【本編完結】 婚約破棄された令嬢は自由に生きたい!(R18)

Rila

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46.二人だけの儀式②※

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「リリア、それじゃあゆっくりと触れていくね。体から力を抜いて、楽にしていて。声も出したかったら出して構わないから」
「声……?」

 私が不思議そうに問いかけると、アレクシスはクスッと小さく笑い、私の耳元に顔を寄せて来た。

「リリアは弱点が多いから、気持ち良くなるとすぐ声を漏らしてしまうと思ってね」
「……っ、ぁっ……」

 耳元に息を吹きかけられ、思わず甘い声が出てしまう。
 するとアレクシスは満足そうに口角を上げた。

「早速聞けた。ああ、可愛い声だな。そのままもっと聞かせて」
「……っ、や、まって……、耳はだめっ」

「ダメじゃないよ。全身だとさっき話しただろう。そこには耳も含まれているんだよ」
「そんなのっ、ぁっ……やぁっ」

 アレクシスの熱を持った舌先が私の耳の縁にそって動き回る。
 這っていく感覚にぞくぞくとして、体も勝手に揺れてしまう。

「そんなに身を捩らせても、逃してあげないよ」
「ひぁっ……!!」

 舌先を耳の奥に捩じ込まれ、動く度にぴちゃぴちゃと淫猥な音が脳に直接流れて来る。
 頭の中をぐちゃぐちゃに掻きまわされているようで、おかしくなってしまいそうだ。

「まだ始まったばかりだよ。弱点ばかりいじめるのも少し可哀そうだから、他の場所に移動しようか」

 アレクシスはそう言って耳を解放すると、今度は首筋の方へと唇を移動させた。

「……んっ」

 ちゅっというリップ音が響き、その後深く首筋を吸われる。
 チクっとした鋭い痛みに、僅かに眉を顰めてしまう。

「ふふっ、吸い上げるとビクッと体を震わせて可愛いな。そういえば、首筋も弱かったね」
「……っ」

「この後の予定は何もないから、時間をかけてたっぷりと愛撫していこうか。そうすれば終わった頃には体の不調も消えて、スッキリしていると思うよ」
「本当にこんな方法で、私助かるんですか?」

 こんなことをされて、余計に体の奥がじわじわと熱くなるのを感じていた。
 逆効果な気しかしないのだが、本当に大丈夫なのだろうか。

「勿論、助かるよ。今は私の言葉を信じて」
「わかりました……」

 アレクシスの事は信じている。
 ただ、私はこんな格好にさせられて、彼に素肌を晒していることが恥ずかしいのだ。
 そしてこの後もずっとこれが続くのだと思うと、なんだか興奮してしまう。

「リリアは物分かりが良くて、いい子だね」

 アレクシスは優しい声で呟くと、私の額にそっと口付けた。
 そして次の瞬間、目が合ってしまう。
 こんな姿でいるから、いつも以上に私はドキドキしていた。

「そんなに顔を真っ赤に染めて、この薄く開いた唇は何か物欲しそうにしているね」
「……っ」

「キスが欲しい?」
「……はい」

 私が恥ずかしそうに答えると、アレクシスは小さく微笑んだ。

「いいよ。沢山してあげる。その可愛い口をもう少し開けて」
「……っ」

 私はドキドキしながら少しだけ口を開いた。
 こんな指示に従っている自分がとても恥ずかしい。

「その恥じらっている姿もいいね。すごく可愛い……」
「……んっ」

 アレクシスはうっとりとした声で呟くと、ゆっくりと顔を近づけて来て私の唇を塞いだ。
 重なると同時にねっとりとした舌先が咥内に入り込んでくる。
 何度も舌同士が絡まり、咥内の温度も上がっていく。
 頭の奥が熱に浮かれた様にふわふわとして、ぼーっとしてくる。

「リリアの口の中は相変わらず甘いな」
「んんっ、……はぁっ、んぅっ……」

 それから暫くの間、私達はキスに没頭していた。
 アレクシスの唇が離れていく頃には、私の全身からは余計な力が抜けきっていて、だらんとベッドに体を預けていた。
 頬も体もほんのりと赤づいて、まるで湯浴みから出た後の様な状態だった。
 そんな中、私は呼吸を整える様に肩を揺らしていた。

(私、アレクシス様とのキス……、好きかも)
 
「そのままゆっくり呼吸をしていて」

 アレクシスの言葉に頷くと、彼の顔は私の視界から消えた。
 だけど胸元がなんだか、ぞわぞわとする。
 私が視線をそちらに向けると、胸を覆っていた下着がなくなっていた。

(……え?)

「ああ、綺麗な胸だね。中心がぷっくりと膨らんでいて美味しそう」
「……っ!?」

 アレクシスは隠すものが無くなった私の胸を見下ろし、じっと観察でもするかのように眺めている。
 私は恥ずかしくなり、慌てる様に胸元を手で隠した。

「リリア、隠していたら触ってあげられないよ」
「は、恥ずかしいっ……」

「そういえばリリアは恥ずかしがりだったね。それなら、先に腕からにしようか」
「え?」

 アレクシスは優しい声で呟くと、私の肩にそっと口付け始めた。

「ぁっ……、やっ、なんか擽ったいっ」
「ふふっ、普段あまり触れる場所ではないから。敏感に感じてしまうのかもしれないね」

「はぁっ、……んっ」
「声が我慢出来ない位、感じているの? 腕に愛撫されて感じるなんて、リリアはどこもかしこも感度がいいんだね」

 アレクシスはわざと舌を這わせる様にして、刺激を送って来る。
 その度にぞくぞくとした感覚に襲われ、体が勝手に揺れてしまう。

「内側も愛撫したいから、片手を外してくれる?」
「……はい」

 私はもう片方の手で胸元を隠すと、アレクシスに空いた方の手を伸ばした。
 すると手に触れられ、指先を舐められる。

「……ぁっ、なんで指?」
「もう忘れたの? 全部って言っただろう。もしかして指も感じてしまうの?」

「ち、ちがっ……ぁっ、ぁあっ……」
「ふふっ、体は素直だな。私に片手を奪われて、もう片方の手は胸元にあるから、声を隠すことが出来ないね」

 アレクシスは意地悪そうな声で呟きながら、私の指を咥内に含み厭らしく舐めていく。
 その淫靡な光景を見て恥ずかし気持ちになっているはずなのに、目を奪われ視線を外すことが出来ない。
 妖艶に映る今のアレクシスの姿が、何故かその時美しいと思ってしまった。
 
「次は手首から、内側に沿って口付けて行こうか。柔らかい所だから、簡単に痕が残せそうだ」
「痕って……」

「リリアが私のものだという証でもあるんだ。だから全身に付けたい。私は結構独占欲が強いんだ。あ、リリアに関してだけね」
「……っ」

 アレクシスはわざわざ私の瞳を見つめながら、愛撫を続けていく。
 先程から私の心臓はバクバクと鳴り、休まることはなさそうだ。
 それでいて内側の方がより敏感に刺激伝わり、ぞわぞわとした感覚にじっとしていることが出来なくなっていた。

「どうしたの? ここを触れられるのが好き、なのかな?」
「違いますっ! 擽ったいからじっとしていられないだけでっ」

「そんな姿のリリアも可愛いよ。もっと見ていたから、ここはじっくりと攻めようかな」
「だ、だめですっ!!」

 私は思わず声を張り上げて答えてしまう。
 するとアレクシスは可笑しそうにクスクスと笑って「冗談だよ」と呟いた。

(もうっ、こんな時にからかうなんて酷い……)

「次は反対側の腕だね」
「本当に両方するつもりですか?」

 私は眉を寄せて不満そうに言った。

「もしかして、先に胸に触れて欲しい?」
「……っ」

 逆に質問され、私は目を逸らしてしまう。
 腕の愛撫をされているうちに、体の中心がどんどん熱くなっていた。
 まるで更なる刺激を求める様に、切ない気持ちになってしまう。

「リリアが望むのなら、触れてあげる。この手は邪魔になってしまうから横に移動させるよ」

 私は腕に力を入れることはしなかった。
 恥ずかしいのは変わりらないけど、どうせ見られる事になる。
 だったら……と思い、身を預けることにした。

「ああ、先程よりも先端が膨らんでいるね」
「い、言わないでっ……」

 アレクシスは言葉で私の事を翻弄させる。
 まだ触れられてもいないのに、見られているだけで体が震えてしまう。
 そんな私はおかしいのだろうか。
 だけど、そうさせているのはアレクシスだ。

(私の体が変なのは、全部アレクシス様の所為……そうだよっ!)

 全てアレクシスの所為にする事で、恥ずかしさから逃れようとした。
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