【本編完結】 婚約破棄された令嬢は自由に生きたい!(R18)

Rila

文字の大きさ
51 / 87

51.二人だけの儀式⑦※

しおりを挟む
「リリア、そろそろ体は落ち着いてきた?」
「……はい」

 羞恥心を煽られているうちに、下半身の痛みは大分落ち着いてきたようだ。
 他のことに気を取られ忘れてしまっていたくらいだから、きっともう大丈夫なのだろう。
 だけど、お腹の奥に埋まっているものは圧迫されたままで、少し苦しさは感じている。

「それならゆっくり動くよ。リリアが安心出来る様にキスをしながらにしようか」
「……んっ」

 アレクシスは穏やかな声で呟くと、私の唇に重ね、ちゅっと音を立てて軽く吸い上げる。
 その後もリップ音が響き、甘い感覚に頭が酔いしれていく。
 暫くキスをしていると、ゆっくりと腰を引き抜かれる。
 内壁を抉られていく感覚に、体がびくびくと震えてしまう。

(な、に……これ)

「ぁあっ……!」
「早速甘い声が漏れたね。リリアは引き抜かれるのが好き? それともこうやって奥を貫かれる方とどっちが好きなんだろう」

 私の反応にアレクシスは満足そうな声で呟く。
 そして引き抜いたものを、ゆっくりと奥まで押し込める。
 滾ったのが再び奥深くまで入り込んでくると、腰が勝手に浮いてしまいそうになる。
 どちらも初めて知る感覚だ。

 口元から漏れる嬌声は、アレクシスの口付けによって塞がれ、くぐもった声を漏らしてしまう。
 彼は私の唇を挟み、角度を変えながら何度もキスを繰り返していく。
 この甘ったるい感覚に、頭が溶けてしまいそうになる。

「んぅっ……は、ぁっ……やぁっ」
「リリアの中、すごく熱い。それにさっきから嬉しそうにきゅうきゅう締め付けてきて、私の形を覚えようとしてくれているの?」

「ぁあっ、あつ、い……はぁっ……」
「そうだね。蕩けそうなくらい熱い。今のリリア、すごく気持ち良さそう」

 溶けてしまいそうなほど、気持ちいい。
 入り口は少しヒリヒリしているけど、そんなことは次第に気にならなくなっていく。
 アレクシスの体温が心地良くて、この熱にずっと包まれていたいと思ってしまう。

「きもち、いいっ……、アレクシス、さ、まっ……す、きっ」
「私もリリアのことが大好きだよ。もっと言って。君に好きって言われるのは本当に嬉しい」

 快楽によって心まで溶かされているのか、普段なら照れて中々伝えられない言葉が簡単に口から溢れてくる。

「……す、きっ……ぁあっ、……んぅっ」
「ああ、最高な気分だ。これからは毎日リリアのことを抱くことにするよ。そしてお互いの愛を確かめ合おうか」

「は、いっ……んっ、ぁあっ……!」

 私が好きだと答えると、中で蠢いている塊が更に質量を増したような気がして、ぎゅっときつく締め付けてしまう。
 するとアレクシスは僅かに表情を歪める。
 私の手でアレクシスを翻弄しているのだと思うと、なんだか嬉しい気分になり顔が緩んでいってしまう。

(アレクシス様のこんな姿、初めてみたかも……)

 立場が逆転したようで、少しだけ優越感に浸り喜んでいた。
 しかし、そんな表情をしているのをアレクシスに見られてドキッとする。

「随分、余裕そうだね。それなら、もう少し激しくてもいいかな」

 アレクシスは意地悪そうな顔を浮かべたかと思うと、絡ませていた指を剥がし上半身を起こした。
 そして私の腰をがっしりと掴む。
 何か嫌な予感を察知して、私の表情が引き攣る。
 すると次の瞬間、激しく最奥を貫かれる。

「ひっ、ぁああっ!!」
「ああ、すごい声だね。だけど、さっきよりも締め付けが強くなった。リリアは激しくされるのも好きなんだね」

 アレクシスは一定の速度で何度も奥を貫いていく。
 肌がぶつかり合う度にぱちゅんと音が響き、それに私の悲鳴に似た嬌声加わる。
 体温も一気に上がり、私の余裕は一瞬で消える。

「ぁああっ、やぁっ、そんなに、ひ、ぁああっ!!」
「ああ、もしかしてイってるのかな。中、痙攣しているね」

「ぁあっ、はぁっ、……ぁっ、わかんなっ……」
「分からない? それならもう暫く続けてみようか」

 体からは力が抜けて、腰はずっとびくびくと震えている。
 奥も痺れるような感覚がずっと続いてような気がする。
 首を横に振って抵抗してみるが、アレクシスはやめてくれる様子は無い。
 私のことを、更に追いつめようとしているのだけは分かる。

「リリアが弱いところ、ここだよね。もっと気持ち良くなろうか」
「ぁっ、ぁあっ、だ、だめっ……そこばっかっ……っぁああ!」

 アレクシスは口角を上げると、私の弱い部分を狙うようにして腰を打ち付けてくる。
 直ぐに頭の奥が真っ白になり、深く達してしまう。
 だけど何度達しても、彼の動きは止まることは無かった。

「果ててる姿のリリア、すごく可愛い。あまりにも可愛すぎて、意地悪しすぎてしまったかな」
「……はぁっ、はぁっ……」

 アレクシスは腰の動きを止めると、再びゆっくりと私の方へと下りてきた。
 生理的に溢れている涙のせいで、彼の顔はぼやけて見える。
 だけどその存在を感じ取ると、私は手を伸ばして彼の首に回した。
 
「アレク……シス、さま、はっ……いじ、わる、……ですっ」

 私は荒い息を繰り返しながら、必死に声を絞り出した。
 今の私の心には、怒りの感情なんてものは一切存在しない。
 たしかに激しくされたことに少しだけ不満を感じているが、それ以上にもっと彼のことが欲しくなっていた。
 抱きついたのも、まだ離れたくなかったからだ。

「ごめんね。リリアが可愛すぎて抑えられなかった」
「……っ」

 今日は一体何度『可愛い』と言う言葉を聞かされたのだろう。
 言われ過ぎているのに、照れてしまう。

「顔が真っ赤だ」
「……っ」

「そうやって無自覚で私を堪らない気持ちにさせていること、いい加減気付いて欲しいな」
「……ぁっ」

 中に埋まっているものが、先程からビクビクと蠢いている。
 目が合うと、アレクシスは困ったような顔をしていた。

「私もそろそろ限界が近い。リリア、体辛いかもしれないけど、もう少しだけ付き合ってくれる?」
「……私なら、大丈夫です」

 そんな顔で懇願されたら、断れるはずがない。
 それに私だって、もう少しアレクシスを感じていたい。
 私が恥ずかしそうに答えると、アレクシスは小さく笑って「ありがとう」と呟き瞼にそっと口付けてくれた。

「キスをしながらしようか」
「はいっ」

 私が嬉しそうに微笑むと、アレクシスは少し驚いた顔を浮かべた。

「どうしましたか?」
「いや、そんなに嬉しそうに答えられると、まだ離したくないなって」
 
 顔が緩んでいたことを指摘されると、急に恥ずかしくなり頬が赤く染まっていく。

「……っ」
「私はまだまだ出来るよ。体力には自信があるからね。リリアは初めてだから、今日はあまり負担をかけないようにと考えていたけど、まだ足りないって言うのなら、いくらだって付き合うよ」

 アレクシスは愉しそうな口調で答えると、私の瞳を真っ直ぐに見つめてくる。
 まだ離れたくはないけど、恥ずかしくて頷くことなんて出来ない。
 私が戸惑っていると、アレクシスは追い打ちをかけるかのように「教えて」と耳元で囁いてきた。

「ねえ、リリアはどうしたい?」
「……っ、ぁっ」

 アレクシスは耳元で囁きながら、ゆっくりと腰を揺らしてくる。
 じわじわと熱が戻ってきて、抱きついている腕にぎゅっと力を込めた。

「それが答えかな。いいよ、リリアが満足いくまで何度でも付き合ってあげる」
「……はぁっ、キス、は?」

 私は恥ずかしそうに消えそうな声で呟いた。
 するとアレクシスはすぐに唇を塞いでくれた。

 そして奥の壁をノックするように何度も腰を押しつけてくる。
 溶けてしまいそうな快感に飲まれながら、私は必死にキスを返していた。



*****

作者から

またしてもR話が長くなり過ぎてしまい申し訳ないです。
多分次で最後になります。
前半は全然なかったので、後半はR多めの話になると思います。
いつも読んで頂きありがとうございます。
そしてエールを送ってくれた方、ありがとうございます。

しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました

鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」 そう言ったのは、王太子アレス。 そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。 外交も財政も軍備も―― すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。 けれど功績はすべて王太子のもの。 感謝も敬意も、ただの一度もない。 そして迎えた舞踏会の夜。 「便利だったが、飾りには向かん」 公開婚約破棄。 それならば、とレイナは微笑む。 「では業務も終了でよろしいですね?」 王太子が望んだ通り、 彼女は“確認”をやめた。 保証を外し、責任を返し、 そして最後に―― 「ご確認を」と差し出した書類に、 彼は何も読まずに署名した。 国は契約で成り立っている。 確認しない者に、王の資格はない。 働きたくない公爵令嬢と、 責任を理解しなかった王太子。 静かな契約ざまぁ劇、開幕。 ---

腹に彼の子が宿っている? そうですか、ではお幸せに。

四季
恋愛
「わたくしの腹には彼の子が宿っていますの! 貴女はさっさと消えてくださる?」 突然やって来た金髪ロングヘアの女性は私にそんなことを告げた。

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。

五月ふう
恋愛
 リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。 「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」  今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。 「そう……。」  マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。    明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。  リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。 「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」  ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。 「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」 「ちっ……」  ポールは顔をしかめて舌打ちをした。   「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」  ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。 だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。 二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。 「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、 隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。 しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです… オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が なかたのでした。 本当の花嫁じゃない。 だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

家出を決行した結果

恋愛
フィービーの婚約者ミゲルには大切な幼馴染がいる。病弱な幼馴染をいつも優先するミゲルや母が亡くなって以降溝が出来てしまった父と兄との関係にフィービーは疲れていた。 デートの約束をしてもいつも直前になって幼馴染を理由にキャンセルされ、幼馴染にしか感情を見せないミゲルを、フィービーを見ようとしない父や兄を捨てる決心をしたフィービーは侍女や執事の手を借りて家出を決行した。 自分を誰も知らない遠い場所へ行ったフィービーは、新しい人生の幕開けに期待に胸を躍らせた。 ※なろうさんにも公開しています。

処理中です...