。
「いいよ。沢山してあげる。その可愛い口をもう少し開けて」
「……っ」
私はドキドキしながら少しだけ口を開いた。
こんな指示に従っている自分がとても恥ずかしい。
「その恥じらっている姿もいいね。すごく可愛い……」
「……んっ」
アレクシスはうっとりとした声で呟くと、ゆっくりと顔を近づけて来て私の唇を塞いだ。
重なると同時にねっとりとした舌先が咥内に入り込んでくる。
何度も舌同士が絡まり、咥内の温度も上がっていく。
頭の奥が熱に浮かれた様にふわふわとして、ぼーっとしてくる。
「リリアの口の中は相変わらず甘いな」
「んんっ、……はぁっ、んぅっ……」
それから暫くの間、私達はキスに没頭していた。
アレクシスの唇が離れていく頃には、私の全身からは余計な力が抜けきっていて、だらんとベッドに体を預けていた。
頬も体もほんのりと赤づいて、まるで湯浴みから出た後の様な状態だった。
そんな中、私は呼吸を整える様に肩を揺らしていた。
(私、アレクシス様とのキス……、好きかも)
「そのままゆっくり呼吸をしていて」
アレクシスの言葉に頷くと、彼の顔は私の視界から消えた。
だけど胸元がなんだか、ぞわぞわとする。
私が視線をそちらに向けると、胸を覆っていた下着がなくなっていた。
(……え?)
「ああ、綺麗な胸だね。中心がぷっくりと膨らんでいて美味しそう」
「……っ!?」
アレクシスは隠すものが無くなった私の胸を見下ろし、じっと観察でもするかのように眺めている。
私は恥ずかしくなり、慌てる様に胸元を手で隠した。
「リリア、隠していたら触ってあげられないよ」
「は、恥ずかしいっ……」
「そういえばリリアは恥ずかしがりだったね。それなら、先に腕からにしようか」
「え?」
アレクシスは優しい声で呟くと、私の肩にそっと口付け始めた。
「ぁっ……、やっ、なんか擽ったいっ」
「ふふっ、普段あまり触れる場所ではないから。敏感に感じてしまうのかもしれないね」
「はぁっ、……んっ」
「声が我慢出来ない位、感じているの? 腕に愛撫されて感じるなんて、リリアはどこもかしこも感度がいいんだね」
アレクシスはわざと舌を這わせる様にして、刺激を送って来る。
その度にぞくぞくとした感覚に襲われ、体が勝手に揺れてしまう。
「内側も愛撫したいから、片手を外してくれる?」
「……はい」
私はもう片方の手で胸元を隠すと、アレクシスに空いた方の手を伸ばした。
すると手に触れられ、指先を舐められる。
「……ぁっ、なんで指?」
「もう忘れたの? 全部って言っただろう。もしかして指も感じてしまうの?」
「ち、ちがっ……ぁっ、ぁあっ……」
「ふふっ、体は素直だな。私に片手を奪われて、もう片方の手は胸元にあるから、声を隠すことが出来ないね」
アレクシスは意地悪そうな声で呟きながら、私の指を咥内に含み厭らしく舐めていく。
その淫靡な光景を見て恥ずかし気持ちになっているはずなのに、目を奪われ視線を外すことが出来ない。
妖艶に映る今のアレクシスの姿が、何故かその時美しいと思ってしまった。
「次は手首から、内側に沿って口付けて行こうか。柔らかい所だから、簡単に痕が残せそうだ」
「痕って……」
「リリアが私のものだという証でもあるんだ。だから全身に付けたい。私は結構独占欲が強いんだ。あ、リリアに関してだけね」
「……っ」
アレクシスはわざわざ私の瞳を見つめながら、愛撫を続けていく。
先程から私の心臓はバクバクと鳴り、休まることはなさそうだ。
それでいて内側の方がより敏感に刺激伝わり、ぞわぞわとした感覚にじっとしていることが出来なくなっていた。
「どうしたの? ここを触れられるのが好き、なのかな?」
「違いますっ! 擽ったいからじっとしていられないだけでっ」
「そんな姿のリリアも可愛いよ。もっと見ていたから、ここはじっくりと攻めようかな」
「だ、だめですっ!!」
私は思わず声を張り上げて答えてしまう。
するとアレクシスは可笑しそうにクスクスと笑って「冗談だよ」と呟いた。
(もうっ、こんな時にからかうなんて酷い……)
「次は反対側の腕だね」
「本当に両方するつもりですか?」
私は眉を寄せて不満そうに言った。
「もしかして、先に胸に触れて欲しい?」
「……っ」
逆に質問され、私は目を逸らしてしまう。
腕の愛撫をされているうちに、体の中心がどんどん熱くなっていた。
まるで更なる刺激を求める様に、切ない気持ちになってしまう。
「リリアが望むのなら、触れてあげる。この手は邪魔になってしまうから横に移動させるよ」
私は腕に力を入れることはしなかった。
恥ずかしいのは変わりらないけど、どうせ見られる事になる。
だったら……と思い、身を預けることにした。
「ああ、先程よりも先端が膨らんでいるね」
「い、言わないでっ……」
アレクシスは言葉で私の事を翻弄させる。
まだ触れられてもいないのに、見られているだけで体が震えてしまう。
そんな私はおかしいのだろうか。
だけど、そうさせているのはアレクシスだ。
(私の体が変なのは、全部アレクシス様の所為……そうだよっ!)
全てアレクシスの所為にする事で、恥ずかしさから逃れようとした。
「声……?」
私が不思議そうに問いかけると、アレクシスはクスッと小さく笑い、私の耳元に顔を寄せて来た。
「リリアは弱点が多いから、気持ち良くなるとすぐ声を漏らしてしまうと思ってね」
「……っ、ぁっ……」
耳元に息を吹きかけられ、思わず甘い声が出てしまう。
するとアレクシスは満足そうに口角を上げた。
「早速聞けた。ああ、可愛い声だな。そのままもっと聞かせて」
「……っ、や、まって……、耳はだめっ」
「ダメじゃないよ。全身だとさっき話しただろう。そこには耳も含まれているんだよ」
「そんなのっ、ぁっ……やぁっ」
アレクシスの熱を持った舌先が私の耳の縁にそって動き回る。
這っていく感覚にぞくぞくとして、体も勝手に揺れてしまう。
「そんなに身を捩らせても、逃してあげないよ」
「ひぁっ……!!」
舌先を耳の奥に捩じ込まれ、動く度にぴちゃぴちゃと淫猥な音が脳に直接流れて来る。
頭の中をぐちゃぐちゃに掻きまわされているようで、おかしくなってしまいそうだ。
「まだ始まったばかりだよ。弱点ばかりいじめるのも少し可哀そうだから、他の場所に移動しようか」
アレクシスはそう言って耳を解放すると、今度は首筋の方へと唇を移動させた。
「……んっ」
ちゅっというリップ音が響き、その後深く首筋を吸われる。
チクっとした鋭い痛みに、僅かに眉を顰めてしまう。
「ふふっ、吸い上げるとビクッと体を震わせて可愛いな。そういえば、首筋も弱かったね」
「……っ」
「この後の予定は何もないから、時間をかけてたっぷりと愛撫していこうか。そうすれば終わった頃には体の不調も消えて、スッキリしていると思うよ」
「本当にこんな方法で、私助かるんですか?」
こんなことをされて、余計に体の奥がじわじわと熱くなるのを感じていた。
逆効果な気しかしないのだが、本当に大丈夫なのだろうか。
「勿論、助かるよ。今は私の言葉を信じて」
「わかりました……」
アレクシスの事は信じている。
ただ、私はこんな格好にさせられて、彼に素肌を晒していることが恥ずかしいのだ。
そしてこの後もずっとこれが続くのだと思うと、なんだか興奮してしまう。
「リリアは物分かりが良くて、いい子だね」
アレクシスは優しい声で呟くと、私の額にそっと口付けた。
そして次の瞬間、目が合ってしまう。
こんな姿でいるから、いつも以上に私はドキドキしていた。
「そんなに顔を真っ赤に染めて、この薄く開いた唇は何か物欲しそうにしているね」
「……っ」
「キスが欲しい?」
「……はい」
私が恥ずかしそうに答えると、アレクシスは小さく微笑んだ。
「いいよ。沢山してあげる。その可愛い口をもう少し開けて」
「……っ」
私はドキドキしながら少しだけ口を開いた。
こんな指示に従っている自分がとても恥ずかしい。
「その恥じらっている姿もいいね。すごく可愛い……」
「……んっ」
アレクシスはうっとりとした声で呟くと、ゆっくりと顔を近づけて来て私の唇を塞いだ。
重なると同時にねっとりとした舌先が咥内に入り込んでくる。
何度も舌同士が絡まり、咥内の温度も上がっていく。
頭の奥が熱に浮かれた様にふわふわとして、ぼーっとしてくる。
「リリアの口の中は相変わらず甘いな」
「んんっ、……はぁっ、んぅっ……」
それから暫くの間、私達はキスに没頭していた。
アレクシスの唇が離れていく頃には、私の全身からは余計な力が抜けきっていて、だらんとベッドに体を預けていた。
頬も体もほんのりと赤づいて、まるで湯浴みから出た後の様な状態だった。
そんな中、私は呼吸を整える様に肩を揺らしていた。
(私、アレクシス様とのキス……、好きかも)
「そのままゆっくり呼吸をしていて」
アレクシスの言葉に頷くと、彼の顔は私の視界から消えた。
だけど胸元がなんだか、ぞわぞわとする。
私が視線をそちらに向けると、胸を覆っていた下着がなくなっていた。
(……え?)
「ああ、綺麗な胸だね。中心がぷっくりと膨らんでいて美味しそう」
「……っ!?」
アレクシスは隠すものが無くなった私の胸を見下ろし、じっと観察でもするかのように眺めている。
私は恥ずかしくなり、慌てる様に胸元を手で隠した。
「リリア、隠していたら触ってあげられないよ」
「は、恥ずかしいっ……」
「そういえばリリアは恥ずかしがりだったね。それなら、先に腕からにしようか」
「え?」
アレクシスは優しい声で呟くと、私の肩にそっと口付け始めた。
「ぁっ……、やっ、なんか擽ったいっ」
「ふふっ、普段あまり触れる場所ではないから。敏感に感じてしまうのかもしれないね」
「はぁっ、……んっ」
「声が我慢出来ない位、感じているの? 腕に愛撫されて感じるなんて、リリアはどこもかしこも感度がいいんだね」
アレクシスはわざと舌を這わせる様にして、刺激を送って来る。
その度にぞくぞくとした感覚に襲われ、体が勝手に揺れてしまう。
「内側も愛撫したいから、片手を外してくれる?」
「……はい」
私はもう片方の手で胸元を隠すと、アレクシスに空いた方の手を伸ばした。
すると手に触れられ、指先を舐められる。
「……ぁっ、なんで指?」
「もう忘れたの? 全部って言っただろう。もしかして指も感じてしまうの?」
「ち、ちがっ……ぁっ、ぁあっ……」
「ふふっ、体は素直だな。私に片手を奪われて、もう片方の手は胸元にあるから、声を隠すことが出来ないね」
アレクシスは意地悪そうな声で呟きながら、私の指を咥内に含み厭らしく舐めていく。
その淫靡な光景を見て恥ずかし気持ちになっているはずなのに、目を奪われ視線を外すことが出来ない。
妖艶に映る今のアレクシスの姿が、何故かその時美しいと思ってしまった。
「次は手首から、内側に沿って口付けて行こうか。柔らかい所だから、簡単に痕が残せそうだ」
「痕って……」
「リリアが私のものだという証でもあるんだ。だから全身に付けたい。私は結構独占欲が強いんだ。あ、リリアに関してだけね」
「……っ」
アレクシスはわざわざ私の瞳を見つめながら、愛撫を続けていく。
先程から私の心臓はバクバクと鳴り、休まることはなさそうだ。
それでいて内側の方がより敏感に刺激伝わり、ぞわぞわとした感覚にじっとしていることが出来なくなっていた。
「どうしたの? ここを触れられるのが好き、なのかな?」
「違いますっ! 擽ったいからじっとしていられないだけでっ」
「そんな姿のリリアも可愛いよ。もっと見ていたから、ここはじっくりと攻めようかな」
「だ、だめですっ!!」
私は思わず声を張り上げて答えてしまう。
するとアレクシスは可笑しそうにクスクスと笑って「冗談だよ」と呟いた。
(もうっ、こんな時にからかうなんて酷い……)
「次は反対側の腕だね」
「本当に両方するつもりですか?」
私は眉を寄せて不満そうに言った。
「もしかして、先に胸に触れて欲しい?」
「……っ」
逆に質問され、私は目を逸らしてしまう。
腕の愛撫をされているうちに、体の中心がどんどん熱くなっていた。
まるで更なる刺激を求める様に、切ない気持ちになってしまう。
「リリアが望むのなら、触れてあげる。この手は邪魔になってしまうから横に移動させるよ」
私は腕に力を入れることはしなかった。
恥ずかしいのは変わりらないけど、どうせ見られる事になる。
だったら……と思い、身を預けることにした。
「ああ、先程よりも先端が膨らんでいるね」
「い、言わないでっ……」
アレクシスは言葉で私の事を翻弄させる。
まだ触れられてもいないのに、見られているだけで体が震えてしまう。
そんな私はおかしいのだろうか。
だけど、そうさせているのはアレクシスだ。
(私の体が変なのは、全部アレクシス様の所為……そうだよっ!)
全てアレクシスの所為にする事で、恥ずかしさから逃れようとした。
11
あなたにおすすめの小説
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました
鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」
そう言ったのは、王太子アレス。
そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。
外交も財政も軍備も――
すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。
けれど功績はすべて王太子のもの。
感謝も敬意も、ただの一度もない。
そして迎えた舞踏会の夜。
「便利だったが、飾りには向かん」
公開婚約破棄。
それならば、とレイナは微笑む。
「では業務も終了でよろしいですね?」
王太子が望んだ通り、
彼女は“確認”をやめた。
保証を外し、責任を返し、
そして最後に――
「ご確認を」と差し出した書類に、
彼は何も読まずに署名した。
国は契約で成り立っている。
確認しない者に、王の資格はない。
働きたくない公爵令嬢と、
責任を理解しなかった王太子。
静かな契約ざまぁ劇、開幕。
---
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
【完結】何でも奪っていく妹が、どこまで奪っていくのか実験してみた
東堂大稀(旧:To-do)
恋愛
「リシェンヌとの婚約は破棄だ!」
その言葉が響いた瞬間、公爵令嬢リシェンヌと第三王子ヴィクトルとの十年続いた婚約が終わりを告げた。
「新たな婚約者は貴様の妹のロレッタだ!良いな!」
リシェンヌがめまいを覚える中、第三王子はさらに宣言する。
宣言する彼の横には、リシェンヌの二歳下の妹であるロレッタの嬉しそうな姿があった。
「お姉さま。私、ヴィクトル様のことが好きになってしまったの。ごめんなさいね」
まったく悪びれもしないロレッタの声がリシェンヌには呪いのように聞こえた。実の姉の婚約者を奪ったにもかかわらず、歪んだ喜びの表情を隠そうとしない。
その醜い笑みを、リシェンヌは呆然と見つめていた。
まただ……。
リシェンヌは絶望の中で思う。
彼女は妹が生まれた瞬間から、妹に奪われ続けてきたのだった……。
※全八話 一週間ほどで完結します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる